CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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The Whoの珍名盤?

2021年04月30日 | BRITISH ROCK

The Whoの1974年のコンピ・アルバム、Odds & Sods

アルバム・タイトルは残り物と言うかガラクタって意味。

メンバー3人の手が空いていなかったので、比較的暇だったベースのジョン・エントウィッスルが過去の未発表曲などを発掘・編集し世に出した11曲からなるアウト・テーク集。

1998年にリマスターされ再発時に12曲が追加され計23曲の改訂増補版となり、更に曲順もオリジナル通りではなかったので、個人的にはやっぱりオリジナルの11曲を収録順に聴いていくのがこのアルバムの正しい鑑賞スタイルのかなと思う。

そうなると役得と言えるかアルバム・オープナーがジョンのPost Cardとなり、演奏自体はまあThe Whoそのものだが、ボーカルを取るのもジョンでロジャーのボーカルを聴き馴れた私のような初心者ファンとしてはちょっと拍子抜けですかね。

それでもThe High Numbersと名乗ったThe Who前身バンドでの1964年ファースト・シングル、I’m The Faceを除けばそもそも60年代末から70年代初冬にかけて企画されボツになった幻のLPもしくはEPに収録予定の曲だったからそれぞれの出来は及第点以上。

アルバムの締めは、当時“不死身のハード・ロック”と邦題がつけられたThe Whoの代名詞的な曲、Long Live Rock! 私としてはこれ一曲でオーケー。

確かに寄せ集めだから統一感はないけど、アウト・テークだからかオーバー・プロデュース感無くシンプルでソリッドな造り。

これらをOdds & Sods ってさらりと言ってのけるところに大物感が漂う。

1998年のリマスター再発CD

リマスター再発CDに挿入されたどんな意図を持っているのかわからない写真。

やっぱり奇妙(Odd)な雰囲気。