絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

モノグラム・ボックスアートギャラリーPartⅠ

2009年08月31日 | プラモデル




ワレ、奇襲ニ成功セリ
鷲ハ舞イ降リタ

ラムケ親父に報告しろ

モノグラム本社ビルを制圧
戦利品を多数押収せり
至急、総統に送り届ける

受け取られたし、とな










玩具メーカーのマテル社に吸収されたときのもの。
マテル社のロゴが、ドンと入っています。


















機体の色違いバージョン
















別バージョンのパッケージ







































次回更新、9月15日夜の予定。


エド・ロス レベル・ボックスアートプチギャラリー

2009年08月04日 | プラモデル



カイテル!

お前の国防軍は、一度たりとも
ボックスアートを手に入れておらん。

一度たりともだゾ!

すべては、SSの成果だ。


おお、総統がご立腹だ。
私は銃殺になるかもしれぬ。


マンシュタイン!
私は殺される!!


閣下!
うろたえてはなりません。

ドイツ軍人たるもの、コソ泥のマネを
すべきではありません。

相手から堂々ともらってくれば、
それでよいのです。
作戦は、私にお任せください。

ジャーン!!
































マンシュタイン!

気でも狂ったか。
総統にお見せしてはならん。
全員、銃殺になるぞ。



いいえ、閣下。
総統は必ず気に入ってくださるでしょう。

それから、ひとつとっておきの資料が
手に入りました。
情報部のカナリス提督から、総統へ
お伝え願いたい。
そうすれば、国防軍の評価は大いに
あがるでしょう。


そ、総統!

わが国防軍は、かつてスケール
モデルのトップメーカーであった
モノグラム社のボックスアートを
大量に入手いたしました。

先のレベル社ボックスアートと
比較しても、勝るとも劣らない
内容であります。

では、最初に国防軍情報部の
カナリス提督よりモノグラム社に
関する情報を、ご説明申し上げます。




余にハヨ見せよ!

全ドイツ国民も期待しとるゾ。

ジーク・ハイル!


ハッ、総統。
モノグラム社は、1945年にJack BesserおよびBob Reder両名の
アメリカ人によって設立されました。

ちなみにレベル社の設立は、さらにその2年前の1943年であります。

モノグラム社設立当初は、実際に飛行可能な模型飛行機を主に販売
しておりましたが、1950年代半ばから当時需要が拡大してきたプラモデルに
注目し、これらの生産・販売を行うようになりました。

1960年代以降、スケールモデルのトップブランドとしての地位を確立、
多くのモデラ-から品質の高さを評価されとります。

実は、私もファンのひとりでありまして、先日ひとつ手に入れました。
素晴らしい作りで、世界の第一級品であります。
‥‥いや、失礼、話がそれました。

総統!
世界に冠たるドイツ!
ドイツ製が世界最高であります。
帝国主義者のプラモデルなど
世界の三流品にしかすぎません。
今の私の話は、お忘れください。

モノグラム社は、1970年代初頭アメリカの玩具メーカー、マテル社に買収され
1986年、Odyssey Partners社に再び買収されとります。
同じ頃、レベル社も同社によって買収されたため、レベル・モノグラムの合併が
実現したわけであります。

2007年、レベルモノグラム社はHobbico Inc.社に買収され、現在では
Revell Inc.となっとります。

さらに‥‥



バッカモン!

ハヨ見せんかい!

そんなわけで、
モノグラム・ボックスアートギャラリーの一部をご紹介しますと‥‥

スーパーG コンステレーション!

このスタイル、一度見たら忘れられません。
とくに、TWAのカラーリングはコンステレーションに
ピッタリ。

レベルとの競作となりましたが
はたして軍配はどちらに‥‥

ちなみに、レベルのボックスアートは、これ。
イースタン航空の看板娘(?)、ゴールデンファルコン号。


日本のプラモデル業界に、多大なる影響を与えたキット。
スケスケボディを通して、中身が見えるという発想は、超革命的。
しかも、スタンドのボタンを押すと、主翼の爆弾を投下し、モーターによってプロペラが回り、脚も引き込むというギミックは空前絶後!


プラモ小僧にとって、舶来品は高嶺の花。
デッドコピー版を発売していたマルサンには
大助かり?

私もマルサンのヘルダイバー、買いました。
けっこう大柄なので、お買い得感がありましたヨ。




「君も、パイロットにならないか」

そんなフレーズが聞こえてきそうなボックスアート。
パイロット募集のポスター風でいいネ。


戦争映画のポスター風ボックスアート。
行進曲が聞こえてきそう。


これぞ、アメリカングラフィティーの世界!

デカくて、ゴージャスな車体。
ピカピカメッキのゴツいバンパー。
ヒコーキの垂直尾翼を思わせるセクシーなお尻(?)。
1950年代のアメ車の魅力、てんこ盛りのボックスアート。

ダンナは、リッチでスマート。
嫁は金髪、セレブ風。
ペットの犬にいたっては、血統書付の高価なヤツ(雑種のバカ犬で
あってはならない!)。

これぞ、古き良き時代のアメリカ!最高!


いかがです?

これなら、総統もお喜びに
なるでしょう。

では、次回をお楽しみに(8月31日夜更新予定)