「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
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お待たせしました!森田研作 能面写真特集 第二弾です

2012年01月18日 | 会員写真ギャラリー
ちょっと更新が遅くなってしまいました 
すみません

本日は、りんぷうの会・会員の森田研作さん撮影の
モノクロ能面写真特集 第二弾をお届けいたします。

いやいや、そう言いつつも冒頭写真はカラーの舞台写真でありますが。
(管理人・オガタは結構、へそ曲がり )

実は前回のモノクロの美しい「深井」の写真の反響が大きく
その中に森田さんの舞台写真も是非、あわせて見たい~というリクエストが
ございましたので、とっておきの舞台写真を掲載させていただきました。

能「鞍馬天狗」より。シテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生。
昨年9月の能楽舞台撮影会でのカットとなります。(会場:横浜能楽堂)

ご覧の通りの傑作写真。下手なコメント不要ですね。
特に羽団扇のインパクトが強烈で、本当にいい写真です


さて。本題です。
今回も能面作家の石塚雅弘先生の作品を森田研作さんが
モノクロで撮り下ろした となります。

まずは、能面「小牛尉」。

能「高砂」前シテなど神の化身の役柄で用いられる品格あふれる面(おもて)です。



能面と言えば真っ先に連想される「般若」の面(おもて)。

モノクロだと迫力倍増ですね。
カラーがないだけ余計に暗闇に浮かぶ般若の怨念や哀切がストレートに胸に迫ってきます。



こちらは「小べし見」。

「べしむ」とは口を真一文字に結ぶことの意。
漢字で表記したいところですがPC環境によって文字化けしてしまうので仮名表記にしています。

能「鵜飼」「皇帝」などで使用されます。



最後に「獅子口」です。
紅白の獅子が舞う華やかでおめでたい、能「石橋」(←「しゃっきょう」と読みます)などで使用される面です。


◆森田研作さんのモノクロ能面写真特集後篇、いかがでしたでしょうか。
いずれも見ごたえのあるいい作品だと思います。

ちょっと長文記事になってしまい恐縮です

ありがとうございました。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
森田先生の特集を拝見しました (izumi)
2012-01-18 21:56:56
能面のモノクロの写真から、こんなにも暖かみを感じられることに驚いています。光と影と空間のとられ方が、心に響いてきます。
私は能楽のことを、まだよくわかりませんが、カラーの鞍馬天狗の写真は色も形も素敵で、ため息が出ます。そして、何か楽しくてずっと見ていたいです。
また、たくさんアップしてくださいね!
コメント、ありがとうございます♪ (管理人・オガタ)
2012-01-19 00:04:14
izumi様、うれしいコメントを
ありがとうございます。

早速、森田さんにも連絡。
喜んでおられました。
表現者冥利に尽きるとのことです。

森田さんの作品は、単にプロだから
当然のハイレベルということだけではなくて
何か違うものがあると思います。

作品に独特の味があって暖かいですよね。

森田さんの作品は今後も掲載予定ですので
どうぞ、お楽しみにお待ち下さい。

ありがとうございました。