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「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

2/7(土) 出雲康雅の会のご案内

2015年02月02日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

昨日、島田禮子さんの個展「能を写す写真展」が無事終了となりました
大勢のお客様にご来場いただき、おかげさまで大盛況でした
本当にありがとうございました


これまで島田さんが撮りためて来られた多数の能楽舞台写真の中から
特に選りすぐりの傑作21点がまとめて展示された今回の写真展は
お能になじみのない方にも能楽の舞台の素晴らしさを
身近に感じていただける充実した内容であったと思います

できましたら今回の写真展をきっかけとして
是非、今度は本物の能楽のお舞台を実際に
ご覧いただければ非常に嬉しいです


ちょうど折良く2/7(土)に目黒の喜多能楽堂で
出雲康雅先生が主催される「出雲康雅の会」の公演がございますので
ご紹介させていただきます

冒頭画像は会長の神田佳明撮影
2013年の「出雲康雅の会」の舞台写真で能『卒塔婆小町』です

「出雲康雅の会」は出雲先生が年に1回、喜多能楽堂で行われている主催公演で
現在約240曲あると言われている能の演目の中でも
特に見応えのある大曲や難曲を中心に選ばれ舞われていらっしゃいます

―ちょこっと解説―
『卒塔婆小町』は年老いた往年の美女・小野小町を主役とする能で観阿弥の作
お能の中では「老女物」と言って特に格が高く難曲として知られています


今回、出雲先生が舞われるのは『遊行柳』という演目です

秋の夕暮れ時、陸奥の国・白河の関で
老木の柳の精が遊行の聖に念仏を授けられ
草木までもが成仏できる念仏の功徳を称え、柳にまつわる故事を語り
報謝の舞を舞うというのが『遊行柳』のあらすじとなっております

※流儀が違って恐縮ですが銕仙会のホームページの『遊行柳』の解説が
とてもわかりやすいように思いますので
よろしければご参考まで
http://www.tessen.org/dictionary/explain/yugyouyanagi

かつて西行法師の「道の辺に清水流るる柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ」という
和歌に詠まれた柳がシテ(=主役)という設定で構想された能『遊行柳』

謂れある柳の古木の精を出雲先生がどう舞われるのか―
今からとても楽しみです


◆出雲康雅の会

日時:2015年2月7日(土) 13時開場 14時開演
会場:十四世喜多六平太記念能楽堂(JR目黒駅 最寄)

狂言『鎌腹』 シテ:山本東次郎
能『遊行柳』 シテ:出雲康雅

正面指定席10,000円  一階自由席6,000円
二階自由席3,000円 二階学生席2,000円

喜多能楽堂 03-3491-8813
http://kita-noh.com/schedule/1455/




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12/21(日)の喜多流職分会公演の「項羽」に出雲康雅先生がご出演されます

2014年09月19日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

気が付けば9月も終わりに近づいてまいりました
皆様いかがお過ごしでしょうか

先日、横浜で開催されていた荒井玲子さんの個展
川島あつ子さんが出展されていた二科展に行ってまいりました

おかげさまで、どちらも大盛況で会場では意外な方にも
バッタリお会いできて楽しいひとときを味わうことができました

ありがとうございました



さて
最近お問い合わせが多い のが出雲康雅先生の近況に関してであります

そこで出雲先生ご出演の最新舞台情報を今回はお届けいたします

ちょっと先のことになりますが
来る12/21(日)の喜多流職分会公演で能「項羽」に出雲先生が
シテ(=主役のこと)でご出演されます

「項羽」というと名前の通り古代中国の英雄ですね
やはり司馬遼太郎の小説「項羽と劉邦」を連想される方が多いのではないでしょうか

お能で項羽を主役とした作品があるんですね


ちなみに、中国を舞台とした能の名作というと
他には「楊貴妃」とか「張良」「邯鄲」「猩々」などがあります

能「項羽」ではツレ(=準主役・助演者のこと)として
項羽の寵姫で虞美人草で有名な虞氏(ぐし)が登場します

出雲先生が歴史上有名な悲劇の英雄・項羽を
どのように舞われるのかも、もちろん楽しみですが
美女で名高い虞美人の美しい舞台姿にも期待大です


◆喜多流職分会 12月自主公演

日時:2014年12月21日(日) 11時開場 12時開演
会場:十四世喜多六平太記念能楽堂(JR目黒駅 最寄)

能「俊成忠度」 笠井陸
能「龍田」 佐々木宗生
能「項羽」 出雲康雅

一般6000円 学生(2階席)2500円 学生団体(20名以上)2000円 
座席指定席料 別途2500円

 

能楽ファンの方はご存知かと思われますが
例年12月の職分会公演は混雑いたします

お時間に余裕をもって会場入りされるか、
指定席をあらかじめ購入されることを
お勧めいたします

いい席はお早目にどうぞ


冒頭写真は能「蝉丸」よりシテの逆髪(さかがみ)演ずる出雲先生
撮影は神田佳明です

可憐な「小面」(こおもて)の表情が何とも美しく印象的ですね

おそらく12月の「項羽」でもツレの虞氏のかける面は「小面」ではないかと
思うのですが、どうでしょうか

どんな面が使用されるのかも観能の楽しみのひとつ、期待いたしましょう



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山本東次郎先生が26年ぶりに『比丘貞』を舞われます ~5/11(日)「山本会別会」のご案内

2014年05月03日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内


風薫る五月、ゴールデンウィーク後半になりました
皆様いかがお過ごしでしょうか

本日は、5/11(日)に国立能楽堂で14時開演の「山本会別会」のご案内です

山本会別会は大蔵流狂言・山本東次郎家が毎年1回、開催されている公演で
毎回、他ではない特別な上演プログラムが組まれていて必見 ですが
今回は人間国宝の東次郎先生が26年ぶりに『比丘貞』(びくさだ)を舞われます

『比丘貞』は『庵梅』(いおりのうめ)、『枕物狂』(まくらものぐるい)と並んで
「狂言三老曲」の一つですが、「三老曲」の中でもやや特殊な曲で
たいてい一生に一度しか舞われることがなく上演機会も稀だそうです


ちなみにお能では『関寺小町』『檜垣』『姨捨』を特に「三老女」といって
最高秘曲として特別に大切に重く扱われております

お狂言でも、お能と同様、「三老曲」は最奥で非常に重く別格の演目です

もちろん、東次郎先生が『比丘貞』を舞われるのは
これが最後と思われます


皆様ぜひお見逃しなくと思います


冒頭画像は「山本会別会」の公演ちらしから
写真は『比丘貞』でシテはもちろん東次郎先生、撮影は神田佳明です


◆「山本会別会」 平成26年5月11日(日)
午後2時開演 国立能楽堂

・狂言 「膏薬練」(こうやくねり) 山本泰太郎 山本凜太郎
・狂言 「比丘貞」(びくさだ) 山本東次郎 山本則孝 高沢皆生
・狂言 「八尾」(やお) 山本則重 山本則秀
・狂言 「仁王」(におう) 山本則俊 山本則秀 ほか

鑑賞券
正面7000円 脇正面5000円 中正面3000円
GB2000円

お申込み・お問合せ
大藏流狂言 山本事務所
http://www.kyogenyamamoto.com/


明日(3/24)から杉並区役所区民ギャラリーで「大蔵流狂言・山本会写真展」開催です

2014年03月23日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

ずいぶんと春らしくなってまいりました
皆様お変わりないでしょうか

りんぷうの会では、おかげさまで3/16(日)に能楽写真展が無事、終了いたしました
会期中、大勢のお客様にご高覧いただき本当に感謝しております
ありがとうございました


さて
明日から杉並区役所の2階の区民ギャラリーで「大蔵流狂言・山本会写真展」が開催されます

会長の神田佳明が長年、撮りためた東次郎家の狂言の舞台写真の傑作が多数、展示され
見応えがございます

今回の写真展は、杉並区主催で3/26(水)に行われる
東次郎家の狂言の公演「狂言に親しむ春」(会場:セシオン杉並)を記念して開催となりました

◎山本東次郎先生は人間国宝で杉並区の名誉区民です


冒頭写真は狂言「素袍落(すおうおとし)」より杉並能楽堂にて神田佳明撮影 
東次郎先生の本当にいい笑顔のカットで画面から東次郎先生の明るい笑い声が
聞こえてきそうです


◆大蔵流狂言・山本会写真展

平成26年3月24日(月)~3月28日(金)
9:00~17:00 ※最終日は16:00まで
杉並区役所 2階区民ギャラリー
(JR阿佐ヶ谷駅徒歩7分、東京メトロ南阿佐ヶ谷駅徒歩1分)
入場無料


詳細はこちらからどうぞ↓
http://www2.city.suginami.tokyo.jp/event/event.asp?event=21098

6/23に佐渡の正法寺にて行われた、ろうそく能の写真が届きました

2012年06月28日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

先日、当ブログにて予告させていただきましたが
6/23(土)に佐渡の正法寺(しょうぼうじ)にて行われました
蝋燭(ろうそく)能の舞台写真を掲載いたします。

撮影は会長の神田佳明です。

正法寺は世阿弥ゆかりのお寺の一つ。

佐渡に流罪となった世阿弥は最初、万福寺に配され、
その後、内乱のため正法寺に移されたそうです。

以下、神田佳明によるレポートです。


6月23日佐渡島にある、世阿弥ゆかりの正法寺において
能「百万」の蝋燭能が開催されました。

夕闇とともに寺境内には水盤に浮かせた蝋燭の足元灯りがともされ、
寺全体が幽玄の世界に広がり、多くの人々が本堂に詰めかけました。

住職による散華が行われた後、りんぷうの会・副会長の
三浦裕子先生が夏の絽の着物姿で登場。

京都・嵯峨野の大念仏に登場する狂女と童の物語「百万」の解説が始まりました。



続いて暗黒の中に蝋燭の火を点火、世阿弥ゆかりの能が演じられた。

ブログ冒頭写真は蝋燭能で演じられた能「百万」のハイライト。

こちらは正法寺に伝来の大べしみの古体を遺す「雨乞いの面」。




とても雰囲気のある美しい蝋燭能の舞台に強い感銘を受けます。
「雨乞いの面」も素晴らしいと思いました。
さすが能の島、佐渡ですね。


佐渡では6~8月頃に薪能が集中して開催されるようです。
詳しくは佐渡観光協会のブログをご覧ください。

◎佐渡観光協会ブログより、2012年佐渡演能スケジュール
http://sadokanko.info/blog/?page_id=52



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久米美術館で来月、「久米邦武と能楽展」が開催されます

2012年05月06日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

ゴールデンウィークも残すところ、あと1日ですね。

今年はお天気がイマイチで、ちょっと残念 でしたが
北国では桜が満開になり、関東地方では藤の花やつつじなどが
見頃を迎えています

ということでタイムリーに、りんぷうの会の事務局長・伊東功一さんより
藤の花の写真が届きましたので冒頭に掲載させていただきました。

撮影場所は足利フラワーパークだそうです。

何ともゴージャスで見事な藤の花、春たけなわと感じます。

ブログ掲載に当たり、オリジナルより少し画質が落ちてしまうので
皆様のパソコンやスマホなどの画面できれいに表示されるか
ちょっと心配です。オリジナルは美しい藤色です。


さて。
タイトルにもありますように本日は来月、6月2日(土)より
久米美術館にて開催の「久米邦武と能楽展」のご案内です。

久米美術館についてご存知ない方もいらっしゃると思いますが
JR山手線・目黒駅の西口駅前にある美術館で駅から徒歩1分と便利な立地

日本の近代歴史学の祖と言われる久米邦武
長男で近代洋画の先覚者・久米桂一郎を記念して設立されたそうです。

久米邦武は明治4年、岩倉具視の岩倉使節団一員として
2年間に渡る欧米視察にも参加。
岩倉との親交が深く、岩倉が明治維新後、急激に衰退してしまった能楽再興を
推進する際のブレーンとしても活躍した人物とのこと。

歴史学者の立場からの能楽研究は元より、
能楽保護団体「能楽社」の世話人としても尽力し、
自身で謡や舞もたしなんでいたそうです。

目黒駅西口というと喜多能楽堂のすぐ近くでもあります。
観能の際に、お立ち寄りいただくのも一興かと思います
(休館日は毎週月曜日です。)


■久米美術館 開館30周年記念
「岩倉具視の能楽再興を支えた人物(ブレーン) 久米邦武と能楽展」

会期:2012年6月2日(土)~7月22日(日) 休館日:毎週月曜日
    ※ただし7/16(月・祝)は開館、7/17(火)は振替休館

開館時間:午前10時~午後5時 ※入館は4時30分まで

会場:久米美術館 〒141-0021 品川区上大崎2-25-5 久米ビル8階

電話:03-3491-1510 FAX:03-3491-6617

入館料: 一般700円  大高生 500円  中小生 400円



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2012年 新春ブログ事始めは出雲康雅師の「翁」の舞台写真で

2012年01月01日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
2012年、新年となりました。
皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年最初のブログ記事ということで、
喜多流能楽師の出雲康雅師の「翁」の舞台写真をアップさせていただきました。

撮影は、りんぷうの会・会長の神田佳明。
厳島神社の桃花祭での舞台写真となります。


「翁」という曲は、お能の中で最も神聖な曲、特別な曲です。

「白式尉」(はくしきじょう)という白い面(おもて)をかけた翁の神と
「黒式尉」(こくしきじょう)という黒い面をかけた翁の神が登場し、
天下泰平・五穀豊穣を祈念する舞が舞われるもので
特にスト―リーはなく儀式性の高い舞台です。

能楽の仕来たりでは、お正月の月の初演は大概、能「翁」からの開演となっています。
お舞台には注連縄が張られ白い幣が目に清々しく映ります。

※「翁」について詳しくは、文化デジタルライブラリー(日本芸術文化振興会編)の曲目解説をご覧ください。




冒頭写真はいかにも「翁」といった言わば定番写真でしたが、
こちらは少し角度の異なる「翁」の舞台写真。

私は個人的には2枚目の写真の方が好みです。
出雲先生らしいケレン味のない清らかな舞姿と感じます。

いつも能楽講座や能楽撮影会等で大変、お世話になっている出雲先生。
ここであらためて出雲先生のプロフィールをご紹介させていただきます。


【出雲康雅師 プロフィール】
シテ方喜多流能楽師。1947年生まれ。出雲恒一の次男。
父および15世宗家喜多実に師事。喜多流の中堅として活躍し、
〈翁〉〈道成寺〉〈猩々乱〉〈砧〉〈求塚〉などを披く。
彦根藩主で大老でもあった井伊直弼作の能〈筑摩江〉を2007年に
横浜能楽堂で160年ぶりに復活した際、シテを演じた。
また同能楽堂主催の「初めての謡・仕舞教室」の講師をつとめ、好評を得る。
父の代より広島県の厳島神社神能執事をつとめ、
4月に3日間催される桃花祭神能に尽力している。
日本能楽会会員。



出雲先生は、来る2月5日(日)の「出雲康雅の会」で
老女物の大曲「卒都婆小町」を演じられる予定です。(会場:喜多六平太記念能楽堂

りんぷうの会の有志で観能させていただくことになっておりまして
もちろん不肖オガタも拝見します。

今からとても楽しみです。

※公演詳細情報はこちらをご覧ください。
http://www.kita-noh.com/schedule/koen/1153/

【申込受付終了】武蔵野大学能楽資料センター主催 狂言鑑賞会のお知らせ

2011年10月21日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
本日は、武蔵野大学能楽資料センター主催 狂言鑑賞会のご案内です。

毎年、同センターで秋口に開催される狂言鑑賞会。
入場無料の鑑賞会(郵送申込で抽選となります)ですが、
毎回、充実したプログラムで能楽ファン必見のとても楽しい舞台となっております。

今年は12月8日(木)に、同大学の雪頂講堂にて、山本東次郎家のご出演で
A公演・B公演の合わせて2回、行われるとのことです。

A公演が13時から14時半までで、
「二人袴」(シテ:山本則秀)と「柿山伏」(シテ:山本泰太郎)。

B公演が15時から16時40分まで。
「抜殻」(シテ:山本東次郎)と「仁王」(シテ:山本則俊=冒頭写真 )。

いずれも狂言の人気曲・有名曲。
プログラムもキャスティングも魅力的です。

※すでに応募受付は終了となっております。ご了承ください。


■武蔵野大学 能楽資料センター主催 狂言鑑賞会■

開催日:2011年12月8日(木)

A公演 13:00~14:30
「二人袴」 聟:山本則秀 舅:山本則俊 太郎冠者:遠藤博義 親:山本東次郎
「柿山伏」 山伏:山本泰太郎 柿主:山本則孝

B公演 15:00~16:40
「抜殻」 太郎冠者:山本東次郎 主:山本則孝
「仁王」 博奕打・甲:山本則俊 博奕打・乙:山本則重
     参詣人:山本泰太郎・山本則秀・遠藤博義・平田悦生・若松隆

会場:武蔵野大学 雪頂講堂 東京都西東京市新町1-1-20


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武蔵野大学能楽資料センター公開講座、最終回は山本東次郎先生がご登壇です。

2011年09月29日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
以前も当ブログでご案内しましたが、
「能・狂言と近代国家」をテーマに4回にわたって開催の
武蔵野大学能楽資料センターの能楽公開講座が
いよいよ来週の水曜日(10/5)で最終回を迎えます。

最終回ということで、山本東次郎先生(能楽師・狂言方大蔵流)と演劇評論家の渡辺保先生、
武蔵野大学客員教授の羽田昶先生の御三方による豪華鼎談となります。

事前予約は不要、聴講無料となっておりますので
是非、お出かけください


■武蔵野大学能楽資料センター公開講座 「能・狂言と近代国家」■

第4回(最終回)2011年10月5日(水)明治演劇史の中の能・狂言―明治末から大正にかけて
山本 東次郎(能楽師・狂言方大蔵流)
渡辺 保(演劇評論家)
羽田 昶(武蔵野大学客員教授)

時間:午前10時40分~12時10分
会場:武蔵野大学 6号館 雪頂講堂
   東京都西東京市新町1-1―20
交通:JR三鷹駅・北口バス 10分 武蔵野大学下車すぐ
   西武新宿線 田無駅・北口バス 5分 石川島播磨入口下車 徒歩5分


詳細につきましては、武蔵野大学能楽資料センターのホームページを
ご参照ください。
http://www.musashino-u.ac.jp/learning/extension_lecture04.html


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磐田能レポート by 三浦裕子先生

2011年09月29日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
すっかり秋色が濃くなって参りました今日この頃。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

りんぷうの会の副会長で能楽研究家の三浦裕子先生(武蔵野大学客員教授)から
先日、開催された磐田能の観能レポートが届きましたので
ご紹介させていただきます。

以下、三浦先生のコメントです


9月24日(土)、磐田能を拝見してきました。
会場は静岡県磐田市の熊野伝統芸能館です。

磐田市は能〈熊野〉ゆかりの地で、
天然記念物「熊野の長フジ」でも有名なところだそうです。

熊野伝統記念館は藤棚に囲まれた屋外の能舞台です。


◆会場を取り囲む藤棚

台風15号がもたらした大災害とは打って変わった穏やかな夕暮れ時に、
磐田市副市長の鈴木裕氏の火入れ式が執り行われ、
続いて梅若万三郎師の舞囃子〈善知鳥〉、
善竹十郎氏の狂言〈長光〉と長谷川晴彦師の能〈杜若〉が演じられました。

音響設備を使わず生のセリフや謡が流れるなか、虫の鳴き声が聞こえてきて、
秋の到来を実感しました。

近年、薪能などの野外能では音響を使う大掛かりな催しがほとんどだと思いますので、
それだけに磐田能は貴重な催しかと思います。

その日は浜松に一泊し、25日(日)にはホテルの前に朝市が立っていたので、
それを見学するという贅沢な休日になりました。



…実は、管理人・オガタも今回の磐田能を拝見したかったのですが
所用があって泣く泣く 断念。

来年は是非!と思っております。

秋は各地で能楽公演が目白押しになる季節で、薪能も多く開催されます。

たとえば、東京近郊になりますが、来週は、10/7(金)に飛鳥山薪能
同じく7日(金)と8日(土)の2日間で鎌倉薪能
10日(月・祝日)は新宿御苑で森の薪能などが行われます。

開催日が近いのでチケットが現在、入手可能か分かりませんが
(恐れ入りますが、各主催者へお問い合せください)
秋の薪能、とても楽しいと思います。

よかったら是非、お出かけください


【参考】
以前も当ブログでご紹介させていただきましたが、
便利な能楽公演情報のホームページがありますのでご案内です。

http://nohgaku.fan.coocan.jp/schedule/sche36.cgi


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三浦裕子先生より能の島・佐渡の写真の続編が届きました

2011年07月28日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
ようやく蝉の鳴き声も聞こえ始め、甲子園出場校も各地で決まりだし
いよいよ夏本番となって参りました~

暑い盛りですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません

三浦裕子先生から佐渡の写真の続編が届いていたのですが、
アップするのが、すっかり遅くなってしまいました。大変、恐縮です

冒頭の写真は、佐渡鷺流狂言研究会の本間裕亨さんと内海和彦さん。

鷺流は明治・大正期に中央では滅びてしまった狂言の流儀ということですが、
佐渡と山口などでは土地の人々が伝承しているそうです。

お二方とも、とても素敵な笑顔で「人生の達人」という雰囲気。
これは、是非、佐渡鷺流狂言の舞台を生でじっくり拝見したいと思いました


さて。
ここからは、三浦先生ご自身によるコメントです。


◆佐渡に流された日野資朝(ひの すけとも)公の命日「日野公忌」に
阿仏坊妙宣寺(あぶつぼうみょうせんじ)で例年、能・狂言が奉納されます。


◆阿仏坊妙宣寺の山門


◆妙宣寺境内にある日野資朝公の墓所

今年は7月3日(日)午後2時から日野公忌の能〈敦盛〉、
狂言〈鬼瓦〉と仕舞の奉納があり、その様子を一部カメラに収めてきました。

日曜日であることも手伝ってか、
大勢の観光客が能・狂言を楽しんでいらっしゃいました。


◆妙宣寺本堂。例年、老松を描いた背景を用いて能・狂言を奉納しているそうです。


会場になった阿仏坊妙宣寺は佐渡に流された日蓮の直弟子・阿仏坊日得(あぶつぼうにっとく)の自宅を
寺にした由緒を持つ古刹で、境内にある五重塔は新潟県内唯一のもので、
国の重要文化財に指定されているものです。



◆妙宣寺の五重塔



◆妙宣寺の近くにある大膳神社の能舞台
茅葺屋根の能舞台で、佐渡に現存する能舞台では最古と言われているそうです。



◆大膳神社の鳥居


三浦先生による能の島・佐渡の写真紀行、いかがでしたでしょうか。

前回の記事でもご紹介させていただきましたが、佐渡観光については、
佐渡観光協会のホームページ佐渡市のホームページなどをご参考になさっていただければと思います。

来夏は、管理人・オガタによる佐渡体験記が掲載できればいいな~と思っております



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夏の能楽イベント情報 その3 佐渡の薪能

2011年07月14日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
夏と言えば薪能、本日は「能の島」として知られる佐渡の薪能情報です。

折よく三浦裕子先生から佐渡の牛尾神社能舞台の写真が届きました♪

牛尾神社は鬱蒼とした森の中にあり、玉砂利もない参道を登っていき、
拝殿の脇に能舞台が野ざらしの形であって、雄大な自然の静けさのなかにある能舞台を見て、
これこそ佐渡だと三浦先生は実感されたそうです。


◆牛尾神社の麓にある鳥居。


◆森の中にある鳥居。(以上3点の写真は今月初旬、三浦先生撮影です。)


佐渡に現存する能舞台は30余りもあって、これは、日本にある能舞台の実に1/3に相当するとのことです。

佐渡観光協会のホームページによると、佐渡では能は見るものではなく、「やるもんだ」。

江戸時代から脈々と庶民の芸能として、しっかり根を張り、佐渡の生活の中に、
なくてはならないものとして現在まで継承されてきたそうです。

佐渡の薪能は6・7月頃に集中しているようですが、
8月にも演能ありで、まだまだ間に合います。

【参考】
佐渡観光協会ブログより、2011年佐渡演能スケジュール

http://sadokanko.info/blog/?page_id=52

今年の夏は、佐渡で薪能鑑賞はいかがでしょうか。
晩年の世阿弥が流された地でもある「能の島」、佐渡で見るお能は格別かと思われます。

かく言う管理人・オガタも佐渡へは是非、行きたいと常々、思っております。
特に去年、佐渡を舞台にしたドキュメンタリー映画「朱鷺島」を拝見して
その思いは、いっそう強くなりました。


◆映画「朱鷺島」のパンフレットと映画のテーマとなった創作能「トキ」が演じられた去年の小金井薪能のチケット。

映画で津村禮次郎先生があまりにも、かっこよかった(←ミーハーな感想で恐縮です)ので
どうしても生で「トキ」の舞台が拝見したくなり、去年の夏、小金井薪能に行きました。

ちなみに、今年の小金井薪能では津村先生が「融」を舞われるそうです。
詳細は、小金井薪能のホームページ(http://koganeitakiginou.sakura.ne.jp/01.html)をご覧ください。

映画「朱鷺島」は現在、残念ながら劇場上映されていないようです。
とてもいい映画だったので、また再上映されればいいのに~と思います。
(DVDも出ていないようです。)


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NHKの能楽番組に三浦裕子先生が解説で出演されます

2011年07月12日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
今週の日曜日、NHK教育テレビ(←「Eテレ」と最近では言うようです)で
能楽の舞台中継(録画)があります

狂言が和泉流の「木六駄」(きろくだ)。

超豪華キャストで、太郎冠者が野村万作先生
茶屋が野村萬先生で必見です。
(能楽ファンの皆様には周知のことですが、
お二人はご兄弟で人間国宝でいらっしゃいます。)

能は、喜多流の「鉄輪」(かなわ)。
シテは香川靖嗣先生です。
嫉妬に狂う女性の恐ろしさがテーマのお能で
香川先生の切れ味のいい、迫力ある演技が楽しみです。

解説役で、武蔵野大学客員教授で、りんぷうの会の副会長の
三浦裕子先生が出演されます。

17日(日)というと3連休の中日になりますが、
狂言もお能もいずれも特筆に値する、素晴らしい舞台と伺っております。
お見逃しなく、どうぞ。



■「古典芸能を楽しもう」教育テレビ(Eテレ)■

放送日 平成23年7月17日(日)15:00~17:00

◎狂言 「木六駄」(和泉流)◎
太郎冠者:野村 万作
茶屋:野村 萬 
主人:野村 又三郎(小三郎改め)
伯父:三宅 右近

◎能「鉄輪」(喜多流)◎
シテ(女/鬼女):香川 靖嗣
ワキ(安倍晴明):森 常好
アイ(貴船神社の社人):山本泰太郎

解説 三浦裕子(武蔵野大学客員教授 同大学能楽資料センター研究員)


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夏の能楽イベント情報 その2 横浜能楽堂の「夏休み親子能楽ワンダーランド」

2011年06月22日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
昨日は、横浜能楽堂にて開催される山本則俊師(狂言方大蔵流)の
「こども狂言ワークショップ~入門編~」のご案内
をさせていただきました。

「こども狂言ワークショップ~入門編~」は、7/31(日)に能楽の舞台鑑賞があり、
実技指導は、8月9日(火)・10日(水)・11日(木)の3回になります。

定員が20名で応募多数の場合は抽選、6/30(木)が応募〆切です。

山本則俊先生方が、足の運び、扇の使い方など狂言の基礎を実技指導。

また、今回の受講修了者で希望する方は、さらに、来年の春に開催される
「こども狂言ワークショップ~卒業編~」(有料)を受講の上、
発表会=「横浜こども狂言会」に参加できるという、とても楽しい企画とのことです。

残念ながら、抽選で外れてしまった 、もしくは、夏休みに他の予定があって
8月9日(火)・10日(水)・11日(木)の実技指導に出られない という方は
前半部分のみの7/31(日)の能楽公演「夏休み親子能楽ワンダーランド」がおススメです

こちらは、第1部(午前中)で、能・狂言の楽器や動きを体験でき、
第2部(午後)では、小学校の教科書にも載っている狂言「柿山伏」と
能「小鍛冶」を鑑賞します。

第1部の講師、第2部の公演の両方を
若手能楽師のグループ<七拾七年会>(ななじゅうななねんかい)が担当されます。

1977年生まれの若い能楽師の方々が、わかりやすく楽しくご指導くださるとのこと。
管理人・オガタも参加したいです…が、子供がおりませんで残念~
(第2部の能楽公演は、子供連れでない大人だけでも鑑賞できるようです。)


【横浜能楽堂普及公演 夏休み親子能楽ワンダーランド】
平成23年7月31日(日)
第1部10:30開演(10:00開場)/第2部14:00開演(13:00開場)

第1部 体験しよう!
能・狂言の楽器や動きを体験

第2部 みてみよう!

狂言「柿山伏」(大蔵流)
 シテ(山伏)山本則重 アド(柿主)山本則秀 

能「小鍛冶 黒頭」(観世流)
 シテ(童子・稲荷明神)武田宗典
 ワキ(三條宗近)大日方 寛 ワキツレ(勅使)御厨誠吾
 アイ(宗近の下人)山本泰太郎
 笛:竹市 学 小鼓:住駒充彦 大鼓:原岡一之 太鼓:小寺真佐人
 後見:武田志房、武田宗和
 地謡:武田文志、松木千俊、武田友志、清水義也
 地謡:坂井音隆、谷本健吾、佐川勝貴、高梨万里

-入場料-
第1部 500円 定員100名(親子対象です)
※第2部のチケットをご購入の方は無料にてご参加いただけます。

第2部 こども/1500円
第2部 おとな/S席4000円、A席3500円、B席3000円
※保護者はこどもと同数まで1000円引き
  (お子様のお席をお求めにならない場合は適用されません。
  こどもは18歳以下が対象です。)


詳細は、横浜能楽堂のホームページをご覧ください。
http://www.yaf.or.jp/nohgaku/prog-2.html


◆若手能楽師集団<七拾七年会>(ななじゅうななねんかい)について
2008年暮れに1977年生まれの能楽師で結成。
山本則俊先生のご子息の則重さんもメンバーです。

武田文志(シテ方観世流)
武田宗典(シテ方観世流)
山本則重(狂言方大蔵流)
小寺真佐人(太鼓方観世流)
住駒充彦(小鼓方幸流)
原岡一之(太鼓方葛野流) ※敬称略



■冒頭画像は、管理人・オガタの作です。
自分で撮影した写真を元に作ってみました。お粗末様で恐縮です


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夏の能楽イベント情報 その1 山本則俊師の「こども狂言ワークショップ~入門編~」

2011年06月21日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
■蒸し暑い日が続いておりますが、皆様、お変わりないでしょうか。

管理人・オガタは、早くも夏バテ気味 です。
たぶん、お茶の飲み過ぎ=水分の取り過ぎが一因だと思います。
お茶と一緒に小梅の梅干しを時々、食べるようにしてから
やや改善しております。

やはり汗をかいて 塩分とかミネラルが体内から出てしまっているのでしょう。
梅干しでなくてもスポーツドリンクなどでミネラルの補給をされることを
おすすめいたします~


■さて。本題です。
梅雨まっさかりということで、いよいよ夏休みも近くなってまいりました。

夏休みは、能楽公演やイベントの多い季節です。
特に、各地の能楽堂では、親子・子供向けの体験入門講座などが例年、開催され盛況のようです。

そこで、当ブログでは、管理人の独断と好み(?)で
楽しそうだなあと思われる夏休みの能楽公演・イベントのご紹介をさせて
いただければと思います。

今回は、第一弾ということで、横浜能楽堂にて開催されます
山本則俊師(大蔵流狂言 山本家)の「こども狂言ワークショップ~入門編~」のご案内です。


【こども狂言ワークショップ~入門編~】
◎日  程   公演鑑賞:平成23年7月31日(日)14:00開演(13:00開場)
             横浜能楽堂特別普及公演「夏休み親子能楽ワンダーランド」

        実技指導:8月9日(火)・10日(水)・11日(木) 各日とも13:30開講

◎講  師   山本則俊師ほか

◎会  場   横浜能楽堂第二舞台(公演鑑賞は本舞台)

◎受講料    3000円(公演鑑賞料を含む) ※白足袋持参

◎定  員   20人 ※応募者多数の場合は抽選。

◎応募〆切   6月30日(木)
  
※詳細は、山本家のホームページ http://www.kyogenyamamoto.com/information/
または、横浜能楽堂のホームページ http://www.yaf.or.jp/nohgaku/ をご参照ください。


■すでに読まれた方もいらっしゃるかと思いますが、
先週の木曜日発売の『週刊新潮』6月23日号の116ページ「結婚」欄に
則俊先生のご子息である山本則秀さんの結婚式(5月10日、セルリアンタワー東急ホテル)が
取り上げられていました。

ちなみに、そこに掲載されている新郎新婦の写真は神田佳明撮影 です。

もし、機会がございましたら、是非、ご一読ください。

新婦の方のお父様と則俊先生の素敵なご縁 についても書かれていて、
とてもいい記事でした。



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