1/27(火)から鎌倉で始まりました島田禮子さんの個展、
「能を写す写真展」
おかげさまで大変好評です
残念ながら明日、2/1(日)が最終日となっております
そこで本日は展示作品の中から一部、作品をご紹介させていただきます
冒頭写真は能『求塚』より
シテ(=主役)は出雲康雅師(喜多流)です
『求塚』というのは二人の男性から
求愛された主人公の女性の悲劇を描いたお能の傑作です
非常に美しいシテの舞台姿を素直にカメラにとらえた島田さんらしい
優れた作品ですが、ただきれいなだけではなく
どこか悲劇の予兆のような静かな緊迫感が画面から伝わってくるように思います
こちらは能『鉄輪(かなわ)』から
シテは同じく出雲先生です
冒頭画像が「静」なら、こちらは激しい「動」の作品
お能は動きが少なく、ちょっと退屈ではないかと思われている方も
いらっしゃるようですが、さにあらず
このように激烈で劇的なお舞台もあり、単純ではありません
『鉄輪』は夫に裏切られた女性が主役となっています
夫と若い後妻を丑の刻参りで呪詛するという恐ろしくも哀しいお話です
島田さんが撮影されたのは後妻の形代である黒髪を投げ打つ決定的瞬間
これは狙って撮ろうと思っても、なかなか撮影できるものではないです
島田さんのカメラマン魂が瞬時に反応して
撮影できた傑作だと思います
お時間のある方は是非、お運びください
※最終日は16時までの入場となっておりますのでご注意ください
◆「島田禮子 能を写す写真展」
2015年1月27日(火)~2月1日(日)
鎌倉生涯学習センター 地下ギャラリー(JR鎌倉駅東口 徒歩3分)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gakusyuc/kamakura.html
〒248-0006
鎌倉市小町1-10-5
電話 0467-25-2030
時間10:00~17:00 ※初日は13時より、最終日は16時まで
会期中無休
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