「りんぷうの会」 公式ブログ

能楽の素晴らしさをお伝えするために 能楽関連情報を中心に更新中〜
能楽写真家・神田佳明が会長です

いよいよ明日は、杉並能楽堂にて狂言撮影会です!

2011年05月31日 | 能楽舞台撮影会のご案内
明日は、いよいよ待望の狂言舞台撮影会(主催:りんぷうの会)です。

お天気がちょっと心配ですが(5/31の14時現在、明日の予報は小雨
台風でなくて本当に良かったと思います。

撮影会では、狂言「止動方角」( シテ:山本 泰太郎師)と 「仁王」( シテ:山本 則重師)の二曲を
撮影させていただくことになっております。
どちらも狂言の名曲・人気曲。とても楽しみです♪

今回、当撮影会にご協力いただきます大蔵流狂言・山本東次郎家の皆様に
深く御礼申し上げます。


【りんぷうの会・主催 狂言撮影会】
■開催日時:6月1日(水) 13:00~16:30まで
■場所:杉並能楽堂 東京都杉並区和田1-55-9 地下鉄・丸の内線 中野富士見町駅最寄り
■出演: 「止動方角」 シテ:山本 泰太郎師 / 「仁王」 シテ:山本 則重師
■解説:三浦裕子(武蔵野大学客員教授)
■撮影指導:神田佳明(JPS会員・能楽写真家協会会員)
※お問い合せは、杉並能楽堂・山本東次郎家ではなく、りんぷうの会事務局もしくは神田佳明までお願いいたします。
りんぷうの会 メールアドレス info@rinpoo.com
(撮影会のチケットに神田佳明の携帯電話の番号も記載しております。)


冒頭の写真は、山本 則重師の「止動方角」(撮影:神田佳明)ですが、
明日の撮影会では、則重師は「止動方角」ではなく「仁王」のシテとなります。

「止動方角」のシテは、山本 泰太郎師です。

オガタは、これから、紀尾井ホールで行われる日本伝統文化振興財団主催の
東日本チャリティ公演
へ。
泰太郎師の「三番三」を拝見させていただく予定です。


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「筑豊の炭鉱絵が世界記憶遺産に認定!」とのニュースに寄せて

2011年05月27日 | 管理人・オガタより
ちょっと能楽から離れた話題&写真で恐縮ですが…。

おととい(5/25)、山本作兵衛さんの描いた筑豊の炭鉱絵が
世界記憶遺産に登録されたというニュース
が報じられました。

実は、このニュースを聞くまで、「世界記憶遺産」について恥ずかしながら
ほとんど知らなかったのですが、マグナ・カルタ(英)や人権宣言(仏)、第九の自筆楽譜(独)などと並んで、
国内発の認定とは、すごいことだと思いました。

ただ、ふと思ったのは、「筑豊」とか「炭鉱」と聞いても、ピンと来ない人が
平成の今では多いのではないか、ということです。

そういう私自身も何年か前に「三池 終わらない炭鉱の物語」という映画を見るまでは
炭鉱に関して、あまり、はっきりしたイメージがなかったのですが。

映画を見て、炭鉱労働の過酷さ、1959~60年(昭和34~35)の三池炭鉱の労働争議の
あまりの凄まじさに、ただただ息を呑み驚嘆しました。

今では忘れられかけている炭鉱の歴史が、今回の世界記憶遺産認定を期に
少しでも風化せずに済めば本当に何よりだと思います。

今年は平成23年。昭和を知らない若者が増えている昨今です。

「昭和は遠くなりにけり」というような感慨にとらわれることも結構、あります。

風化させてはいけない記憶。伝えていくべき歴史。

そんなことを考えて、また、あらためて、700年近い時を経て、なお、
中世の人々の息遣いや記憶を今に伝える能楽って、すごいと思いました次第です。


◆冒頭の写真は、りんぷうの会・会員でプロカメラマンの森田研作さん撮影。

特に炭鉱とは全く関係のない写真です(←すみません )が、
ブリキのおもちゃが昭和っぽいなと思いまして掲載させていただきました。

この写真を見て、子供の頃を思い出し、しばし童心に返りました。

ですが、森田さん撮影のこのブリキのおもちゃたちは、あまりレトロっぽくない印象です。

はっきりしたライティングの効果で、むしろ、ピカピカに光っていて、あまり古さを感じさせません。

たぶん、森田さんは、古びたおもちゃとしてではなく、子供の頃、宝物として
輝いていた当時のままのおもちゃの姿を再現したかったのではないでしょうか。

私の勝手な解釈かもしれませんが、そんな風に感じました


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能楽撮影教室の第3回目講座(5/18 終了)と次回能楽舞台撮影会(9/21開催)について

2011年05月25日 | 能楽舞台撮影会のご案内
先週は、横浜能楽堂にて、りんぷうの会の能楽撮影講座の第3回目がありました~

今回は、特別に、喜多流能楽師の出雲康雅師のご指導により、
能「花筐(はながたみ)」の仕舞と謡いのハイライト部分を教わり、
参加者一同、とても勉強になり得難い体験をさせていただきました。

そして、恒例の装束付け撮影と、出雲先生に舞っていただいた「花筐」の後の部分の撮影も
白熱しました
皆、夢中でシャッターを切らせていただきました

出雲先生とお手伝いいただいた若手の能楽師の方々に深く感謝しております。



* ここで、簡単に説明させていただくと…

「花筐」は、9/21(水)に開催予定の次回能楽舞台撮影会の撮影曲で、
主人公・照日の前の恋の情念を描く能の名作です。

即位前に皇子(=継体天皇)の寵愛を受けていた照日の前が、即位をきっかけに
別れを余儀なくされ、悲恋ゆえに狂女となり、帝を追い、さまよううちに
偶然、行幸(=天皇が旅などに出かけること。)の一行に出会い、
かつて別れの際に形見として賜った花籠(=花筐)によって、帝に認められ、
めでたく再び寵愛を得るという劇的なお話です。


単純なストーリーではなく、悲恋によって壊れてしまった照日の前の心理的な葛藤が描かれ、
女の情念の凄まじさ・執念なども感じさせる、起伏と陰影に富んだお能だと思います。

対して、もう一つの撮影曲、「鞍馬天狗」は牛若丸役として
かわいい子方も登場する楽しい曲で、「花筐」とは趣がガラッと変わり、好対照の舞台です。


― りんぷうの会 能楽撮影会 ―
■開催日時:2011年9月21日 (水) 12:30開場 13:00~17:00まで
■場所:横浜能楽堂 (本舞台) 横浜市西区紅葉ヶ丘27 JR桜木町駅最寄
■出演:出雲康雅師 (喜多流能楽師)
■撮影曲:能「花筐」/「鞍馬天狗」
■解説:三浦裕子(武蔵野大学客員教授)
■撮影指導:神田佳明(JPS会員・能楽写真家協会会員)
■座席:全席指定S席のみ 2万円
■主催:りんぷうの会 


お問い合せは、当ブログのコメント欄をご利用いただくか、
お手数ですが、りんぷうの会のホームページ内のお問い合せフォームからお願い申し上げます。

●りんぷうの会 ホームページのお問い合せフォーム●
http://rinpoo.com/mailform.html

※申し訳ありませんが、すでに会員先行予約により、残席僅少となっております。

よそでは絶対撮れない能楽撮影会です。
お早目にお問い合せ・お申込みいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


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本日は狂言の舞台写真です ― 山本凜太郎さんの「三番三」 ―

2011年05月17日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
こちらも掲載が遅くなってしまって、大変、恐縮なのですが
去る4月16日(土)、国立能楽堂にて「山本則直一周忌追善 山本会別会」が開催されました。

冒頭の写真は、山本凜太郎さんの「三番三」(さんばそう)。
撮影は、神田佳明です。

今回は、能楽研究家で、りんぷうの会の副会長でもある三浦裕子先生に
コメントをお願いしました。


「三番三」は祝祷の能〈翁〉で狂言方がつとめるもので、
面を掛けない「揉之段」(もみのだん)と、
黒色尉(こくしきじょう)の面を掛ける「鈴之段」を舞います。

写真の「三番三」は「揉之段」をつとめる山本凜太郎さんですが、
卵色の足袋に包まれた足の先まで神経が行き届いていて、折り目正しく、
そして躍動感に溢れた美しさがよく伝わってきます。

凜太郎さんは現在、高校三年生。
この時が披キ(初演)で、その初々しさも大きな魅力でした。

「三番三」をつとめる役者は「別火」(=べっか。穢れを避けるため炊事の火を別にすること)という
精進潔斎を舞台前に修めますが、凜太郎さんの場合は、
師匠であり伯父さんでもある山本東次郎先生と別火をされたそうです。



写真をよくご覧いただくと分かりますが、
凜太郎さんの後方には後見をされている、お父さんである
山本泰太郎師が写っておられます。

泰太郎師は、先日、「第15回 日本伝統文化振興財団賞」を受賞されました。

今月の31日(火)に贈呈式の予定とのことで、贈呈式に続いて同日、
同賞の歴代受賞者によるチャリティ公演「古典芸能の夕べ」が開催されるそうです。

その際に、番組の構成上、15分程度の短縮版になるそうですが、
泰太郎師は「三番三」を舞われるとのこと。
今からとても楽しみです。


◆東日本大震災チャリティ公演
~日本伝統文化振興財団賞歴代受賞者による~古典芸能の夕べ

2011年5月31日(火)開催
午後6:00開演(午後4:30開場)
会場:紀尾井ホール(1階) 
入場料:5,000円(全席自由)
主催:財団法人日本伝統文化振興財団
出演:日本伝統文化振興財団賞歴代受賞者
司会:葛西聖司

本公演チケットで、第15回日本伝統文化振興財団賞贈呈式(午後5時開始)に入場可。

※詳細は、日本伝統文化振興財団のホームページをご覧ください。
http://japan.japo-net.or.jp/event/2011/05/31/zaidansho_15.shtml
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先週は、面(おもて)をたくさん拝見しました♪

2011年05月15日 | 管理人・オガタより
ツイッターのほうでは、つぶやいていたのですが、
先週は、「面(おもて)ウィーク」でした。

能楽関係者、そして能楽愛好者にとっては周知のことですが、
能楽にとって「面」は、非常に神聖で、なくてはならぬもの、
たとえが適当かどうか分かりませんが、武士にとっての刀のようなもの、
いわば魂のようなものだと思います。

ちなみに、「面」は「めん」とは読まず「おもて」と言うのが普通です。

先週の木曜日(5/12) は、りんぷうの会の能楽撮影講座の第二回目で
スタジオでの能面撮影実習でした~

柔和な面長美人の「孫次郎」と格調高く迫力あふれる「べし見悪尉」の
二つの面を撮影、なかなか思うように撮れませんで苦戦しましたが
拝見するだけで眼福で、しあわせなひと時でした。

そして、撮影後、近くの交通会館で開催されていた赤泥舎の能狂言面展
拝見させていただきました。

冒頭画像は、主宰者の伊藤通彦師の「狐」の狂言面です。
撮影は、りんぷうの会・会長の神田佳明。

赤泥舎の能狂言面展では、多彩な面を沢山、間近に拝見できて
とても勉強になり、楽しかったです。

会場におられた出展者の方々が気さくに作品解説をしてくださり
興味深く、制作裏話(?)などもお伺いできて感激しました。

伊藤先生、赤泥舎の方々、ありがとうございました。

りんぷうの会では、今後も、能楽に関係するイベント情報などを
当ブログでご案内していきたいと思います。
ご期待ください。



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厳島神社 桃花祭ギャラリー その2 By 伊東功一

2011年05月11日 | 会員写真ギャラリー
先に予告させていただきました通り、本日は、宮島の桃花祭・神能(じんのう)で
「猩々」(しょうじょう)を舞われた喜多流能楽師、出雲康雅師の舞台写真を掲載です

撮影は、伊東功一氏。(りんぷうの会の事務局長です。)

以前も当ブログに記載させていただきましたが、
猩々とは、中国の伝説上のお酒の妖精のことです。

お酒の精なので、髪の毛も赤ければ(←赤頭の仮髪と言います)、
能面も装束も赤、全身赤尽くしの出で立ちで、お酒に酔った所作で楽しく舞い戯れる、
見ていて、本当にしあわせな心持ちになるお能だと思います。

しかも、厳島神社の神能は屋外の能舞台で舞われますので、
この写真のように、夕陽を受けて、猩々の赤頭が光り輝いて
いっそう祝祭的な雰囲気が盛り上がります。

客席の我々は、赤尽くしの猩々が夕陽で更に赤く輝く美しい舞姿を堪能できる
というわけですが、出雲先生によると、舞っている能楽師のほうも、
舞台から見て、厳島神社の朱塗りの回廊が夕陽を受けて視界全体が朱色に染まる中、
非常に厳粛な気持ちになり、舞われるということでした。

最近では、能楽堂やホールなど屋内で観能するのが当たり前のようになっていますが、
もともとは、能楽は日中、屋外で舞われるのがスタンダード・普通だったそうです。

確かに、このように日の光を受けて輝く舞姿を拝見すると、能楽堂などで
通常、演じられる場合とは、また違った醍醐味を感じます。

薪能や蝋燭能なども独特の雰囲気があって楽しいですが、
朝から日の落ちる夕方まで、屋外で春の潮風を感じながら楽しめる
厳島神社の神能は本当に格別です。

皆様、ぜひ、一生に一度は(というと大袈裟でしょうか)ご覧になっては
いかがでしょうか、と思います。
そして、一度見たら、やみつきになること請け合いです


◆厳島神社の桃花祭:毎年4月15日、午後5時より開始。高舞台で舞楽が舞われます。

◆神能:桃花祭の翌日である4月16日から18日までの3日間、能舞台にて奉納。
    出雲先生は、この神能の執事を務められています。

詳細は、宮島観光公式サイトをご覧ください。


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厳島神社 桃花祭ギャラリー その1 By 伊東功一

2011年05月11日 | 会員写真ギャラリー
なかなか神秘的な雰囲気の写真

こちらは、先月15日に行われた厳島神社 桃花祭の宵宮の日没を待って舞われる「蘭陵王」の舞楽写真です。

もっと早くに掲載できれば良かったのですが、
管理人都合により遅くなりまして申し訳ありません

撮影は、りんぷうの会・事務局長の伊東功一氏。

知る人ぞ知る~ですが、伊東さんは長身なので、こういった撮影では有利ですね。
また、撮影技術も揺るぎないので、光源がやや厳しい環境下、
しっかり、きっちり撮れていると思います。



いかにも宮島らしい雰囲気の傑作写真。
やはり、朱の五重塔や大鳥居が背景にあると作品としての完成度が高くなるように思います。

こういった作品を見ると、また是非、厳島神社の舞台を拝見したいなあと
心から思います。


厳島神社では、毎年4月15日の桃花祭のほか、毎年10月15日に行われる菊花祭でも
「舞人」と「楽人」の神職たちによって「振鉾」「万歳楽」「延喜楽」「陵王」「納曽利」など
11の舞楽を高舞台で奉納とのことです。

詳細は、宮島観光公式サイトをご覧ください。


【次回予告】
「厳島神社 桃花祭ギャラリー その2 By 伊東功一」ということで
次回は、喜多流能楽師の出雲康雅師の「猩々」の舞台写真を
掲載予定です。お楽しみに~


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第16回 赤泥舎 能狂言面展

2011年05月11日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
こちらの写真は、実は、以前にも当ブログに掲載済みなのですが、
ご自身の作品を見つめる面打ち師の伊藤通彦先生です。
(りんぷうの会・会員のアズマさん撮影。)

今週、有楽町の交通会館2階にて、伊藤先生が主宰されている赤泥舎の
能狂言面展が開催中~

よろしければ、伊藤先生と門下の方々の作品を
この機会に是非、間近で、ごゆっくりご鑑賞いただければと思います


◆第16回 赤泥舎 能狂言面展◆

2011年5月9日(月)~14日(土)まで
11時~18時(最終日は16時30分まで)

東京交通会館 2Fギャラリー



ちなみに、ご参考まで、去年、りんぷうの会で伊藤先生のアトリエにお邪魔させて
いただいた時の過去の関連記事は、以下の通りです。

「昨日は、能面作家の先生の工房探訪撮影会でした♪」(2010年07月22日)

「面打ち師・伊藤通彦先生の工房探訪撮影、盛り上がりました~!!」(2010年07月23日)

「遊び心」写真 BY 森田研作 その1(2010年07月28日)

「面打ち師・伊藤通彦を撮る!By アズマ タケシ」(2010年08月25日)



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5月になって思うこと

2011年05月10日 | 管理人・オガタより
ゴールデンウィーク中、仕事でバタバタしておりまして
すっかりブログの更新が滞ってしまいました。
実は、色々とトピックスがあるのに、大変、申し訳ないです。
すみません。

さて。早いもので、もう5月です。
今年も、すでに3分の1が経過してしまいました。

そして、明日は、東日本大震災から丁度、2ヶ月になるんですね。
まだ2ヶ月なのか、もう2ヶ月なのか。
たぶん、両方だと思います。

今朝の朝日新聞の朝刊に掲載されていた作家の川上弘美さんの文章の中に
「たくさんの苦しんでいる同胞」という言葉があって、ハッとしました。

「同胞」という言葉。最近、あまり聞かなくなっていたように思います。

「同胞」:はらから。兄弟姉妹。仲間。

「被災者」という言葉より、はるかにやさしい表現だと感じました。

同じく朝日新聞(3月28日夕刊)に掲載されていた作家のあさのあつこさんの
「(震災を)ただの悲劇や感動話や健気な物語に貶めてはいけない」という言葉を
なぜだか思い出しました。


今日は、東京の気温が28℃近くまで上がり、蒸し暑かったですね。
一転して明日は、10℃近く寒くなるそうで、最高気温14℃の予報。
かなり肌寒い雨降りの日になりそうです。

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