墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

夫と母と長男と次男

2004-08-21 00:32:25 | ブログ
長男は自閉症
 非常に冴えてる主婦のブログ。さりげなく語ってはいるが、彼女の言葉は研ぎすまされている。彼女本人が書いた彼女のプロフィールを紹介させていただく。

夫が一人、息子が二人
集団生活が嫌いで奥様づきあいが出来ない
マイナーな映画と
マイナーなサッカーチームが好き。

ちょっと変?でもフツーっていわれたい。

そんな障害児(自閉症児)のママです。

 ところで、ブログの紹介から少し話しはとぶけど、俺は「障害者」という言葉が嫌いだ。あんなに失礼で毒のある言葉はない。
例えば、「容姿が不自由な人」に対してお国から年金が支払われる事になったとする。「容姿障害者」として国に認定されればデブもハゲもチビも同種の人間としてひとつのカテゴリにまとめられて扱われる。容姿は各個人で、もちろん違う。だが標準の容姿というものを仮定した時、標準から外れるものがでてくる。標準より頭の毛が少ない者。標準より体重が重い者、軽い者。標準より背の高い者、低い者。
さて、俺の足は標準より短かったので「容姿障害者」に認定されてしまった。
これはなんだかとっても悔しい。だって、足が標準より短かいだけの俺と、あのハゲ親父がなんで同じ種類の人間なわけ?だいたい「ヨウシにショウガイがあるモノ」って、なんだよ!俺の短い足がなんかあんたらの障害になってるのか?自分で自分の短い足を指さして「この足がどうも障害でね。」てゆーなら判るよ。でもさ、他人に「あなたの容姿は障害です。」なんて決めつけられたら、フザケンナと思う。むしろハッキリ短足と見たまんまを言ってもらった方が、なんぼか楽か。
 現実の容姿の善し悪しの決定は各個人の生理的な感情であることが多い。好き、嫌いが大きく関わる為、こんな簡単に決めつけられるものではない。これは単なる例え話ということで聞き流して頂きたい。ただ、最後の「むしろハッキリ短足と見たまんまを言ってもらった方が、なんぼか楽か。」という発言に怒りを感じる人もいるかもしれない。でも身体的な特徴はひとりひとり違うはずである。なのに何故あなた達は「障害者」とひとくくりにされて黙っていられるんだ。
 俺は同時に「健常者」という言葉も嫌いだ。なにが健常者だ。この世のどこに常に健康でいる者なんぞいようか。
 
 ブログの紹介に戻ろう。
とにかく彼女の文章は本当にさりげなく自然だ。面白く書いてやろうとか受けようとかいう欲がかんじられない。
 だが、それでいて非常にとぎすまされた意見や感想を発表する。彼女の記事である「私は心の闇っていう言葉が嫌い」と「今朝、私が腹をたてている理由」の2つはかなり研ぎすまされている。彼女の記事には自己主張がない。彼女という人間がどこにも見えない。ただ現場報告があるだけだ。時には彼女は自分の心すら実況中継している様に見える。なんなんだこのものの見方は、自己主張のかたまりであるような俺には理解できない。無理に他人に理解されようとはしていないからだろうか。
 彼女のこの研ぎすまされた感性は彼女一人で作りあげたものではない。長男と次男そして旦那さんとの出会いがなければけっして生まれなかっただろうと思う。
 彼女はそんな家族にめぐりあえて幸せだなと思う。
そして長男くんと次男くん。君達はこのお母さんにあえてよかった。
なんかうまく言えないけど長男くん、君は生まれてきて本当に良かった。君の価値を見いだしてくれるお母さんに出会えて本当に良かった。歌って踊りながら歩けばいい。きっとすぐにお母さんが見つけてくれるはずだ。
 本当に駄目だうまく言えん。
俺は他人に「がんばれ」なんてエールを送る余裕なんかない。いつも自分のことで精一杯だ。だから、長男くんも好きにのびのび生きれば良いと思う。
 
 ところで、このブログのタイトル。やっぱし岡田あーみんの「お父さんは心配性」の真似っこなんだろうか。気になる。