絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

もうひとつの老舗・リンドバーグ

2011年04月30日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「ソ連軍はエルベ川流域に兵力を
 移動させている。輸送列車を襲うつもりだ。
 ただちに機甲部隊を差しむけろ。いますぐだ」


「総統!
 お言葉ではありますが、いま虎の子の
 機甲部隊を移動させては、ベルリンの
 防衛ができません。
 断じてお受けできません」


馬鹿者!
 ドイツ第三帝国の崇高なる財産を守るのだ。
 ドイツ死すとも、偉大なる芸術は永遠に不滅だ。
 ベルリンは、ただの瓦礫の街にすぎん。
 ベルリンに価値はない。
 輸送列車を断じて敵の手に渡してはならない。
 総統命令に従えぬ指揮官は、即刻射殺する」


「総統!」

つづく


もう一つの老舗・リンドバーグ



初期のロゴ。
チョッとインパクトがない気が…


オジサンには、モロなつかしい。
60~70年代、リンドバーグのロゴといったら、
ヤッパこれ!


第三世代のロゴ。


なつかしいアイテム一覧。
アイテムのイラストが、なかなかイイ感じに描かれている。

アレ!ミグ19のイラストがない。
偽りの機体ということがわかって、早々に引っ込めたのか。
オーロラは、けっこうしぶとく1970年代まで販売していたが、
リンドバーグは良心の呵責もあって、そんなことはできなかった
のだろうか(笑)。




トラクターのオマケ付バージョン。
でも、このトラクターはよく見ると
下のスカイホークと同じもの。
旧ソ連のトラクターの資料が無かったのだろうか。




一連のヒコーキプラモのなかで、唯一宇宙人の
乗り物が…
例のアイテム一覧に奇妙なものが載っていたので、
ずっと気になる存在ではあったが、これだったのか


機体に奇妙な文字が書かれているが、これが
宇宙文字なのだろうか。
どんなイミなのか知りたいところだ。


雨に濡れた滑走路の路面が、光り輝くところはなかなかイイ感じで、思わず見入ってしまう。
そういえば、マルサンがこのキットのコピーを出していたが、エンジン内蔵で値段のわりにゴージャス感があった(トラクターは付属していなかったが)。尚、ミグのボックスアートに描かれたのと同じトラクターがあるのに注意。



「青い天使たち」の神ワザが光るA4アクロバット展示飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=B2NkS012NcE

A4スカイホーク、空母から海へドボン映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=7WdnpHcQn3Y&feature=related









カットラス
http://www.youtube.com/watch?v=7SdglpjIWyc&feature=related

初期のカットラス リンドのプラモはこれ 音声は雑音のみ
http://www.youtube.com/watch?v=TtddijtZBZA&feature=related

カットラス発艦シーン13秒のシーン
http://www.youtube.com/watch?v=ivyUTiEAgIw&NR=1

カットラス着艦失敗10秒のシーン
http://www.youtube.com/watch?v=9CT670dAzfo&feature=related


当時のリンドバーグの特徴のひとつに、
中身が見えるパッケージの採用というのがある。
外国製プラモというのは、現在もそうだが中身が
見れないものが多い。その中で、このような配慮は
「気配りのリンドバーグ」を感じさせる。
しかも、プラモの出来にも自信がないと、こうしたことは
とてもできないだろう。




F11Fタイガーのボックスアート2種。
同じ構図に驚かされる。

天かける青き虎の映像 ブルーエンジェルスF11Fタイガー
http://www.youtube.com/watch?v=Sf4MvIHChz0&feature=related

パンサー、クーガー、タイガー、ファントムⅡ、スカイホークなど
歴代ブルーエンジェルス使用機が登場する「青い天使たち」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=9c4WNXcVoZ0




モーターライズドと大書きしてあるが、別にモーター駆動で自走する
わけではない。
どんなカラクリかは、クルセイダーのところで……

「セイバーもどき」といわれるFJだが、ノースアメリカン社製の艦上機は
海軍御用達の老舗ダグラスやグラマンの艦載機がひしめく中では、
スタイルが新鮮で印象的。

FJ映像(音声なし)。
http://www.youtube.com/watch?v=yV_mneQWQ5s&feature=related



スカイレイとFJの映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=VW1JN-qnEHI


「ジェット・サウンド」のギミック付キット。
ただし、ジェット機の爆音を録音した機器が内蔵されているわけではないので、
あまり期待するとガッカリする。
ボックスアートの右下に、そのカラクリが示されているのは良心的。

結局、何のことはない。電動モーターに取り付けたギヤが回転して、
胴体内部側面に取り付けられた金属板を引っかくことにより、
「ジェット・サウンド」が生み出される単純なカラクリだが、
お客さんを楽しませようというリンドバーグの努力は評価したい。

ただ、このモーターが難物でマブチモーターみたいな完成品が
入っているわけでなく、プラモと同じようにパーツを組み立てなくては
ならないのだ。
モーターの構造を理解するのには、いい方法かもしれないが、
これがけっこう大変だ。
よほどうまく作らないと、回転しない。
しかし、リンドバーグはこのモーターを使ったギミックがかなり画期的と考えていたみたいで、他のジェット機プラモにも採用しているし、レシプロ機プラモでは
このモーターでプロペラが回転するようになっていたキットもあった。
単なるスケールモデルとはひと味違った方向性を模索したリンドバーグではあったが、のちの日本に対しては、マブチモーターの普及もあって、モーターで
プロペラが回転する方式のプラモ開発に大きな影響を与えた……と思う。


「トンプソン・トロフィー優勝者」のタイトルが掲げられ、トロフィーと優勝者のパイロットの絵がデンと置かれている。何か権威あるモノを受賞したというのは、雰囲気でわかるのだが、はたしてこのトロフィーは何だろうか。

ヒコーキ絡みのトロフィーといえば、「シュナイダー・トロフィー」が知られているが、これは水上機が対象だ。一方、陸上機を対象とした国際エアレースのトロフィーが、この「トンプソン・トロフィー」なのだ。
1929年の開催を皮切りに、第二次世界大戦期を除き1961年まで続けられた。

第二次世界大戦後は、航空機の発達によりジェット機とレシプロ機の2部門にわけられた。とくにジェット機部門は、軍の参加によりトロフィー受賞機体がすべて
軍用機となっている。



トンプソン・トロフィー受賞に輝いたのが、この機体(ホンモノ)。
意外に地味な塗装をしている。Wikipedia

クルセイダー実機映像。最初の部分に、トンプソン・トロフィーを受賞した
機体の映像がチラッと出てくるので、注意して見てみよう。
http://www.youtube.com/watch?v=lIzP1CUrusU&feature=related

トンプソン・トロフィー歴代受賞機体(ジェット機部門)

1951年 F-86Eセイバー                 最高速度1,022km/h

1953年 F-86Dセイバー                       1,110km/h

1954年 F-86Hセイバー                       1,114km
/h

1955年 F-100Cスーパーセイバー                  1,323km/h

1956年 F8U-1クルセイダー                      1,633km/h

1957年 F-101Aヴードォー                      1,942km/h

19
58年 F-104Aスターファイター                   2,260km/h

1959年 F-106Aデルタダート                     2,454km/h

1961年 B-58Aハスラー                        2,095km/h

※1952年と1960年は開催せず。海軍機の受賞はクルセイダーのみ。


Wikipedia

トンプソン・トロフィー画像。
かなり重厚でゴツそうなデザインだ。台座は黒の大理石でできており、
トロフィー本体はブロンズ製となっている。
巨大なタケノコを連想してしまうのは、私だけだろうか(笑)。

中央に置かれた人物は、ギリシャ神話に登場するイカロス。
人類史上初のパイロット(?)であり、人類史上初の航空機事故の
犠牲者(?)でもある…まあ、神話の中での話だが…

父親とともに幽閉された迷宮(塔とする文献もある)から脱出するため、
鳥の羽根を蝋でシッカリ固めて翼を作り上げ、それを身体につけて
大空に飛び出すことに成功したが、高く飛びすぎて太陽の熱で蝋が
溶けてしまい、翼が空中分解し、イカロスは墜落死してしまう。

悲劇的な結末を迎えた初フライトではあったが、このトロフィーをデザイン
するにあたって、大空を自由に飛びたいという人類の願望と、
翼という道具の開発でそれを実現することができたことを、イカロスという
人物にイメージさせている。

また、このトロフィーではイカロスの背後は崖があり、崖の上には雲海と昇る太陽、左右にはワシが配置され、当のイカロスはこれらを飛び越えようとしている。
まさに航空機の限りない飛躍・発達を象徴したデザインとなっている。


THE THOMPSON TROPHY STORYより

原型制作風景。
トロフィーの先端に、ヒコーキがつけられている
のに注意。


THE THOMPSON TROPHY STORYより

通常のトロフィー以外に、プロモーション用の
高さ3メートルのものがペアで制作された。






古いキットながら、プロポーションは意外としっかり
している。好みにもよるが、リベットも細かく打たれていて、
作りは丁寧。細かいところを気にしなければ、現代でも
充分通用しそうな気がする。まあ、バキュームフォームの
キットを作ることを考えれば、本キットの方が製作は
メチャ楽だろう。

大きなスピンナーの中にギアが組み込まれており、
プロペラが二重反転するカラクリは、単純ながら
オモシロい仕組みだ。

ポゴのプラモは、日本でも生産されていた。
いまから30年くらい前だが、ホビーネットワークが
リンドバーグから金型をレンタルしてもらって、生産していた。

このときはポゴ以外に、リンドバーグのF11Fタイガー(ブルーエンジェルス仕様と
ノーマルタイプの2種)も発売されていた。ポゴもタイガーも少数生産であったため、一部の模型専門店に出回っただけのようだ。








魚のマンボウをイメージするような胴体が、印象的。
パーツ数は少なく抑えられていて、アッサリした感じだが
いま新規開発したとしても、パーツ割はこんなもんだろう。
コックピット内に手を加えてパーツ数を増やすことはあっても、
エンジンなど機体の内部構造まで再現しない限り、1/48
スケールでは妥当なパーツ数だという気がする。

ポゴのWebサイトを発見。貴重な写真多数。
http://www.456fis.org/CONVAIR_XFY-1_POGO.htm


wikipedia

コンベア社が制作したポゴ・テストフライト映像。
垂直離着陸がウリの機体映像が、タップリ楽しめるのが
すばらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=XJ1D_eiHafY 

オマケ 新米パイロット着艦失敗、飛行甲板は大パニック!!
http://www.youtube.com/watch?v=BI9SjKT-oWM&NR=1


左下のオニイサンに注目してもらいたい。
彼は一体何をしているのかというと、ヒコーキの操縦桿を模した
スティックを動かすことによって、スタンド上のビクターを上下左右に
動かして遊んでいる図なのだ。
スティックとスタンドは、ピアノ線でつながっており、スティックの動きに
連動するような仕組みになっている。
なかなかオモシロいメカだが、先の「ジェットサウンド」のカラクリもそうだが、
当時のリンドバーグは、プラモを飾って楽しむ…というよりは、いろいろな
カラクリを使ってプラモを楽しむ…というコンセプトがあったように思う。



ビクター実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=3emln37AYD4



バルカン、墜落(後半に映像収録)。消火のため、現場はテンヤワンヤ。
http://www.youtube.com/watch?v=CQzklZdhpjw&feature=relmfu

イギリス・3Vボマー(戦後のジェット戦略爆撃機ヴァリアント・バルカン・ビクター)実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=2T9f4u5sVVw&feature=related




リンドバーグのハンターは、のちにマルサンがコピーして発売した。
さらにマルサン倒産後は、ニチモが金型を引き取って再登場させた。
このニチモのハンターは、今でもお目にかかることができる。
生涯現役というのは、このことか。





オマケ フィフティーズをなつかしむ

1950年代の香りプンプンですな。
日本でも、ときおりCMソングに使われているので
ご存じだと思う。
1958年のヒット曲で、どんな人たちが歌って
いるのかと思ったら、オバサン4人組であった。



当時の映像を見たい方は、こちらへ。
曲中、あの「ポンッ!」という音は、アンディー・ウイリアムスが
していたんだね。
http://www.youtube.com/watch?v=9-DuC0tE7V4

次回の更新は、5月15日夜の予定。
リンドバーグは、まだまだ続くヨ。


レンウォールよ、再び!ボックスアートギャラリー

2011年04月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


モスクワ


「地下トンネルを発見しながら、輸送列車を
 みすみす取り逃がすとは、どういうことだ。
 説明しろ!


「書記長!現場の指揮官には、
 革命的精神が不足しておりました。
 ただちに処罰します。
 以後、私が直接作戦の指揮をとります。
 ご命令を!」


「私に命を差し出すのだな。
 お前は、革命のときから
 少しも変わっていないな」


「まあ、いいだろう。
 ところで、ベルリンのヴェルテルによれば、
 地下トンネルは ヴィルヘルムスハーフェンまではつながっていない。
 途中から地上へ出るようになっているのだ。
 場所は、エルベ川流域だ。
 西から米英のブルジョアどもが東進 している。
 奴らに先を越されるな。
 周辺の部隊に総動員をかけろ。
 敵輸送列車を袋のネズミとするのだ」




「この命令は何だ。オイ、司令部は何を血迷っているんだ」


「狂ったか。あと一歩で敵の防衛線を突破できるのだぞ。敵は総崩れ寸前だ」

「閣下!これはモスクワからの直接命令です。
 ただちに攻撃を中止し、敵輸送列車確保のために部隊を移動してください」

つづく

レンウォールよ、再び!
なつかしのボックスアート第2弾!


これは驚き。レンウォールはこんなロケットプラモも
出していた。ロケット・ミサイル関係のプラモで、
中身までチャンと再現されたものは、レベルの
V2だけかと思ったが、ほかにもあったのだ。

初回の打ち上げが失敗したこともあり、ミソを
つけた格好のヴァンガードロケットだが、プラモの
内容としてはけっこう充実している。


ホンモノ画像 wikipedia


ホンモノ爆発画像 アメリカの面子がつぶれた瞬間でもある。 wikipedia

ヴァンガードロケット打ち上げ失敗を伝える当時のニュース映画
http://www.youtube.com/watch?v=JK6a6Hkp94o&feature=related

ヴァンガードロケット打ち上げ失敗を、別の角度からカラー撮影した記録映像
http://www.youtube.com/watch?v=zVeFkakURXM&feature=related

世界最初の人工衛星スプートニク1号打ち上げ映像。
アメリカのヴァンガードは、スプートニクの対抗馬だったが、ロケットが爆発し
惨憺たる結果に終わった。
http://www.youtube.com/watch?v=TbAXkWPasYw&feature=related

アメリカは、フォン・ブラウンのおかげでなんとか面目を保つことができた。
その名誉挽回の映像が、コレ!

エクスプローラー1号打ち上げ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=bHYyzLu1Gew

エクスプローラー1号打ち上げ成功を伝える当時のニュース映画。
http://www.youtube.com/watch?v=Osqro0m9clQ&feature=related














羽布張りの雰囲気を出すため、プラで成形された主翼等の骨組みに
「アエロスキン」と銘打った紙を貼り付けて作るキットがあった。
オモシロいアイデアだが、製作には技術を要した。
また、当時の有名パイロットのイラストを加えることによって、より
商品化価値を高めようとする演出も、見ていて楽しい。

第一次世界大戦の英独パイロットを描いた映画『地獄の天使』
1930年の作品だが、ホンモノを使った空中戦は迫力がある。
監督は、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズが担当した。

http://www.youtube.com/watch?v=Tr_xLqvCd_E&playnext=1&list=PL9C6BB67180EE7AB5

こちらは、ジョージ・ペパード主演映画『ブルーマックス』予告編。
レプリカながら、英独の戦闘機が繰り広げる空中戦は迫力がある。
http://www.youtube.com/watch?v=Efc6Y6LCuuc&feature=related





ブレリオ機飛行映像。
ヨタヨタしながら危なっかしい飛行をする様子を見ても、当時のヒコーキ野郎は
まさに墜落の危険も屁とも思わない命知らずの連中だったことがわかる。
しかも、パイロットのブレリオさんは片足を負傷しながらの操縦ときた。ようやるのう。
http://www.youtube.com/watch?v=70vsvisAb2Q

元祖ヒコーキといえば、ライト兄弟機。
貴重な当時の映像(音声なし)。カタパルトを使った発進方法が珍しい。
モノグラムのプラモにも、アクセサリーにカタパルトが付属していたのを思い出す。
http://www.youtube.com/watch?v=uT2dQB_OgFE&feature=related



アメコミ風広告

















ポラリス潜水艦の内部構造を再現したプラモは、レベルのものが有名だが
レンウォールも同様のキットが存在した。
レベルのキットと比較すると、やや大味な印象を受けるがそれほど
遜色はない。このアンドリュー・ジャクソンは、レンウォール倒産後
金型を引き取ったレベルから発売された。


wikipedia

当時のニュース映画より ケネディ大統領、ポラリスミサイル発射実験を見学。
http://www.youtube.com/watch?v=QqLCyh-xdAE&feature=related

当時のニュース映画より ポラリスミサイル、潜水艦からの発射実験映像。
http://www.youtube.com/watch?v=RlxS4nTORKs&NR=1




ニューヨーク(?)の摩天楼を背景に
敵機が火ダルマとなって落ちていく。
第3次世界大戦をイメージしたボックスアートが
素晴らしい。


再販されたボックスアートは
摩天楼部分がカットされ、メチャ残念。


スカイスイーパー実弾射撃訓練映像をふたつ。
http://www.youtube.com/watch?v=iI1MqVqDKT4

http://www.youtube.com/watch?v=dPFJIKr3A38&feature=related

オマケ アメリカ版「魔の四連装」射撃映像。ベトナム、ケサンでの撮影。
http://www.youtube.com/watch?v=aczpm9r-K18&feature=related


初版のボックスアート。
背景には、ヘリコプターにつり下げられたオントスが描かれ
空輸の様子が理解でき、興味深い。




こちらは、タミヤ・MMシリーズのボックスアートを意識したらしく
背景なしになっている。
MMシリーズが欧米のプラモメーカーに与えた影響が、いかに
大きかったかがよくわかる例だ。



wikipedia


wikipedia

オントスといえば、ベトナム戦争時の戦場カメラマン・沢田教一の
写真集にも登場する。
1968年のテト攻勢時、アメリカ海兵隊と北ベトナム両軍の激しい
バトルが展開されたフエ市内を撮影した写真にシッカリ写っているのだ。
小型ながら無反動砲6門を装備したオントスは、手頃な支援車両として
使われていたのだろう。
それにしても、これらの写真は戦場の緊迫感がいやというほど伝わってくる。
驚くべきリアリズムだ。



ともに講談社文庫「沢田教一ベトナム写真集・泥まみれの死」より


レンウォール倒産後、金型を引き取ったレベルが発売したときのパッケージがコレ。
スケールを世界標準の1/35としないで、正直に1/32と表示しているのは良心的。


アカデミーのボックスアート。
地味な車両だが、無反動砲6門をグッと突き出したスタイルがユニークであり
迫力があるので、見た目はかなりのインパクトがある。

オントス射撃映像 後方への発射ガスが強烈!
http://www.youtube.com/watch?v=WUvqvtV3Z_o&feature=related

オントス射撃映像 画質が悪いのが残念だが、チョコマカ走る姿がカワイイ?
http://www.youtube.com/watch?v=wrg00gRRLog&feature=related

以下、アトミックキャノン・メースB・ナイキ・ホークは
過去にご紹介したが、ホンモノの映像がYouTubeにあるので
再度登場。




アトミックキャノンのホンモノ映像。
原子砲の移動から砲撃まで、一連のプロセスがわかる貴重なもの。
ボックスアートと同じ原子雲まで見られるゾ。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&feature=related&hl=ja&v=H6gy_krPau8



メースB発射映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=NCm7Di5cPl8&feature=related



ナイキアジャックス発射映像 標的を見事撃墜!
http://www.youtube.com/watch?v=IiiXxC9n8xE&feature=related



ホークミサイル テスト時映像
http://www.youtube.com/watch?v=9iHVtcGzQJ8&feature=related




ベースとなったM35トラックは、ラクロスと共通。
レッカークレーンあたりになると、いくら軍用車両といいながらも
相当地味なアイテムだが、そこをシッカリ模型化してくれる
メーカーさんは貴重な存在だった。




















































ロータリーエンジンの構造を説明した映像(レンウォールのプラモではない)
http://www.youtube.com/watch?v=6BCgl2uumlI&feature=related





レンウォールV8エンジン完成品映像
実物のようにカムが駆動して、タペットを上下させたり、プラグに見立てた
赤の豆電球がチカチカ点滅するギミックは、コリャ凄い!
http://www.youtube.com/watch?v=4k0lXbTQGfs&feature=related

マニアの中には、ただ動かすだけでは飽き足らなくなって、エンジンの高速回転に
執念を燃やす人がいる。これは、回転を上げすぎてプラモがこわれてしまった映像。
http://www.youtube.com/watch?v=16x5hW0_crM&feature=related

こちらはもっと過激。ドリルを直結させて、強引にエンジン回転をさせている。
おかげで、プラモはボロボロ(当たり前じゃ!)。おバカな映像。
http://www.youtube.com/watch?v=yL3D5uTHkf4&feature=related



この空冷星形エンジンは、実物通りの動きをするのが素晴らしい。
現在でも充分に通用すると思う。
http://www.youtube.com/watch?v=L-HmtNr3Mws

こちらは、迫力のダブルワスプエンジンの可動映像。
プラグのスパークをイメージした赤いチカチカがネオンのようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Jc-FEb2LCvs&feature=related


アメリカ西部開拓時代のアウトロー「ビリー・ザ・キッド」をもじったタイトルがオモシロい。
キャプテン・ビリーと子どもの掛け合いで、プラモの説明をする内容となっている。






「忘れられた囚人」ではありません。


同じ骸骨でも、こんなに
イメージが違う。

元祖「栄光の馬」

マルサンプラモの多くは外国製品のコピーだったが、
低価格で外国プラモの楽しさを伝えてくれた。

その中で、マルサンのエデュケーショナルものは
例外で「栄光の馬」自体高価(当時2000円)
だったが、オリジナルのレンウォール版はさらに高価で、
小学生だった私には、オリジナル・コピー製品ともに
とても手が出せなかった。

「栄光の蛙」…は、無かった





プラモの頂上部分に
設けられた金属球から
放電させて、電気の
おもしろさを体験させる
教育キット。

子供の頃、このイラストを
見て大ダコ(?)のプラモだと
勝手に解釈していた。

次回の更新は、4月30日夜の予定。