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「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

武蔵野大学能楽資料センター公開講座のご案内

2011年06月07日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
本日は、武蔵野大学能楽資料センターにて今月より
開催されます能楽公開講座のご案内です。

講座は今月より10月までの開催で全4回。
事前予約は不要、聴講無料となっております。

テーマは、「能・狂言と近代国家」。

りんぷうの会の副会長で、同大学客員教授の三浦裕子先生
第2回目の6/30(木)の講座担当でお話しされ、
最終回の10/5(水)には、山本東次郎先生と演劇評論家の渡辺保先生
同大学の羽田昶先生の鼎談が予定されております。


■武蔵野大学能楽資料センター公開講座 「能・狂言と近代国家」■
第1回 6月16日(木) 明治維新と能・狂言
小林 責(武蔵野大学名誉教授)

第2回 6月30日(木)岩倉具視の能楽政策と坊城俊政―明治10年代を中心に
三浦 裕子(武蔵野大学客員教授・能楽資料センター研究員)

第3回 9月29日(木)初代梅若実の日清・日露戦争―明治20~30年代の『梅若実日記』から
氣多 恵子(近世日本文学研究家)

第4回 10月5日(水)明治演劇史の中の能・狂言―明治末から大正にかけて
山本 東次郎(能楽師・狂言方大蔵流)
渡辺 保(演劇評論家)
羽田 昶(武蔵野大学客員教授)

時間:午前10時40分~12時10分
会場:武蔵野大学 6号館 雪頂講堂
   東京都西東京市新町1-1―20
交通:JR三鷹駅・北口バス 10分 武蔵野大学下車すぐ
   西武新宿線 田無駅・北口バス 5分 石川島播磨入口下車 徒歩5分


詳細につきましては、武蔵野大学能楽資料センターのホームページを
ご参照ください。
http://www.musashino-u.ac.jp/learning/extension_lecture04.html


本日の冒頭写真は、りんぷうの会・会員の今泉修三さん撮影。
場所は、東京葛飾区の堀切菖蒲園とのことでした。

梅雨時は、うっとおしくて嫌だなあ と思いますが、
こういう作品を拝見すると、梅雨も悪くないかもと思えるから不思議です。

今泉さん、季節感あふれる作品、ありがとうございました~



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本日は狂言の舞台写真です ― 山本凜太郎さんの「三番三」 ―

2011年05月17日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
こちらも掲載が遅くなってしまって、大変、恐縮なのですが
去る4月16日(土)、国立能楽堂にて「山本則直一周忌追善 山本会別会」が開催されました。

冒頭の写真は、山本凜太郎さんの「三番三」(さんばそう)。
撮影は、神田佳明です。

今回は、能楽研究家で、りんぷうの会の副会長でもある三浦裕子先生に
コメントをお願いしました。


「三番三」は祝祷の能〈翁〉で狂言方がつとめるもので、
面を掛けない「揉之段」(もみのだん)と、
黒色尉(こくしきじょう)の面を掛ける「鈴之段」を舞います。

写真の「三番三」は「揉之段」をつとめる山本凜太郎さんですが、
卵色の足袋に包まれた足の先まで神経が行き届いていて、折り目正しく、
そして躍動感に溢れた美しさがよく伝わってきます。

凜太郎さんは現在、高校三年生。
この時が披キ(初演)で、その初々しさも大きな魅力でした。

「三番三」をつとめる役者は「別火」(=べっか。穢れを避けるため炊事の火を別にすること)という
精進潔斎を舞台前に修めますが、凜太郎さんの場合は、
師匠であり伯父さんでもある山本東次郎先生と別火をされたそうです。



写真をよくご覧いただくと分かりますが、
凜太郎さんの後方には後見をされている、お父さんである
山本泰太郎師が写っておられます。

泰太郎師は、先日、「第15回 日本伝統文化振興財団賞」を受賞されました。

今月の31日(火)に贈呈式の予定とのことで、贈呈式に続いて同日、
同賞の歴代受賞者によるチャリティ公演「古典芸能の夕べ」が開催されるそうです。

その際に、番組の構成上、15分程度の短縮版になるそうですが、
泰太郎師は「三番三」を舞われるとのこと。
今からとても楽しみです。


◆東日本大震災チャリティ公演
~日本伝統文化振興財団賞歴代受賞者による~古典芸能の夕べ

2011年5月31日(火)開催
午後6:00開演(午後4:30開場)
会場:紀尾井ホール(1階) 
入場料:5,000円(全席自由)
主催:財団法人日本伝統文化振興財団
出演:日本伝統文化振興財団賞歴代受賞者
司会:葛西聖司

本公演チケットで、第15回日本伝統文化振興財団賞贈呈式(午後5時開始)に入場可。

※詳細は、日本伝統文化振興財団のホームページをご覧ください。
http://japan.japo-net.or.jp/event/2011/05/31/zaidansho_15.shtml

第16回 赤泥舎 能狂言面展

2011年05月11日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
こちらの写真は、実は、以前にも当ブログに掲載済みなのですが、
ご自身の作品を見つめる面打ち師の伊藤通彦先生です。
(りんぷうの会・会員のアズマさん撮影。)

今週、有楽町の交通会館2階にて、伊藤先生が主宰されている赤泥舎の
能狂言面展が開催中~

よろしければ、伊藤先生と門下の方々の作品を
この機会に是非、間近で、ごゆっくりご鑑賞いただければと思います


◆第16回 赤泥舎 能狂言面展◆

2011年5月9日(月)~14日(土)まで
11時~18時(最終日は16時30分まで)

東京交通会館 2Fギャラリー



ちなみに、ご参考まで、去年、りんぷうの会で伊藤先生のアトリエにお邪魔させて
いただいた時の過去の関連記事は、以下の通りです。

「昨日は、能面作家の先生の工房探訪撮影会でした♪」(2010年07月22日)

「面打ち師・伊藤通彦先生の工房探訪撮影、盛り上がりました~!!」(2010年07月23日)

「遊び心」写真 BY 森田研作 その1(2010年07月28日)

「面打ち師・伊藤通彦を撮る!By アズマ タケシ」(2010年08月25日)



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毅然と咲く狂言のDNA ― 山本則直一回忌追善 山本会別会によせて ―

2011年04月13日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内
「毅然と咲く狂言のDNA」

余震が続く騒然とした世にあっても、日本を代表する花のさくらが満開を告げている。

狂言を代表する山本則直(のりただ)師が逝って満一年、
大蔵流山本家の別会が「山本則直一周忌追善」として4月16日、
東京千駄ヶ谷の国立能楽堂で公演会が開かれる。

則直師の芸風は毅然として大きく、その声は天下一と言われた。

別会では孫に当たる凜太郎君が三番三を舞う。
「いろは」で初舞台踏み、則直お爺ちゃんの背中にちょこんと乗った「金津」の幼い姿が
つい先日のように思い出されるが、体内に流れる爺ちゃんのDNAが、受け継がれ、
三番三で打ち振る黄金に輝く鈴の華を見事に咲かせてくれると確信している。


        能楽写真家・りんぷうの会会長 神田佳明



【山本則直一周忌追善 山本会別会】

平成23年4月16日(土) 開演 午後1時半 国立能楽堂

「翁」 翁 狩野鵬 千歳 山本則孝 三番三 山本凜太郎
狂言 「花子」 山本則重
仕舞 「江口」 友枝昭世
仕舞 「融」  塩津哲生
一調 「楽阿弥」 山本則俊 小鼓 鵜澤洋太郎
狂言 「東西迷」 山本東次郎
狂言 「鬮罪人」 山本泰太郎

http://www.kyogenyamamoto.com/information/