1972年に出たジェネシスの4枚目のスタジオ・アルバム、Foxtrotと次に予定しているスタジオ・アルバム(Selling England By Pound)のインターバルが少々長いということでレコード会社がライブ・アルバムを制作してその穴を埋める事とした。
ちょうどアメリカ向けのラジオ放送に使う予定のライブ音源があったことから、その出来が良くないと反対したメンバーの意見を了承しないで制作に踏み切った。
それが1973年のGenesis Liveだった。
(ピーターが被り物を使って歌唱する演劇風プログレ・ライブ。他では中々見られない絵面)
ピーターガブリエル、マイク・ラザフォード、トニー・バンクスらに加えて、セカンド・アルバム制作後ギターのアンソニー・フィリップスの病気による脱退と技術不足で解雇されたドラムスのジョン・メイヒューの代わりに、スティーブ・ハケットとフィル・コリンズがバンドに加入したジェネシスが最もジェネシスらしい頃のバンド編成でのライブ・レコーディングだった。
選曲はセカンドのTrespass、サードのNursery Crymeと前作のFoxtrotからの選曲で計5曲が収録された。ガチのジェネシス・ファンからはあるべき曲が抜けていて寸足らずとの不満もあったらしいが、LPレコード1枚の時間枠で制作するならばこの選曲が限界かな。
それよりも、結構複雑な構成の曲をライブで力強く演奏しているのには好感が持てるし、またこのライブにおけるオイラの好きなメロトロンの音色も申し分無い。
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