絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

鵜の目鷹の目・ホークボックスアート美術館

2011年08月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「前進だ、全速で駆け抜けろ」


「行け!地獄のまっただ中へ」




「イワンの歓迎に備えろ」


Bakom!!


一方、輸送列車から突き放された車両は、
殺到するロシア兵を蹂躙し、敵戦車に
衝突して止まった。


「ファシストめ
 ブッ殺してヤル!!

つづく



鵜の目鷹の目
ホーク・ボックスアート美術館


なつかしいロゴマーク。
時期によっていくつかバージョンが
あるが、やはりタカのイラスト付の
ものがベスト。

ホークは、アメリカ最古参のプラモメーカーで
1928年に設立された。当初ソリッドモデルを手がけて
いたが、1946年にアメリカ初のオールプラスチックモデルを
発売した。1950年代、プラモが一般に普及しだすと
プラモ製造に転身し、専門メーカーの道を歩むことになった。

アメリカ・プラモの先駆者だったホークだが、
1971年、模型塗料メーカーのテスターに
吸収され、その名称は消滅することとなった。


ホーク最初の記念すべきプラモであり
アメリカ最初のプラモは
コレだ!

カーチス・レーサー


                                                
HAWKHAWKHAWKHAWK
HAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWK






塗料メーカーのテスターらしく、プラモの完成品わきに
さりげなく自社製品を置いて宣伝している。








一連のボックスアートを見ていると、やられているドイツ機がなぜかアルバトロスD-Ⅲばかり。
しかも真紅に塗られたリヒトホーフェンの愛機風なものというのは、いささか驚く。
このスマートなアルバトロスは、憎きドイツの象徴的存在なのかもしれない。









ホークとオーロラの驚くべき関係とは?





ホークのF9FとF-90は、その後オーロラがコピーして
発売したという説がある。
オーロラ版F9Fは、当初ホークと同じデスクトップ・タイプだったが、
のちに脚やロケット弾を追加して発売されたという。
事実関係は確認していないが、オーロラなら何でもアリという
気がする。

ホークのパクリか!?








F9Fクーガー着艦失敗 そのまま海にドボン
http://www.youtube.com/watch?v=3B8lYbp3J1c&feature=fvw























空飛ぶ三角翼XF-92実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=Jlm5XcmLWQQ&feature=related














これは珍しい三角パッケージ。
スカイレイのデルタ翼をイメージしているのかもしれない。
限定品として発売されていたようだが、店舗での
陳列や輸送上の問題があったためか、三角形の
パッケージが一般化することはなかった。








「ジャパニーズ・カミカゼ」だの「バカ爆弾」だのと
ボロクソだが、この人間爆弾・桜花を実戦に投入したこと自体
アメリカ人には相当なクレイジー行為と思われたことがよくわかる。



V-1と並べられてしまうと、ドイツの先進性と
日本の後進性が、モロ出てしまう。
名称も、桜花ではなく「カミカゼ」となっており、
何となく「狂気」に満ち満ちた雰囲気をかもし出している。

なお、V-1と桜花には赤の透明プラで成形した
排気炎のパーツがついている。
この妙なリアリズムがメチャおもしろい。


V-1は、ご覧のように単純ながらも内部構造まで
再現されている。
なお、テスターブランドになって、ようやく「桜花」の名称が
使われるようになっている。

さて、V-1モノの気になる映画があった。

映画『クロスボー作戦』冒頭のV-1飛行テストが、なかなか緊迫感があってイイ。
ドイツの女性パイロット、ハンナ・ライチュをモデルとした人物も登場し、
映画に現実味をもたせているのも、これまたイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=5ej1PKdt2C4&feature=related

映画『クロスボー作戦』予告編。
内容自体は、連合国側の特殊部隊モノなのだが、
ドイツのV-1,V-2攻撃シーンがリアルで素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=BowFhOTpszw

























U-2着陸映像
徹底的な軽量化を実現するため、特殊な着陸装置を採用したのがアダとなり、
きわめて高度なテクが要求される。常に事故とは紙一重だ。
http://www.youtube.com/watch?v=eamnTyfkUBY&feature=related






非武装の輸送機に対して、これだけ敵戦闘機に
つきまとわれたら、こりゃ相当ヤバい状況だ。
輸送機の運命が非常に気になる絵だ。


テスターブランドのもの。
ホークのロゴが、まだ残されている。


ここでは、ホークのロゴはすっかり姿を消している。

エアレーサーも忘れられないゾ











このビア樽に翼が生えたような格好は、なんとも模型向きで
オモシロい。このユニークなスタイルがウケて、関係書籍も
いろいろ出版されている。

参考図書










ジービーレーサー事故映像 1931年
http://www.youtube.com/watch?v=1KTyYVnSyq4






































































モーターでローターを回転させるバージョンだった。


こちらは、モーターなしのディスプレイタイプ。
ローター基部にギアが組み込まれていて、左右の
ローターがぶつからずに、うまく交差するようになっていた。
モーターライズ版も同様のメカをもっていた。





カマンH-43Bによるパイロット救出映像
http://www.youtube.com/watch?v=SztPlFERpl0

カマンHH-43ハスキー映像
http://www.youtube.com/watch?v=4HnEwJ-IXaQ&feature=related

Wikipedia


































虫ピンを使用してプロペラを取り付けるというのは、相当にオールドな方法。
時代を感じる。

ロッキード・コンステレーション胴体着陸映像
http://www.youtube.com/watch?v=wfIzR1bii3Y














1959年にコンベア社が計画した原子力爆撃機。
このSF的デザインが、メチャすばらしい。
爆撃機の垂直尾翼に護衛の戦闘機をくっつける
発想が、これまたオモシロい。
実用化されればXB-70以上の話題性があっただろうが、
難題が山積し開発中止になってしまった。
しかし、もし実戦配備されたとしても、事故で墜落したら
ヒトや環境に、重大な被害を与えたかもしれない。

当時は放射線の被害など、今ほど深刻に考えては
いなかったようで、1950年代のネバダ核実験場の
映像を見ても、安全管理などかなりズサンな感じがする。
爆心地近くでも、防護服の着用もしないで、平気で歩きまわったり
しているのだから驚く。

1955年、ネバダ砂漠におけるアメリカの核実験映像(音声なし)
爆心地の近くでウロウロして大丈夫なの?兵隊さん
http://www.youtube.com/watch?v=7VsxW1pAFBk&feature=fvst

原子炉搭載実験機NB36飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=g8J83RFggzc&feature=related







人工衛星を空中で回収するC119映像
http://www.youtube.com/watch?v=Y7d5RjP1Vr0&feature=related




グレンコモデルは、レーンウッド先生の
ボックスアートで復活させた。





Wikipedia

Wikipedia




























おフランス仕様が珍しい。

















クルマのエンジンプラモ













大戦中のアメリカ魚雷艇を商品化するといえば、ケネディ-が艇長をしていた
このPT-109をモデル化するのが、アメリカ・プラモメーカーのお約束。
日本の大型艦艇に戦いを挑むなど、アメちゃん好みの武勇伝も多い。

次回の更新は、9月15日夜の予定です。