レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

少林寺への道 十八銅人の逆襲

2023年02月10日 18時00分50秒 | 功夫/空手/武侠片

「少林寺への道 十八銅人の逆襲」
原題:雍正大破十八銅人/THE RETURN OF THE 18 BRONZE MEN
1976年 台湾 90分
■監督:
 郭南宏(ジョセフ・クオ)
■出演:
 黄家達(カーター・ワン)
 上官靈鳳(シャンカン・リンフォン)
 田鵬(ティエン・ポン)

●あらすじ
少林寺映画の名作「少林寺への道」の続編。
惚れた女の恋人に対抗しようと、身分を隠して少林寺へ入門した清朝の皇帝。
猛烈に修行した後、下山試験のため「18銅人」に何度も挑戦するが、
最後の難関をクリアする直前に迎えの者たちが訪れ、身分が分かってしまう。
旧タイトルは「少林寺への道2」。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
名作「少林寺への道」と同年に作られた作品。
前作の大ヒットを受けて作られたのであろうが、こちらはあまりヒットしなかったようだ。
何故なのかは不明だが、本作は脚本がちょっと超展開なところがあるからかな。
まず主人公は前作では頼れる兄貴分として、頼もしき二番手だった黄家達(カーター・ワン)。
前作が良い少林僧だったのに、本作では何故か悪の皇帝。
映画が始まってすぐに前皇帝の遺書を入手し、本来なら弟が後継者として指名されていたのを
自分が指名されたかのように改ざんする。
そして皇帝が崩御したら、改ざんした遺書ですぐに次代の皇帝になり、
本来なら皇帝になるハズだった立派な弟を殺そうとするが、重臣たちに止められたので幽閉に変更。
と、悪逆非道な皇帝の話かと思いきや、まずは過去の回想を始める。
回想シーンは街に繰り出して上官靈鳳(シャンカン・リンフォン)と小競り合いをして
さらに小悪党に絡まれている女を助けて一目ぼれ。
早速その女の家に行き自分のものにしようとするが、そこには仲良くしている別の男がいたので
恰好つけて挑んだら全く歯が立たずコテンパンにされる。
そしたら「覚えてろ」と逃げ出し、あいつに勝つために何としても少林寺に入門して武術を覚えてやる!
と言って、おもむろに少林寺に向かい入門を直訴するが断られたので、門の前で何日も正座してやる気を見せなんとか入門。
ここまでで開始25分くらい。
その後は1時間くらい、真面目に修行する様子や十八銅人に何度も挑むシーンがたっぷりと描かれる。
前作が受けた原因は十八銅人だと考えたか、前作では10分か15分くらいだった銅人との闘いシーンも
今回はたっぷりと1時間近く掛け、あの手この手で
挑戦者を殺しにきます!
実際どれもクリアさせる気が無いような強烈な試練ばかりで、
これをクリア出来るのは「キン肉マン」の超人レベルくらいの高難易度です。
主人公も一発でクリア出来ず、何度も挑むのも面白い展開。
だけどラスト、やっとクリアできたかと思いきや。
と言う話で、中盤少林寺での十八銅人との闘いシーンに1時間くらい。
この時の黄家達は真面目に修行する善人。
そして少林寺前後の合計30分くらいで挟み込んでいるのは、悪の皇帝の話と
全く違う二つの話で構成されており、さらび統一感も皆無なためこの映画がカオスと評されるのはこの辺が原因だろう。
ホント、この映画ニコイチかと思うくらい。
でもラスト、皇帝に「強力な武器が完成しました! 血滴子と言います!」と言う展開は熱かったなあ。
ちなみに血滴子って、ジミーさんの「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」で有名な空飛ぶギロチンのことです。
ラスト黄家達の皇帝が血滴子を大量生産して少林寺を攻撃しろと命令して続へに続く的に終わるんだが、続編ってあるのかな?
あ、そう言えば少林寺に押しかけ入門するきっかけとなった、例の彼。
その後登場しません(笑)
普通なら強くなってリベンジするのにね。
コメント
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