絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

テレビドラマに見るアメ車あれこれ特設美術館Part2

2013年11月30日 | プラモデル

アメリカ軍によるボックスアート奪還大作戦
       ※このストーリーはフィクションです    

1963年10月18日 ブラジル・リオデジャネイロ






「失礼ですが あなたは元Uボート艦長
 ハインツ・シェッファ-大尉の奥様ですね」


「おあいにくさま
 私の主人だったら
 とうの昔に亡くなったわよ
 いつだったかイスラエルの連中が
 押しかけてきて
 潜水艦にヒトラーを乗せて逃亡させたとか
 いって家中荒らしていったわ
 
今度は何なの!」


「緊急事態です 
 奥さん ご同行願います」






「奥さん
 単刀直入に伺います
 ご主人の棺内
を調査したところ
 キューバ周辺の
 古い海図を発見しましたが…」




このバチ当たりめが!
 ケネディとかいう若造を
 すぐ呼んできなさい
 墓荒らし野郎の親玉を
 ぶん殴ってやる!」


「なんてババアだ

 しばらく拘束しとけ
 マスコミにバラされたら困る」


1963年10月
22
日 ワシントンD.C.


「アメリカ国民の皆さん
 わが合衆国政府はキューバ国内に
 核ミサイルが配備されていることを
 確認しました」


「私はこの危機に対処するため
 キューバの海上封鎖を決断し
 軍に対しただちに行動するよう指示を
 しました」




「大統領閣下
 ご決断ください
 迅速がすべてです
 今回の海上封鎖はわが軍の奪還作戦を
 隠すのに好都合です
 キューバ側が気がつく前に撤収するのです」


「やっかいなのはキューバに
 ゲバラというゲリラ戦の専門家が
 いることです
 カストロの片腕で自らのゲリラ戦
 理論でキューバ革命を成功させた
 男です
 われわれの上陸を知れば
 すぐさま部隊を率いて
 やってくるでしょう
 彼らと交戦すればゲリラ戦に
 巻き込まれます
 その前にわれわれは作戦を 
 完了させなければ なりません」


「1960年のピッグス湾事件では
 上陸した反革命部隊を粉砕しています
 作戦を主導したのはCIAですが
 こうした侵攻作戦にはまるっきりの素人です
 今回は軍主導でいくことを進言します」


「 この作戦はトルーマン政権時代からの
 懸案事項だ
 国防長官には私から直接指示を
 出そう
 作戦開始だ」

つづく

テレビドラマに見る
アメ車
あれこれ


特設美術館



ハワイの「キムタク」は
オールズモビルだった!

Wikipedia


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なつかしいアメリカのテレビドラマ『ハワイアン・アイ』。
左からロパカ(ロバート・コンラッド)、クリケット(コニー・
スティーブンス)、スティール(アンソニー・アイズリー)、
キム(ポンシー・ポンス)の面々。
ホノルルのハワイアン・ヴィレッジ・ホテル内に事務所を
置く私立探偵の話で、1959年から63年にかけて
アメリカABCテレビで放送された。

探偵のロパカ、スティールと彼らを助けるナイトクラブの歌手
クリケットとタクシードライバーのキムが主要メンバーだが、
のちに探偵マッケンジー(グラント・ウイリアムス)、
第4シーズンからホテル関係者のバートン(トロイ・ドナヒュー)が
加わった。


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ダイヤモンド・ヘッドをバックに、出演者が
仲良くサーフィンに興じている有名なオープニングシーン。
手前のおネェちゃんはクリケットかと思ったが、
大柄の体格からして別人だろう。


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お決まりのワーナー・ロゴ。


Wikipedia
ダイヤモンド・ヘッド全景

『ハワイアン・アイ』オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=Je32mFibFaU

日本では1963年からNETテレビ(現テレビ朝日)が毎週土曜日
の午後9時から放送していた。


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昔のワーナー・テレビドラマに必ず登場した
スタジオ全景。
スタジオの建物全体をトレードマーク化していたのは
オモシロい。


GoogleEarth
現在のワーナー・スタジオ。
所在地はロサンゼルスのバーバンクで、
50年前と同じ位置だ。
建物の大半はリニューアルしたようで
(映画やドラマで相当儲かったからか?)、
上の画像と比べてみても、その違いが
なんとなくわかる。

『ハワイアン・アイ』に登場する探偵事務所は…

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事務所はハワイ・ワイキキビーチの高級リゾートホテル内にある(もちろんドラマ上の設定)。
ここカイザー・ハワイアン・ビレッジ・ホテルは1957年に創業し、現在
ヒルトン・ハワイアン・ビレッジとしてハワイ最大の威容を誇っている。

上の画像は、ドラマ放映時の同ホテル敷地入口に設置された看板で、
チョッと見にくいが名称がなんとか読みとれる。
看板の後方には円形の奇妙な模様の物体が見えるが、これは
カイザードームと呼ばれる建物。ただし、現在では取り壊されていて
その姿を見ることはできない。
一方、左側の建物は現存しておりホテル施設として使用されている。

現住所 2005 Kalia Rd, Honolulu, HI 96815, USA 


GoogleEarth
現在のホテル敷地入口。
高層の建物に圧倒されるが、ドラマ放送時には
まだなかった。


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ドラマ放送時のホテル。
画像ではわかりにくいが屋上にトラス構造のタワーが確認できる。


Google Earth
現在の映像。手前の白い建物が上の画像に出ていたホテル。
ただし、これは裏側から撮影したもの。屋上にあったタワーは
すでに撤去されている。
後方の高層ビルも同ホテルのものだが、ドラマ放送時には
まだ建築されていなかった。


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事務所内部の様子。
南国風のインテリアを見ると、いかにもハワイを
感じるが実際はハリウッドのスタジオセット。
このドラマはハワイをウリにしていたものの、ロケ地は
カリフォル二アで現地ハワイでの撮影はほとんどなかったらしい。

余談だが…

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テレビドラマ『サーフサイド6』に登場した高級リゾートホテルは、
フロリダで1954年創業のフォンテーヌブロー・フロリダビーチ・ホテル。


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サンディーらが探偵事務所として使っている
ハウスボートは画像の右側に見える。


Wikipedia
現在のフォンテーヌブロー・フロリダビーチ・ホテル。
創業当時から60年近い年月が経過したが、この建物は
現役のホテルとして活躍中だ。

現住所 4441 Collins Ave, Miami Beach, FL 33140  USA


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主人公らが探偵事務所として使用していた
ハウスボート。ドラマ放送時、観光用に
ハウスボートが係留されていた時期があった。


GoogleEarth
ホテルとの位置関係から『サーフサイド6』のハウスボートは
画像中央の場所に係留されていたと思われる。
係留場付近は放送当時とあまり変わらない印象を受ける。

ここで本題に戻ると…

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当時、アメリカのテレビドラマは主演者のほとんど全部が白人で占めれて
いたが、当ドラマはハワイの特殊性もあったためかアジア系の俳優が
主要メンバーに加えられており異色だった。

ついに登場!
キムさんのタクシー 「キムタク」…?

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ハワイのタクシードライバーは、こんなに気楽なスタイルなのかと
驚いてしまう。
ドアに「KIM'S KAB」の表示をいれたクルマは、その特徴的な
ゴツい窓枠からオールズモビル1960年型スーパー88かダイナミック88の
セレブリティ・セダンではないかと思われる。


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ドアの表示に漢字の「金」の文字が見える。
アメリカのドラマ(映画もそうだが)に登場する
漢字は怪しげなものが多いが、これは一応
正しく書かれているようだ。


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劇中に登場したオールズモビル1960年型スーパー88スポーツセダン…かな?


オールズモビル1960年型の運転席。
現在のクルマと比較するとハンドルが
バス・トラック並みにデカい割には
握る部分がかなり細身に見える。


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オールズモビル1960年型スーパー88


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オールズモビル1960年型スーパー88各種



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オールズモビル1960年型ダイナミック88

1960年型になると、それまでアメ車の特徴であつたテールフィンが
かなり控えめにデザインされるようになった。
車体デザインも洗練されており、さほど古さを感じない。

オールズモビル1960年型テレビ広告
http://www.youtube.com/watch?v=tUGWSvH64cs

http://www.youtube.com/watch?v=4YVjUgPvV84

http://www.youtube.com/watch?v=lzoYik0RPqc

オールズモビルは、1897年に自動車技術者の
ランサム・E・オールズによって設立された。
1908年、ゼネラル・モーターズ(GM)に買収され
これ以降GMの自動車ブランドとして知られるようになった。
しかし、石油ショック以後の燃費のよい日本車の台頭で販売台数が低迷し、
2004年にその1世紀にわたる自動車ブランドに終止符を打った。


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1959年型


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1958年型

CORALOX
この広告はスパークプラグ・メーカーのものだが、
ミサイル(メースBか)とロケット(オールズモビル)の
両方に当社の製品が使われています…という内容だ。
ちなみにこのロケットというのはオールズモビルに
搭載されたエンジンの名称で、当時の宇宙開発に
便乗したようなネーミングだ。
ただし、このエンジンはレシプロエンジンであり
間違ってもホンモノのロケットエンジンではない。

ところで、オールズモビルの広告に登場する無尾翼機のイラストは
メースBみたいな有翼ミサイルをイメージしているのだろうか。
現代でもそうだが、ミサイルやロケットというのはその時代の最先端の
技術が投入されているというイメージがある。
このオールズモビルも最先端の技術によって開発・製造されたと
アピールしているのだろう。

★☆参考資料

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上は1957年型の広告に登場した
V-8「ロケットエンジン」


唐突だがV-8エンジン・プラモといえば、やはりコレ。
内蔵されたモーターを回転させると、
これと連動してピストンやタペット等が
動くというスグレもの。
ただし、確実に作動させるにはそれなりの
工作技術が必要だった。


レンウォール倒産後、レベルから発売された
ときのパッケージ。


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1958年型からヘッドライトが四つ目になっている。
前回取り上げたサンダーバードも1958年型から
四つ目となっていた。
1958年型というのはアメ車のデザインにおいて
大きな転換が行われており、それが2灯式から
4灯式への変更ということなのだ。
このデザイン変更によって、2灯式は一挙に旧式化
してしまう。

1957年型


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1956年型



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クルマの存在が、いかに生活を豊かにし楽しくさせるかを
美しいイラスト・写真で訴えかける。
アメリカ人にはクルマのある生活は当たり前のことなのだが、
当時の日本で一般大衆がクルマを購入するなど夢のまた夢で
あったことだろう。

オマケ・タクシープラモあれこれ




アメリカのタクシーといえば、イエローキャブすなわち
全面黄色のハデハデタクシーを連想する。


イギリスのタクシーといえば、やはりコレ。
頑固オヤジをイメージしたような保守的なデザインが渋い。









メキシコのティファナ・タクシー。
ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスの
ヒット曲に便乗(?)したものか。


フィリピンのタクシーはなんともケバすぎる!






これはオモシロい。
ちょうちん型行灯やタクシー用表示シール等
個人タクシーに必要不可欠なものが改造パーツセット
として用意されている。
フェラーリやベンツ、ついでにキャデラックなどを
個人タクシーにしてもイイかもしれない。

Wikipedia
現代日本のタクシー運転席。
ハンドルの左側にタコグラフ器、カーナビ、GPS、無線機、
運賃料金メーター機など豪華フル装備に圧倒される。
運転席だけを見ると一瞬警察車両かと思ってしまう。

次回の更新は平成26年1月31日夜の予定。



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