墨汁日記

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ジェンダー

2007-10-24 19:47:52 | お絵描き
 今夜はジェンダーについて語ろう。
 俺ごときがジェンダーなんて、なに、言っジェンダーみたいなかんじだが、この日本には言論の自由があるので、言いたい事を言う。

 皆さんはオオカミに育てられた狼少女をご存知だろうか?
 知らないなら知らなくても良い。
 例えば、俺は日本人の両親に育てられ、日本国の環境で育った。
 だから、それなりに日本語がつかえる。
 でも、産まれてすぐに、アメリカに捨てられて、アメリカ人の両親に育てられ、アメリカ合衆国の環境で育ったなら、今頃は英語ペラペラであったはずである。
 環境の影響はすごく大きい。

 人間は、

 狼に育てられれば狼になる。

 だから、

 日本人に育てられれば日本人になるし、アメリカ人に育てられればアメリカ人になる。さらに、星一徹に育てられれば、誰もが巨人の星だ。

 本当は男の子なのに、親が、女の子とだまして育てるのは普通に可能である。
 中学生ぐらいまでなら、本人も疑問を抱かないであろう。

 実際の生物的な性別と関係ない、その環境にいる人間に求められる男らしさや女らしさがジェンダーである。

 生物的な性別と、環境が求める『らしさ』は本来は無縁である。
 まったく関係ない。

 血液型がO型だからって、常にO型らしい行動をとるかといえばそんな事もない。O型らしい行動パターンは、世間に用意されているが、そんなものを誰も尊重しない。生物的にO型であれば、もちろん輸血の時は変な血を輸血されたら死ぬ。でも、常にO型らしい行動をして、自分がO型だと誇示し続けるのも、あんまり意味ないし疲れる。

 だけれども、常に女である事や男である事をアピールし続けるのは、ものすごく意味あるし、結果的に得だ。
 もちろん、昔はそういう話であったという事で、今は状況が少し違う。
 
 人は産まれた時から男や女であるわけでなく、男や女に、よってたかってさせられる。
 それがジェンダーだ。
 生物的に男や女という性だから、世間の求めるような男や女になるのではなく、その方が有利だから、性別による役割を演じていたにすぎない。

071024