CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

独自規格って必要?

2016年08月24日 | 特になし
かって二つ折りの携帯を長年愛用していた。

当時はメイルはPCから発信し、携帯は電話の機能だけと使い分けていた。

なぜなら、携帯を手のひらに置き、軽く握り締めて親指でキーを打ち込む芸当が出来なかったからである。そんなことに時間を使うなら、簡単なメッセージなら電話で話したほうが早い。

また、携帯でインターネットを使うにしても、その小さなディスプレーに映し出される文字を読むには、一々メガネを掛けなければならないと言う面倒さがあったのも理由の一つ。歳を重ねると、ほんと不便になる。

しかし、あちこちで今までのガラパゴス携帯とは比べ物にならないくらいの大画面のスマホなる物が登場し、皆さんそれぞれあらゆるところで便利そうに使っているのを見ると、そろそろ買い替え時かなと思った。

ちょうど、5ヶ月ほど前にこの地に引越してきたのを期に、スマホを購入した。

今では、電話経由のショート・メイルやラインなどを活用しているわけだが、ディスプレーが大きくなったとは言え、文字を入力するキーボードは相変わらず小さく、指が大きいためタイプライターと同配列のアルファベットのキーボードを使うときは間違って隣のキーを押してしまったりする。

さらに、日本語入力のキーボードとなるとさらに悲惨で、指がキーに触れたまま上下左右に動かし必要な文字をインプットするのだが、毎回そのようにインプットされてないのだ。

たまに、スマホを両手でささえて、二つの親指で超高速で文字をインプットしている若い人を見かけるが、あのような技はとてもじゃないが無理。

スマホのように大体サイズが決まっている場合は、キーボードのサイズだけを私のような年配者向けに大きくすることも出来ないので仕方が無いことなのだが...  

と思っていると、さすが音楽業界! 

以前と比べて小さな文字がメガネなしで読めなくなった人に朗報!

そう、7インチ・サイズの紙ジャケである。通常のCDの紙ジャケは小さすぎて、ジャケットに印刷された文字が読めない。これを7インチ(シングルレコード・のサイズ)にすれば、以前読めなかった縮小された文字がかろうじて読める。

このアイデアは、以前からあって2000年代始めごろに、でかジャケと言って、レコードと同じサイズのジャケットにCDをつけて販売されていた。

確かに、同じサイズであれば、ジャケットのアートも楽しめるし、ジャケットに記載されている文字もそのまま読めるのである。

私もストーンズのジッパーの付いた特殊ジャケットのスティキー・フィンガーやその他もろもろ買ってはみたが、収納スペースに困り結局CDの封は切らずにたんすの肥やし化と相成った。


と同時にこの12インチのでかジャケの企画もいつの間にか巷から消え去ってしまった。

そこで登場したのが収納スペースのネック解消のために考え出されたのか、12インチ・サイズから7インチ・サイズに縮小した紙ジャケの登場。

私も興味が有って、リマスターされたBBA LIVE IN JAPAN とJEFF BECK BLOW BY BLOW(SACD)を買ってみたのだが、これも置き場に困り結局12インチのLPと同じ収納棚に入れている。これじゃ収納に関しては、以前のでかジャケと変わらない。


この7インチ・サイズは、最近ではイエスの国内独自企画のSACDの紙ジャケや、JEFF BECKの4チャネルの音源のSACD化にも使われている。そして、ストーンズのモノ・ボックス企画にも使われるみたいだ。



ビートルズもハリウッド・ボールのライブをCD化し、残りはLET IT BEの映画の再発だけを残すだけとなったが、もし今後既発のスタジオ・アルバムのリミックスかSACD化が企画されれば、日本独自でこの7インチ紙ジャケが出てくるのであろうかね?

日本独自ってあまり突っ走りすぎるとマニアックになってしまい、結局見栄えはよくとも割高となってしまう。マニアで無い人は、価格が跳ね上がる独自企画なるものは特に必要はなく、普通でいいのである。

携帯の世界がそうで、日本の仕様が独自すぎてガラパゴス化してしまい、世界的には日本のメーカーの存在はほぼ消滅状態となった。

日本の音楽産業も独自企画の国産だから品質最高!って言葉に何時までも甘えていると、誰も見向きもしなくなるよ~

スマホに関してはキーボード入力の規格変更が叶わない以上、攻殻機動隊に登場するアンドロイドのように細い指先で且つ高速でキーボードに入力出来る技を持たない私は、当面人差し指一本でコツコツと文字を一字づつ入れていくほか無いのであろう...