「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
能楽撮影教室・能楽舞台撮影会は現在、休止中です

いよいよ明日(2/1)最終日! 島田禮子「能を写す写真展」

2015年01月31日 | 写真展のご案内

1/27(火)から鎌倉で始まりました島田禮子さんの個展、
「能を写す写真展」

おかげさまで大変好評です

残念ながら明日、2/1(日)が最終日となっております

そこで本日は展示作品の中から一部、作品をご紹介させていただきます

冒頭写真は能『求塚』より
シテ(=主役)は出雲康雅師(喜多流)です

『求塚』というのは二人の男性から
求愛された主人公の女性の悲劇
を描いたお能の傑作です

非常に美しいシテの舞台姿を素直にカメラにとらえた島田さんらしい
優れた作品ですが、ただきれいなだけではなく
どこか悲劇の予兆のような静かな緊迫感が画面から伝わってくるように思います





こちらは能『鉄輪(かなわ)』から
シテは同じく出雲先生です

冒頭画像が「静」なら、こちらは激しい「動」の作品

お能は動きが少なく、ちょっと退屈ではないかと思われている方も
いらっしゃるようですが、さにあらず
このように激烈で劇的なお舞台もあり、単純ではありません

『鉄輪』は夫に裏切られた女性が主役となっています
夫と若い後妻を丑の刻参りで呪詛するという恐ろしくも哀しいお話です

島田さんが撮影されたのは後妻の形代である黒髪を投げ打つ決定的瞬間
これは狙って撮ろうと思っても、なかなか撮影できるものではないです

島田さんのカメラマン魂が瞬時に反応して
撮影できた傑作だと思います


お時間のある方は是非、お運びください
※最終日は16時までの入場となっておりますのでご注意ください


◆「島田禮子 能を写す写真展」

2015年1月27日(火)~2月1日(日) 
鎌倉生涯学習センター 地下ギャラリー(JR鎌倉駅東口 徒歩3分)
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gakusyuc/kamakura.html


〒248-0006
鎌倉市小町1-10-5
電話 0467-25-2030

時間10:00~17:00 ※初日は13時より、最終日は16時まで
会期中無休




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デザイナーの藤代範雄さんがテレビ朝日の「若大将のゆうゆう散歩」に登場

2015年01月29日 | 管理人・オガタより

本日は珍しい話題をお届けします。

りんぷうの会の能楽撮影会などにご参加いただいていた
国際的デザイナーの藤代範雄さん
1月28日 朝9時55分からのテレビ朝日の番組「若大将のゆうゆう散歩」
加山雄三さんと一緒に登場されました。

タイトルは「茨城県のイメージを上げたい、世界的グラフィックデザイナーの夢」。

藤代氏が七年前に自費を投じて改革された
霞ヶ浦帆引き船の「レインボー帆引き船」が番組で紹介されました。

ご存知の方も多いと思われますが、従来の伝統的な帆引き船は白い帆のみ。
七色に輝く「レインボー帆引き船」は画期的で多くの観光客を集め大好評となっています。

また藤代氏は茨城空港のPRポスターをはじめ多くの国際的デザイン賞を受賞。
能面を大胆にアレンジしたポスター作品でも高い評価を得られています。

2010年秋にりんぷうの会がデンマークで開催した「能楽写真展」
実は藤代氏の橋渡しがあって実現した企画でした。

29日も同時刻に後編としてオンエアされますので
28日の放映を見逃された方も是非~

    
         



こちらの写真は、りんぷうの会の能楽撮影会で
横浜能楽堂の舞台にご登壇いただいた際の藤代氏のスナップです。



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1/27(火)より鎌倉で島田禮子さんの「能を写す写真展」開催です

2015年01月25日 | 写真展のご案内
本日は能楽写真展のご案内です

島田禮子さんが鎌倉で個展を開催されます
題して「島田禮子 能を写す写真展」

これまで島田さんが撮りためてこられた
傑作舞台写真の数々が展示されます

島田さんは以前、日比谷図書文化館で個展を
開催されていますが
前回写真展が大変好評で反響が大きく、
このたび場所を鎌倉に変えての再出展となりました

時は一月末 春まだ浅い今日この頃ですが
鎌倉散策がてら是非お出かけください


島田さんが所属されている「鎌倉すみれ会」の写真展も
同時開催
となっております

能楽写真とはまた趣を異にする素晴らしい風景写真が
多数展示予定で非常に見応えがあるかと思います
(「鎌倉すみれ会」の写真展の方にも島田さんは作品を出展されています)


◆「島田禮子 能を写す写真展」

2015年1月27日(火)~2月1日(日) 
鎌倉生涯学習センター 地下ギャラリー(JR鎌倉駅東口 徒歩3分)

〒248-0006
鎌倉市小町1-10-5
電話 0467-25-2030

時間10:00~17:00 ※初日は13時より、最終日は16時まで
会期中無休



冒頭画像は今回の出展作品より能『井筒』
シテは出雲康雅師(喜多流)です


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お正月二日の阿佐ヶ谷神明宮 奉納能楽

2015年01月07日 | 能楽ニュース

本日は七草粥ですね

今年は昨日、6日が「小寒」だったそうで「小寒寒波」が来ているとのこと
皆様いかがお過ごしでしょうか
インフルエンザも流行っているようですし
どうぞお気を付けください


お正月二日に阿佐ヶ谷駅近くの阿佐ヶ谷神明宮の奉納能楽を
撮影と会長の神田佳明からメールが届きました

金剛流の工藤 寛師が例年奉納されていて、今回で14回目とのこと

午前11時に境内の能舞台に神官が三人上り、観客にお祓いをした後、
冒頭写真のように破魔矢を三方に放つ儀式があって、お能が始まったそうです

以下、神田会長のレポートをどうぞ


新年に相応しい晴天に恵まれた神明宮には
晴れやかに着飾った善男善女が初詣でに詰めかけ
境内は迎春の気に満ち満ちていた。

参道右側にある能楽舞台では午前11時を合図に三人の神官が登場、
各々に四方を清め祓うと弓矢を持った白装束の神官が
左右前後に弓を引き射る所作をする「清祓の儀式」が厳粛に行われた。

と同時に第14回奉納迎春能が始まり、
狂言は「鬼瓦」(シテ:大蔵吉次郎師)の初笑いが終わると、
金剛流・工藤 寛師のシテになる能「淡路」が幕を開けた。

地謡の「空天にかかる浮橋を」受けてシテの「立ち渡り舞う雲の袖」。
早春の凛とした初春の社殿に清らかな迎春の笛、鼓の音が境内を包んだ。



  
神官の白装束に加え、「淡路」のシテ装束も
迎春の神舞にマッチしてすがすがしい舞台だったとのことです

本当に新年にふさわしい清らかなお舞台で
写真を拝見して寒さに縮こまりがちな背筋がシャンとなりました

当ブログへの写真掲載をご許可いただきました阿佐ヶ谷神明宮様と
工藤 寛先生には心より御礼申し上げます

ありがとうございました


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新年あけましておめでとうございます

2015年01月01日 | 会員写真ギャラリー

2015年の元旦となりました

皆様、あけましておめでとうございます

当ブログの開始が2010年4月ですので
今年で何と6年目

本当に時が経つのは早いですね
まさに「光陰矢のごとし」


ここまでブログを継続できましたのも
皆様のおかげと心より感謝しております

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます



冒頭画像はお正月にふさわしく能「高砂」より
シテは出雲康雅師(喜多流) 
神田会長撮影でございます



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