CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

なんとなく独り言、その6

2017年12月17日 | S&G and etc.

ターンパイクって言葉ご存知だろうか?

それまでにどこかでその言葉を聞いた事があったかもしれないが、その存在を意識したのは大学生時代。

経済関係を専攻すると、この言葉、ターンパイクの定理としてしばしば登場した。

ご存知、近代経済学を体系付けた、ハーバード卒のポール・サミュエルソン教授が考え出したもので、当時経済原論を履修すると教科書的存在だった彼の著書“Economics”なる分厚い本を洩れなく買わなねばならなかった。

当時典型的なダメ学生で、その高価な本を最後まで読みきることは出来なかった、と言うか途中で戦意喪失。

ターンパイクとは、有料道路や高速道路の名称として固有名詞で使われる事も多く、箱根ターンパイクとなんて呼称の有料道路なんかも存在する。

そしてターンパイクの定理とは、目的地に向う際、単に距離的に近い経路を選択するより、高速道路など迂回路を経由した場合のほうが目的地に早く到着する場合があると言う考えから、経済成長も直線的に考えるのではなく、均衡成長路線を模索しそれに沿うのが、効率的であると事を制限された経済モデルで証明されたものなんて事がネットで書いてある。

今となっては、そんな事勉強したっけとおぼろげな記憶しか残っていない。

ところでロックの世界でもターンパイクって言葉が出てきて、今ではその歌詞を聴いて反応し、反対にそんな定理習ったけ?てなことに。

ほーんと、ダメ学生だった。

一発目は1968年のサイモンとガーファンクルのアルバムBookendsに収録されたAmericaだった。


Cathy, I'm lost, I said though I knew she was sleeping
And I'm empty and aching and I don't know why
Counting the cars on the New Jersey Turnpike
They've all come to look for America
All come to look for America

と曲の最後のコーラスのパートで、ニュージャージー・ターンパイクを走る車を数えると言うフレーズが出てくる。

二発目は1994年のイエスのアルバムTalkに収録されたCalling。


Take off on the Turnpike
(Asking for the First Call)
Give me more of the same
(Asking for a song)
There’s a fire burning in my heart again

これまた、コーラスの部分に登場。
此処では幅の広いターンパイクを滑走路と捉え、離陸!って言っている。

それから、有名なところではジェームズ・テイラーがSweet Baby Jamesでストックブリッジからボストンに向うターンパイクを歌詞に含み、


あのスプリングスティーンもアルバムNebraska収録のState Trooperでニュージャージー・ターンパイクと歌う。


それがどうした!と言われると、どうもしない。

まあ、そんな小難しい経済学のうんちくを語ることなんて横に置いといて、ロックを聴いてターンパイクって言葉思い出そうではありませんか。