その1からの続きです。
コアラのお食事タイムが近づいたので、コアラ舎に向かいました。
いるいる、もふもふのコアラたちが、ユーカリの木につかまって!
6頭もいますよ、結構多いんですね。
都内で観られるのは、多摩動物園になります。
(そういうものか~)と思っていましたが、ここでは全員起きています!
パンダのタンタンもですが、寝ていないのが嬉しいわ。
きっと、食事タイムだからでしょう。
活発に枝を上ったり下りたりしています。
もう寝ているのかもしれません。
ママの下の枝にいい感じで収まって、昼寝に入りました。
コアラ舎を離れて、ふたたび園内を散策します。
白くまやアシカの先に、カバがいました。大きくてビックリ!
あんまりそばで見たことはありませんが、ここではとても間近で見られます。
カバの名前が貼りだされていました。メスはナミコ、父親は出目男。
・・・出目男ってー!? 思わず吹き出しました。
すごい名前!
一番人気は、出目太だそうです。
デメ太~! しかも3代目だそう。
ほかに出目吉や出目丸がいたそう。ここのカバファミリーはみんなデメなんとかなんですね~。
カバの目は、普段は大きな身体に埋もれているようですが、水中から目だけ出している時には、たしかに目立ちます。。。
● 旧ハンター邸
敷地の奥の方に、すてきな洋館がありました。
日立造船の創設者、ハンターの住まいだった、旧ハンター邸です。
現存する中で最大級の異人館だそう。
もともと北野の異人館街にあったものを、ここに移築したとのこと。
異人館巡りをするなら、北野から足を伸ばして、ここにも来た方がいいですね!
ただ、この日は閉館中で、残念ながら中には入れませんでした。
● 2度目のパンダごはん
そろそろ、この日2回目のパンダ餌やりタイムになったので、再びパンダ舎へ向かいました。
この動物園では、食事の時間が発表されているのが、嬉しいです。
いろいろな動物園で、ここの方式を採用してほしいなあ。
食後の運動をしているのでしょうか?
私たちの真下すぎて、見えなくなってしまい、今度は人間たちがタンタンの姿を見ようとウロウロしはじめます。
出る時に入口の花壇がパンダ柄だと気が付きました。
目の部分は、すみれ色のパンジーでした。
園内のショップでパンダグッズを購入。
ストラップマスコットとペンです。
アドベンチャーワールドでも、上野動物園でも買っているので、各動物園のパンダグッズ比較ができそうです。
● ランチ
動物園では動物たちの食事タイムを見守りましたが、そろそろ自分たちも食事をしたいところ。
動物園からそう遠くない場所にある神田西洋軒でランチにしようと考えていましたが、お店までは予想以上の急な上り坂。
登り切る自信がないと母に言われて、パスすることにしました。
結局、フレンチではなくとんかつランチになりました。サクサク!
動物園から灘が近いので、お酒好きなら食後に酒蔵の見学に行くところですが、下戸の私たち母子は別方向に向かいます。
● 読めない夙川
阪急電鉄に乗り、夙川駅で降りました。
夙川って、読めないですよね~。
しゅくがわ、しゅくがわ。
ちなみに、地元を走るJR南武線には「宿河原(しゅくがわら)」駅があります。
夙川と宿河原。漢字は全く違うのに、響きはなんか似てる~。
その夙川沿いに歩きました。
河川敷は夙川公園となっており、気持ちいい散策ルートです。
桜の木が多く、春はさぞきれいなことでしょう。
夙川桜道を通りながら、去年、芦屋川沿いを歩いたことを思い出しました。
地図で見たら、隣の川なんですね。
どちらも川沿いは、気持ちのいい散策路になっています。
● えべっさん筋
じきにJR神戸線のさくら夙川駅が見えてきました。
その前を通ると、お次は阪神本線の香櫨園駅。
夙川を3本の電車が通っていますが、それぞれに乗り換えたい時には、三宮まで行かないといけないのかも。
「えべっさん筋」と書かれた石碑
西宮神社はえびす信仰の中心地だからなんですね。
「筋」という表現に慣れていない関東人。どうも浮き足立ってしまいます。
この神社は、1月10日に行われる十日えびすの福男競争で、全国的に知られています。
境内には、「十日えびす開門神事・福男選び」のパネルがありました。
大きな門を開けると、大勢の男性が参道を走り抜けて、一目散に本殿へと向かう様子が、毎年ニュースになります。
実際に歩いてみると、参道はまっすぐではなく、カクカクと曲がっています。
毎回、走りながら派手に転ぶ人がいますが、スピードを上げすぎたら曲がり切れなさそう~。
奉納されたお馬さんの像があります。
由緒正しい神社の証です。
立派な本殿は国宝で、三連春日造という珍しい建築構造です。
服男にあやかって「福女になれますように(?)」と参拝しました。
晴れ着を着た七五三の子が何人もお参りに来ており、境内は明るい声で満ちていました。
「モータープール」の文字をあちこちで見かけます。
慣れない言葉が実際に使われているのを見て、びっくりです。
● 終日女性専用
桜色に、流れるようなデザインの駅舎。
(あれっ)と、周りを見回します。
車両内には、女性しかいません。
なぜ驚いたかというと、もう午後の時間だからです。
都内では女性専用車は、朝のラッシュ時が過ぎると、誰でも乗れるようになりますが、JR西日本は一日中女性だけのスペースなんですね。
甲子園口駅を通ったので、二人で「電車から見えるかな」とキョロキョロ。
「あれ、見えないなあ」「確か電車がそばを走ってると思ったんだけど」
イエス・アンド・ノー!
その電車は阪神線で、JRからはいくら目を凝らしても見えない場所にありました。
なーんだ、残念。
● 西宮→大阪→京都
新大阪でJR神戸線を降り、ロッカーから荷物を取り出して、今度はJR京都線で京都へ。
大阪を後にしながら、(町中にたこ焼きがあふれているようなイメージなのに、今回の旅行中、一度もたこ焼き屋さんを見かけなかったなあ)と思います。
王子動物園で一店見つけましたが、場所的に明石焼きじゃないかなと思ったり。
駅ビルの上に登って、辺りを眺めます。
東寺の五重塔は、変わらずに目立っています。
毎年この時期になるとセッティングされる巨大ツリー。
夕方の新幹線に乗るため、今回はイルミネーションは見られません。
周りの会話が聞こえてきますが、両脇とも日本語ではありません。
アジア人のようです。
日本茶もすっかりインターナショナルになったものです。
しばらく待っていましたが、なかなか前に進みません。
そろそろ時間が気になってきたので、あきらめて途中で列から離れました。
期間限定で、今月末まであるのだそう。
青年3人がやいやい騒ぎながら座ったので、冷やかしかと思いきや、一人がジブリの「さんぽ」を引き始めると、両脇の2人も伴奏で加わり、6本の手でアレンジを加えた演奏を聴かせてくれました。
とても上手だったので、周りに人が集まり、大喝采。
3人とも場慣れして、余裕しゃくしゃくだったので、「音楽大学の学生さんかもね」と母と話しました。
それからオンタイムに新幹線に乗りました。
今回の旅での大きな懸案事項はこれでなくなり、ほっとします。
最後に新横浜駅から乗るバスがありますが、これは乗り損ねても何とでもなります。
● 家で駅弁
秋の味覚タップリで、見ているだけでもうれしくなってきます。
海峡サーモン・熟成ひらめ・八戸さばが並びます。
そして、 小渕沢・丸政の「そば屋の天むす」 。
中身が山よりの私と海寄りの母に分かれました。
むむ、なんかうらやましーい!
(隣の芝が青く見える)
おいしくいただきました。
● epilogue
例年の母との旅行は、京都滞在型ですが、今回は京都市街に入らず、連日移動していました。
大阪を拠点にしたのに、ほとんど大阪は観ずじまい。
雨が不安視される日もありましたが、どうにか降らずにすみ、最終日も天気に恵まれました。
東京は結構な雨が降ったようで、38年ぶりに来日したローマ教皇が、ずぶぬれになって飛行機のタラップから降りてくる様子を、ニュースで見ました。
パンダ巡りができてよかった~。癒しのパワーは大きくて、日常に戻ってからも、母も私もしばらくニコニコが止まりませんでした。