マックの三階

　人間関係は損得勘定だ。親子や兄弟以外の人間関係は損か特かで考えて間違いはない。結婚は契約だ。彼氏彼女はおままごとだ。
　感情さえ殺せば人間関係は損得と契約の枠をでない。それでいい。それ以上を望むのは無粋でかっこが悪い。好き嫌いなんぞ感情に流された馬鹿者の言葉だ。
　ただし感情を否定しているわけではない。感情もうまく利用すれば金になる。
　
　マックの三階の喫煙席で、左となりは人待ち顔の若い女性。右隣は不動産関係のサラリーマン二人というシュチュエーションの間の席に座り彼女の話を聞く。
　いくら聞いても彼女の望んでる物がわからない。彼女の話はあっちこっちに飛ぶので要領を得ない。
　
　まさかと思う。彼女は感情を望んでるのであろうか。好きであると言う自分の感情をおさえられず、俺に近づいてきたのか。そんな奴はアッチュウマに損得の流れに乗せられ消費されるだけだ。あまりに無防備すぎる。俺を好きになってもあなたは一円だって得をしない。
　あなたは得するだけの権利がある。なにより若い。いまの世の中は若い者が得しやすい世の中になっている。わざわざ損なんかすることない。
　うまく生きたいなら消費する側につくべきだ。消費される人間になってはいけない。

　だが、彼女の望みはただひとつ。俺が好きであるということだけだった。
　ただあるがままのむきだしの感情でここにきたのだ。
　俺は彼女を料理できる権利を手にしてしまったのだ。

　どうしよう。どうする。このまま俺にとって都合のいい彼女にでも改造するか。それとも飲み食いの金でも彼女にねだるか。
　あぁ、今まで思い描いていただけでできなかった、あんなプレイやこんなプレイもこれからは楽しめるのだ。

　もちろん、そんなのは嘘だ。
　とゆーか、俺にはできない。そういう事する能力が欠けてるからだ。あったら今頃、誰かのヒモにでもなっている。俺には自分の得に向かって、猫まっしぐらみたいな真似ができないのだ。お兄さんなんだから、妹にもおやつを分けてあげなさいとしつこく教育されたおかげだろう。

　じゃあ、むきだしの感情を俺にぶつけるこの子をどうしたらいいんだ。

　俺は感情には感情でしか答えられない。なら、彼女の望みどおり恋愛ごっこでもするか。だけどそれはやめたほうがいい。俺と遊んでても、得はしない。一生、おいしいおもいなんかできないのだ。マジで一生だぞ、俺はバイト君なのだ。得が出来ない事は、もはや、それは確定申告だ。

　感情はめんどくさい。わけがわからん。思考停止だ。それにこの子は俺にとりタナボタだ。タナボタならタナボタを食えばいいだけだ。SEXできるチャンスだ。

　でも、本当に俺が今まで一番欲しかったのは、そういった感情なのかもしれない。

　 損得なんて銅像にでもなりやがれとも思う。感情をむきだしの彼女を利用することはできない。 第一俺は感情には感情でしか答えられない。馬鹿だからな。

雨

　今日は休みだ。昨日の夜はとびとびに一時間ずつ、三時間ほどしか眠れなかった。最近、寝不足気味だ。このままでは体力がもたん。お肌も荒れてコラーゲンだ。
　
　それというのも、現在の俺はバラバラ進行形だからだ。理性は自分の将来を考え暗く沈むが、感情は他者の感情と交わったせいで異常にたかぶっている。
　そして肉体は、睡眠不足で疲れ果て、ただちんこのみが棒立ちとなり温もりを求めている。
　
　こんなんじゃあ眠れるもんだって眠れやしない。

　朝の６時過ぎから多摩川に散歩に行く。台風２３号の雨が残る中、とぼとぼと多摩川に向かって歩く。雨は嫌いだが、おかげで落ち着いた。嫌いな雨のおかげで感情がトーンダウンし、それにともないちんこはおとなしくしょぼしょぼになる。
　沈んだ理性と疲れた肉体に、感情とちんこがシンクロする。歩いているうちに眠くなってきた。雨はいい。眠くなるから。

　多摩川は昨日の台風の雨ですごい増水だ。
　土手沿いのいつもは木の生い茂る林も、水にのまれ、立ち木が半分だけ顔をだす。
　早朝から釣り人の集まる送水口のポイントはトラロープをはりめぐらせ、立ち入り禁止にしている。

　俺がいてもいなくても、台風は来て川は流れる。俺は世間や自然から見ればグリコのおまけだ。いてもいなくてもどちらでもいい。
　それは、彼女にとっても同じ事だ。俺はいてもいなくても彼女は生きる。むしろ、俺はいない方が良かったのかもしれない。俺は彼女の無数とある選択肢を奪い、まだわずかではあるが彼女の人生を浪費させてしまった。
　
　俺は天から与えられる運命の存在など信じない。人生は選択と偶然の繰り返しなのだ。誰かから与えられるモノではない。

　やはり転機の予感は正しかった。思いもつかなかった方法で俺は自分の生き方を考え直すよう要求されている。
　
　昼から人と会う約束がある。少し寝ておこう。

嫉妬

　少し時間が空いたので、久しぶりにネットの海にダイブしてみよう。まぁ、俺はもっぱら文章専門だ。日本語の読み書きができれば誰にでも扱える文章という表現手段はネットの世界のママチャリみたいなものだ。一番、手軽に扱えるだけに、一番、感情がでやすい。でも、掲示板は読んでて心底疲れる。今日みたいな雨の日に読むと鬱になる。
　こんな雨の日はお気に入りのブログの更新状況でも見てお茶を濁そう。

　見て思った。

　畜生！やられた。俺のお気に入りのブログはどこも、いつものペースで確実に成長している。
　
　それに比べ、最近の俺のブログの様はなんだ！はっきり言ってなってない。確実に骨抜きのぐにゃぐにゃだ。
　
　仕方ないよな。仕方ないんだ。もはや、俺は駄目だもんな。

　情熱は全て奪われた。書く事への情熱はほぼなくした。後はおいしにまかせて消え失せるか。

　俺は表現にしか信仰を感じない。情熱のない表現は犬の糞だ。犬の糞をしげしげと観察する人もいないだろう。俺は犬の糞と成り果てたのだ。

　別に俺が書かなくても俺よりもっと面白い事を書く人は、いくらでもいる。なら俺の発言は無意味だ。

　こんな事ははじめた当初からわかっていた。むしろ、わかっているから表現は愛だなどと言う。全ての表現は無意味だ。愛がなきゃ成り立ちなどしない。「そうだ、そうだ。」と納得する人が現れてこそ表現は表現として機能する。無視された発言は単なる言葉の羅列にすぎんのだ。

　とにかく俺は雨と現実にいつも惑わされながら生きている。　　

無理

　無理です。俺は俺のキャラ捨てます。捨てさせて下さい。

　といううか、もう俺の昔のキャラなんか忘れちまったよ。俺は俺で変化していく。あなたもあなんたで好きに変化すればいい。

　とゆーわけで、ここの記事はこれからも少しヅツ変化するだろう。一定のモノなどありえない。自分の感情を見つめつつただ、そう思う。

　第一、こんだけ雨が降ってるのに、会える約束があるってだけでウキウキルンルンの自分が変だと思う。

　この歳になっても、この程度の自分しか持てないモノなのだな、人間は。

駄目

　俺は俺のこのキャラクターでしか生きられない。最近までそう思ってきた。だが、最近キャラが変わり始めている。
　
　これはいかん。これは駄目だ。俺は俺のキャラを貫き通したい。できれば、死ぬまでこのまんまでいきたい。今日は雨なんでいまいち調子がでないが、馬鹿と情けなさのミックス。それが俺自身のキャラに対するねらいである。馬鹿がピーナッツで情けなさが柿の種だ。ピー柿のような絶妙なバランス。それが俺の希望で野望だ。

　俺のキャラをけがす奴は誰も許さない。まっこうから噛み付いてみせる。

　だが、最近は情けないことに自分で自分を汚している。まるで、自分のしたうんこを自分で体中に塗りたくるように。
　いや、ごめんなさい。駄目です。

　もはや、俺の力では俺のキャラを維持出来ないところまできてます。この二三日の俺はもはや別人です。

　だけど、ご安心下さい。俺は必ず貫き通してみせる。このキャラじゃなきゃ駄目なんだよ、俺は。いや、そうしなきゃ駄目なんだ。

　感情でしか人はわかりあえん。猿や猫とそんなに変わんないのだ。俺の感情を一番ストレート、直球ど真ん中で伝えれるのは、このキャラだけなのだ。
　だから貫きとうそう。できればね。