そして日本は焦土となった ~都市爆撃の真実~ 再放送 8月25日(木)午前0:15~1:13(24日(水)深夜)
戦争で何より悲惨な、罪のない市民を巻き込む無差別な空襲や爆撃がなぜ起こるのか。
今その理由を知ろうという動きが世界的に大きくなっていると言います。
戦争を行う国同士では、「非人道的な行動は禁じる」戦争のルールを具体的に決めるそうです。
陸軍、海軍のルールは、正規に発効されましたが、1922年バーグでの「爆撃は軍事目標のみ」とされている空戦法規はなぜか未発効。
1937に、ドイツの「ゲルニカ爆撃」、日本の「重慶爆撃」で、無差別爆撃が行われ、強い反発をかいます。
太平洋戦争末期には、連合国軍は、日本本土への焦土作戦の踏み切ろうとしますが、アメリカは無差別爆撃には批判的で、あくまでも軍事目標のみとすることを貫こうとしました。
しかし、降伏をせずアジアに対する目に余るような残虐的行為を続ける日本に、「戦争の早期終結は、無差別攻撃しかない」という判断をせざるを得なくなったと放送の中では言っていました。
もうひとつの理由として、B29爆撃機を大量生産したこと、日本の焼夷弾を参考にして作られたと言われる新型の焼夷弾の威力を知りたかったことも、無差別爆撃に踏み切らせた理由だと言うこと。
ただ、最後まで「無差別爆撃ではない。目標はあくまでも軍事施設である」と言い切っています。
戦争をしていると感覚が麻痺する。
人影など見えない高度な場所から爆弾を落とす事に、罪悪感を感じない事が多かったと言います。
また、「戦争の終結には他に方法がない、悲惨な場面は忘れるしかない」と語ったパイロットもいました。
無差別攻撃に最後まで反対の意思をもって闘ったアメリカ人リチャード・ヒューズという人がいたそうです。
でも1945年1月には解任されてしまったのです。
私はこのような人もいたのだということを知って少し安心しました。
アメリカは、戦争で学んだことは「戦争は、計画通りには行かない。悪い方向へと行ってしまう」ということだと言いました。
国同士で決めたルールは役に立たないということなのでしょうか。
※放送の中で、「1922年空戦法規が発効され」ドイツと日本がそれを破ったと思わせる内容がありました。真相はわかりません。
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