昨年11月末に開催された伊良湖シーバスパーティー会場で、著者である二宮さんにサインを貰って以来『本の「K-TEN」』を読んでいる
一冊読み切るのに随分時間が掛かってると思われるかも知れないが、就寝前のベッドでしか読んでなかったから、まぁこんなものであろう(笑)
著者の二宮正樹氏は、今では殆どのルアー(勿論ボーグにも)に使われている重心移動システム=K-TENを発案されたルアービルダーである
『本の「K-TEN]』は二宮さんのブログK-TEN Laboratoryを本にした物だそうだが、時々しか氏のブログをチェックしてない自分には、全部未読の文章ばかりだったから、少々得をした気分で読み終えた
ブログを読んでいた時にも思っていたが、氏の文章は良く練れていてスムーズに読める上に面白いので、ついつい紙面に吸い込まれてしまう
それと、ブログは横書きであるが、本は縦書きなので僕は非常に読み易かった
中でも僕が特に印象に残ったのは、第四章の中の「リクエスト・・・続リリース方法の確立を願って」と、第五章「一つのルアーが生まれるまで」である
持ち帰って調理するのが面倒なので、僕は殆どの獲物をリリースしてくるのだが、折角リリースしてもその方法が上手くないと、受けたダメージで大部分のスズキは生き残れないと言う
少々長くなるが氏の文章をそのままコピーする
ヒラスズキの生態を知るために、仲間や研究者と共に、魚の捕獲から始まった。準備に数年かけ、方々で釣った魚を無傷で研究所の水槽に移した。
ところが、安心したのもつかの間、傷ひとつない魚体に翌日から数日後に、捕獲時に触った手の跡が浮かび上がり、日にちがたつにつれウロコがとれ、血がにじみ、やがて一ヶ月もすると皮まで溶けて無残な状態になってしまった。生態研究以前の問題である。
また、腹部分を持ったり、押えたりした魚体は当日元気でも、その後急速に弱る。解剖すると内臓に出血が見られた。
魚体を手で触れるな!と言う知識は僕も知っていたけれど、腹部を持ったりすると内臓に出血を伴うようなダメージを与えてしまう事は知らなかった
メモリアルフィッシュを釣った時には、今まで獲物の口を片手で持ち、もう一方の手で腹部を下から支えて物持ち写真に納まっていたが、これは駄目らしい
詳しいリリース方法を知りたい方は、是非この本を読んでみて欲しい
伊豆へ釣行の度にオプセル工房に寄っているから、ルアー製作に関しては良く知っている方だと自惚れていたが、これを読んで知らない事がまだまだ一杯あると再認識した
可能不可能は別として、ボーグに取り入れたら面白いのに、と感じたアイデアも書いてある
ルアーアングラーなら、読んで損の無いお奨めの一冊である
←やっと完読した・・・
一冊読み切るのに随分時間が掛かってると思われるかも知れないが、就寝前のベッドでしか読んでなかったから、まぁこんなものであろう(笑)
著者の二宮正樹氏は、今では殆どのルアー(勿論ボーグにも)に使われている重心移動システム=K-TENを発案されたルアービルダーである
『本の「K-TEN]』は二宮さんのブログK-TEN Laboratoryを本にした物だそうだが、時々しか氏のブログをチェックしてない自分には、全部未読の文章ばかりだったから、少々得をした気分で読み終えた
ブログを読んでいた時にも思っていたが、氏の文章は良く練れていてスムーズに読める上に面白いので、ついつい紙面に吸い込まれてしまう
それと、ブログは横書きであるが、本は縦書きなので僕は非常に読み易かった
中でも僕が特に印象に残ったのは、第四章の中の「リクエスト・・・続リリース方法の確立を願って」と、第五章「一つのルアーが生まれるまで」である
持ち帰って調理するのが面倒なので、僕は殆どの獲物をリリースしてくるのだが、折角リリースしてもその方法が上手くないと、受けたダメージで大部分のスズキは生き残れないと言う
少々長くなるが氏の文章をそのままコピーする
ヒラスズキの生態を知るために、仲間や研究者と共に、魚の捕獲から始まった。準備に数年かけ、方々で釣った魚を無傷で研究所の水槽に移した。
ところが、安心したのもつかの間、傷ひとつない魚体に翌日から数日後に、捕獲時に触った手の跡が浮かび上がり、日にちがたつにつれウロコがとれ、血がにじみ、やがて一ヶ月もすると皮まで溶けて無残な状態になってしまった。生態研究以前の問題である。
また、腹部分を持ったり、押えたりした魚体は当日元気でも、その後急速に弱る。解剖すると内臓に出血が見られた。
魚体を手で触れるな!と言う知識は僕も知っていたけれど、腹部を持ったりすると内臓に出血を伴うようなダメージを与えてしまう事は知らなかった
メモリアルフィッシュを釣った時には、今まで獲物の口を片手で持ち、もう一方の手で腹部を下から支えて物持ち写真に納まっていたが、これは駄目らしい
詳しいリリース方法を知りたい方は、是非この本を読んでみて欲しい
伊豆へ釣行の度にオプセル工房に寄っているから、ルアー製作に関しては良く知っている方だと自惚れていたが、これを読んで知らない事がまだまだ一杯あると再認識した
可能不可能は別として、ボーグに取り入れたら面白いのに、と感じたアイデアも書いてある
ルアーアングラーなら、読んで損の無いお奨めの一冊である
←やっと完読した・・・