レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

首だけ女の恐怖

2024年03月13日 20時27分11秒 | ホラー

「首だけ女の恐怖」
英題:MYSTICS IN BALI
1981年 インドネシア 85分
■監督:
 H・ジェット・シャリル
■出演:
 イロナ・アガテ・バスティアン
 ソフィア・ウェデ
 ヨス・サント
 シンシア・デウィ

●あらすじ
超強烈な内蔵丸出し首だけ妖怪の造形が話題を集めたインドネシア発のカルトホラー。
バリ島の黒魔術師に弟子入りした女性が、お婆マスターの手により首だけの妖怪にされてしまう。
やがて、黒魔術マスターと魔術師との間で大乱戦が勃発し…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
1980年代にレンタルビデオのカタログを読んでいた時に、本作と「夜霧のジョギジョギモンスター」は
強烈なタイトルなので、ずっと記憶に残っていた。
なんだか不気味な怖さを感じていたのか、いつまでも未鑑賞だったが、意を決して観てみたら
これが想像を絶するレレレ作品であった!
まず画面が基本的に夜の原っぱで、そこにライトを当ててスモークを焚いている絵面は
同年に香港で制作された「妖術秘伝/鬼打鬼」にソックリな雰囲気。
撮影場所はバリ島らしいが、決してそうは見えない風景がレレレ感満載だ。
ストーリーの核となる部分は、東南アジアではメジャーなのか、ブラックマジックがメイン。
東南アジアのブラックマジックは、倉田保昭が香港功夫映画に出演していた時に
インドネシアの女性とトラブルになった際に、ブラックマジックを掛けられそうになった話を
インタビューで話していた事があったので覚えていたが、
倉田さんがブラックマジックを掛けられそうになったのと、本作の製作国が
どちらもインドネシアであった事は、今初めて知ったよ。
まあ実際インドネシアのブラックマジックがどういったモノかは知らないのだが
本作で描かれるブラックマジックは強烈である。
ブラックマジックに興味があるアメリカ人女性が、旅行で訪れた際にブラックマジックのマスターに面会し
ブラックマジックを掛けて欲しいとお願いする。
するとマスターが掛けたブラックマジックは、アメリカ人女性を操って生き血をすすり若返る事が目的であった。
その方法が強烈で、アメリカ人女性の頭部を胴体から引きはがす。この時肺とか胃袋くらいまではくっついたまま。
その妖怪状態となった生首を空を飛ばして妊婦の股に喰らいつき、胎児の生き血をすするのだ。
これだけでも悪夢そのものだが、なんとこの生首、用事が済んだらマジンガーZみたいに元のアメリカ人女性の胴体に合体するのだ!
しかも何もなかったかのように元通りになる!
さらに蛇に変身して生きたままのネズミを飲み込み、後で人間に戻ったら生きたままのネズミを口からリバースしたりもする。
劇中このブラックマジックは世界征服できると言われるが、こんな事が実現できるのなら、マジでそうだと思うわ。
まあそんなかんなで、アメリカ人女性に惚れちゃった現地の男性が色々と頑張ってる風に見せかけて何もしていないのだが
叔父さんが別のブラックマジック使いなので、過去の因縁も含めてブラックマジック使い同士が戦う展開になる。
とまあとにかく色々とブっとんだ作品だが、本作はインドネシア産ホラー映画として、カルト的に世界中で有名らしい。
まあ分かる気もする。
でも一番驚くのが、タイトルにもなっている首だけ女にされる主演のアメリカ人女性役の主演女優が
ただバリ島に観光に来ていた、素人のドイツ人女性だと言う事だ!
ここまでブっとんでいると、同じインドネシア映画の「夜霧のジョギジョギモンスター」も、興味が出てくるね。

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