「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

本日(1/25)は三浦裕子先生の能楽講座開催日です♪

2012年01月25日 | 三浦裕子の能楽講座のご案内
今日は銀座にて三浦裕子先生の能楽講座を開催させていただきます。

今回のテーマは能「楊貴妃」と「土蜘蛛」。

おかげさまで定員いっぱい満席となっております。

寒い中、参加される皆様、本当にありがとうございます。
どうぞお気を付けてお越しください。


さて。
早いもので、もう1月も終わりですね。
私、オガタは相変わらずバタバタの日々が続いており、
あっと言う間の一か月でした

三井記念美術館で開催中の能面・能装束展「神と幽玄のかたち」
いよいよ今週の土曜日(1/28)までです。

行こうと思いつつ、まだ行っていません。
焦ります

でも行きます

2・3年前に同美術館所蔵の「旧金剛宗家伝来能面」54面(重要文化財)全部の
展示があって拝見しました。

その時は、「孫次郎」と「泥眼」が美人だなあと感心した記憶があります。

今、見ると、また印象が違うかもしれず、楽しみです♪

まだの方は是非!おススメです


「能面と能装束 ―神と幽玄のかたち―」

■2012/1/28(土)まで
■10時から17時まで ※入館は16時半まで
■入館料 一般:1000円 学生500円 中学生以下無料 ※着物割引:700円
■会場:三井記念美術館 
■最寄駅:東京メトロ銀座線 三越前駅【A7出口】より徒歩1分
   ※地図はこちらから→http://www.mitsui-museum.jp/guide/map.html



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お待たせしました!森田研作 能面写真特集 第二弾です

2012年01月18日 | 会員写真ギャラリー
ちょっと更新が遅くなってしまいました 
すみません

本日は、りんぷうの会・会員の森田研作さん撮影の
モノクロ能面写真特集 第二弾をお届けいたします。

いやいや、そう言いつつも冒頭写真はカラーの舞台写真でありますが。
(管理人・オガタは結構、へそ曲がり )

実は前回のモノクロの美しい「深井」の写真の反響が大きく
その中に森田さんの舞台写真も是非、あわせて見たい~というリクエストが
ございましたので、とっておきの舞台写真を掲載させていただきました。

能「鞍馬天狗」より。シテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生。
昨年9月の能楽舞台撮影会でのカットとなります。(会場:横浜能楽堂)

ご覧の通りの傑作写真。下手なコメント不要ですね。
特に羽団扇のインパクトが強烈で、本当にいい写真です


さて。本題です。
今回も能面作家の石塚雅弘先生の作品を森田研作さんが
モノクロで撮り下ろした となります。

まずは、能面「小牛尉」。

能「高砂」前シテなど神の化身の役柄で用いられる品格あふれる面(おもて)です。



能面と言えば真っ先に連想される「般若」の面(おもて)。

モノクロだと迫力倍増ですね。
カラーがないだけ余計に暗闇に浮かぶ般若の怨念や哀切がストレートに胸に迫ってきます。



こちらは「小べし見」。

「べしむ」とは口を真一文字に結ぶことの意。
漢字で表記したいところですがPC環境によって文字化けしてしまうので仮名表記にしています。

能「鵜飼」「皇帝」などで使用されます。



最後に「獅子口」です。
紅白の獅子が舞う華やかでおめでたい、能「石橋」(←「しゃっきょう」と読みます)などで使用される面です。


◆森田研作さんのモノクロ能面写真特集後篇、いかがでしたでしょうか。
いずれも見ごたえのあるいい作品だと思います。

ちょっと長文記事になってしまい恐縮です

ありがとうございました。



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震災から10ヶ月。

2012年01月12日 | 会員写真ギャラリー
昨日(1/11)は東日本大震災が発生して10ヶ月が経過した日でした。

新聞を見て被災地のニュースが少ないなと感じました。
テレビは見なかったので分かりませんが、どうだったのでしょうか。

10ヶ月、経ったからといって、大袈裟に報道されればいいということでは
もちろんありませんが。


先月、りんぷうの会・会員の荒井玲子さんの写真展「また ここで暮らしたい」
拝見した際に、会場で荒井さんがおっしゃっていた次のような言葉が
強く印象に残っています。

「クリスマス商戦真っ只中でモノが溢れた大型デパートに
最近、行ったんだけど、すごく違和感があった。

津波で流されて何もなくなって、がれきだらけのふるさと・大船渡の現実と
あまりにもかけ離れているので。

でも、私には、大船渡の日常のほうがリアルで本当のように感じて
東京の豊かな生活のほうがウソのように感じる。」

何が現実で、何をリアルと感じるのか。
考えてしまいました。


個人的には、今年は被災地に行こうと思っています。
体力も根性もない私が行っても大したことができないのは
明白ですが(←なさけないです )、やはり実際に行ってみないことには
何も見えてこないと思いまして、どうにか都合をつけて実現したいです。


◆冒頭写真は、会員の森田研作さん撮影。
能面「深井」で能面作家の石塚雅弘先生の作品です。

「深井」の面(おもて)は、舞台で拝見すると本当に美しい面だと思います。

以前、「隅田川」の舞台であまりにきれいで見とれたことがあります。

面の撮影はとても難しくて、あまりに自分がダメなので、
いつも撮影後に落ち込みますが、さすがに森田さんはうまいですね

舞台で見ていいなと感じる面の良さが撮る人が撮れば
写真でもきちんと表現できるんだなと、あらためて納得。

感想として妥当なのかはわかりませんが、
ずいぶん人間臭い「深井」だなあ、こういう人って身近にいそうと感じます。

モノクロなのが効果的で、かえってよりリアルに感じさせるんでしょうね。

森田さんからは、ほかにも5枚、モノクロの能面作品をお預かりしております。
続篇をしばしお待ち下さい。



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1/25(水)、三浦裕子先生の能楽講座を開催します

2012年01月06日 | 三浦裕子の能楽講座のご案内
お待たせいたしました!
1/25(水)銀座にて開催いたします三浦裕子先生の能楽講座詳報です

今回の三浦先生の能楽講座も次回能楽舞台撮影会(3/14)の事前講座・勉強会ということで、
撮影曲である能「楊貴妃」・「土蜘蛛」を中心テーマにお話しいただきます。


― 三浦裕子の能楽講座 ―

◎開催日時:2012年1月25日(水) 午後1時~3時

◎場所:東京銀座・ゼルコ-バ2階 東京都中央区銀座2-3-4

◎講師:三浦裕子(武蔵野大学客員教授/りんぷうの会副会長)

◎テーマ:能「楊貴妃」および「土蜘蛛」について

◎会費:2,000円 (コーヒーまたは紅茶・資料代を含む)


りんぷうの会の会員外の方の受講も可能となっております。
どうぞ、お気軽にお問い合せください

特に、能楽舞台撮影会に関心のある方、
りんぷうの会への入会をご検討中の方におすすめです

お問い合わせにつきましては、お手数ですが、当ブログのコメント欄を
ご利用いただくか、当会公式ホームページのお問い合せフォーム経由で
お願い申し上げます。

●りんぷうの会 ホームページのお問い合せフォーム●
http://rinpoo.com/mailform.htm


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りんぷうの会 今後の予定に関してご案内です

2012年01月02日 | 管理人・オガタより
お正月ですが、もう明日は3日。
三が日が終わると早や仕事始めという方もいらっしゃるかと思います。

まだまだお正月気分を味わいたい方のために
本日は、お正月らしい写真をご用意させていただきました。

冒頭写真は、りんぷうの会・事務局長の伊東功一氏撮影です。

どどーんと勢いのあるお正月写真ですね。
見ると元気が出てくる力強くていい作品だと思います



こちらはご存知、神田佳明会長です。

「お正月なんだから、やっぱり神田先生の写真が見たい」という
神田ファンの皆様、お待たせ致しました。

昨秋、奈良の三輪神社にて撮影したスナップ写真です。

うれしそうな笑顔が年頭にふさわしいのでは~と思いました


さて。本題です。
春までのりんぷうの会の今後の予定をざっくりご案内させていただきます。


【りんぷうの会 4月までのスケジュール】

・1/25(水) 三浦裕子先生の能楽講座(銀座) テーマ:能「土蜘蛛」および「楊貴妃」 
3/14(水) 能楽舞台撮影会(横浜能楽堂) 能「土蜘蛛」および「楊貴妃」 
・4/ 1(日) 茶道と能楽のコラボ企画 ※原則会員対象のイベントとなります。
・4/12 (木) 春の能楽撮影講座開講(銀座)
4/16(月)~18(水) 厳島神社桃花祭御神能(広島県宮島)※有志参加で観能予定。

一番近いところで三浦先生の能楽講座のご案内が遅れております。
すみません

近日中に当ブログにて詳細記事を掲載予定です。
もう少々お待ちいただければと思います。

よろしくお願いいたします。



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2012年 新春ブログ事始めは出雲康雅師の「翁」の舞台写真で

2012年01月01日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
2012年、新年となりました。
皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年最初のブログ記事ということで、
喜多流能楽師の出雲康雅師の「翁」の舞台写真をアップさせていただきました。

撮影は、りんぷうの会・会長の神田佳明。
厳島神社の桃花祭での舞台写真となります。


「翁」という曲は、お能の中で最も神聖な曲、特別な曲です。

「白式尉」(はくしきじょう)という白い面(おもて)をかけた翁の神と
「黒式尉」(こくしきじょう)という黒い面をかけた翁の神が登場し、
天下泰平・五穀豊穣を祈念する舞が舞われるもので
特にスト―リーはなく儀式性の高い舞台です。

能楽の仕来たりでは、お正月の月の初演は大概、能「翁」からの開演となっています。
お舞台には注連縄が張られ白い幣が目に清々しく映ります。

※「翁」について詳しくは、文化デジタルライブラリー(日本芸術文化振興会編)の曲目解説をご覧ください。




冒頭写真はいかにも「翁」といった言わば定番写真でしたが、
こちらは少し角度の異なる「翁」の舞台写真。

私は個人的には2枚目の写真の方が好みです。
出雲先生らしいケレン味のない清らかな舞姿と感じます。

いつも能楽講座や能楽撮影会等で大変、お世話になっている出雲先生。
ここであらためて出雲先生のプロフィールをご紹介させていただきます。


【出雲康雅師 プロフィール】
シテ方喜多流能楽師。1947年生まれ。出雲恒一の次男。
父および15世宗家喜多実に師事。喜多流の中堅として活躍し、
〈翁〉〈道成寺〉〈猩々乱〉〈砧〉〈求塚〉などを披く。
彦根藩主で大老でもあった井伊直弼作の能〈筑摩江〉を2007年に
横浜能楽堂で160年ぶりに復活した際、シテを演じた。
また同能楽堂主催の「初めての謡・仕舞教室」の講師をつとめ、好評を得る。
父の代より広島県の厳島神社神能執事をつとめ、
4月に3日間催される桃花祭神能に尽力している。
日本能楽会会員。



出雲先生は、来る2月5日(日)の「出雲康雅の会」で
老女物の大曲「卒都婆小町」を演じられる予定です。(会場:喜多六平太記念能楽堂

りんぷうの会の有志で観能させていただくことになっておりまして
もちろん不肖オガタも拝見します。

今からとても楽しみです。

※公演詳細情報はこちらをご覧ください。
http://www.kita-noh.com/schedule/koen/1153/