goo blog サービス終了のお知らせ 

レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

空手バカ一代

2022年03月14日 12時56分28秒 | 功夫/空手/武侠片

「空手バカ一代」
1977年 日本 91分
■監督:
 山口和彦
■出演:
 千葉真一
 室田日出男
 本郷功次郎
 石橋雅史
 夏樹陽子
 内田朝雄
 ミスター珍
 エディ・サリバン
 スネーク奄美
 米村勉
 鶴見五郎
 リップ・タイラー

●あらすじ
時代は昭和30年代、猛牛を一撃で殺し、熊にまで挑戦した大山倍達の凄まじい破壊力を恐れた日本の空手界は、
彼を“ケンカ空手”“売名家”と決めつけ、破門した。
そんな大山に目をつけたプロモーターが大山に、沖縄にわたってプロレスの試合を行うよう勧める。
借金に苦しめられていた大山はやむなく承諾、同行者に、これまた金に困っていた講道館の鬼・藤田修造六段がいた。
プロモーターは二人をグレート・山下と名乗るプロレスラーに紹介した。
山下は沖縄のGI相手に“悪役”の異名を持つショーマンだった。
巨漢レスラー相手に善戦した二人だったが、反則がとびだすや、藤田が血を吹いて倒れた。
怒った大山は相手の一人の目を突いた。
大山の活躍とはうらはらに、興行者や外人観客は怒り、試合はめちゃめちゃになった。
山下らは金儲けのために対日感情を利用した八百長試合を組んでいたのだった。
契約違反に問われた二人は興行を続けるハメに陥り、その都度、横暴な外人プロレスラー相手に怒りをぶちまけ続け、
その結果、沖縄の興行を牛耳っている暗黒組織のボスから命を狙われるようになる…。
(日本映画製作者連盟より)

★感想など
前2作から時間が経ったせいか、随分と赴きが違う作風になっていた。
と言うよりほとんど別物と言ってもいいくらいで、内容を一言で言うと
香港映画版「沖縄やくざ戦争」って感じでした!
まず前2作に出ていた多岐川裕美も大山倍達も出ていないため
千葉真一の大山倍達感がかなり薄い。と言うか大山倍達である必要がなくなっている。
ストーリーの方は一言で言うと大山倍達が沖縄に渡り、相変わらず譲ることの出来ない性格から
現地のやくざと揉めることとなり、自身が関わった人たちが次々と死んでいくという、死神のようなキャラにされている。
そんな脚本を香港映画のような映像で彩っているのだ!
冒頭に空手道場に乗り込んでいき百人組み手を行うシーンは、
まるでブルース・リーの「ドラゴン怒りの鉄拳」のようだし
ラストにやくざの親分の邸宅に乗り込むのだが、この邸宅が同じくリーの「死亡の塔」みたいな雰囲気のあげく
なんとクライマックスでは
「燃えよドラゴン」の鏡の間を再現しているのだ!
ご丁寧に音楽まで本家に似せているこのシーンは、完全にブルース・リーへのオマージュ。
大山倍達の話と思うとスカされるが、香港功夫映画や東映カラテ映画が好きな人には満点な出来ではないだろうか!
ただ劇中で大山倍達が「正義をともなわない力は暴力なり。力をともなわない正義は無力なり」の台詞を言うが
それって「少林寺拳法」の宗道臣の名言だぞ!
まあ千葉真一は本作の前年に「少林寺拳法」で宗道臣役を演じてるけどね。

けんか空手 極真無頼拳

2022年03月14日 12時55分57秒 | 功夫/空手/武侠片

「けんか空手 極真無頼挙」
1975年 日本 87分
■監督:
 山口和彦
■出演:
 千葉真一
 多岐川裕美
 室田日出男
 石橋雅史
 由利徹
 中島ゆたか
 添野義二
 大山倍達

●あらすじ
“けんか空手”で一躍その名を轟かせ、猛牛を手刀一拳で仕留めて“牛殺し”の異名をも持つ大山倍達。
だが彼は、関係者たちの非難を浴び、空手界から孤立した。
――それから数年後、ひとり山で修行を積んだ大山が戻ってきた。
修行の成果を知るために、錬心館に試合を申し込む大山。
だが、館長の竜道寺重成に申出を断られた挙句、竜道寺門弟達の襲撃にあい、空手界から追放されてしまう。
自暴自棄になる大山は、酒場で昔の仲間・木村と再会。
今では暴力団のボスとして縄張りを持つ木村の用心棒として、キャバレーに入り浸るようになる。
そんな中、恋人・智八子や、大橋・小鶴というサギ師二人との出会いにより、彼は再び空手道を突き進むことに。
だがその道は、竜道寺との因縁の対決、果てはヒグマとの対決へと続いていた――!!
梶原一騎・影丸譲也原作の「空手バカ一代」をベースに、
極真空手の生みの親・大山倍達の波乱に満ちた半生を描いた「けんか空手 極真拳」の第2弾。
アクションスター・千葉真一が、再び大山倍達役に体当たりし、今度はヒグマとのド迫力のガチンコ対決を魅せる!!
さらに多岐川裕美、由利徹、石橋雅史、室田日出男らが前作に続いて競演する他、
中島ゆたか、湯原昌幸ら多彩なキャストも結集。
(東映ビデオより)

★感想など
前作からの直接的な続編って感じ。
登場人物や作品の雰囲気等がね。
ストーリー的には前作と似たようなもので、多岐川裕美とは相変わらずくっつかないし
今回は牛ではなく熊と戦うしで、本当に伝記物なのだろうかと考えてしまうが
逆にこれは伝記物ではなく、「空手バカ一代」と言う漫画原作の映画と思った方がいいんだろうな。
何せ原作が梶原一騎だしな。
影丸譲也は絵を描く担当なのかな?
確か影丸譲也って、少年マガジンとかに「八つ墓村」の漫画を連載してたんだっけ?
でその漫画を読んだ角川春樹が横溝正史ブームを仕掛けて「犬神家の一族」に繋がると。
そう考えるとやっぱり石坂・金田一を全部観ようかな。
映画としても全部は観てないし、原作も読んでないのがいくつかあるけどね。