彩彩日記 作詞家/シンガーソングライター 大塚利恵のブログ

※こちらは旧ブログです。
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久々にテトラゼミレポート

2017-11-20 00:31:02 | よりよい世界のために
月に一回、長い期間をかけ、どんどんディープになってゆくテトラゼミ。
私は知識として全て受け止めるのはとっくに容量オーバーのため、ほぼ感覚で受け止めていますが(笑)、それでも視野が広がるのはとっても面白いです。

毎回雰囲気が違うので、その時来た人が場を作るんだなって、いつも参加者の皆さんの話を聞きながら思います。
ピンときたテーマの時だけひょっこり参加しても、きっと楽しいと思いますよ。                                         


11月のテーマは「ポストヒューマン」でした。

ひたすら自分をコンピューターの中に移植しようと試みていた、ティモシー・リアリー博士の話からスタート。
いつか自分の脳を再現するんだ!復活するんだ!と、亡くなった後、自身の脳を冷凍保存しているティモシー博士。テトラゼミでは何度も登場します。
いつか、博士の脳が再現される日が来るのかなあ?


◆ポストヒューマンとは?

ポストヒューマンとは、トランスヒューマニズム(超人間主義)による概念。
人間なの?サイボーグなの?という中間のものに達したら、ポストヒューマンなのだそうです。

人類の進化というと、やっぱSF的な遠い世界をいろいろ想像してしまうけれど、例えば、メガネ、重ね着による温度調整、サプリ、ドーピングなど、程度の差はあれ、文明社会の私たちは既にトランスヒューマニズムに足を突っ込んでいるというお話は新鮮でした。

メガネや服、車を含めて、自分。
「メガネは顔の一部です」ってコピーがありましたね〜。
携帯電話なんて100年前の人が見たらまるでテレパシーだし、ネットでの情報検索は小さな図書館を持ち歩いているようなもの。
つまり、「コンピューター込みで人間」。
全然遠い世界の話じゃなく、トランスヒューマニズムって身近なものなんだなと思いました。

それから、「やりすぎ都市伝説」でも取り上げられていた、アメリカのトランスヒューマニスト党。
今は変わった人たちって思われてるかもしれないけど…
ほんのちょっと先の未来だって、何が常識になっているかわからないですよね。
常識なんて時代とともに変わってしまうのに、変わる前は「そんなことある訳がない」と思いがち。当たり前になってしまったことが、当たり前になる前のことを想像してみればよくわかります。
映画やアニメでお馴染みの「仮想現実」で長い時間を過ごす時代も、遠くないのかも?


◆ポストヒューマンの社会とは?

食品が大量に捨てられる一方で、毎日沢山の餓死者が出ている「食品ロス」の問題。そして環境やエネルギーの問題も、AIで解決され、生産量も最適化されてゆく。
「情報化社会」がAIによって「最適化社会」へとWorldshiftしてゆく時代。

ちょっと話が違うけど、私が学んだteateセラピーをはじめとするタッチセラピーやヒモトレも、「カラダの最適化」を促すものだなあ。
文明社会で生きてきてなんやかんや偏った身体が、最適化されてラクに、使いやすくなり、病院通いや身体のメンテナンスにも時間がかからなくなったところで、さて何しよっか?みたいな。
そういう最適化ツールも、これからもっと注目されてゆくんじゃないだろうか。
そのうち「最適化」が流行語大賞をとったりして。

「AIは我々が作るけれど、その後はAIがおこなってゆく。」
そして、今後20年で職業の半分がなくなるということは、
=人間が人間らしく人間のことをやるということに時間を使えるということ!

そこで、じゃあ人間らしさって何?っていう問いと直面することになる。


◆人間って何なんだろう?

ちょうど、劇団イキウメの「散歩する侵略者」再演を観たところでした。
映画にもなったこの作品では、宇宙人が地球を侵略するために、まず3人をリサーチのために地球に送り込んで来ます。
そしてまず「人間とは何か」を知るために、人間からあらゆる概念を奪います。奪われた人間は、その概念をすっぽり失ってしまいます。

ネタバレになってしまうけど、「自由」「所有」「禁止」「家族」など、言葉ではなくその奥の本質的な概念そのものを奪った彼らは、最終的には大切な人から「愛」を奪い、その重大さを知ることとなります。
大切な人からしか奪えなかった、「愛」というもの…。
そして宇宙人も、愛から何かを学ぶこととなるのです。


いい大学に行って勉強するようなことほどAIに取って替わられ、人間とは?という問いをより突きつけられてゆくであろう未来。
人間が自然を愛するように、AIが人間を愛し、学ぶ時代…
生命とは?クオリアとは?と。

クオリア(感覚)こそが我々人間であり、生きていることの証明!
私たち人間は、人間であり続けることが何よりの価値となり、人間が「自然」の側になる。

「目覚めている手足の側から、精神に働きかける」(シュタイナー)
「手仕事を知的に行うこと」(ガンジー)

思えばずっとクオリアばかりを追求してきた私のような感覚人間にとっては、大変胸が高鳴るお話でした。

★★★★★

2017年最後のテトラゼミは、12月14日(木)。
テーマは、「天体の音楽」

数々のヒーリングミュージックをプロデュースしてきた
谷崎テトラ氏が、自身の「音楽的宇宙論」をお話しします。

天球の音楽とは?

ピタゴラスは、星の運行を周波数でとらえ、
そこに音楽が聞こえると捉えました。

プラトンは、惑星が音階を構成すると考えました。

天文学者ケプラーは、太陽を巡る惑星が描く軌道に、
立体に神聖幾何学であることを発見し、
その比率を音程で表しました。

それぞれの惑星が回転しながら、固有の音を発し、
太陽系全体で和音を奏でています。

宇宙全体が、ひとつの音楽。

宇宙の神秘を「音楽」や「アート」で表現してきた
先人の知恵や、シュタイナーやテオドールシュベンクなど、
科学と芸術のシナジーによって生まれた表現を紹介し、
宇宙と音楽との神秘的な関係を探ります。

宇宙とつながる音や、魂の歌を生み出す音楽家たちが
伝えようとしていたこと。

先住民の音楽からクラシック音楽、ジャズ、
現代音楽、アンビエント、ドローンなど、
映像や音楽をたくさん視聴しながら、
谷崎テトラ氏の視点で解説します。
  ・プラトン、ケプラー、シュタイナー、
  ・シュトックハウゼンの宇宙的音楽
・ 神聖幾何学


場所:渋谷区代々木1-53-4奨学会館別館4F
18:30  開場
18:45  参加者のチェックイン
19:00  講義、シェアリングタイム(食事付き)
22:00  終了

以下よりお申し込みください。
http://holiken.net/?pid=120174808

テーマに合わせて「あつよ食堂」さんが毎回考えてくれる美味しいご飯とワイン付き。
ぜひご一緒しませんか?

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