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小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

じょうしゅうなきせき、"Heroes"、アイル・リメンバー

2007-11-07 18:38:19 | 週間日記
遅れる一方の週間日記更新で、いったいいつの話だいという感じですが、こうなるともう時間軸もめちゃめちゃで、ではとその効果を狙ってはみるのですが。

15日(月)朝からずっと仕事~夕、天神町・昇竜でタンメン
16日(火)前夜はやはりなし崩し寝だったため、午後さんま28号
17日(水)夕時、市内に新たにできた丸亀製麺で釜揚げうどん~中3M来君とテスト勉強で、俳優OB・K部君もビデオ+本返却&貸出。今回はコメディ多く貸し、『アラスカ珍道中』『夜ごとの美女』などモノクロの名作も
18日(木)昼にシャワーでさんま29号+サッカー、ドイツ:チェコ~晩は中3M来君とテスト勉強~送って行って柿をもらう
19日(金)週末、原稿の時間ないためがんばる
20日(土)朝から撮影~本庄・大勝軒はスープ売り切れでつけ麺~帰って仕事しようと思ったがだめで寝る
21日(日)OB・I田君の結婚式で朝から軽井沢。一生最高のショットである、99年撮影I田君の勇姿を引き伸ばして贈る~帰ってOBどもと川本・さくら亭で2次会。いい一日だった

と、これはもう20日も前のことですが、これも途中まで書いて更新できないままだったすでに旧聞に属する11日1日の話を。

仕事に追われつつ、もう今週までと午後でいったん休み、上州映画はしごツアーを敢行。まずは伊勢崎MOVIXでトルナトーレ新作『題名のない子守唄』には、途中ガソリンなくなりそうで給油のため7分ほど遅れて入場。

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最初は遅れて入ったからわからないのかなと思ったが、すぐにこれは最初からみてもわからない話なのだと理解。プロット自体がミステリーとして提示される作品は、欧州の国家間格差、犯罪組織、母親の愛情など多くの問題を絡めながら展開します。

個人的には、あまりイタリアらしくない作家だと思っているトルナトーレ。それはこの国の作家らしい気ままさがなく、オーソドックスな、ハリウッドの映画職人的な器用さが特徴だからと思うからで、『海の上のピアニスト』などはまったくのアメリカ映画でしたが、それはいわば「グローバルで現代的なイタリアの映画作家」ということかも知れません。その点でいえば本作は、より完成に近づいたと思わせるもの。ミステリーとして、愛憎劇として、社会派作として完璧なのです。

しかし、これも個人的な印象をいえば、こういった意味でのグローバルな映画づくりにはやや食傷気味。プロットはひねりにひねったようで意外にありふれていて、全体の印象を曖昧にしかしない印象でした。
同じような若手グローバル職人的な映画人ではスティーヴン・ダルドリーなどを思い出しますが、やはり野心作だった『めぐりあう時間たち』がオーソドックスな中にも驚きの連続だったのに較べて、そういうものは残念ながら見つからず。けれどもそれは監督自身の問題なのではなく、“グローバルな映画”全体の問題なのでしょう。

職人的な映画という観点では、演技陣、キャスティング、演出、編集などいずれも高水準なのはいうまでもありません。
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観賞後高崎へ。
日本シリーズ第5戦のあったこの日は、ダルビッシュが投げるから日本ハムだろう、ニュースで十分と思っていたが、一応ラジオでも。1-0で中日リードだが、そのうち逆転するだろう、投手戦はラジオ向きでないなとJ-WAVEやらMP3の音源などきいて、こりゃ遠回りなのだろうなと思いながら50号を前橋方面に。時間余裕があるので、未味の群馬のとんこつの雄、だるま大使を食べるつもりだった。
といっても正確な場所はわからず、どっかで地図を探せばいいだろうと思っていたので17号に入ってセブンイレブンへ。しかし、こうした店によくある群馬ガイドのような雑誌が見つからず、80円の昭和30年代復刻雪印ラクトアイスを買って店を出、そうだ、こんな時こそとめったに使わない携帯Yahooにつなぎ、問屋町そばに支店があると知って向かう。その途中でTBSをつけて、山井7回までパーフェクトを知る。

なんだ、すごいぞ。でも、山井ってどういうやつだっけ。興奮しながら問屋町駅前に来るが、だるま大使見つからず。確認すると8時までらしいので終わってしまったか。まあいいや。どっか電気屋で奇跡の瞬間でも見ようと考えてうろうろし、顔が思い出せない山井は日ハム打線をばたばたとなぎ倒していく。ゲストの大魔神がいう。2-1ならまだいいんですが、1-0のマウンドに登るのはいやですね。本当に正直な男だ。
だるま大使も電気屋も見つからないまま8回裏が終わり、TBSアナ氏の「落合監督が出てきましたー」の絶叫はCMにかき消されていった。

9回表の岩瀬の投球は、かつてなく、これまでもないほどの緊張感がラジオを通しても伝わってきた。こんな奇跡の時間を、話題の変態映画をみに来た高崎の町をうろつきながら味わうなんて、何と不思議なことだろう。
結果、小さな、そして迫力のない守護神は日ハム打線をぴしゃりと抑え、落合監督、MVPノリのインタビューを聞いたのは、シネマテークたかさき前にたどり着いた時だった。なお、人間性は知らないが、角度を重視しパワーを併せ持つ中村紀洋のバッティングは現在日本最高の存在であり、落合打法の最高の継承者だと私は思っている。

そして9時過ぎ、工事中のシネマテークたかさきで『ショートバス』。

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大胆というか、挑発的な性描写や、登場人物たちの「自己」に対する過剰な思い入れと周囲への反応にはさすがに辟易としましたが、映画としては、意外なほど“まとも”でした。

テーマは「愛」や「自分探し」といった定番中の定番だし、めちゃくちゃなようでカットや脚本は計算されつくしたものだったように思えます。そういえば監督の前作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』も、主人公のとっぴさ意外はテーマも映画のつくりも、実にまともなミュージカルだったなと改めて思いました。

ざらざらとした、おそらく出演者たちの演奏による音楽ももちろんいい。けれど、映像なしでサントラだけきいたら大してよくないんだろうなと思わせるところが、この映画の映画としての完成度の高さなのでしょう。

エンドロールで、all score by Yo La Tengo と出てきて納得。彼らの音楽こそ、一見実にルーズで実は緻密という本作に共通する感触を持っていると思います。
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終映は11時前。問屋町支店は終わっているが、高崎八幡という駅近くにある本店は12時までとある。よし行ってみようと、途中のデイリーストアで地図を立ち読みして交差点名まで頭に入れ、あったあったこういう時はこれが最高だとホームランバーを買って食べながら、高崎八幡という駅に向かい17号国道を北上した。
しかし、「橋北」という交差点がない。いい加減にもうこの辺だろうと感覚的には思うところで安中方面に曲がり、Yahoo地図によれば出てくるはずのセーブオンを探すが、これがまた出てこない。
このあたりで、地図など車に積まずどこに行くのもコンビニで立ち読みという、これまでの自分のスタイルに疑問を感じ始めた。カーナビがあればかんたんなのだろうが、こんな機会は年にあって2回くらいだし、あんなしゃべる機械を車に搭載するなんて無粋な真似ができるか、だいたい9万円で買ったこのレガシーオブゼルダより高いんじゃないか、などと思いつつ、だが、地図もないというのは無謀なドライバーではないのか。そういえば、最近では100円ダイソーでもあったような気が。この辺でダイソーがあればいいが、何といっても今は夜11時半なのでそうはいくまい。
結局、セーブオンはなく、もう一度Yahoo携帯を確認。すると、交差点名が違うのでスルーした「環状線」を曲がるべきだったと気づく。閉店まで30分。まだ間に合う。今度は目印は吉野家、あった、セーブオン、あった、山井よ、あれがだるま大使の光だ!

……とんこつは思っていたよりずっと完成度の高いもので、100円というのでうっかりめったに食べない替え玉も食べてしまった。しまった、これは余計だった。12時過ぎ、17号を埼玉に向かうと、それまで超絶テク、トマティート&ミシェル・カミーロの Spain を鳴らしていた iriver が、デヴィッド・ボウイの Heroes を奏で始めた。
http://jp.youtube.com/watch?v=ocou2IKtG6Q
ブラインアン・イーノ時代の、いや、彼の全キャリアでも指折りのこの名曲がかかると、コーラスも含めてつい歌ってしまう。

We can be Heroes……そうだ、山井、よくやった
Just for one day……うん、だるま大使も見つかったしな
Though nothing……ちょっと食べ過ぎたし、にんにくも入れ過ぎた
(アイル・リメンバー)……ウイキャンビ・ヒイローズ!
(アイル・リメンバー)……ウイキャンビ・ヒイローズ!

車が高崎を通る間にヒーローズを3回きき、埼玉に入った時に流れてきたのはアストル・ピアツォラのクールなタンゴだった。

じょうしゅうなきせき、"Heroes"、アイル・リメンバー

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ラーメン2/105 他外食1/42 外酒1/80 さんま2/29
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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日本シリーズ (阪神ファン)
2007-11-08 11:42:53
全く見ないうちに終わってしまいました。
山井くんの完全試合(でしたよね?)が話題になっていたようですが、それすら数日後に知る始末です(汗)
阪神が関わらないと、こんなにも無関心になれるものなのか?と自分自身驚いてます。

テンプレートをまた変更しました(笑)
今度はカステラです。
わたし、飲食関係ばかりで…お腹すいてるんでしょうか?うはっ
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山井くん (カロンタンのエサやり人)
2007-11-11 00:55:35
こちらはけっこうみました。↑で顔が浮かばなかった山井ですが、帰って翌朝を待ちニュースでみてこいつか。「小宮山みたいななりの、フォークの代わりにカーブを投げる鈴木孝政」という、若い人にはわかりにくいアイデンティティを与えていました。

テンプレートはひとまず保留。しかし実は、「ラーメン」に心さわぎました。
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