昨日、8月6日は広島の原爆記念日だった。
あさって、8月9日は長崎の原爆記念日である。
朝起きてテレビをつけると、どのチャンネルも平和公園からの
平和祈念式典を中継している。
被爆者は原爆のことを
『ピカ』とか『ピカドン』ということがある。
誰でも「ああ、原爆のことだな」と知っている。
知っているから、それ以上深くは考えない。
だが、ある外国人の絵本作家が疑問を持った。
なぜ言い方が2通りあるのか?
どちらも実際の被爆者が表現した言葉である。
なにが違うのか?
池上彰さんも平和記念公園で昨日初めて知ったと言っていたが
実はこれ、『距離』が違うのである。
爆心地からの距離
2キロ以上離れたところで原爆にあった人は
ピカッと光ったあとにドンッという衝撃波、爆風を体験しているので
『ピカドン』という表現になるのである。
一方、2キロ以内にいた人は
ピカッと光った瞬間に死亡または意識を失ったから
音を聞いていないのである。
何が起きたのか、知ることさえ許されなかった。
辛うじて生き残った人の証言が『ピカ』なのである。
72年前の真夏の晴れた日
現実に起きた地獄を想像すると涙が止まらない。
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