絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

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フロッグといったら、ヤッパこれ!フロッグ・ボックスアートギャラリー

2010年12月31日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦

 






「クソッ、昼間は危険だ。日没まで、ここで待機しろ」


「こちら先導機。線路を破壊した。ヤツら、港には行けないぜ」

つづく

 
しばらく初期のフロッグの話が続いたけれど、今回から
日本でもおなじみのものが登場。
 

なつかしの袋ものシリーズ

国産プラモで袋ものというのは、あまり一般的ではないが
イギリスではフロッグを始めエアフィックスが、この方式を採用して
いた。箱詰めと比較すると、コストの面で有利であり、中身が
見えるというのも購入にあたり内容の確認ができ、安心感がある
という長所がある。
しかし、その反面ビニール袋であるため、穴が開きやすくパーツが
紛失しやすいという短所もあった。フロッグの場合、割と丈夫な
袋が使用されていたのだが、それでも店頭では多くの人の手が
触れることにより、いつの間にか穴が開いて、そこから小さな
パーツがポロリと落ちる…なんてこともあった。
その後、箱入りに変更されたものが多かったが、小売店の要求を
受け入れて、パーツ紛失対策をとったのだろう。

1909年にドーバー海峡横断に成功したブレリオ機のプラモで、
芝生をイメージしたシートが付属している。

オマケ

ブレリオというと、ライバルのラタムとのドーバー海峡横断飛行を
めぐるバトルが知られている。

ブレリオ機実機画像 Wikipedia
着陸装置がチャリンコ風車輪だったり、胴体が骨組みむき出しの
状態だったりと、初期の航空機の雰囲気がよくわかる。


ラタムとアントワネット機実機画像 Wikipedia
ライバルのブレリオ機より先にドーバー海峡横断飛行に挑戦したが、
エンジントラブルで海上に不時着水してしまう。
後日、ブレリオの挑戦を知ったラタムは、予備の機体を使って
ブレリオ機が離陸する時間より前に離陸し、ブレリオを出し抜くことを
計画するが朝寝坊で失敗してしまうというトホホなオジサンでもありました。






 


































ここから箱モノ

自国のヒコーキなのに、敵機にやられている珍しいボックスアート。
損害を省みず勇敢に出撃するイギリス航空隊を表現しているのだろうか。


このスマートな機体がイイ。
筋肉質で鋭く切り取られたようなデザインは、いかにも究極のレシプロ双発戦闘機を
イメージさせる。
背景もイギリスの片田舎風でイイ雰囲気に描かれており、単なるプラモのパッケージで終わらせる
のが惜しいくらいだ。

実機画像
  
ともにWikipedia                               右の写真は艦上戦闘機型のシーホーネット




背景をブラウン系絵の具の濃淡だけで表現しているところが、水墨画にも通じるところがあり、
大変興味深い。
しかも背景の中央部あたりを白っぽく描き、夕陽のまぶしさを体感できるような表現は、この作者が
タダ者ではないことがわかる。


滑走路の機影でスピード感を表現するとは、オヌシもなかなかやるのう。

次回の更新は、1月15日夜の予定。

コメント (2)

フロッグ・いにしえのボックスアート ラストに偉大なる芸術家の写真が!

2010年12月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦



ワシントンD.C.


「スターリンが、ボックスアート奪取に
動き出したというのは、本当なのか」



「はい、大統領閣下。
 総統大本営のソ連スパイが、モスクワに送信した
 暗号を解読してわかったのです。

 ヒトラーは、すべてのボックスアートを国外に移送するつもりです。
 スターリンに、これを奪われてはなりません」


「わかった
 君から出されていた奪回作戦案を承認する。

 ヒトラーとその一味が、卑劣な手段で奪い取った
 ボックスアートは、元来われわれの財産なのだ。
 わたしには、それを取り戻す義務がある。

 ロシア人に、あのボックスアートの価値は
 理解できない。
 手に入れても、暖炉のたき付けにするだけだ。
 ただちに作戦を実施したまえ」


つづく

フロッグいにしえのボックスアート
















プラモ製作の参考資料として、カラー三面図が使われているが、これだけだと
チトさびしい。もう少し何とかならなかったのだろうか。












おフランスの国籍マークをつけると、別モノに見える。
日の丸だったら一式陸攻モドキに見えないこともない。


Made in USAの機体でも、イギリスの国籍マークや塗装をすると別物に感じるから不思議だ。
同じ雷撃機でも何となく頼りなさそうなフェアリー・バラクーダと比較すると、いかにもタフでゴツい
スタイルは、パイロットに安心感を与えただろう。

ところで、潜水艦はドイツのUボートだというのは、イギリス機の攻撃を受けているところから
判断できるのだが、海面の水柱の左側に空母らしき艦影が見えるのは、一体何であろうか。
イギリス空母なのだろうか。艦載機はここから飛んできたのだろうか。
もしそうなら、このUボートは敵空母の近くで、しかも浮上した状態で一体何をしていたのであろうか。
艦載機の攻撃で艦が損傷し、やむをえず浮上してきたのだろうか。
しかしながら艦上に乗組員の姿は見えないので、対空戦闘をやる意思はなさそうである。
このまま袋だたきになるのだろうか。

ボックスアートを見て、アレコレ状況を推理するのも楽しみ方のひとつだ。



アメリカのマイナージェット爆撃機だが、そもそもは第2世界大戦中ドイツのジェット爆撃機に対抗して
開発された。
もっとも、試作機が初飛行したのは1947年、部隊配備が翌年の1948年だった。
レシプロ爆撃機のジェット機版という地味な印象だが、B-47ストラトジェットが配備されるまで核爆弾を
搭載できる機体として、アメリカ核戦略の一翼を担ったというから驚く。

ボックスアートを見ると、背景に描かれた家が何となく「おとぎの国」風の建物で、核装備可能な爆撃機に
そぐわないところがオモシロい。
また、山とか河もこれまた銭湯の壁画風の雰囲気で、心がなごむところがイイ。

ホンモノ画像   Wikipediaより


海モノ






アラッ、珍しや。
陸モノですぞ!


フロッグのオリジナルかと思ったら、中身はバンダイだった。
ハセガワとの提携は知っていたけど、バンダイともしていたのか!?

実はこれ、フロッグの看板は出しているものの、イギリス本家の
ものではない。
フロッグの商標を買い取ったシンガポールの模型会社が、バンダイの
金型を使って生産したキットなのだ。


バンダイ1/48機甲師団シリーズ

オマケ

初期のバンダイ1/48機甲師団シリーズ・ボックスアート。

最初のパッケージは、堂々とカギ十字が表示されている。
日本はかつての同盟国なので、こうしたことができたのだろうが
今なら欧米諸国に配慮して表示を自粛…多分そうなっただろう。


カギ十字自粛タイプ。
ボックスアート左下のワシマーク下部が塗りつぶされている。

さらに、オマケ

過去にご紹介したこのボックスアートは、あのレーンウッド先生の作品であることが判明。
ヤッパ、ただの絵ではなかった。

先生は、ハセガワのボックスアートも描いていた!

純然たる国産プラモにも、先生の絵が使用されていたとは知らなかった。
ハセガワさんも人が悪い。
先生の作品だよ!って、ドデカく表示しても良かったのに…

映画のポスターも!

アメリカ映画『地獄の天使』のポスターも手がけている。
もちろん、公開時(1930年)のものではなく、後年
ポスターをリメイクしたときのものだが…

映画は、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズが監督を
務めたもので、第一次世界大戦のパイロットらの活躍を
描いている。
この作品の凄いところは、当時の戦闘機や爆撃機を
87機も購入し、実際に飛ばして空戦シーンを撮影して
いる点で、ホンモノのヒコーキが入り乱れて飛び回る
『空軍大戦略』や『トラトラトラ』、『ブルーマックス』等の
さきがけ的存在だ。

撮影には2年を費やしたが、その間事故で3名の
パイロットが死亡したうえ、監督自身も飛行中に
墜落し頭部を負傷してしまう。
ヒューズの奇行については、いろいろいわれているが
どうやらこのときの負傷が原因らしい。

ところで、このポスターはいかにも往年のハリウッド
映画風の描き方で、プラモのボックスアートとは
異なる雰囲気だ。
また、人物もなかなかイイ感じに描かれている。
下の画像と比較してもらえれば、女優さんの
オッパイの表現もリアルそのもの(?)だ。
ヒコーキや飛行船も、長年ボックスアートで鍛えた
だけあって、非常に冴えている。

   
こちらは輸入DVD。                        アマゾンで購入できるゾ。

そして、さらに…
レーンウッド先生の写真を発見!

カナダの航空雑誌「ウイングスマガジン」2005年6月号に、先生の特集記事が
掲載された。
その中に、ナント若き日の写真が!
撮影時期は不明だが、イラストレーターとして独立したての頃のものだと思う。



次回の更新は、12月31日夜更新予定。

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