

皆様、いかがお過ごしでしょうか。
りんぷうの会の副会長で能楽研究家の三浦裕子先生(武蔵野大学客員教授)から
先日、開催された磐田能の観能レポートが届きました

ご紹介させていただきます。
以下、三浦先生のコメントです

9月24日(土)、磐田能を拝見してきました。
会場は静岡県磐田市の熊野伝統芸能館です。
磐田市は能〈熊野〉ゆかりの地で、
天然記念物「熊野の長フジ」でも有名なところだそうです。
熊野伝統記念館は藤棚に囲まれた屋外の能舞台です。

◆会場を取り囲む藤棚
台風15号がもたらした大災害とは打って変わった穏やかな夕暮れ時に、
磐田市副市長の鈴木裕氏の火入れ式が執り行われ、
続いて梅若万三郎師の舞囃子〈善知鳥〉、
善竹十郎氏の狂言〈長光〉と長谷川晴彦師の能〈杜若〉が演じられました。
音響設備を使わず生のセリフや謡が流れるなか、虫の鳴き声が聞こえてきて、
秋の到来を実感しました。
近年、薪能などの野外能では音響を使う大掛かりな催しがほとんどだと思いますので、
それだけに磐田能は貴重な催しかと思います。
その日は浜松に一泊し、25日(日)にはホテルの前に朝市が立っていたので、
それを見学するという贅沢な休日になりました。
…実は、管理人・オガタも今回の磐田能を拝見したかったのですが
所用があって泣く泣く

来年は是非!と思っております。
秋は各地で能楽公演が目白押しになる季節で、薪能も多く開催されます。
たとえば、東京近郊になりますが、来週は、10/7(金)に飛鳥山薪能、
同じく7日(金)と8日(土)の2日間で鎌倉薪能、
10日(月・祝日)は新宿御苑で森の薪能などが行われます。
開催日が近いのでチケットが現在、入手可能か分かりませんが
(恐れ入りますが、各主催者へお問い合せください)
秋の薪能、とても楽しい

よかったら是非、お出かけください

【参考】
以前も当ブログでご紹介させていただきましたが、
便利な能楽公演情報のホームページがありますのでご案内です。
http://nohgaku.fan.coocan.jp/schedule/sche36.cgi
