「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

久々の能楽撮影会〜能『花月』と『巴』の舞台写真

2017年07月09日 | 能楽舞台撮影会のご案内

大変遅くなってしまって恐縮です
去る6/5(月)に久しぶりの能楽撮影会が横浜能楽堂の本舞台で行われました

以下、神田会長のコメントを交えて舞台写真をご紹介いたします


撮影参加者は35名。
能楽写真クラブAZ 代表幹事あずま たけしさんの開会挨拶に続いて、
武蔵野大学文学部教授、同大学能楽資料センター長の三浦裕子先生による能『花月』『巴』の曲趣解説があり
その後、神田会長による撮り所解説の勉強会。午後1時過ぎから舞台撮影が開始。





ご出演戴いた喜多流の出雲康雅先生が『花月』で弓矢を持って登場。(冒頭写真参照。)
エンデングは遊興の芸尽くしに入り、羯鼓(かっこ)を打っての華やかな舞台となった。
席に居並ぶカメラを構えた写真愛好者が一斉にシャッターを切り続け堂内にカメラの放列が響いた。




二曲目は『巴』。美しい小面(こおもて)に白い鉢巻きを結び長刀を持っての舞台。





木曽義仲が残した形見の水衣を身にまとい太刀を抱え、印象的な黒笠を手に落ちのびてゆく
やるかたのない哀愁の昂る出雲先生の舞台だった。



先日、ご紹介させていただいた古谷久夫さんの能楽写真・能面展(会期終了)では
古谷さん撮影の『花月』と『巴』の素晴らしい舞台写真がいち早く展示され
神田先生撮影の舞台写真とはまた別の趣があり
非常に見応えがありました

残念ながら管理人は今回、不参加でしたので
皆様の傑作写真を拝見する機会を待望しております

今後、当ブログでも順次ご紹介できればと思います
どうぞ、ご期待ください




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5/12(木)能楽撮影会 『殺生石』の舞台写真です

2016年05月16日 | 能楽舞台撮影会のご案内

先週の木曜日、5/12に今年度最初の能楽撮影会を横浜能楽堂で開催させていただきました

今回の撮影曲は、能『殺生石』
シテはいつも本当にお世話になっております、出雲康雅先生(シテ方喜多流能楽師)でした

能『殺生石』は有名な妖狐「九尾の狐」の伝説をモチーフとしています

冒頭写真は神田佳明会長撮影

ブログだと画像が小さくなってしまうので、その点が非常に残念ですが
封じ込められた殺生石をかち割っての妖狐出現―躍動するシテの迫力あふれる姿が
見事に活写されていると思います

スローシャッターで捉えた翻る袖と中啓が効いていますね

ちなみに管理人は撮影前には途中でスローシャッターに変える
心積もりでいたのですが、
いざ撮影が始まると無我夢中で、そんな余裕は無く
結局、最初から最後まで高速シャッターで通してしまいました

修行が足りません。。。

参加された皆様は、いかがだったでしょうか

少し先のことになりますが、10月に銀座で能楽写真展を開催予定ですので
今からとても楽しみであります

詳細につきましては、また後日お知らせいたしますので
よろしくお願い致します




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9/9(水)の能楽撮影会の『海人』の舞台写真

2015年09月28日 | 能楽舞台撮影会のご案内

大変お待たせいたしました
先日9/9の能楽撮影会(会場:横浜能楽堂)の舞台写真をアップさせていただきます

能『海人(あま)』より
シテ:出雲康雅師(喜多流) 撮影:神田佳明

9/9(水)というと台風の影響で大雨だった日ですが
悪天候にも関わらず申込者全員出席でした

神田先生からは
「二年振りの撮影会、あの台風なので
欠席が出ると思いましたが全員の揃い踏み。
こちらも感激しましたが、みなさんのシャッター音が
能楽堂に響くのは嬉しいことでした。」
というコメントが届いております

さて
ここで能『海人』について、ちょこっと解説~と思いましたが
長くなるので次回に譲ります(←すみません

冒頭写真の簡単な説明としては
シテ(=主役)は龍女で前回の記事に掲載した「龍載(りゅうたい)」=龍の作り物を
頭上にいただいております

手にしているのは文=手紙の類いではなく
お経となります

このカットは『海人』の一番の撮りどころで
お能が好きな方であれば、すぐに『海人』の舞台写真と分かるはずの定番写真です

しかも『海人』の舞台写真として完璧なカットだと思います

青白く憂いを帯びた能面「泥眼(でいがん)」の表情が
いかにもこの世のものならぬ龍女そのものという感じで
まさにイメージ通りでした

経巻を持つ手元が華奢で女性の手にしか見えないところもいいですよね

いささかミーハーな物言いで恐縮ですが
撮影しながら「出雲先生、最高~」と心の中で何度も
つぶやいておりました

参加者全員を代表して、出雲先生、神田先生、
当日、能楽解説をしていただいた三浦裕子先生、
能楽写真クラブAZの代表幹事のあずまさん、その他、関係者の方々に
深く感謝申し上げます

本当にありがとうございました



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12/3(火) 能楽撮影会、無事終了いたしました

2013年12月04日 | 能楽舞台撮影会のご案内

昨日、予定通り横浜能楽堂 本舞台にて
りんぷうの会 主催の能楽撮影会が開催されました

皆様方のご協力とご出演いただいた喜多流能楽師の出雲康雅先生の熱演とで
いつも以上に白熱した撮影会となり
おかげさまで大盛況でした

どうもありがとうございました

冒頭写真は能「山姥」の舞台写真となります
鹿杖(かせづえ)を肩にかつぐハイライトシーン
撮影は神田佳明会長です

スケール感が大きく力強い山姥の舞に
ゴージャスな装束が映えて
参加者一同 無我夢中でシャッターを切りました




こちらはもう一曲の撮影曲 能「玉葛」より
撮影は不肖オガタ 恐縮です

陰影に富んだ能面「増髪」(ますかみ)の表情の美しさと
出雲先生のしっとりとした優美な舞姿に
文字通り目が釘付けになりました

本当に充実した至福のひとときでした


今回も大変お世話になりました出雲先生が来年2月1日(土)に
東京・目黒の喜多六平太記念能楽堂にて「出雲康雅の会」を主催
されます

毎年、出雲先生は大曲にチャレンジされておられますが
今回も能「朝長」(ともなが)を舞われます

平治の乱で平清盛に敗れ16才で自害した源朝長
主役の能の名曲です

出雲先生の名舞台、よろしければ是非お見逃しなくと思います


◆「出雲康雅の会」◆
解説 大島輝久
狂言「空腕」 シテ:山本則孝 アド:遠藤博義
能 「朝長」 シテ:出雲康雅 ワキ:森常好 ワキツレ:舘田善博 森常太郎
 アイ:山本東次郎
 笛:一噌仙幸 小鼓:鵜澤洋太郎 大鼓:國川純 太鼓:観世元伯
 後見:香川靖嗣 中村邦生
 地頭:友枝昭世
 地謡:大島輝久 内田成信 狩野了一 佐々木多門 長島茂 粟谷能夫 粟谷明生

日時:2014年2月1日 (土) 14時開演 ※開場は13時より
会場:十四世喜多六平太記念能楽堂 品川区上大崎4-6-9 Tel.03-3491-8813 
座席:正面指定席 10,000円 1階自由席 6,000円 2階自由席 3,000円 学生席 2,000円



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11/13(水) 能楽写真塾の最終講座が無事終了となりました

2013年11月14日 | 能楽舞台撮影会のご案内

皆様のご協力を頂いて開催致しました「秋の能楽撮影講座~能楽写真塾」。

13日午後から日比谷図書文化館セミナールームに
受講生の方々のご出席を得て、おかげさまで最終講座も満員盛況でした。

横浜能楽堂研修舞台で撮影した能「玉葛(たまかずら)」の秀作カット、
森田スタジオに於いて能面「山姥」・「増髪(ますかみ)」を撮影した自信作カットを
受講生の皆様が次々と披露、活気ある講評会となり
12月3日の本舞台撮影に向かって、さらなる研鑽を深める充実した講座となりました。                    

9月の講座開講時は、うだるような酷暑だったのが
昨日の気温は秋を飛び越え冬を感じる冷たさ。
季節の移り変わりの早さには驚かされますが、
初回から昨日の最終講座まで一環して教室内は能楽の熱気に満ちあふれ
本当に楽しい撮影教室となりました。

ありがとうございました。  


神田 佳明   



冒頭画像は次回12/3の能楽撮影会の案内ちらしです

◆りんぷうの会 能楽撮影会◆
日時:2013年12月3日 (火) 13:00~17:00 ※開場は12:30より
場所:横浜能楽堂  横浜市西区紅葉ヶ丘27-2 (JR桜木町駅 最寄)
出演:出雲康雅師 (シテ方 喜多流能楽師)
演目:能「玉葛」 / 「山姥」
解説:三浦裕子(武蔵野大学客員教授/りんぷうの会副会長)
指導:神田佳明(JPS会員/能楽写真家協会会員/りんぷうの会会長)
座席:全席指定S席のみ 通常料金21,000円(会員は20,000円)
主催:りんぷうの会 



お問い合せにつきましては、当ブログのコメント欄をご利用いただくか、
お手数ですが、りんぷうの会のホームページ内のお問い合せフォームからお願い申し上げます

●りんぷうの会 ホームページのお問い合せフォーム●
http://rinpoo.com/mailform.html

会員優先予約によりチケット残席わずかとなっております
恐れ入りますが、お早めにお問い合わせください




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神田会長撮影の「玉葛」の舞台写真 ~12/3(火)の能楽撮影会が楽しみです♪

2013年11月04日 | 能楽舞台撮影会のご案内

気が付けば11月
今年も残すところ、あと2ヶ月となってしまいました

りんぷうの会では先月10月に能楽写真塾での撮影実習が2回ありまして
無事、予定通り開催され、おかげさまで大盛況でした

冒頭写真は10/23(水)に横浜能楽堂で行われた舞台撮影実習での
「玉葛」の舞台写真です

撮影は会長の神田佳明
シテは喜多流能楽師の出雲康雅師

「玉葛」というのは源氏物語のヒロイン玉鬘を主役とする能の名曲です
(注:喜多流では「玉鬘」ではなく「玉葛」という表記になっています)

ご覧の通り素晴らしい美女ですが表情に強い苦悶の相があり
目が釘付けになります

使用面は「増髪」(ますかみ、「十寸髪」との漢字表記もあります)という能面で
非常に特徴的な造形で惹きつけられますね




こちらが、その「増髪」の能面のアップ写真
撮影は同じく神田会長です
10/3(木)の能面スタジオ撮影実習で撮られた作品になります

眉間に刻まれた深い皺、額と頬のえくぼ、乱れた髪の毛が
痛々しくも美しい、本当に険のある美女です

来る12/3(火)に開催予定の能楽撮影会では横浜能楽堂の本舞台で
この「玉葛」の前場と後場の両方を出雲先生に舞っていただきます

使用面につきましては当日までのお楽しみです
ちょっとしたサプライズがある予定♪

今までの撮影会とは異なる趣向でお楽しみいただければと企画しております

↓ちなみに参考まで、これまでの能楽撮影会では美女と言えば「小面」(こおもて)でした


正統派美人ですね
本当に愛らしく屈託のない、しあわせな造形の美女 で「増髪」とは対照的です

こちらも神田会長撮影の能面写真で、「小面」の可愛らしい魅力を十二分に表現できている作品ですが
実は「小面」って能面の中でも撮影が難しい面だと思います

花のように愛らしい美女なのに、写真に撮るとなかなかそうは写らないカメラマン泣かせの能面です

実際の舞台で拝見すると天下無敵に光輝く美しさ なのに~と
これまで何回か撮影にチャレンジして悔しい思いをしてきました
(…私だけかもしれませんが

「小面」の美しい舞台での写真は先日掲載の荒井玲子さんの「羽衣」の舞台写真
前回の能楽撮影会(6/19開催)での「野宮」の舞台写真を是非ご覧下さい


◆りんぷうの会 能楽撮影会◆
日時:2013年12月3日 (火) 13:00~17:00 ※開場は12:30より
場所:横浜能楽堂  横浜市西区紅葉ヶ丘27-2 (JR桜木町駅 最寄)
出演:出雲康雅師 (シテ方 喜多流能楽師)
演目:能「玉葛」 / 「山姥」
解説:三浦裕子(武蔵野大学客員教授/りんぷうの会副会長)
指導:神田佳明(JPS会員/能楽写真家協会会員/りんぷうの会会長)
座席:全席指定S席のみ 通常料金21,000円(会員は20,000円)
主催:りんぷうの会 




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お待たせいたしました!出雲康雅先生の「野宮」舞台写真です

2013年06月30日 | 能楽舞台撮影会のご案内

前回予告通りお待ちかね 能楽撮影会(6/19 横浜能楽堂)での
「野宮」の舞台写真をアップさせていただきました

りんぷうの会のホームページに掲載した写真と同じカットですが
こちらがノートリのオリジナル版です。

シテ(主役)は出雲康雅先生(喜多流) 撮影は会長の神田佳明です

優雅でいかにも貴婦人然とした六条御息所で本当にきれいでした

比較していただくと分かりますが先日掲載の出雲先生の「羽衣」
この「野宮」の表情とでは面は同じ「小面」(こおもて)なのに
ずいぶんと趣が異なりますね

「羽衣」のほうは屈託のない晴れやかな天人の微笑でしたが
こちらの「野宮」のほうは陰影があり憂愁を感じさせる表情のように感じます

季節で言うと華やかな春と美しいけれど物寂しい秋の違いのようですね


◆参考まで 能「野宮」について◆
光源氏の冷淡さに絶望した六条御息所が苦しい恋に終止符を打つべく
斎王に選ばれた娘に同行して伊勢へ下向する決意を固め
精進潔斎のため野宮神社に籠るが、後を追って光源氏が訪問する

六条御息所と光源氏の秋の日の束の間の再会と別離を
描いた「源氏物語」の第十帖 賢木(さかき)をベースにしつつ
光源氏の正妻・葵上との車争い(第九帖 葵)のエピソードも
盛り込まれています



撮影会当日の三浦裕子先生(りんぷうの会副会長・武蔵野大学客員教授)の解説で
「野宮」は鬘物の中でも大曲であり名曲と伺った通り
ただきれいなだけでなく重厚で深みのあるいい舞台でした

出雲先生には「野宮」の後、もう一曲「小鍛冶」も舞っていただいたので
本当に大変だったと思いますが撮る側の立場からすると同じ日にまったく
異なる曲趣の舞台が二番も撮影できて非常に感謝しております

参加者一同よりこの場を借りて出雲先生には心より御礼申し上げます
ありがとうございました

申し訳ないですが、12/3の次回撮影会も二曲構成になりますので
またよろしくお願いいたします



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6/19(水)の能楽撮影会も大盛況でした

2013年06月29日 | 能楽舞台撮影会のご案内

ご報告がおそくなってしまいましたが
6/19(水)に横浜能楽堂にて無事、りんぷうの会 能楽撮影会が開催され
出雲康雅先生に能「野宮」(ののみや)と「小鍛冶」(こかじ)の二曲を
熱演していただき、おかげさまで今回も会場は大盛況でした

皆様、本当にありがとうございました


一足先にホームページのほうに神田佳明撮影の
お手本カットで「野宮」の舞台写真を掲載させていただきました

よかったらご覧下さい

↓りんぷうの会 ホームページはこちらからどうぞ
http://rinpoo.com/index.html


冒頭カットは撮影会参加者の方々が素晴らしい作品を撮影できるように
実際の舞台で「野宮」のシテ(主役のこと)の動きを実演解説する神田会長です

ちょっと珍しい(?)写真なので掲載させていただきました

神妙な面持ちで詣でる六条御息所の登場シーン
伏し目がちな感じで、どことなく所作が女性っぽいようですね

能「野宮」は、その名の通り京都にある野宮神社を舞台にしています

能では簡素な舞台装置(「作り物」と言います)がお約束となっており
野宮神社の本物の鳥居は特徴ある黒木ですが
能の舞台ではこのようにシンプルな鳥居の作り物が
野宮神社の象徴として舞台中央にセットされます

シテの舞が高揚するに従って、この簡素な作り物が存在感を増し
重みを持って心に迫ってくるのが能の不思議なところだと思います


さて 次回は「野宮」と「小鍛冶」の舞台写真を掲載予定です
お楽しみに




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次回(6/19)能楽撮影会のご案内

2013年05月12日 | 能楽舞台撮影会のご案内

風薫る5月の週末です
皆様お変わりないでしょうか

さて
すでにご案内済みではありますが改めて来月19日(水)に開催されます能楽撮影会詳細です


◆りんぷうの会 能楽撮影会◆
日時:2013年6月19日 (水) 12:00~16:00
場所:横浜能楽堂  横浜市西区紅葉ヶ丘27-2 (JR桜木町駅 最寄)
出演:出雲康雅師 (シテ方 喜多流能楽師)
演目:能「野宮」 / 「小鍛冶」
解説:三浦裕子(武蔵野大学客員教授/りんぷうの会副会長)
指導:神田佳明(JPS会員/能楽写真家協会会員/りんぷうの会会長)
座席:全席指定S席のみ 通常料金21,000円(会員は20,000円)
主催:りんぷうの会 


今回もお能の人気曲「小鍛治」(こかじ)と「野宮」(ののみや)を2曲撮影です

それぞれ趣の異なる演目となりますので非常に贅沢な撮影会であります
2曲とも喜多流 能楽師の出雲康雅先生にご出演いただきます

出雲先生、いつもありがとうございます


只今、能楽撮影会に参加されたことのない方を対象にご招待キャンペーンを実施中です

抽選で3名の方をトライアル参加ということで無料でご招待させていただきます
〆切は5/31

皆様のご応募をお待ちしております


詳細はこちらから


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またまた、お待たせ致しました。神田会長撮影、出雲康雅先生の「実盛」の舞台写真です。

2012年10月28日 | 能楽舞台撮影会のご案内

先日、予告してから大分、日数が経ってしまって
大変恐縮です

本日は、神田佳明会長撮影の「実盛」の舞台写真の巻です。
シテ(=主役)は喜多流能楽師の出雲康雅先生。
9/19(水)に開催された能楽舞台撮影会(会場:横浜能楽堂、主催:りんぷうの会)でのカットになります。

能「実盛」というのは、「平家物語」が出典で作者は世阿弥。
非常に勇壮でスケール感の大きい素晴らしい曲です。

【あらすじ】
加賀の国、篠原で遊行の上人の説法を毎日聞きにくる老人があり
実は篠原の合戦で落命した斎藤別当実盛の亡霊であった。
菩提を弔う上人の前に甲冑姿で再び現れた実盛は自らの最期を語り
回向を頼んで姿を消す。

篠原の合戦:木曽義仲と平家との間の合戦(1183年)
実盛は若武者姿での討ち死にを願って白髪を黒く染め
赤い錦の直垂(ひたたれ)を着て、単身、義仲軍に乗り込んで
壮絶な戦死を遂げた老武者である。





こちらも静かな緊張感と迫力に満ちた、いい舞台写真ですね。
舞台の感動が鮮明によみがえる感じです。

実は能を見始めた頃は、ともかく夢のようにきれいな舞台が見たくて
若くて美しい女性が主役の能ばかり拝見していましたが
気骨あふれる老武者が主役の能「実盛」、本当にいい曲だと今は思います。

そういえば、お能には老人や老女が登場する曲が多いですが
現代の感覚と昔とでは老いに対する考え方・価値観がかなり違うように思います。
お能でも狂言でも、あまり老いることについて否定的ではなく
今よりも、ずっとおおらかだったのでは、と感じます。

もっとも平均寿命が短く長寿が稀であった昔は生存競争が今より
ずっとシビアな時代であって、軟弱な管理人・オガタは簡単に
野垂れ死んでいたのではないかとも思いますが

ちょっと脱線してしまいましたが、「実盛」とてもいい曲です。
機会がございましたら是非、実際の舞台をご覧いただければと思います。



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お待たせしました! 9/19の蝋燭能「三輪」の舞台写真です

2012年09月29日 | 能楽舞台撮影会のご案内

大変、長らくお待たせ致しました。
9/19(水)に横浜能楽堂にて開催の蝋燭能撮影会の舞台写真をアップさせていただきます。

能「三輪」でシテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生。
撮影は会長の神田佳明です。

冒頭写真は前シテの里の女になります。
※お能は前半と後半の2部構成の演目が多く
途中、中入りで装束や面が変わります。

いかにも秋の物寂しい風情がいいですね。
蝋燭のほの暗い灯りが出雲先生の美しい所作を
引き立てて演出効果絶妙と思います。

いわくありげな里の女が登場した後は
いよいよ三輪明神のお出ましです。



蝋燭の灯を受けて暗闇に浮かび上がる金の烏帽子に
中啓(=扇のこと)の金色と朱が何とも美しいですね。

小面の表情も素晴らしく、可憐で可愛らしいですが
完璧な美の極致という感じで
やはりこれは神の顔(かんばせ)と思います。

実際の舞台も、本当にきれいで神々しい雰囲気で
撮影していて見とれてしまいました

参加者一同、いつも以上に息を呑みながら夢中で
シャッターを切りまくり、熱気あふれる撮影会でした。

出雲先生、関係者の皆様、どうもありがとうございました。


撮影会では能「実盛」も撮影させていただきましたので
次回は「実盛」の舞台写真をアップ予定です。

お楽しみにどうぞ~



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梅雨空を吹き飛ばす出雲康雅先生の美しい「三輪」です

2012年06月23日 | 能楽舞台撮影会のご案内

台風が来て、その後、猛烈な夏日になったかと思うと
少し肌寒い雨が降ったり、いかにも梅雨というお天気が
続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。

本日は、梅雨空を吹き飛ばす美麗な写真
アップさせていただきました。

能「三輪」より 
シテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生。
撮影は、会長の神田佳明です。

先月、5/16の能楽撮影教室で撮影された写真になります。
(会場:横浜能楽堂)

「三輪」という曲名からもわかるように
シテは三輪山の三輪明神、つまり神様です。

美しい「小面」(こおもて)に金の烏帽子が映えて
いかにも神々しい舞姿だと思います。

次回、9月の能楽撮影会では「三輪」ともう一曲、
「実盛」(さねもり)を撮影予定で
今からとても楽しみです。

撮影会では「三輪」は、ろうそく能となりますので
冒頭写真とは、また違った趣になるはずです。

ろうそく能とは、屋内の能舞台の回りに和ろうそくを
立てて演じられるもので、屋外で行われる薪能と
並んで、近年、人気があります

ちょうど、明日(6/23)、佐渡の正法寺本堂でも
ろうそく能「百万」が舞われるとのことで
りんぷうの会・副会長で武蔵野大学客員教授の
三浦裕子先生が解説を担当されます。

後日、三浦先生からのルポを当ブログにて
ご紹介できればと思っております。


◆佐渡の正法寺 ろうそく能については
佐渡観光協会事務局様のブログをご覧ください。


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3/14の能楽撮影会、おかげさまで大盛況でした

2012年03月17日 | 能楽舞台撮影会のご案内
去る3月14日は、りんぷうの会の目玉イベント
能楽舞台撮影会でした。(会場:横浜能楽堂)

今回も喜多流能楽師の出雲康雅先生にシテ(=主役のこと)を舞っていただきました。
撮影曲は、能「土蜘蛛」と「楊貴妃」。

どちらも非常に撮り甲斐のある素晴らしい舞台
参加者一同、夢中でシャッターを切りまくりました。

本日は、まず「土蜘蛛」の舞台写真をアップさせていただきました。
撮影は、会長の神田佳明です

下手な説明不要のド迫力。
風格あふれる「獅子口」の面(おもて)の表情も魅力的です。



今回の「土蜘蛛」は、白い雲の糸が舞台に乱舞するお能にしては
異例(?)の派手なスペクタクル活劇で
劇的なだけに撮影させていただいて本当にありがたいと思いましたが
撮影はなかなか大変でした

管理人・オガタは速い動きについていけず、
唇を噛みつつの撮影になってしまいました

参加した会員の方、数名からも「うまく撮れなかった~ 」という
お声を聞きましたが、謙遜もあるかと思いますので
傑作作品を期待しております。


◆次回は、「楊貴妃」の舞台写真を掲載予定です。お楽しみに~


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3月14日(水)開催! りんぷうの会 能楽撮影会のご案内

2011年12月27日 | 能楽舞台撮影会のご案内
ご案内が遅くなってしまったのですが、来年3月開催の能楽撮影会詳報です。


― りんぷうの会 能楽撮影会 ―

■開催日時:2012年3月14日 (水) 11:00開場 12:00~16:00まで
■場所:横浜能楽堂 (本舞台) 横浜市西区紅葉ヶ丘27 JR桜木町駅最寄
■出演:出雲康雅師 (喜多流能楽師)
■撮影曲:能「楊貴妃」/「土蜘蛛」
■解説:三浦裕子(武蔵野大学客員教授・りんぷうの会副会長)
■撮影指導:神田佳明(JPS会員・能楽写真家協会会員・りんぷうの会会長)
■座席:全席指定S席のみ 2万円
■主催:りんぷうの会 


冒頭画像は、今回の撮影会案内ちらしです。(ちなみに不肖オガタ作

ちらしにもありますが、今回は、「静」・「美の極致」の「楊貴妃」
「動」・「一大スペクタクル」の「土蜘蛛」という
好対照の撮影曲となっており、おかげさまでチケットは
すでにほとんど完売状態です。

恐れ入りますが、お早目にお問い合せ・お申込みください。

お問い合せにつきましては、当ブログのコメント欄をご利用いただくか、
お手数ですが、りんぷうの会のホームページ内のお問い合せフォームからお願い申し上げます。

●りんぷうの会 ホームページのお問い合せフォーム●
http://rinpoo.com/mailform.html


今回も、喜多流能楽師の出雲康雅先生に無理をお願いして
「楊貴妃」と「土蜘蛛」の2曲ともシテ(=主役のこと)を務めていただきます。

「楊貴妃」では美しい「鬘帯」
御簾代わりに「作り物」の宮に多数、垂らされるというゴージャスな舞台で
白楽天(白居易)の「長恨歌」をベースに
「世界三大美女」の一人に数えられる貴人・楊貴妃の格調高く哀しい舞が魅力の曲。

対する「土蜘蛛」は、すでに能楽撮影教室にてハイライト部分を出雲先生に
舞っていただきました
が、白い蜘蛛の糸が乱舞する派手な大立ち回りの見どころ満載の舞台。

今からとても楽しみです


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おかげさまで、とても素晴らしい狂言撮影会でした。

2011年06月03日 | 能楽舞台撮影会のご案内
去る6月1日、りんぷうの会主催の狂言撮影会、おかげさまで
大変、充実した素晴らしい会となりました。

全面的にご協力いただきました、大蔵流狂言・山本東次郎家の皆様、
本当にありがとうございました。

最初に撮影させていただいた狂言「仁王」では、
シテの山本則重さんの若々しく元気で明るい仁王様に
一同、夢中でシャッターを切らせていただきました。

今回は、特に、きらびやかで美しい仁王様の出で立ちで
素朴な参詣人たちとの掛け合いも楽しく、とてもいい舞台でした。

「仁王」というと則重さんのお父様である則俊先生の目力の効いた
仁王様のイメージが強いですが、今回、則俊先生は則重さん扮する仁王様の
命運を握る(?)足の不自由な参詣人の役。
いぶし銀の如き、さすがの存在感でした。

続いての「止動方角」。
シテの太郎冠者の泰太郎さん、主人役の則孝さん、
馬の若松隆さん、そして「仁王」に続いて、今度は話の分かる伯父さん役で
再登場の則俊先生。

ピッタリ息の合った、愉快で疾走感のある展開で
こちらも素晴らしい舞台だったのですが、それだけに撮影が大変でした。
(大変だったのは、私だけかもしれません

馬が暴れて、それにどう太郎冠者と主人が対するのかが、
この狂言の最大の見どころですが、若松隆さんの馬が見事な跳ねっぷりで
大活躍していただき、皆、せっかくの熱演、撮り逃しては~ と連写の嵐でした。

今回、撮影させていただきました貴重な舞台写真は、
今年、11月に銀座で開催予定のりんぷうの会の能楽写真展で
皆様にご覧いただければと思います。
どうぞ、ご期待ください。


◆冒頭の写真は、今回の狂言撮影会で所蔵品の肩衣を手に
解説されている山本東次郎先生です。


◆こちらは、名品「小豆武悪」の面。


◆「鬼」の面の多様で豊かな表情を教えていただきました。

素晴らしい舞台を撮影させていただいた上、
東次郎先生より、見事な面と肩衣をたくさん拝見させていただき、
貴重なお話を伺えて、大変、ありがたく、また、恐縮しております。

本当にありがとうございました。


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