蛇足さん 2012/11/26 12:57 のつぶやき
★ベターな展開
株式市場は12年5月にリスクオフの動きが出て以来、9200円から8200円の間で推移するというボックス相場に入りました。しかも調整の度に下値を8300円、8400円、8600円と切り上げましたので、ほとんど動きが取れない状況に陥っていました。
形としては上直角三角形の三角持ち合いに入ってしまいました。そして、11月に入って漸く下がり始めて、13日には8600円と二回前の安値まで下落、このまの8000円近くまで下がればシグナル点灯かという展開になりました。
相場展開には「ベストな展開」「ベターな展開」「悪い展開」「最悪の展開」と大きく分けますと4種類あります。このまま下落して7600円前後まで下落するのがベスト、8200円前後でも1000円の下落になりますので「ベターな展開」となります。
しかし、実際の日経平均は8600円で止まり、現在は9400円台と9200円の上値抵抗ラインを抜けてきました。これはどんな展開かと言いますと「ベターな展開」と云うことになります。最悪の展開は「動かない展開」であり、悪い展開は「振幅幅の小さい展開」です。
★今回のような日経平均が上昇する展開は、良い展開なのか?悪い展開なのか?
その前にまず、考えることは「相場は誰にも動かせない」ということであり、賢い投資家は「相場の動きに合わせて投資戦術を展開する」投資家です。この大前提を基に「良い展開と悪い展開」を考えなければなりません。
つまり、自分で相場を予測し、予測通りに投資するという投資戦術が最悪の戦術と云うことになります。これは「当てモノ」ですから、勝ち続けたとしても「どこかで大きく負ける」ことなるからです。
今回の展開は「ベターな展開」となります。何故ならば、小さな振幅幅の相場では「転換点シグナル」は点灯しないからです。もちろん上昇相場でも点灯しませんが、上昇するということは「次に下がる」ということであり、しかも今回は5月以来の「上値抵抗ラインの9200円」を突破しましたので「山高ければ谷深し」で、次の下落は「大きな下落になる可能性が高くなりました」ので、今回の上昇相場が終わった後の調整では「これまでよりも大きく下がる確率が高い」と言うことになります。
10000円近辺まで上昇するのが良いと言えます。この場合には8200円という下値抵抗ラインでも下落率が18%になりますので、大きな調整であり、転換点シグナルが点灯する確率が非常に高くなるからです。
★自民党の無能力を投資家が思い出すには「タイムラグ」があります。その間は「ねじれ国会解消」の上昇相場になる可能性が高いので、大きく下がったとしても「転換点で買う」ことにリスクが小さいからです。