絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

外国勢のアポロロケット・ボックスアート美術館

2012年03月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦






「ザコは蹴散らせ!」










「追いつかれるゾ」






「この天候は何だ!地上が見えないぞ」
「かまわん バラ撒け!」


つづく



テオドール・オマケ
         ソ連の戦争絵画だゾ!


決戦・クルスクの戦い



映画『ヨーロッパの解放』をイメージさせる絵だ。
独ソ両軍の殴り合いバトルが凄まじい。
ところで、絵右側のトラ戦車がメッチャ小さく感じるのは
私だけであろうか。

クルスク戦における勝利(?)を伝えるドイツ週間ニュース。
http://www.youtube.com/watch?v=vFuR3pYJB2s&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=ZMjBJ6Tmgm8&feature=related

死闘


スターリングラード攻防戦をドイツ兵の目から描いた映画『スターリングラード』
http://www.youtube.com/watch?v=OiMjWqGcZsk&feature=related





厳寒の戦い・チェルカッシィ

追いつめられたドイツ兵は、身を隠す場所もない雪の大平原において
最後の抵抗を試みる。

チェルカッシィといえば…チョッと脱線

ドラゴンから「コルスンポケット」という商品名で
ドイツ兵のプラモが出ていた。
バラバラの軍装が、敗走するドイツ軍を
象徴していて、良かったナ。

チェルカッシィ包囲戦については、
私が高校生の時パウル・カレルの
「焦土作戦」を読んで初めて知った。

包囲網から脱出しようとするドイツ軍と
追うソ連軍、この息詰まるレースが
大雪原に展開される。
退路には河が流れ、後方からは
敵戦車が迫り、進退窮まったドイツ軍は
この氷のように冷たい河を強行渡河し
なんとか逃げ切る…トルストイの「戦争と平和」に
描かれたナポレオン軍の敗走を連想させる
話で印象的だった。

関連書籍としては、下記のものが
ピカイチ!



ウーン、また脱線してしまった…

チェルカッシィ戦の動画がYouTubeにあった。
厳寒が身にしみる。
http://www.youtube.com/watch?v=P5YGBSEGWWo

神々の黄昏





この凄惨な光景たるや、言葉を失う。

ソ連の戦争絵画には、戦闘終了後の戦場光景というものもある。
上の絵は、雪原に累々と横たわるドイツ兵の死体を描いている。
なんとも凄まじい限りだが、
ソ連軍の圧倒的勝利と国土を荒らし
人民を殺戮した憎むべきファシストどもの決定的敗北を
象徴する意味もあるのだろう。

敗走


ベルリンでの勝利


降伏


ヒトラー最後の映像。ベルリン防衛の少年兵を閲兵する総統。
http://www.youtube.com/watch?v=I3C5Sf8RC7s


ソ連側が撮影したベルリン攻略戦の記録映画

Part1 ベルリン総攻撃のために集結するソ連軍。
http://www.youtube.com/watch?v=Rg_ndWU_vRI

Part2 後半にアメリカ援助のフォードGPA水陸両用ジープに
よる強行渡河(やらせみたいな気もするが)の様子が描かれている。
http://www.youtube.com/watch?v=j-K7b8sAH1w

Part3 ベルリン市内に突入したソ連軍。
市内には女性を含む多くの市民がいたことに驚かされる。
http://www.youtube.com/watch?v=8gx9fI2mc7Q&feature=related

Part4 ソ連軍は、ついにベルリンの心臓部に到達した。
ドイツ国会議事堂陥落!
http://www.youtube.com/watch?v=8LXBDKKpLxw&feature=related

Part5 ドイツ敗れたり!廃墟となった総統官邸。
宣伝相ゲッベルスの黒こげ死体が…!
http://www.youtube.com/watch?v=EUBDaAB6glM&feature=related

ソ連の戦争絵画というと、日本ではほとんど知られていないが、
けっこうリアルで迫力ある内容のものが多い。
国民の戦意高揚とかプロパガンダという目的のもあれば、軍事博物館の
展示用壁画として描かれたものもある。

内容としては、当然のことながら「ソ連の勝利」であり「ファシストの打倒」なのだが
荒涼とした戦場の表現が秀逸で、とくに敵味方入り乱れた白兵戦の絵は、
その登場人物の多さやロシア的スケール感に圧倒されてしまう。

あたかもナポレオン時代の戦争絵画を見るような古典的な雰囲気を
残しているのも印象的だ。

参考資料:ナポレオン時代の戦争絵画

















歴史は繰り返す、ヒトラーもまた敗れたり…そんな言葉が
思わず出てしまうナポレオン敗退の絵だ。

1970年イタリア・ソ連合作映画『ワーテルロー』
当時のソ連軍が全面協力した超大作。
きらびやかな軍装のエキストラが画面からあふれ出る。
その数たるや、よこぞここまでと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=7vlcuvrM1po

1965~67年のソ連映画『戦争と平和』
これもソ連軍全面協力作品。そのスケールの壮大さと
重厚感は、後の映画『ヨーロッパの解放』を思わせる。
http://www.youtube.com/watch?v=k97nvOSBDnk&feature=related


外国勢のアポロロケット
ボックスアート美術館



アポロ関連のプラモは、やはり地元アメリカのものが
イチバン多いが、売上増大を狙ってアポロ商戦に参加した外国勢もいる。
その代表格はエアフィックス。
伝統と格式を重んじる英国(?)らしく、しっかりとした作りに好感がもてる。



























































上は英語圏以外のヨーロッパ諸国に配慮したインスト。
















海上に着水したアポロ司令船の宇宙飛行士らを
収容するのに活躍したシーキングをモデル化している。













国産プラモも忘れないでネ!


これは年少者向けだったのかもしれないが、
フライングモデルとなっていた。
もちろん自由自在に飛行するわけではない。
天井にヒモをつるしてプラモ本体をぶら下げ、
スイッチを入れると、ロケット噴射口から突き出た
プロペラが回転して、プラモ本体が円を描いて
動くというものだった。








小松崎茂画伯の作品だ。

アオシマも、アポロ関連にはけっこう力を入れていた。


















オマケ アポロ以外の宇宙モノ関係商品



















アラッ、ロシアモノもあるのネ


















小スケールながら、いい雰囲気を出していた。
クラシカルなスタイルのトレーラーが、いかにも
ロシア的で印象的だ。




























































宇宙服のシワの表現がよくないので、なんだかミイラ男みたいだゾ。

 




オマケのオマケ:旧オーロラ本社跡

44 Cherry Valley Ave.West Hempstead,N.Y.11552

中央の白い建物(赤丸部分周辺)が旧オーロラ本社跡だ。
周囲は住宅地になっている。
現在、駐車場を備えた複合施設になっているようで
レストランやビデオショップなどの店舗、スポーツジム、企業等が
入居している。
広い敷地であることから、オーロラが存在した当時は本社建物以外に
プラモ生産工場や倉庫もあったのだろう。

オーロラ・カタログ










で、出たー

ドイツレベルから往年の名作が復刻された。


レベル黄金時代の1960年代前半に発売されたキットは、
現在でもけっして古さを感じさせない。
この再現力は時代を超越している!

このブログが公開されたとき(3月15日)には、もう店頭に並んでいるので
欲しい人は即刻模型店に急行すること。

過去のパッケージ

















次回の更新は、4月15日夜の予定。


次回は、エアフィックスのボックスアートを
取り上げます(多分)。