「魔界転生」
1981年 日本 122分
■監督:
深作欣二
■出演:
千葉真一
沢田研二
佳那晃子
緒形拳
室田日出男
真田広之
松橋登
成田三樹夫
岩尾正隆
内田朝雄
野口貴史
丹波哲郎
若山富三郎
●あらすじ
山田風太郎の忍法帳ものから「忍法魔界転生」を映画化。
寛永の時代のある夜、島原の乱で殉死したはずの天草四郎が再び命を取り戻す。
彼は自分と同じように不本意な死に追いやられた人々を集め、時の将軍家綱に復讐を開始するが、
彼ら魔界衆の前に柳生十兵衛が敢然と立ちふさがった。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
この映画は昔から傑作として有名だよね。
確か沢田研二の妖艶な演技と、男同士のキスが有名なんだっけ?
でもそんなの全体から見たら些末な事で、このおどろおどろしい雰囲気や
アクションも演技も、全て本気なのが圧巻過ぎて、最高に楽しい超娯楽作である。
この辺は流石、深作欣二と言ったところで、本当に彼の監督作にはハズレが無いなあ。
ラストシーンもマジでヤバく、物凄い炎の中央で殺陣を披露する千葉真一と若山富三郎の格好良い事。
物凄い炎の中に登場するシーンも最高に格好良く、登場するのは千葉真一のみならず沢田研二もだが
特撮ではなく本物の炎の中での撮影なので、これが本当に格好良い。必見である。
また脚本の方も山田風太郎の原作らしく、荒唐無稽な展開も多いが、それがあまり嘘くさく感じないのが素晴らしい。
この辺は深作組による映画化パワーと言ったところだが、一つ気になったのは真田広之の役どころ。
何でも真田広之の役は原作にはなく、映画化するに当たって追加されたキャラクターらしいが
そのせいかこのキャラクターだけ、映画の世界観から浮いているように感じた。
なんか一人だけしっくりこないなあと言う感想だったのだが、原作にはいないキャラとの事で、それも納得と言った感じだった。
ただそこまで変だとかと言う訳ではなく、何か違和感を感じるとかその程度なので、そこまで気にする程でもないかも知れないが。
まあ他にもすぐにおっぱいが出てくる無駄なエロさがある辺りも含めて、
本当に当時の邦画は大人を楽しませるための娯楽映画なんだなと思った。
とにかく必見の面白さです!
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