レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

透明人間

2008年12月14日 21時08分12秒 | サスペンス

「透明人間」
原題:Memoirs of an Invisible Man
1992年 米 99分
■監督:
 ジョン・カーペンター
■出演:
 チェヴィ・チェイス
 ダリル・ハンナ
 サム・ニール

●あらすじ
オフィスの椅子に座り、カメラに向かって語り始める透明人間。
その男ニック・ハロウェイは証券会社の社員、ある夜いつものクラブでアリスと出会い意気投合。
翌日二日酔いのまま、研究所で行われる講演に出かけるが、仮眠をとろうと寝込んでしまったところに事故が起こり、
ニックは予期せずして透明人間になってしまう。
ニックの正体を掴んだFBIのジェンキンズは、彼を自分の野心の為に部下として使おうと、必死に彼を追うが。

★感想など
「ハロウィン」であまりにも有名な、ジョン・カーペンター監督の一遍。
題材は古典的な一作であるが、主演俳優がコメディ俳優なせいか、コメディ・タッチで作られている。
だが、思った程は面白くなかったと言えよう。
まず本作そのものがカーペンターらしくないのが不満。
だがこれはカーペンターを良く知る人のみの不満なのかも?
だがそれ以外にも不満はある。
本作の敵役に、翌年「ジュラシック・パーク」で活躍するサム・ニールが演じているが
敵側と透明人間の追いかけっこが、あまりにも一本道なのが辛い。
話がほとんど膨らまないまま、最後まで行ってしまうのだ。
これは退屈。
特撮面からしても、この当時としてみれば当然とも言えるレベルであり、目を見張る程ではない。

だがアイデア的に優れた所は沢山あった。
まずビルの半透明シーンも良かったし、透明人間の描写も中々新しかった。
古典的な包帯にサングラスというオマージュも捧げつつ、透明人間の顔を現す為に
化粧をして顔を作るアイデアは面白かった。
ヒロインのエロさも含め、見るべきポイントが無いでもないが
B級映画の佳作という評価以上を与えるのは難しいだろう。

個人的な感想になるが、本作を観ていて、1933年版の「透明人間」が非常に観たくなってしまった。
多分500円で売られてそうな気がするので、どこかで見つけて是非購入してみるかな。
現時点での思いとしては、1933年版の方が面白そうな気がしているのだが、果たしてどうか?
また楽しみが一つ増えてしまった。

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