しばらくぶりになってしまいましたが
季節はすっかり秋らしくなりましたね
今、10月31日の23時過ぎであります
ハロウィンの夜です
小一時間ほど前まで日本シリーズの野球中継を見ていました
楽天が巨人に粘り勝ちで、あと1勝で日本一 王手ですね
ということで冒頭写真は
りんぷうの会・会員の荒井玲子さん撮影の「羽衣」
シテは喜多流能楽師の出雲康雅先生です
天女の微笑で楽天の勝利に乾杯~
(野球に興味のない方、巨人ファンの方には恐縮です)
前回も書きましたが、荒井さんは大船渡出身で
震災後、ふるさとの写真を定期的に撮り貯めて記録されています
2011年8月 撮影
草の濃い緑色と黄色い花の色が印象的な作品
荒井さんのご実家の玄関だった場所だそうです
不思議と暗さは画面から感じられませんね
それどころか植物の生命力の強さに惹きつけられるように思います
2012年12月 撮影
どんより曇った冬空と無機質でおもちゃのようにも見える自動販売機に大看板の手書き文字
こちらも「被災地の今」を伝える貴重な作品だと思います
最近、荒井さんに伺ったところ、もうこの光景は見られないそうです
ストレートに復興につながっているとは言えないようですが
大船渡の風景も少しずつ変化していっていて
時間は前に進むしかないということなのでしょうか
2013年7月 撮影
「壁は きっと さまざまを 記憶している」
―荒井さんご自身によるキャプションです
文字通り万感の思いが
さまざまに胸に去来するように思いました
被災地の写真、復興していく東北の写真は
プロもアマも多くのカメラマンが撮影していますが
荒井さんの作品はちょっと違うと思います
いや、違いは「ちょっと」ではないかもしれません
やはりフィルムで撮影している良さが出ていて
アナログならではの密度の濃さ、重厚さが何より魅力ですが
テーマの割りに湿っぽさがなく、
画面から逞しさや達観したような強さを感じます
大船渡の写真と能楽舞台写真と
どちらも欠かせない荒井さんの渾身のライフワーク
今後も荒井さんにしか撮れない、いい作品を期待しています
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