小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

てをふる・なでる

2007-01-28 23:03:02 | 身のまわり
「長文主義」標榜ゆえ、多忙期は更新途絶えがちで、書きかけ記事も完成できず。それならと、仕事の合間にショートイシューではと。

昨夜、灯油タンクが空になり、登塾途中セルフGSへ。ついでにガソリンも入れ、赤いタンクにどどどと中東よりはるばるの大昔炭素成分を投入。
ふと隣には、だんなジャージでこわそうな若者夫婦も複数タンクに。ミニバンに乗った幼児叫んでいる。
「おかーさーん、何やってんのーっ♪」、やや疲れ気味の妻「入れてんのっ!」、「だって、何にもしてないじゃない♪ 何にもしてないんだったらこっち来なよ♪」、「だーって、入れてんだから」
幼児はきっと明日にも忘れるであろう、ありふれた家族の幸福なひとこま。給油を終えて車に戻る時、よくするように決して笑わないまま手を振っておく。すると幼児、わー、ぎゃ―反応し、両親とは反対側のガラスにへばりついて、手を振る、引きちぎれんばかりに。エンジンをかけ、これも笑わず手を振り続けると、幼児わあわあ騒いで見えなくなるまで手を振って応える。
子どもは不思議だ。信号待ちの時など後ろの窓からなぜかこっちを見ていたりするから、目が合えばできるだけ手を振ることにしている。40年くらい前に姉と後ろの車をみたときめきを少しだけ憶えているから、それがとくに大変なわけではないから。
それはねこが寄ってくればなでてみるのと同じようなもので、子どもが後ろの車を見て興奮するのと、ねこどもがたとえばビールのふたに大騒ぎするのと、そんなに変わるとは思えないけれど、手を振るのが人間ならば、きっと世界が自分のはたらきがけで動くということを実感し、それは必ず彼らの世界との関わりに少なからず影響を与えると思うから。
といって、ねこをなでるのもまた、少しだけ世界を豊かにすることには違いないはずだけれど。
世界はおもしろいぞ。

(Phは暖かな昨日、数日間の出張から帰って、なぜか壊れたちりとりの中にいるキャサリン・アーンショー。BGMはJ-WAVEで小林克也のプレスリー特集でやはり退屈な音楽)
コメント
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