小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

vendredi, バイングスピリット燃ゆ

2007-01-14 14:29:59 | 身のまわり
金曜、新たな仕事の打ち合わせのため都内出張。と、ふとした拍子にふだんは抑圧に努めている buying spirit が燃え盛り、何やら次々に買ってしまった木枯らしの新宿。こんな時、誰かが来れば見せびらかすのが楽しみですが、そうだとばかりにこの場で show them.

行きの高崎 line。一つ空いたボックス席に sitting down に、熊谷駅からのおしゃれガール2名席を探し2つ空いたところないので、別々に座ろうとしているに、ではここどうぞとアダルトな気遣いを見せるとガールズ感謝してニコニコ。こちらは横の席に移って坪内祐三『同時代も歴史である 一九七九年問題』に集中。しかし前夜の酒で気持ち悪くなり、何度か途中下車しようと思うも何とか持ちこたえ、途中先方から1時間ずれるとの連絡受ける。新宿で降りようとすると、先ほどガールズニコニコしながらぺこり。多少胃が苦しかったが、こっちも嬉しくなって目で合図の湘南新宿ライン。ということはガールズ、渋谷か、最近の若者は買い物に恵比寿にもよく行くからな。いずれにしてもすばらしい金曜日にしろよと思いつつの1番線ホーム。

降りたらまずトイレ。こんなケースで新宿では、三越を利用することが多い。距離もちょうどよく、日本橋などに比べゴージャス過ぎない点も気に入っている。階段を上っていくと、なぜか掃除していたり、水が流れなかったり、といってこれはおそらくセンサーが反応しなかったためだろうがで5階まで上り、それでも息をついて腹も落ち着いた。
そこでトイレを出ると、Loft が閉店クリアランスセールとある。エンドレスで尾崎紀世彦『また逢う日まで』がエンドレスでかかるという、さすがは80年代に猛威を振るった西武グループ残党らしいセンスの中、前回同級生M君宅でグラスを破壊したので同じようなショットグラスを探すも商品はもう残り少ないこともあって見つからず、では本屋かレコード屋でも行って時間をつぶそうとしたところ、下の階が文具と気づき行ってみた。
某商品雑誌の文具特集の原稿も書いたこともある私は、ハードなドイツ文具ファンとして塾内ではよく知られている。うっかり文具売り場で質実剛健で機能美にあふれたドイツ文具、エスプリあふれるフランスもの、デザインでっかちなイタリアものなどに捉えられるともう出られない。しかしまず目に入ったのは、「DOCHE」というブランドのデイパック。実はデイパックは、電車内で迷惑に感じているし、何か怠惰な感じがして今まで一つも買ったことがない。アウトドアイメージもどちらかというと苦手だった。しかしこれはどちらかというと上品で、本来は女性持ちなのかやや小ぶりのサイズもいい。よし現在最もよく持っている、これは確かアメ横で買った1000円バックは、ちょっと小さすぎると思っていたし、ここは新年でもあることだしバッグを換えよう。別にデニムの小ボストンも候補に上がったが、ここは43歳にして初のデイパックに決めると、むらむらと buying spirit に火がついた。なお、これまでの習慣を変えるのは悪いことではないが、この間、6枚切りがなかったので買った8枚切り食パンは、実に後悔したことも付け加えておこう。
次にブックカバー。現在、新書は三角を切り取ってもらった、紺の講談社現代新書のやつ、文庫は真っ黒な綿の無印良品を使っていてまあ問題はないのだが、もうちょっと、これはというやつがほしいと思っていた。そこで探すと、まずネイビー基調の明るいやつがあって、これは買おうと思った。それからさらに進み、おうあったあったボールペンコーナー。ポップな STABILO とファンクショナルな STAEDLER が見つかり、しかも80%オフという。何でもいいやと目に付いたのを2本ずつ取る。
続いて名刺入れ。なかなかいいのが見つからないで、結局、かつて使った定期入れで代用している。100円屋のアルミのもあるが、どうにもつまらないしがちゃがちゃいうのも好ましくない。と思って探すと、名刺入れはやはりいいのがないが、「Meeg*Maag」と書かれた薄手の定期入れを発見。安いしこれでいいかと、ベージュと赤を買ってみた。
しかし最初のブックカバーをよく見ると、少し小さ過ぎる気が。現役バッグから本を出して比べるとやはり入らず、どうやらこれは手帳用のカバーらしい。あぶないあぶない。
と、ここまでにして Loft は終了。満足しきってエスカレーターに乗っていると、後ろの若い女子2名の会話。「ちょっと、やる気ないんじゃない」「そんなことないよ、やる気満々、買う気満々よ」。
そうか、今や街はバーゲンシーズン。そんなことすら忘れていた。きっとあの高崎線ガールズもバーゲンかも知れん。
と、買い物したら胃の調子もよくなり、ではほかのデパートにと思いつつも、何となく目の前にある「無印良品」に入ってしまい、でも商品を見るとハーフ丈の綿のフィールドコートのようなものが気に入る。セーターなども安い。むむ、と思ったが時間がなくなってきたので、この間編集のOさんにきいた紀伊国屋下、水山のちゃんぽんうどんを食べて打ち合わせの市ヶ谷へ。

約2時間の打ち合わせは順調に終わり、この日は授業もなしになったので、さて少し時間ができた。ではと、その前日にM君との間で話が出て、12月29日に食べられなかった三鷹・江ぐちに行くことを決意し、赤い電車で西へ。ビール、チャシュー、竹の子もやしそばの極楽20分を生きる。
ここで6時半。なら映画でも一本みるかと、江ぐちとなりの懐かしい書店でぴあを確認。一番みたかったケン・ローチは朝しかなかったので、午前中新宿でポスターを見て気になった『イカとクジラ』に決定。新宿にカムバックで観賞は、なかなかの佳作。

美しい暗闇で1時間半を過ごし、そうだまだやっているかもと、昼間買わずにおいた「無印」に。終点放送がかかる中、下見の品をぼしぼしかごに入れレジに急ぐ。小物も安かったので、迷ったら買うモードを採用。しかし、カジュアルシャツはボタンダウンしか買わないというルールは破らず、実にいいストライプのレギュラーカラーはスルーしたのだった。
「無印」の戦利品。黒のフィールドコート、紺のラム・カーディガン、ベルト、紺無地のマフラー、グレーチェックのマフラー、コール天のハンチング、べっちんの帽子。よし、今年は帽子もかぶってみよう。

すみません遅くまで、いいえと外にでた午後9時、そのまま着火したバイングスピリットにまかせ、いっちょう中古CDでも買うかとディスクユニオンへ。しかしすでに閉店済みで、むう。やむなく湘南新宿ライン高崎線に乗って、坪内祐三の続きを読み終わった。

そんな金曜日。最近は何かで読んだ「フランス人は迷って迷って迷って買わない」というのに共鳴し、もう品物はいらん態勢で生きてきたのだけれど、やはり消費は快楽に満ちているなと感心しつつ、帰ってボールペンをあけてびっくり、ボールペンじゃなくマーカーだった。ひええ、マーカーは音が嫌いで使ったことないのにと思いつつ、ま、8割引きで1本20円なら、誰か生徒も使うしいいかと、何が目的だかわからない、幸福の買い物金曜日でした。
くだらぬ話、すみません。

(実は金曜にいったん途中でやめて再開。これも途中まで、こっちは大事に書いてる深谷ロックフェスティバルは次かその次に。Phはそのデイパック他マフラー、ペンなど。全部入れたら重い色目が多くて何がなんだかわからぬので一部だけ。BGMは、きっと買い物でかかってたら気持ちいいだろうの名盤 encontro com a velha guarda 『すばらしきサンバの仲間たち』)
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