良くも悪くも新人の作品だなーっていうのが感想。
あらすじをいうと、妻を少年3人に殺された夫(被害者の遺族)の目線で少年法を問いながら、いったい何故妻は殺されたのかというミステリーになっている。
少年法で保護されているため、少年の名前、事件の詳細などいっさいしることができない遺族。
更生した少年たちは外の世界にでてきている。そんななか、殺人犯である更生した少年Aが殺される。
遺族である夫に疑いがかけられるが、彼もまたなぜ妻が殺されなければならなかったのかという疑問をもち、自分ながらに少年たちをおっていく。
話を2転3転させて意外性をだすっていうか、どんでんがえしで読者をひきつけるってことなんだろうけど、話が出来過ぎ。
さすがに2年かけて書いた作品なので丁寧でつじつまはあっている。つじつまは合っているんだけど、こんなに殺人がつながるかという疑問がのこる。
少年法というこれまたちまたに氾濫しているテーマをとりあげ、結局大学1年生の論文のような両者の言い分みたいのをまとめ、あまりに予想されたとうりのテーマのとり扱い方。
これはヒマなときに図書館でみかけたらどうぞ。