印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

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八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

印鑑の文字(2) 篆書(てんしょ)の字法

2008年08月30日 | 印鑑の文字

──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

早いものであさっては、もう9月になります。
近くの小学校は1日を待たず、8月28日(木)から2学期が始まっています。
週休2日のカリキュラムのせいでしょうか。

印鑑の文字として、一番多く使われるのが篆書(てんしょ)です。
聞き慣れないし、見慣れない文字ですね。書道の授業の一環で篆刻(てんこく)がありますが
その篆刻で彫る文字が篆書です。秦の始皇帝が統一したとされ紀元前から中国にありました。

下に「山」字の篆書を出してみました。楷書は1種類しかありませんが、篆書は同じ文字でも数種類あります。画数の多い「山」、少ない「山」。「山口」さんの印鑑を彫る時は、画数の少ない「山」を、「山藤」さんの印鑑を彫る時は、画数の多い「山」を選びます。
これを「篆刻三法」の中の「字法」といいます。どの字を選べばいいバランスの取れた印鑑が仕上がるか? これを字法で考えます。

次回は「篆刻三法」の「章法」についてお話します。


▲篆書は「山」だけでもこれだけある。「篆刻字林」三圭社より


楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com
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