「蝿男の恐怖」
原題:THE FLY
1958年 アメリカ 96分
■監督:
カート・ニューマン
■出演:
ヴィンセント・プライス
アル・ヘディソン
パトリシア・オーウェンズ
ハーバート・マーシャル
●あらすじ
電送装置を開発した科学者自らが行った人体実験。
その時に紛れ込んだ一匹の蝿によって科学者は、頭部が蝿と化した奇怪な姿となる……。
ジョルジュ・ランジュランの原作を映画化したSFホラーの古典。
プレス機によって頭部を押し潰された科学者の死体から始まり、
やがて回想になっていく物語は、こけおどかしばかりの恐怖映画とは一線を画す造りであり、
科学者の身にふりかかった悲劇が次第に明らかになるくだりも見応え充分。
あまりにも悲劇的かつショッキングなラスト・シーンも深い余韻を残す。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
「蝿男の恐怖」と続編である「蝿男の逆襲」
及びそのリメイクである「ザ・フライ」と「ザ・フライ2/二世誕生」は、凄い昔に観たことがある。
そして上記4作品に加えて、「蝿男の逆襲」の続編である「蝿男の呪い」を足した5作品のDVD-BOXを
遥か大昔に買ってそのままだったので、今回思い切って全部観る事にした。
このDVD-BOX買ったの2006年とかなんだね。買った理由は「蝿男の呪い」って、日本でソフト化された事が無い作品で
この当時はこのBOX買わないと観ることができないから、喜んで買ったんだけどね。
なら早く観ろよって感じですな。
さて、まずはオリジナルとなる「蝿男の恐怖」からだが、この時代の映画でカラーなのにまず驚く。
この当時でこの題材の作品にそこまで予算掛けることが出来たのは、一体何でだったんだろうか?
でもカラーなのは観やすくて良い。
ストーリーの方も面白くて、いきなり男が死んでおり、しかも犯人はその奥さんと言う始まりは、
出だしからこちらの興味を引く展開。
さらに男の死に様が、プレス機で頭をぺっちゃんこにして殺されているのだから、その珍しい死に方に興味が惹かれる。
そして徐々に明らかになっていく秘密。
途中で描かれる物質転送機の描写も、いかにも1950年代ぽくて、これが実に味があって最高なのだ。
やがて頭と左手だけ蠅になってしまった男の衝撃。
そして蠅側から奥さんを見た時の映像も素敵で、蠅の複眼から見たと言う設定なので画面いっぱいに
無数の奥さんの顔が表示される映像は、効果大だったろうなと思える。
ラストに登場する、頭が人間で身体が蠅の逆蠅男のアイデアも秀逸で、最後まで楽しませてくれるのが流石だ。
確か昔全部観た時は、このオリジナル版第一作が一番面白かったような記憶があるが
まあこの機会に全て観てみよう。
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