絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

ロケット/ミサイルプラモ・アットランダム美術館・YouTubeのミサイル映像付

2011年12月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「一気に叩きつぶせ
 退く者は射殺せよ!」


Vow!Vow!Vow!


Bako!Bako!Bako!Bakom!












「ダメだ、敵が多すぎる
 後退しろ」




「指揮官は誰か!
 貴様らの部隊は独断で退却しているゾ」


「30分ほどで敵がやってくる
 君たちも逃げた方がいい」

「奴らに捕らえられたSS隊員が
 どんな運命をたどったか、ご存じかね」


「……」

つづく



ロケット/ミサイルプラモ
アットランダム美術館

Everything is Go!

Wikipedia

1950年代末から60年代前半にかけて、アメリカの
プラモ業界では宇宙開発関連商品がけっこう幅をきかせていた。
背景には米ソの宇宙開発競争があった。

マスコミは、ソ連に追いつき追い越せとばかりに
連日テレビや新聞でロケット打上を大々的に
報道しており、国民的関心も高まっていた。
こんな状況にメーカーが飛びつくのは当然であり、
優れたキットが多く発売されることとなった。

レッドストーン

新聞記事をイメージさせる
パッケージが素晴らしい。
見ているだけで、打ち上げ成功の
興奮が伝わってくる。
これをデザインした人物の
センスが、メチャ光る。

マーキュリー・レッドストーン打ち上げ映像
http://www.youtube.com/watch?v=zsw-gTBqwyA&feature=related

マーキュリー・レッドストーン発射テスト失敗映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=7O4V7JfeTSU&feature=related

こちらは軍用タイプ





ひょうきんな肥満体人形が、付属
している。アメリカ人のユーモアが
感じられてオモシロい。


レッドストーン付属の人形。
中央が肥満タイプのもの。
スケールは1/110と小さいが
そのモールドの繊細さは驚くばかりだ。
う~ん、でも画像がピンぼけで
そのリアルさがまったく伝えきれていない(;^ω^)。


レッドストーン、ジュピター、ジュピターC打ち上げ映像
http://www.youtube.com/watch?v=bEwjnDuyw8c&NR=1

アトラス

レベル・ロケット/ミサイルプラモの最高傑作
これはアメリカの歴史そのものである!




ジョン・グレンのネーム入りエンブレムが
付属している。なお私の世代なら、ワッペンと
いった方がわかりやすいかも?

Wikipedia
マーキュリー・アトラスのなかでは、一番有名な写真のひとつだろう。
1962年2月20日、ジョン・グレンが搭乗したマーキュリーカプセル
「フレンドシップ7」を打ち上げ、アメリカ初の地球周回飛行を成功させた。
ソ連に遅れをとっていたアメリカが、ようやく追いついた瞬間でもある。
レベルのプラモも、この歴史的偉業を達成した「フレンドシップ7」と
アトラスを早速モデル化して発売した。
‥‥といっても、それまで発売していたICBMタイプのキットを若干
改修しただけなのだが‥‥








このプラモの主役は、アトラスより発射台の方だ。
この大型発射台を丸ごとモデル化しようという
発想自体が、アメリカ的で気に入っている。

パイプ関係や支柱など繊細なパーツも多く、
インストがないと組み立て不能になるのでは…と
思ってしまう。

床面や階段のステップ部分の滑り止め模様の
再現など、相当細かいところまで配慮して
作られているのが素晴らしい。

アトラス本体は、アメリカ空軍のマーキングが
そのままスジボリとして残されており、当初
ICBMとして発売されたときの雰囲気が
多少なりとも味わえる。

キットに同梱されていたフレンドシップ7
打ち上げに関するガイドブック(以下)














あのJFKがグレン宇宙飛行士を
叙勲している





モノグラムブランドで発売されたアトラス。
中身はレベルのもの。




インストは、レベルのものをベースにしながら新規で制作している。


コメット社のICBM型アトラス。



ICBMアトラスのインスト
日本初公開!














マーキュリー・アトラスは、このICBMタイプのミサイル先端部分と
デカールを変更したものだが、もともとICBMタイプに入っていた
人形がナゼか省略されている。
このスケール(1/110)だと、人形自体かなり小さくなってしまうのだが
出来上がりもシャープなので、是非付属させてもらいたいアイテムだ。

1950年代末頃、レベルのインストによく掲載されていた商品案内。

Wikipedia

C133にアトラスを積み込む
http://www.youtube.com/watch?v=4l_pEZrMIc8&playnext=1&list=PL2CDDC95A7B7770A1&index=15

アトラス打ち上げ映像
http://www.youtube.com/watch?v=xwLdGSSNPuE&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=HIWkm1Yo7Qs

ソア







1958年発売1/87スケール






インストに掲載されていたアダムス社の住所を、グーグル・アースで見てみた。
12519 CERISE AVE.HAWTHORNE.CALIFORNIA
日本風にいえば準工業地域みたいなところで、住宅や工場、倉庫等が混在している。
画像中央部の赤丸部分がアダムス社の所在地で、現在は先進の機械警備が完備した現代風倉庫になっていた。
なお、赤丸部分とその上の高速道路(だと思うが)の中間地帯には、滑走路が見える。
小型機用の飛行場のようだ。










レベルのロケット・ミサイルプラモ案内。
発射台などがじつに細かく再現されており、
ミサイルもののひとつの方向性を示している
のが興味深い。



ソアによる人工衛星打上成功を伝える当時のニュース映画
http://www.youtube.com/watch?v=FhhH406zGpY

ソアによる人工衛星打上成功を伝える当時のニュース映画Part2
http://www.youtube.com/watch?v=RtWsfqfXX0w&feature=related

ジュピター







部品番号No52の人形は、レッドストーンにも付属していた肥満タイプのもので、
下っ腹が出た姿はメチャおもしろい。
日本のメーカーでは、とても考えられないことだ。
また、ミサイルを発射台に据え付ける移動用クレーンが付属しているのも気に入っている。
実際にミサイルを吊り下げた状態にできるところがミソ。
こういう芸の細かい配慮をしたミサイルプラモって、なかなかないんだよナ。



1957年、ジュピター打ち上げ映像
http://www.youtube.com/watch?v=ULeMVjbsKb8

http://www.youtube.com/watch?v=evbvKYm_Y7o&feature=related


初版では各々単体で発売されていたソアとジュピター
だったが、ヒストリーメーカーズではペアで発売された。

ジュピターC


レベルのミサイル・ロケットプラモの中でも最高傑作の
ひとつに数えられるのが、このジュピターCだ。
細かく再現された整備塔がすばらしい。





























GEMINI

Wikipedia


高荷義之先生の作品だ。
ジェミニカプセルの迫力ある絵がイイ。


これも同じく高荷先生の作品で、ゴムボートのプラモとなっている。



タイタンⅡ・ロケット本体切り離し映像
実にさまざまなパーツが地上・海上へ落下していく。
大半は大気との摩擦で燃え尽きるそうだが、
ゴミとして宇宙を漂うのもある。
宇宙船との衝突事故が発生しないのか、
メチャ気になるところだ。
http://www.youtube.com/watch?v=B4IZVrEpI7E&feature=related


















モノグラム・ブランドでのパッケージ。
中身はレベルのもの。




































ジェミニ計画、打ち上げ・宇宙遊泳映像
http://www.youtube.com/watch?v=CXDYJq7u-BQ&feature=related

ジェミニ衛星、ランデブー映像
http://www.youtube.com/watch?v=_cHm7bJolnE&feature=related












タイタン打ち上げ・サイロから発射
http://www.youtube.com/watch?v=3zvLVnNmlLo&feature=related

タイタンⅡ打ち上げ
http://www.youtube.com/watch?v=a1phOITnI50&feature=related

爆発するタイタン
http://www.youtube.com/watch?v=fJHtkjjwoeg&feature=related

ロケット打ち上げに失敗すると、地上はこうなる
無数の火の玉が落下し、阿鼻叫喚の世界が‥!
画質はイマイチなのだが、内容がスゴイのでご紹介した。
http://www.youtube.com/watch?v=RtP_MpWV0h4

ヴァンガード





アメリカ初の人工衛星にはならなかったものの、その度重なる
打ち上げ失敗を乗り越えた姿は、まさにアメリカ版『プロジェクトX』だ。
ドイツ人の協力で打ち上げに成功したエクスプローラー1号より、
自国の技術でなんとか成功したヴァンガード衛星の方が、アメリカ人の
思い入れが強いのかもしれない。








1958年発売1/80スケール







 















アダムス社の製品案内を見ると、オネストジョンやホーク、ミサイル運搬ヘリコプター、
馬車シリーズ、サバンナ号、ソア以外に映画『八十日間世界一周』に登場した気球の
プラモがある。映画は1956年10月公開されているので、おそらくこの時期に発売
されているのだろう。日本では知られていないアイテムのひとつだ。

ところで
このオジサンは、一体誰だ!?


The Belated Nerd  Science Fiction, Comic Book,
and Pop Culture News…from 50 years ago!

レベルを設立した人物であり、当時の社長でもあったルイス・グレーザー氏の写真で
1961年1月に発売されたアメリカの有名な写真雑誌「LIFE」に掲載されたもの。
人物の周辺には、アトラス(ICBMタイプですゾ!)、ノーチラス号など当時の売れ筋
商品が並べられている。時代を反映してか、ミサイル関係のプラモが目につく。
氏が手にしているものは内部構造をリアルに再現したポラリス潜水艦
ジョージ・ワシントンで、鳴り物入りで発売されていた。
ただ、当時最高機密であったポラリス潜水艦の内部を暴露したとして、アメリカ
議会で問題視されてしまうという珍事があった。
マスコミは記者会見を要求して、レベル本社に押しかけるなど混乱も見られたが、
結局のところプラモと実物とでは内部構造が異なるということで、一応落ち着いたらしい。


LIFE photo archive hosted by Google

社長さんの表情が異なる写真が複数存在する。
トリミングをしていないため、どのようなプラモが
置かれたのかがよくわかる。
LIFE誌に掲載された写真ではカットされている
部分がわかり、興味深い。
コーポラル、ジュピター、宇宙ロケットなどが
つり下げられているのに注意。
どんなアイテムが置かれているのか、じっくりと
観察するのもオモシロい。

次回の更新は、1月15日の予定
ロケット/ミサイルプラモのボックスアート&インスト
特集はつづくノダ!

※今年1年のご愛読ありがとうございました。
 来年もガンバリます。
 どうぞご期待ください。


アイ・ラブ・G.I.ジョー・ボックスアート&広告美術館

2011年11月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


ワシントンD.C.




「大統領閣下、スターリンは
 王手をかけてきました。
 機甲部隊を総動員して
 輸送列車を確保する
 つもりです」


「ベルリン爆撃に向かう航空部隊を
 至急振り向けよ
 ロシア人の進撃路を爆撃するのだ
 いいかね
 これは事故なのだ
 戦争には事故はつきものだ
 スターリンが怒鳴り込んで
 きても気にするな
 国務省から遺憾の意を表明させれば
 それでよい

 それから例の作戦を
 ただちに実施したまえ」


つづく


アイ・ラブ・G.I.ジョー
ボックスアート&広告美術館

※G.I.ジョーは、発売された時期により
 さまざまなバージョンが存在するが、
 ここで取り上げるものは、主に1964年に
 発売された初期バージョンに限定する。

G.I.ジョーの製造メーカーである
ハズブロは、1923年に文具会社として
設立された。
1940年から玩具の製造・販売を開始し、
その後、多くの関連企業を吸収して、マテルに次ぐ
アメリカ第二位の大企業に急成長した。

1964年に発売された兵隊
人形G.I.ジョーは
そのリアルな作りと独自の世界観で
大ヒットした。
その後、
2000年フランス企業に買収されて
法人としては消滅してしまったが、
ハズブロ・ブランドは残り、玩具の
製造・販売は継続されている(良かった!)。

前回取り上げたITCも最終的には買収されて消滅して
しまったが、企業の看板を守るということは大変なことだと
痛感した。

ハズブロ旧本社工場所在地画像

1027 NEWPORT AVENUE, PAWTUCKET,
RI  02862,USA
画像中央部に見える工場らしき箇所が
ハズブロ旧本社だ。ここからアメリカ本土を
始め、全世界へ夢の商品が送り出される。

住宅地のど真ん中に工場がデンと存在する
スタイルは、企業城下町を連想させる。
もしかすると、住民の大半はハズブロの
従業員なのかもしれない。

ちなみに、ライバルのマテル本社画像は…

333 CONTINENTAL BOULEVARD  EL SEGUNDO,
CA 902455012,USA

地上に同社のロゴが見える。
駐車しているクルマと比較しても
相当ドデカいことがわかる。
さすが、世界最大の玩具会社だ。

陸海空三軍プラス海兵隊
G.I.ジョーの世界へ、ようこそ!



G.I.ジョーのと海と空


木目風の背景が印象的。
頬にキズある男が、子ども心にこれほどの衝撃を与えるとは
誰も想像できなかった。
男の子はみなイチコロだった。














装備品類で、台紙に固定されビニールパック
の状態で販売されていたものは、この
ヘルメットシールが貼られていた。
価格的には手ごろで、子どもの小遣いで
なんとか買えるものが多かった。


カナダの騎馬警官もあった。



私がG.I.ジョーの存在を知ったのは、講談社が発行していた
週間マンガ雑誌『少年マガジン』の懸賞記事を見てからだ。

昭和41年のある日、この雑誌の表紙に
驚くべきものを見た。
そこには、アメリカ兵の人形とジープがデカデカと載せられていた。
しかも、「懸賞」という文字もあるではないか。
急いで関係記事を探しだし、必死で読みまくった。
記事によれば、いまアメリカで大ブームのG.I.ジョーを読者に
プレゼントするという内容で、人形のことが詳しく紹介されていた。

衝撃だった。
こんなリアルな人形があるなんて、とても想像できなかった。
しかも、人形ばかりでなく軍服やら、小銃その他の装備品、
潜水服から宇宙服、はてはジープまで、さまざまなアイテムで
埋め尽くされた誌面を見て、豊かな国・アメリカを感じたのだった。
早速、家中をかき回してハガキを探しまくり、何枚もの応募ハガキを出したが、
結局当選はしなかった。


『少年マガジン』の表紙を、このジープが飾っていた。
無反動砲を装備したド迫力の姿に、完全にG.I.ジョーの
世界にのめり込んでしまった。

当時の価格で、人形本体が1500円(だと思った)
小学生の私には、超高額商品だ。
正月のお年玉でかき集めた資金は
プラモやら、お菓子やらでなんだかんだと
無駄遣いを繰り返していたので、ほとんどスッカラカンに
なっていた。
親に何回も買ってくれと頼んだが、そのたびに「高い!」のひと言で、
そのまま無視されてしまった。

こうなったら、あのおばさんに泣きつくしかないと
思い、私はことあるごとにG.I.ジョーの話をしては、
クリスマスのプレゼントにもらえたら、メチャ
うれしい…などと調子のいいことをいっていた。

私のおばさんは、アメリカ空軍の軍曹ドノと
結婚していて、当時東京都練馬区光が丘の
米軍家族住宅グラント・ハイツに住んでいた。
この
G.I.ジョーなる兵隊人形は、このハイツ内の
子どもたちの間でも話題になっており、おばさんも
ある程度のことは知っていた。

事あるごとに、おばさんからG.I.ジョー情報を聞き出したり
していたが
、ハイツ内にあるPX(売店)では日本での販売価格より
安く売られていることも知った。
PXはアメリカ国内と同じ扱いなので、価格も当然あちらの
販売価格と同じだった。
もちろん、そこではドルしか使えないので日本円を握りしめて
買いにいくことはできなかったが…

どうしても欲しかったので、おばさんに会った際
とうとう「ジー・アイ・ジョー!ジー・アイ・ジョー!」と連呼し
今度のクリスマスプレゼントに是非!などと、
騒ぎまくってしまった。
おばさんは、「こんどのクリスマスを楽しみにしててネ」と
OKしてくれたが、内心は「このガキ!」と思ったかもしれない。

Reocities THE DRAGON'S ROAR
G.I.ジョーが売られていた米軍家族住宅グラント・ハイツ内
PX(売店)。日本国内でありながら、ここは完全に
アメリカそのものだった。
おばさんの話では、米軍以外にも日本軍を含む
欧米列強のG.I.ジョーもあったとのこと。

欧米列強版G.I.ジョー




アメリカ兵以外に、列強各国の兵士も発売されていた。
ただし、フランスについては正規軍ではなくレジスタンス
闘士となっている。
ベレー帽に私服のスタイルは、個人主義のフランスっぽくて
異色の存在。


G.I.ジョーシリーズにめでたく登場できた
大日本帝国陸軍兵士だが、欧米の兵士と
比較すると、どうも見劣りがする。
本来の軍装自体ダサいのだから
仕方がないが…

人形の顔は両目がつり上がり、なんとも
凶悪な人相で、悪役日本軍のイメージが強烈。
60年代、日本兵というか日本人に対するアメリカ人の
イメージが何となく伝わってくる。
出っ歯顔にならなかったのだけが、唯一の救いだ。


防寒帽がロシアっぽいが、
上着の首、肩周辺は
なんだかドイツの軍服風の
描き方をしている。




半袖、半ズボンの涼しげな省エネスタイルの
オーストラリア兵。
ただ、実際問題これだとG.I.ジョーのロボコップ風
関節部分がモロ見えで、なんだか違和感がある。


カッコよさではバツグンのドイツ兵。
それは、昔も今も変わらない。
手りゅう弾の投擲シーンにシビレルなあ~


おしゃべりG.I.ジョーの広告。
ドックタグを引くと、話し出すシステムが
当時としては珍しかった。





( ゜Д゜)ウヒョーッ
看護婦さんじゃ



野郎ばかりのG.I.ジョーシリーズと
思いきや、看護婦バージョンもあった。
こんなオネエさんに看病してもらえる
なら、何回負傷してもかまわないという
気になってしまう。

銃弾が雨あられと飛び交う戦場に
出動する兵隊さんには、ヘルメットや
防弾チョッキも必要だが、士気を高めるのには
美人の看護婦も必要だ。
万一、負傷してもゴツい面構えの野郎どもに
看護されたら、たまったものではない。

Wikipedia
1950年代のアメリカ海軍の従軍看護婦。

アメリカの従軍看護婦さん募集ポスター
Wikipedia
この笑顔がエエなあ~

Wikipedia

Wikipedia

Wikipedia

一方のドイツでは…
Wikipedia


こちらはドイツの従軍看護婦さん。
パウル・カレルの東部戦線写真集に
掲載されていたもので、白衣でない
点が珍しい。これはWWⅡ当時、
ドイツ赤十字の代表的な看護服で
ライトブルー系の服(実際は、
ライトブルーの細い縦ストライプ)に
白のエプロンというスタイルだった。

この白衣ではないスタイルは、ドイツ以外の
周辺各国でも似たようなものが見られた。

ゲルマンの天使よ
貴女は強かった!
Wikipedia
これは驚くべき写真だ。
彼女の胸に飾られた勲章は、1939年制定の戦傷章銀章で、
戦闘で入院をともなう負傷を3~4回した場合,もしくは
1回でも片腕・片足・片目の喪失、または聴力の喪失があった負傷が
あった場合与えられるものなので、最前線にきわめて近い危険な場所で
医療活動に従事して負傷したものと思われる。
何回も負傷したのだろうか、それとも手足の喪失があったのだろうか。
また、二級鉄十字章(?)のリボンらしきものが見られること
から、勇敢な行動が評価されたのだろう。
相当にスゴイ人物であることは、この写真を見るとわかる。
はたして、どんな行動・活躍があったのか知りたいところだ。
味方の傷病兵を救うため、猛烈な砲爆撃のなか搬送や手当に
奔走していたのだろうか。

なお、この看護服は上記の細い縦ストライプのものとは異なるもので
興味深い。

Wikipedia
半袖タイプの看護服


かつてドラゴンモデルで、従軍看護婦の
アクションフィギュアを発売していた。
「エルザ」という名称で、担架が付属していた。

従軍看護婦の動画を楽しむには…

映画「Fraulein Doktor」より
邦題は「黄色い戦場」。
WWⅠにおけるドイツ女スパイの暗躍を描いたものだが、
映画の後半に、主人公が敵側の従軍看護婦に変装して
病院列車に乗り、敵地に潜入するシーンが出てくる。
最初から見ると1時間40分もあるので、看護婦さんを
見たい人は1時間2分14秒経過したところからが
イイかも。
なお、ドイツ軍の毒ガス攻撃のシーンも出てくるが、
軍馬用ガスマスクというマイナーなアイテムが
多数登場するところがメチャ泣ける。
http://www.youtube.com/watch?v=m1gUUMI2xk8

ところで、日本の医療機関等でWWⅡドイツ赤十字風
看護服を採用しているところはあるのだろうか。
答えは○である。
一例として、某有名私立大学付属医療技術短期大学の
女子学生用看護服が、きわめて似ているのだ。
実際のところ、女性用にはスカートタイプと
スラックスタイプの2種類があり、現在はスラックス
が主流になっているのだが、数は少ない
ながらもスカートタイプが存続しており、
これに白いエプロンを着用すると、
まさにドイツ赤十字風看護服となる。

なお、看護服奪取目的のために女子寮等に
侵入するなど、特殊作戦を展開してはならない。
ジュネーブ協定違反である(ウソ)。

…いかん、話が脱線してしまった。


最前線では、これが現実だろう。
ドンパチやっている現場まで
オネエさん看護婦は出動して
こない。
たとえ毛深き野郎の衛生兵で
あっても、手当してもらえるだけ
でもありがたいと思わなければ
ならない。



G.I.ジョーの陸とと空


現場に急行するSPの
躍動感がイイ。
テロ事件発生か、
ゲリラの侵入か、
さもなくば飲んだあげくの
水兵同士の乱闘事件か。


エスキモースタイルの
防寒服。



宿敵タッコングとの格闘シリーズ





昔のSF映画に登場する宇宙人みたいな旧式潜水服セット。
どのボックスアートにも、必ずタコが登場する。
欧米人にとって、見た目がキモいタコは作業を邪魔する
悪いヤツというイメージが、しっかり定着しているのかもしれない。











水中スクーターを使って水遊びもできると
謳っているが、G.I.ジョーは水にさらされて
傷んだりしないのだろうか。
子どもにとっては遊びが最優先なので、
人形が高価であろうとなかろうと関係がない。


これは軍事色を出さずに
海洋冒険モノ風に
仕上げている。


おしゃべりG.I.ジョー
海軍版。

G.I.ジョーの陸と海と




宇宙人スタイルの防火服を
着用した消火隊員。
こんなマイナーなアイテムも
あったのだ。




一見海軍さんかと思いきや
空軍のレスキュー隊員でした。

G.I.ジョー、宇宙を行く

全身銀ピカタイプの宇宙服は、マーキュリー計画時のものを参考に
しているのだろう。なお、宇宙空間移動用の宇宙銃がセットされているが、
これは宇宙遊泳などを実施したジェミニ計画時のもので、両計画の
アイテムが混在しているのがオモシロい。


おしゃべりG.I.ジョー
アストロノーツ版。

チョー貴重!
G.I.ジョー構造図


外見だけではわからないG.I.ジョーの内部構造が
興味深い。自立できるように、間接部分も
シッカリと作られており、意外に凝った作りに
なっている


1968年公開のアメリカ映画『グレーン・ベレー』に
便乗したものか?
2体の人形以外に機関銃、バズーカ、無線機その他装備一式が
セットされている。



映画『グレーン・ベレー』予告編
あのジョン・ウェインが監督しただけあって、
ドンパチ主体の勧善懲悪西部劇風に仕上がっている。
南ベトナム政府軍を善玉にした映画は、この映画ぐらいか。
http://www.youtube.com/watch?v=cMsggzxFVJk

G.I.ジョー広告の世界
























プラモの世界でも多用されたアメコミ風広告だが、
G.I.ジョーにもシッカリと活用されており、少年向け
広告のジャンルとして確立されているのがわかる。
アメリカ独特の広告文化といえよう。







































G.I.ジョーが乗るとなると、アイテムもけっこうデカい。
ヒラー・ホーネットなど、メチャマイナーなモノもあって
オモシロい。
お子さま向けのヒコーキは、この辺が
大きさの限界だろう。






軍服・装備品の専用収納ボックスの
広告。これさえあれば、いつでもどこでも
陸海空三軍(海兵隊も忘れないで!)の
世界最強兵士に変身できる。











前回と同様に、上記書籍に掲載されていた
G.I.ジョーの広告(以下)。


週間少年マガジン昭和41年8月28日号掲載


週間少年マガジン昭和42年7月23日号掲載
ドッグタグが、妙に兵隊らしさをかもし出していた。




GIジョー・ハズブロTV広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=WLL67CN2hnw

G.I.ジョーが日本でブームになった背景と
思われるテレビ番組




『サンダーバード』オープニング
その尋常ではないスーパーリアル感は、
現在でも輝いている。
http://www.youtube.com/watch?v=9RzCB3VRruE&feature=fvst

数ある『サンダーバード』のエピソードのなかでも、
着陸装置に爆薬を仕掛けられたファイアーフラッシュの
救出シーンはスバラシい。
場面を盛り上げるBGMも緊迫感を煽りまくって、最高!

http://www.youtube.com/watch?v=rNC_Ai9sJmk&feature=related


『コンバット!』第1話、ノルマンディー上陸の
ワンシーン。ヘンリー・サンダースご両人は、
M1ライフルを装備しており、彼らのトレードマークと
なったカービンやトンプソンは登場していない。

また、ヘンリーさんはまだ少尉にはなっておらず、
サンダースさんはトレードマークのヘルメットカバーも
つけておらず、のちの設定とは異なるのところが
興味深い。

なお、右端の兵士は初期の登場人物でブラドック。
劇中迷彩ズボンを着用し、日本語版では関西弁をしゃべっていた。

『コンバット!』オープニング
マーチ風の曲が最高!
http://www.youtube.com/watch?v=d0qQGS4fXSY&feature=results_video&playnext=1&list=PLDFBC0CD74BBF383D

『コンバット!』の記憶に残るエピソードのひとつといえば、
「丘は血に染まった」だろう。
丘の頂上に陣取った敵のトーチカを攻撃し占領する話だが、
多くの犠牲者を出したにもかかわらず、戦況の変化によって
トーチカを放棄せざるを得なくなるラストが印象的。
ところで、このエピソードの最初でサンダース軍曹は
足を負傷しており、その後あまり登場してこない。
なぜかというと、このエピソードは軍曹自ら監督しており、
監督業が多忙で現場でドンパチやっているヒマがなかったらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=yaZUC2qofcY&feature=related

オマケ
ジェリー・アンダーソンのなつかしき人形劇場
オープニング集

『スーパーカー』
http://www.youtube.com/watch?v=HmSzySQdctw&feature=related

『宇宙船XL-5』
http://www.youtube.com/watch?v=6ifS2nP53Zs

『海底大戦争スティングレイ』
この当時、潜水艦モノが人気でマンガの世界では
「サブマリン707」が誌面をにぎわせていたし、
テレビでは「原子力潜水艦シービュー号」を
やっていた。少し古いが、東宝映画「海底軍艦」もあった。
http://www.youtube.com/watch?v=E06cNv55jTs

『キャプテン・スカーレット』
エンジェル機のオネエさんたちが、やたらとセクシーで
よかったのう。ディスティニー(日本語版ではコンチェルト)・エンジェル、命!
http://www.youtube.com/watch?v=bV8YbLvGrb0&feature=related

『ジョー90』
http://www.youtube.com/watch?v=nTsMx1DGfNk

『サンダーバード』制作風景
超リアル映像の秘密に迫る!

http://www.youtube.com/watch?v=y5hYDLmpyd4

人形劇ならぬ人間劇?
『謎の円盤UFO』日本語版オープニング
ポップな感じのテーマ曲がいいネ。
それから、ムーンベースのエリス中尉の妖艶さといったら
最高!当時中学生だった私には刺激的すぎたゾ。
http://www.youtube.com/watch?v=gk8XQI5sWEA

ところで、おばさんにようやく買ってもらえたG.I.ジョーは
いまでも健在だ。
ただ、ドラゴンからドイツ兵の軍服・装備類が発売されたとき、
これらを使ってWWⅡ初頭の国防軍兵士に変身させたのだが、
G.I.ジョーの顔はゲルマン系ではないので、イマイチ
迫力に欠ける。
しかも、足とブーツのサイズ
が合わないので、ハダシの兵隊の
ままになっているのだ(汗)。

次回の更新は、12月15日の予定


知られざる大手メーカーITC・ボックスアート美術館

2011年10月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


今回はお休みです。



知られざる大手メーカー
ITC・ボックスアート
美術館

※ボックスアートは、Ringo、グレンコ版等を含みます。


プラモデル用ロゴ


ITCというと、日本ではアメリカの中小メーカー的
イメージがあるのだが、じつはアメリカ屈指の大手
企業であったことは意外に知られていない。


1907年、ITCの前身となる玩具会社がニューヨークに
設立され、1938年アイデアル・トイと会社名を変更
した。1950年代になると、アメリカ有数の玩具製造
会社に成長し、一般に普及しつつあったプラモデル
への参入も果たした。

ITCブランドで製造・販売したプラモデルは、50年代
後半から60年代前半にかけての期間だが、その後は
他メーカーに金型を売却(?)したようだ。

ITC本体は玩具製造会社として存続したが、1982年
から何度かにわたり買収劇が繰り返され、企業名が
コロコロ変わった。その後、1997年に世界最大の
玩具会社マテルに吸収されている。

ITCのプラモは、純然たるスケールモデルというよりは
玩具会社らしくモーター駆動で走ったり、ボタンを押すと
ミサイルが飛び出したりと、カラクリ仕掛けのものが多かった。

ITC本社跡地

ITCの住所は、184-10 Jamaica Avenue Hollis23,
New York USAとなっていたので、グーグル・アースで
調べてみると、ビルらしきものが確認できた。
検索サイトで上記の住所を入れてみたところ、
Victory Factoryという会社名がヒットしたが、
プラモや玩具関係の企業ではなく、
スクリーン印刷関連用品の製造・販売を
行っているようだった。



必要最小限度のパーツで構成された
クルマというのは、本車のことだろう。
このM274は、ITCが発売後、UPC、
Ringoへと金型が移った。

このボックスアートには
パラシュートが描かれているが、
これは偽りなくチャンと付属している。
ただ、紙や布製のものではなく、薄いプラ板を
ヒートプレスしたものが入っており、
これをていねいに切り抜き、張り合わせると
パラシュートが完成する。

しかし、これはディスプレイ専用なので実用性はない。
そのため、間違ってもこのパラシュートを使って空中投下を
しないこと。確実にM274は、破滅的状況に陥ってしまう。


このプラモは、ハンドルを回転させると、四輪が
ステアリングするカラクリがついていた。
さすがアイデアル・トイだなと感心したものだった。

Ringoのあと、しばらくしてグレンコが復活させたが
日本への輸入量は、それほど多くなかったようだ。


グレンコ版


パッケージには、パーソナルキャリアとしか
書かれていないが、これはどう見ても
M113だ。
ヒートプレスしたパラシュート付。

M113試作車両テスト映像。
量産型とは異なるスタイルだ。
http://www.youtube.com/watch?v=xtFsX3AQ-pU





Wikipedia

Wikipedia

これは、メチャ貴重。エアジープ実車映像。
一見、便利そうだがファンの影響で、舞い上がる
土埃がスゴイ。目立つこと、この上ない。
http://www.youtube.com/watch?v=4SERvwWALOM


グレンコモデル再販プラモ




ご覧のように、パーツ数は必要最小限にまとめられており、
ストレートに組み立てるのであれば、完成にはそれほど
時間はかからないだろう。


オマケの兵隊さん。まさにグリーン・アーミーメンだ。


ITCオリジナルの兵隊さん同スケール比較

グレンコモデル版には、兵隊さんのオマケがつく。
一体成形ながら動きのあるポーズでいいのだが、明らかにオーバースケール。
ITCのオリジナルと比較すると、ひとまわり以上大きい。
でも、お客さんを楽しませてあげようという気持ちが、メチャうれしい。




グレンコモデルのインスト

「空飛ぶジープ」その他イロイロ


クライスラーVZ-6


アブロカナダVZ-9


カーチス・ライトVZ-7

ヒラー フライングプラットホーム飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=MwhBWxc0SSM&feature=related





PT76実車映像
http://www.youtube.com/watch?v=sycPj77Li9U





PT-76


フロッグ3ミサイルキャリア


BTR-50

PT-76の足回りを使ったものが、3種類
発売されていた。


なかなか印象的なボックスアートだ。
アメリカ初の人工衛星というだけあって
内部構造を描くなどして、科学教材風の
雰囲気も出している。
イラストレーターの熱い思いが感じられる
イイ作品だ。


















グレンコモデルで復活したときのもの。






同一のキットでありながら、メーカーによってインストの内容が違っている。
ITCは立体図を、グレンコは平面図を使用しているが、組み立てに
関していえば、ITCの方がわかりやすいと思うが、いかがだろうか。


このプラモはミサイル単体だけでなく、関連設備もシッカリ再現
しているのがメチャうれしい。ミサイルプラモの場合、発射台や
周辺設備、支援車両などが再現されているか否かで、その
キットの付加価値が決まるといっても過言ではない。

Wikipedia

中距離弾道ミサイル・ソア開発ストーリー映像
http://www.youtube.com/watch?v=fmh5LaZSbNo





Wikipedia



ノースロップ・グラマン(あのグラマンも買収されてしまった)
T-38プロモーションビデオ。
軍用機とはいえ、高性能をアピールする方法が、
クルマと同じようにイメージを重視した内容に
なっているのがオモシロい。
所詮人間が考えることは同じか。
http://www.youtube.com/watch?v=ETWBk3Kzf1M

















世界に冠たるドイツ!
いまから80年も昔に、こんな巨人機を飛ばすなんて!
ドイツの科学技術力は、永遠に不滅だ。
ドルニエDo-X飛行映像。
http://www.youtube.com/watch?v=7h1beFHjHno


東宝の古いSF映画、たとえば
『宇宙大戦争』をイメージさせる絵だ。






















































タミヤのグレイバックを思い出してしまった。
小松崎茂先生のボックスアートがなつかしい。



ITCテレビコマーシャル、メッチャ貴重!
原子力空母エンタープライズのプラモ映像だぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=KEvi4LULz_Q&NR=1











原子力貨客船サバンナ号ホンモノ映像(音声なし)
フィルムを映写したものを撮影しているので
映写機の音が耳障り。
http://www.youtube.com/watch?v=HdFCiFo-rJg


超貴重!
ITC
広告集
























本業・玩具メーカーとしてのITC
あれこれ











リモコンで操縦するロボット・コマンド。
頭部からミサイルを発射し、腕を回転
させてボールを投げつけるのが、
子どもにウケた。

ロボット・コマンドTVコマーシャル
http://www.youtube.com/watch?v=_awi5nS7w8Y&feature=related

どこかで見たようなロボットだと思ったら、
イマイがコイツのプラモを出していた。
「ベビーサンダー」と兄貴分の
「ビッグサンダー」が、ソレだ。












KING ZOR・TVコマーシャル
http://www.youtube.com/watch?v=nVP4fMCMuIE&feature=results_video&playnext=1&list=PLAC2A824FDAF459A2


ゴーグル(?)が笑える。


サメの口に詰め込まれたガラクタを、フックを
使って取り出すゲーム。うまくやらないと、
口を閉じてしまう。そうなったら負け。








































































キミもジェット戦闘機パイロット。
1961年に発売された「アイデアル・ファイター・ジェット」
テレビ広告。パイロットの疑似体験ができるオモチャ。
http://www.youtube.com/watch?v=LSEuuQiN9YU

1950年代末、ITCはテレビ番組のスポンサーもしていた。
プラモ以外にも、さまざまなオモチャを販売しており、けっこう手広く
やっていたんだな…と驚いてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=px5ZHWB5ZYc&feature=related

同じく当時のテレビ番組から。
YouTubeには、ITC絡みのテレビ番組やら当時の広告映像やら、けっこう
あって、見ていて楽しい。
http://www.youtube.com/watch?v=ipIE2gOt7qo&feature=relmfu

最後に、ITCといえば…


キャプテン・アクションを
忘れちゃヤーよ!













ラバーマスクを使って顔を変えるというアイデアは、当時流行したスパイ映画から借用
したのだろう。

アメリカンヒーローのオンパレードだが、当時の日本ではバットマンやスーパーマン、
ローン・レンジャーくらいしか知られていなかった(多分)。

アメコミ風広告各種



































キャプテン・アクションテレビ広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=8K3btKs0RK0&feature=related

古き良きアメリカオモチャ・テレビ広告映像(60年代中頃)
ITC以外のメーカー各社のもので、ハズ
ブロの
G.I.ジョーもある。
同じオモチャといいながら、当時の日本のものと
比較して高級感がただようのは、さすがアメリカ。
http://www.youtube.com/watch?v=3odn1GZ07lA&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=n56ovXGpSr0&feature=related

これがホントに最後(;^ω^)…

たまたま見つけた書籍だが、これがけっこう楽しい。
1964年から69年までの週間マンガ雑誌(少年マガジン
とかサンデー、キングなど)に掲載されていたカラー広告を
集めたもので、お菓子、プラモデル、玩具、文具などの
ジャンルに分類されている。

その中で、「キャプテン・アクション」の広告(下記参照)を
発見した。少年マガジン昭和41年11月13日号に
掲載されていたもので、「11月1日」全国一斉発売とある。
しかも、「日本アイデアル・トイ・コーポレーション」という
日本法人を設立しての発売だ。アメリカ側のヤル気が
ヒシヒシと伝わってくる。
当時、ハズブロのG.I.ジョーはすでに国内発売されて
いたが、これは輸入専門業者経由の販売だった。
アクション・フィギュア日本市場食い込みのため
ITCの並々ならぬ決意があったのだろう。

「ぼくらのペット」という表現が、違和感を感じる。
犬猫じゃあるまいし…

もうひとつの広告は、これも少年マガジン昭和42年
4月30日号に掲載されていたもので、アメリカのアニメキャラが
登場している。


私の勝手な想像なのだが、キャプテン・アクションの
アイテムで当時の日本で一番売れたのは「サージャント・フーリー」
ではないだろうか。
ライバルのG.I.ジョーやテレビドラマ『コンバット!』の
影響が大だと思われる。
しかし、フーリー軍曹とはいかなる人物か‥‥といわれると
はなはだ?なのだ。
昭和40年代当時、軍曹の身元を知っている子どもが
いたとすれば、彼(彼女?)はアメリカ帰国子女だったにちがいない。

フーリー軍曹は、マーベルコミック社のコミック誌
に1963年から
81年まで掲載された『SGT.FURY AND HIS HOWLING 
COMMANDOS』の主人公で、WWⅡのヨーロッパを舞台に
活躍したアメリカ特殊部隊のメンバーである。
少人数の部隊で、敵の懐深く潜入し、重要施設を破壊したり、
要人の暗殺・誘拐など、実行不可能な任務を黙々と遂行する
特殊部隊もの戦争映画の
コミック版といえるものだ。

軍曹ら、イタリア軍の捕虜になる。
はたして、脱出はできるのか!?


秘密指令・ヒトラーを確保せよ!
敵に包囲され、絶体絶命のピンチ!


サンダース軍曹もそうだが、軍曹さんのシンボルといえば
やっぱりトンプソンなんだネ。

当時、このフーリー軍曹はG.I.ジョーとは異質のキャラで
印象的だった。
オヤジ顔だったが、いかにも叩き上げの
下士官という雰囲気で、強そうに見えた。
持っている武器も、トンプソンでサンダース軍曹と同じであり、
これまた迫力があった。
友人がこの人形を持っていて、見るたびにため息をついてしまった
ものだ。このときは、私もようやくのことながらG.I.ジョーを入手
できていたのだが、装備した銃はM1ガーランドだった。
テレビドラマ『コンバット!』の影響で、トンプソンを持っているのは
指揮官、M1ガーランドはシタッパというイメージがあったので
アクションフィギュアを使ったコンバットごっこにフーリー軍曹が
登場すると、指揮権を奪われてしまうのではないかと恐れていた。

指揮権保持のため、後日G.I.ジョーのアクセサリーとして発売された
ステンSMGを装備させたりしたが、アメリカ兵にこの銃は似合わなかった。


次回の更新は、11月15日夜の予定です。


鵜の目鷹の目・ホークボックスアート美術館Part2 ナゼかエド・ロスの資料付!

2011年09月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「ファシストどもは穴から
 飛び出したぞ
 列車を確保せよ」


「この周辺は平野だ
 われわれをさえぎるものは存在しない」


Vuoooooo!!!




「イワンだぞ!」




「閣下、機甲部隊を出動させて
 断固阻止しなければなりません
 これは、総統のご意志ですゾ」


「貴官は総統の連絡将校だろう
 軍の指揮命令に介入するのはやめたまえ
 ただちに機甲部隊を投入すると、総統に伝えよ」



つづく

特別講座
ドイツの線路破壊グッズ特集



Wikipedia

Wikipedia
枕木をへし折るバキバキバキッ…という
すさまじい音が聞こえてきそうな写真だ。

撤退する際、線路を破壊するには爆破が一般的だが、
ドイツにはこんな便利なグッズがあった。
Schienenwolf(ドイツ語でレール・オオカミ…そんなイミか?)と呼ばれる
頑丈な枕木破壊用フックを装備した鉄道車両がソレ
だ。
これなら危険な爆薬敷設作業も不要だし、長い距離にわたって
お手軽に使える。手間とコストの面からすれば、かなりの優れものだ。
一方、これで枕木を破壊されたら、枕木の交換だけでも莫大な時間と
労力が必要で、やられた方は大変な負担となる。
もっとも、こうした力仕事はドイツ兵捕虜がやったんだろうけど…

そもそもは、1938年にチェコスロバキア軍が線路破壊に使用した
らしい。
私の想像なのだが、早くから鉄道が発達していたヨーロッパでは
負け戦で逃げるときなど、迅速に線路を破壊するため
この手のグッズが早期に存在していたような気がする。
写真や映像で確認できるのは、第二次世界大戦時だが
第一次世界大戦やそれ以前にも、こうした破壊車両が
存在していたかもしれない。

写真や映像で見ると、基本的な構造は同じながらも細部が
異なるものが3~4種類あるようだ。

Wikipedia
使用後のすさまじきズタズタ状態。
独ソ戦後半で退却続きのドイツ軍は
この破壊グッズを有効活用した。

ドイツ語版Wikipediaに解説あり
http://de.wikipedia.org/wiki/Schienenwolf

超お宝映像 レール・オオカミの活躍!!

ドイツ軍による鉄道破壊作業
http://www.youtube.com/watch?v=wzjEB3PiZAw&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=L6gdaBI9rZo&feature=related

これは枕木からレールを強引に引きはがす形式のもので、野性味たっぷり。
http://www.youtube.com/watch?v=aSmcKGp3LH4&feature=related

珍しいカラー映像
http://www.youtube.com/watch?v=kRBN6oFt2hw&feature=related





ホークのキャラものシリーズ



1960年代のホット・ロッド・モンスター
ウイアード・オーのプラモを
忘れることができない。
レベルのエド・ロスものとは異なる
感覚で、オモシロいシリーズだった。












これはプラモではなく、コレクターカードのパッケージ。


ホークロゴなし


ホークロゴあり





















テスターで再販したときのパッケージ







イラストはホーク時代と同じだが、パッケージデザインは
よりポップな雰囲気で作られている。




本業のプラモ用塗料の宣伝も、シッカリ表示してあるのが
テスターらしい。

参考資料
世紀の大脱線
レベルのホットロッド・モンスターと
エド・ロス印カスタムカー




































エド・ロス関連広告集
















注目!
ビートルズプラモの広告だ。
















テスター社のエド・ロス特別仕様塗料の広告。
内容は上下とも同じだが、エド・ロスの顔が
イラスト・写真と違いがある。





ラット・フィンク玩具広告映像
http://www.youtube.com/watch?v=Vd7ejDpGFHo&feature=related

オーロラのホットロッド・モンスター




















もうひとつのキャラものシリーズ

これも60年代に一世を風靡した
サーファーキャラのシリー・サーファーズ・シリーズ




















ここまでくると、もう混沌の世界
もう何だか訳がワカラン!









本邦初公開
ホーク・広告あれこれ
















サンダージェット・ゼロ距離発進用
トレーラーのプラモもあったんですネ。


The Zero-Length Fighter

サンダージェット・ゼロ距離発進映像
http://www.youtube.com/watch?v=voixUMWvkV4













オマケ




アメリカ最初の核弾頭搭載
誘導ミサイル・コーポラル。
レベルとのガチンコ勝負となったが、
同社の精巧なトランスポーター付
キットの出現によって、何とも
ホークの存在感は薄くなってしまった。

オーロラみたいな「暗闇で
青白く光る」の表示がオモシロい。
初版のパッケージには、この
表示はなく、再販したときに
付けられた。
ミサイルもので、この手の表示と
いうのは、とても珍しい。
モンスター用というのが
この業界の常識なのだから…


メーカーは違えども、ボックスアートの
構図はほぼ同じというのがオモシロい。


この未来的デザインのトランスポーターの存在は、まさに圧倒的!
これを見てしまったら、誰でもレベルのキットを買ってしまう。
ホークはお小遣いの少ない人向きか。


これはコンベア社の計画で、アトラス本体に宇宙飛行士3名が
居住できるスペースを設けて、宇宙ステーションとしたもの。
三角形をした黄色のロケットは、緊急脱出用で宇宙飛行士は
これに乗って地球へ帰還する。
このコンベア社のプランは計画のみで終わってしまったが、
ロケット本体を宇宙ステーションに利用するという
アイデアは、1973年スカイラブ計画で実現した。

Wikipedia
アポロ・サターンロケットの一部を利用した
宇宙ステーション・スカイラブ。

かつてスカイラブをテーマとした曲があった。
あの「テケテケ節
」で知られたアメリカのグループ
ベンチャーズの「スカイラブ・未来へのパスポート」がソレ。
「テルスター」や「星への旅路」、「アウトオブリミッツ」ほどの
ヒットにはならなかったが、未来はバラ色的雰囲気を感じさせる
曲でイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=qL0c0PeMPMQ




レベルの方がスケール的にも小さいのだが、
この整備塔が付属することによって、きわめて
大きな付加価値をもつこととなった。
コーポラルもそうだが、レベルはモデラーの
心をくすぐる術を熟知している。

一方、ホークは価格もリーズナブルで
買いやすいことが特徴だ。

なつかしプラモ雑誌


1970年代の中頃、プラモの世界ではソフトスキンが流行していた。
従来、陸モノでは戦車が中心であったが、軍用トラックなどの非装甲の
車両がモデル化されるようになり、私のような裏方車両大好き人間には
狂喜させるような状況になりつつあった。
そんな時
、プラモ専門雑誌ホビージャパンにソフトスキンの特集記事が
掲載されたのだ。

その記事は衝撃的だった。


なつかしいMAXの軍用トラックとITCのM274ミュール。


ライフライクのオネストジョン(旧スナップ)とレンウォールのラクロス。
車両の足回りなど、メカメカしい雰囲気モロ出しなところが、
魅力のひとつだ。


ドヒャーッ!ド迫力のレンウォール・メースBキャリア。
特殊な超幅広タイヤや車体のこれまた超個性的なデザインは、一度見たら
けっして忘れられない。


未来的デザインのコーポラルwithトランスポーターが印象的。
これを見て、アメリカのミサイルプラモにのめり込んでしまった。

大体ミサイルキャリアとかトランスポーターの類は、軍用トラックの
荷台を改造したものが多い。
でも、このコーポラルは専用のトランスポーターをわざわざ
製作しているところがスゴい!
しかも、エンジンを使って発電機を回し、その電力で走らせるという
手の込んだ方法を採用しているところが、これまたスゴい!!

当時、アメリカのミサイルプラモはすでに絶版になっているものが多かったが、
ライフライク(旧スナップ製品)やレンウォールのミサイルものは、
まだ模型店で購入可能だった。
小遣いがたまると、これらのプラモが置いてありそうな店を探しては、
せっせと買いまくっていた。
でも、レンウォールのメースBキャリアはなかったナ~。
のちにレベルのヒストリー・メーカーズで再販されたときは、
パッケージの巨大さと目玉が飛び出るほどの価格(当時1万円くらいした)で
タマゲたものだ。


MAXの広告。
ソフトスキンに特化したプラモメーカーの出現は、衝撃的だった。

Wikipedia
これはチョー貴重。ドラゴン・ワゴン実車映像。
ウィンチを使って、トレーラーに戦車を搭載するシーンとか
不整地でエンコした戦車を回収するシーンなど、資料性タップリ。
http://www.youtube.com/watch?v=iOWS235dB-M

メチャハードなジープテスト走行。これじゃドライバーの体がもたんゾ!
http://www.youtube.com/watch?v=Rug4jaPczls&feature=related

水中(水上ではない)走行するM35トラック映像。
http://www.youtube.com/watch?v=WXXZRzAh4bg&feature=related

オネストジョン・ミサイル装填と発射映像。
http://www.youtube.com/watch?v=flaQcJ-ky8I&feature=related

ラクロス発射及び着弾映像。
http://www.youtube.com/watch?v=zB-Citxs4A4


モノグラムの広告。


上田信先生の「決戦!陸海空」は、毎回欠かさず読んでいましたヨ。


MPCやオーロラ、モノグラムのキャラものプラモの広告。
フランケンやドラキュラが900円なんて、メチャ安!
ところで、ワイルドボアという店はいまでもあるのかな?

特報!

レベルのオネストジョン&モービルキャリアが、ドイツレベルから
発売された。当ブログの更新時期には、すでに店頭に並んでいると
思われるので、ほしい人は即購入しよう。




このキットは、従来のミサイルものとはチョッと毛色がちがう。
軍用車両ではなく、ご覧のように民間用のトレーラーに
木枠梱包のミサイルを載せたスタイル。
つまりは、軍にミサイルを納入するための
輸送トレーラーをモデル化したものだ。

古いキットながら、ボンネットを
開けると内部にエンジンがあったり、
生き生きと表現された人形など
いろいろ楽しめる内容だ。



初版のボックスアート。レーンウッド先生の初期作品だ。

次回の更新は、10月15日夜の予定です。


鵜の目鷹の目・ホークボックスアート美術館

2011年08月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「前進だ、全速で駆け抜けろ」


「行け!地獄のまっただ中へ」




「イワンの歓迎に備えろ」


Bakom!!


一方、輸送列車から突き放された車両は、
殺到するロシア兵を蹂躙し、敵戦車に
衝突して止まった。


「ファシストめ
 ブッ殺してヤル!!

つづく



鵜の目鷹の目
ホーク・ボックスアート美術館


なつかしいロゴマーク。
時期によっていくつかバージョンが
あるが、やはりタカのイラスト付の
ものがベスト。

ホークは、アメリカ最古参のプラモメーカーで
1928年に設立された。当初ソリッドモデルを手がけて
いたが、1946年にアメリカ初のオールプラスチックモデルを
発売した。1950年代、プラモが一般に普及しだすと
プラモ製造に転身し、専門メーカーの道を歩むことになった。

アメリカ・プラモの先駆者だったホークだが、
1971年、模型塗料メーカーのテスターに
吸収され、その名称は消滅することとなった。


ホーク最初の記念すべきプラモであり
アメリカ最初のプラモは
コレだ!

カーチス・レーサー


                                                
HAWKHAWKHAWKHAWK
HAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWKHAWK






塗料メーカーのテスターらしく、プラモの完成品わきに
さりげなく自社製品を置いて宣伝している。








一連のボックスアートを見ていると、やられているドイツ機がなぜかアルバトロスD-Ⅲばかり。
しかも真紅に塗られたリヒトホーフェンの愛機風なものというのは、いささか驚く。
このスマートなアルバトロスは、憎きドイツの象徴的存在なのかもしれない。









ホークとオーロラの驚くべき関係とは?





ホークのF9FとF-90は、その後オーロラがコピーして
発売したという説がある。
オーロラ版F9Fは、当初ホークと同じデスクトップ・タイプだったが、
のちに脚やロケット弾を追加して発売されたという。
事実関係は確認していないが、オーロラなら何でもアリという
気がする。

ホークのパクリか!?








F9Fクーガー着艦失敗 そのまま海にドボン
http://www.youtube.com/watch?v=3B8lYbp3J1c&feature=fvw























空飛ぶ三角翼XF-92実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=Jlm5XcmLWQQ&feature=related














これは珍しい三角パッケージ。
スカイレイのデルタ翼をイメージしているのかもしれない。
限定品として発売されていたようだが、店舗での
陳列や輸送上の問題があったためか、三角形の
パッケージが一般化することはなかった。








「ジャパニーズ・カミカゼ」だの「バカ爆弾」だのと
ボロクソだが、この人間爆弾・桜花を実戦に投入したこと自体
アメリカ人には相当なクレイジー行為と思われたことがよくわかる。



V-1と並べられてしまうと、ドイツの先進性と
日本の後進性が、モロ出てしまう。
名称も、桜花ではなく「カミカゼ」となっており、
何となく「狂気」に満ち満ちた雰囲気をかもし出している。

なお、V-1と桜花には赤の透明プラで成形した
排気炎のパーツがついている。
この妙なリアリズムがメチャおもしろい。


V-1は、ご覧のように単純ながらも内部構造まで
再現されている。
なお、テスターブランドになって、ようやく「桜花」の名称が
使われるようになっている。

さて、V-1モノの気になる映画があった。

映画『クロスボー作戦』冒頭のV-1飛行テストが、なかなか緊迫感があってイイ。
ドイツの女性パイロット、ハンナ・ライチュをモデルとした人物も登場し、
映画に現実味をもたせているのも、これまたイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=5ej1PKdt2C4&feature=related

映画『クロスボー作戦』予告編。
内容自体は、連合国側の特殊部隊モノなのだが、
ドイツのV-1,V-2攻撃シーンがリアルで素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=BowFhOTpszw

























U-2着陸映像
徹底的な軽量化を実現するため、特殊な着陸装置を採用したのがアダとなり、
きわめて高度なテクが要求される。常に事故とは紙一重だ。
http://www.youtube.com/watch?v=eamnTyfkUBY&feature=related






非武装の輸送機に対して、これだけ敵戦闘機に
つきまとわれたら、こりゃ相当ヤバい状況だ。
輸送機の運命が非常に気になる絵だ。


テスターブランドのもの。
ホークのロゴが、まだ残されている。


ここでは、ホークのロゴはすっかり姿を消している。

エアレーサーも忘れられないゾ











このビア樽に翼が生えたような格好は、なんとも模型向きで
オモシロい。このユニークなスタイルがウケて、関係書籍も
いろいろ出版されている。

参考図書










ジービーレーサー事故映像 1931年
http://www.youtube.com/watch?v=1KTyYVnSyq4






































































モーターでローターを回転させるバージョンだった。


こちらは、モーターなしのディスプレイタイプ。
ローター基部にギアが組み込まれていて、左右の
ローターがぶつからずに、うまく交差するようになっていた。
モーターライズ版も同様のメカをもっていた。





カマンH-43Bによるパイロット救出映像
http://www.youtube.com/watch?v=SztPlFERpl0

カマンHH-43ハスキー映像
http://www.youtube.com/watch?v=4HnEwJ-IXaQ&feature=related

Wikipedia


































虫ピンを使用してプロペラを取り付けるというのは、相当にオールドな方法。
時代を感じる。

ロッキード・コンステレーション胴体着陸映像
http://www.youtube.com/watch?v=wfIzR1bii3Y














1959年にコンベア社が計画した原子力爆撃機。
このSF的デザインが、メチャすばらしい。
爆撃機の垂直尾翼に護衛の戦闘機をくっつける
発想が、これまたオモシロい。
実用化されればXB-70以上の話題性があっただろうが、
難題が山積し開発中止になってしまった。
しかし、もし実戦配備されたとしても、事故で墜落したら
ヒトや環境に、重大な被害を与えたかもしれない。

当時は放射線の被害など、今ほど深刻に考えては
いなかったようで、1950年代のネバダ核実験場の
映像を見ても、安全管理などかなりズサンな感じがする。
爆心地近くでも、防護服の着用もしないで、平気で歩きまわったり
しているのだから驚く。

1955年、ネバダ砂漠におけるアメリカの核実験映像(音声なし)
爆心地の近くでウロウロして大丈夫なの?兵隊さん
http://www.youtube.com/watch?v=7VsxW1pAFBk&feature=fvst

原子炉搭載実験機NB36飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=g8J83RFggzc&feature=related







人工衛星を空中で回収するC119映像
http://www.youtube.com/watch?v=Y7d5RjP1Vr0&feature=related




グレンコモデルは、レーンウッド先生の
ボックスアートで復活させた。





Wikipedia

Wikipedia




























おフランス仕様が珍しい。

















クルマのエンジンプラモ













大戦中のアメリカ魚雷艇を商品化するといえば、ケネディ-が艇長をしていた
このPT-109をモデル化するのが、アメリカ・プラモメーカーのお約束。
日本の大型艦艇に戦いを挑むなど、アメちゃん好みの武勇伝も多い。

次回の更新は、9月15日夜の予定です。            


アメリカプラモ創成期のメーカー・ストロンベッカー

2011年07月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「全速で、突っ込め」


「最後尾列車の連結器をはずせ!
 急げ!」


「機関車を後退させろ。いま、すぐだ!」




「急制動!!


KiKiKiKiiiiiiiiiiiii!!!!


つづく



ディズニーとのコラボ
ストロンベッカー、宇宙を行く
ボックスアート美術館

1955年3月9日夜、
全米は衝撃を受けた
Disney
この日、アメリカの人気テレビ番組『ディズニーランド』で
画期的な作品が公開された。
科学技術の革新的進歩を踏まえ、人類の宇宙開発を
正面から取り組んだ科学番組『MAN IN SPACE』が、
それで
あった。
この番組は、荒唐無稽のSFものではなく、当時の
科学技術力で宇宙開発が実現可能なことを、米国民に
提示したものであった。

Disney

Disney

Disney

この番組の反響は、大変大きなものであった。
いままで、夢物語として語られてきた宇宙旅行が
まさに現実のものになろうとしているという内容
なのだから、当然である。

模型メーカーも、商機を逃すなとばかりに
タイアップ商品発売に動き出す。
そのなかに、ストロンベッカーという会社があった。


このメーカーは、日本ではあまり知られていないが、
アメリカのプラモ創成期において忘れることが
できない。

もともとは、ソリッドモデルの専門メーカーであったが、
プラモデルが世の中に広まってくると、その波に乗り遅れては
ならずと、プラモに転身を図った。

多くのアイテムが存在するが、そのなかでイチバンの目玉は
ウォルト・ディズニーの宇宙船関連商品だろう。
下記の同社広告を見てほしい。


なんとも古色蒼然としたものばかりだが、広告の中央に
驚くべき記載がある。
「ドクター・ウエルナー・フォン・ブラウンのデザインによる」と…
あの天才的ロケット工学者で、ドイツのV-2ミサイルの生みの親で
WWⅡ後アメリカに渡り、アメリカ最初の人工衛星打ち上げを
成功させ、アポロ計画の中心的役割を果たした、あのフォン・ブラウンの
ことである。

ここに登場する宇宙船等は、単なる空想科学の産物ではなく、当時の
科学技術に基づいてデザインされた「現実味」のあるアイテムばかり
なのだ。





多段ロケットで先端の
シャトルを打ち上げ、
任務完了後シャトルは
滑空し地上へ戻るしくみに
なっている。

これは、今日のスペースシャトルと
同じ方法だ。

Disney

Disney


こちらは、多段ロケットで人工衛星を打ち上げるタイプ。
ロケットのデザインはレトロだが、基本的には現代の
人工衛星打ち上げと変わらない。




アメリカのグラフ雑誌「ライフ」1957年11月18日号の
巻頭を堂々と飾ったフォン・ブラウンと宇宙船。
ディズニーのテレビ映画やライフ誌によって、
当時この宇宙船は相当メジャーな存在だったことがわかる。

なお、この雑誌発売の1ヶ月以上前の10月4日、当時の
ソ連は人類初の人工衛星スプートニク1号の打ち上げに成功しており、
アメリカの面子は丸つぶれの状態だった。
12月6日、アメリカ期待のヴァンガードロケットは打ち上げに
失敗。フォン・ブラウンらが開発したジュピターCロケットで、
ようやく人工衛星打ち上げに成功するのは、それからさらに
先の翌年1月31日のことであった。

Disney



Wikipedia
アメリカのディズニーランドに展示されるロケット。
もちろん、実際に飛ぶわけではないが…


これもフォン・ブラウンがデザインした。
この形が基本モデルとして世間一般に浸透し、
宇宙ステーションといえば、車輪型という
イメージが長い間定着することとなる。

Disney

YouTubeで見つけた上記宇宙ステーション映像。
ディズニーのテレビ番組の映像を使って、映画『2001年宇宙の旅』の
有名な冒頭の部分を、1950年代バージョンとして編集している。
http://www.youtube.com/watch?v=bbUGT--UfJE&feature=fvsr

Disney
後ろにプラモのモデルとなった宇宙ステーションが見える。
割と大きい。
ウォルト・ディズニーと番組制作科学スタッフの写真。
左側から、フォン・ブラウン、ウイリー・レイ、ウォルト・
ディズニー、
ハインツ・ハーバー。

フォン・ブラウンは、当時ロケット工学の最高権威なので
科学スタッフに選ばれるのは当然だろう。
また、彼自身宇宙旅行の実現には国民の
支持が必要不可欠と考えており、ディズニーの番組制作に
積極的に参加した。

科学ライターのウイリー・レイは、一般大衆にもわかりやすい
文章で宇宙飛行に関する記事を提供し、絶大な人気を誇っていた。
彼もまたドイツ生まれであり、戦前はフォン・ブラウンも所属していた
ロケット愛好民間団体「宇宙旅行協会」のメンバーでもあった。
その後ナチス政権を嫌い、アメリカに渡り宇宙開発の啓蒙に
努めてきた。

三人目は、これまたドイツ生まれの物理学者ハインツ・ハーバー。
彼は第二次世界大戦前からドイツ空軍の高々度フライト研究に
従事していた。戦後は、アメリカで引き続き研究を行った。
地球上で無重力状態を作り出すため、航空機を急降下させる
方法は彼が発案したものだ。

『MAN IN SPACE』を始めとしたディズニーの
宇宙開発ものテレビ番組の主要科学スタッフは、
ドイツ系で占められていたのは、驚くべき話だ。

なお、ウイリー・レイは後年モノグラム・宇宙船プラモの
科学スタッフとして参加しており、これらのキットは
日本でも発売されていた。

参考資料








Disney

なつかしいテレビ番組「ディズニーランド」オープニング。
このモノクロ放送を流していた当時、まだ東京ディズニーリゾートはなく、
海辺と小さな漁村があるだけだった。
http://www.youtube.com/watch?v=3JJ9Ei-2C5Y&feature=related

番組の冒頭、毎回ウォルト・ディズニー本人が登場して、解説をしていたのが
記憶に残る。小山田宗徳の吹き替えも良かった。
http://www.youtube.com/watch?v=_4WfP-foY6s&feature=related

フォン・ブラウンが監修を担当したディズニー制作『MAN IN SPACE』
冒頭のロケットの歴史がオモシロい。その他、V2や初期のアメリカ・ロケットが登場。
http://www.youtube.com/watch?v=ZWJrvT9sTPk&playnext=1&list=PLF84D0E603E567B03

ディズニー制作の科学番組『Man and the Moon』
フォン・ブラウン自らが宇宙船の解説をしている映像が貴重だ。
http://www.youtube.com/watch?v=ybijd-z3J2I

『Man and the Moon 』 当時フォン・ブラウンが考えていた
ロケットや宇宙ステーション
が登場する。
http://www.youtube.com/watch?v=nY34CvNQ3hQ

ディズニーの科学番組は、
これだけでは終わらなかった。
1956年、アメリカのマンガ雑誌「デルコミックス」に
放送内容が掲載された。



















『MAN IN SPACE』収録のDVD。

番外編ディズニーもの以外の…
なつかしの車輪型宇宙ステーション


映画の冒頭、ナゾの円盤に攻撃されて撃破されてしまう
斬られ役として登場している。

http://www.youtube.com/watch?v=YdZv-uhNFIQ&feature=related

上のポスターを見ると、ハロルド・コンウェイの名前が
ある。当時の東宝映画によく脇役で登場していた
一見アインシュタイン風の蝶ネクタイがよく似合う
オジサンで、たどたどしい日本語をしゃべっていたのが
なつかしく思い出される…チョッと脱線……



映画『2001年宇宙の旅』
この驚異的な特撮技術は、
いま見ても古さをまったく感じさせない。
http://www.youtube.com/watch?v=bUwCkKIYY80&feature=related

過去のSF映画で、宇宙ステーションといえば
車輪型と相場がきまっていた。
だから、現代のホンモノ宇宙ステーションが
車輪型をしていないのは、すごく違和感を
感じてしまう。
科学の進歩についていけない自分が
原因だが、子どものころに刷り込まれた
イメージというのは、なかなか払拭されない。

オイッ
フォン・ブラウンだけがロケット工学者じゃないゾ?

コンベア社の作品例



パッケージにKRAFFT EHRICKEのデザインによる…という表示があるが、
どんな人物なのだろうか。
じつは、フォン・ブラウンと同様にドイツ生まれのロケット工学者で、
戦後アメリカに渡り、ロケットの開発に従事した。
その後、コンベア社でアメリカ最初のICBMアトラスの開発に参加
するなど、同社のブレーンとして活躍した。
いわばコンベア社の看板技術者なのだが、日本ではまったく知られて
いない。ただ、当時のアメリカではフォン・ブラウン的ドイツ人技術者の
相当多数が、航空機・宇宙関連産業で活躍していた。

Wikipedia


グレンコモデルで、めでたく復活

ストロンベッカー消滅後は、永らく
姿を消していたが、その後
グレンコモデルで再販された。

日本へも輸入されて、わりと
あちこちの模型店で見られたが、
多くの人は「何じゃ、コレは?」と
思ったかもしれない。
日本では、相当なマニアでないと
なかなか手を出さないアイテムだ。







デルタ翼の宇宙船も描かれているが、
これも同時期にフォン・ブラウンがデザインした
スペースシャトルだ。


前々回のブログで、この宇宙ステーションは
元リンドバーグ製としたが、ストロンベッカーの
ものだった。訂正します。
※前々回の文章は、削除済です。


KRAFFT EHRICKEの作品が、グレンコで復活。
明らかにフォン・ブラウン系の宇宙船デザインとは
一線を画す設計になっているのがわかる。

なつかしの
アメリカ・SFテレビドラマ

Wikipedia

テレビSFドラマ『トワイライト・ゾーン』オープニング
日本では、1960年から1967年にかけて
日本テレビで『未知の世界』、TBSで『ミステリー・ゾーン』の
タイトルで放送していた。
http://www.youtube.com/watch?v=NzlG28B-R8Y

Wikipedia

テレビSFドラマ『アウターリミッツ』オープニング
テレビが故障したかのような映像が印象的。
「これはあなたのテレビが故障しているのではありません」という
オジサンの声が不気味。
子どもが見るには、チョッと恐いような話が多かったように思う。
日本では、NET(現テレビ朝日)が放送していた。
http://www.youtube.com/watch?v=8CtjhWhw2I8&feature=related

『アウターリミッツ』に登場した宇宙人、ヘンテコ生物、その他いろいろ。
リアルなものから笑えるものまで、一挙公開。

http://www.youtube.com/watch?v=bUdmat1Env8&feature=related

『アウターリミッツ』登場の宇宙人、ヘンテコ生物、その他いろいろパート2。
http://www.youtube.com/watch?v=6b5OfJG5puE&feature=related





宇宙人による地球侵略を描いたテレビドラマ『インベーダー』オープニング。
このドラマには、怪獣やキモい宇宙人は登場しない。
インベーダーとはいえ、見た目はフツーの人間なのだ。
でも、主人公が味方だと思っていた人物が、じつはインベーダーだったとか、
街の住人の多くが知らないうちに、インベーダーとすり替わっていたりとか、
誰が敵なのか味方なのか、ドラマを最後まで見ないとわからないという
混沌とした不安というか恐怖が感じられて、オモシロかった。
http://www.youtube.com/watch?v=uOLGrXOtuwQ&feature=related

本邦初公開(…多分)!
ストロンベッカーのソリッドモデルキットを中心に
ご紹介。








スカイロケットD558-2実機映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=zZyAzeiEHXI


スカイロケットに関する著作としては、当時ダグラス社の
テストパイロットだったビル・ブリッジマンの「超音速
パイロット」がある。日本では、あかね書房の少年少女
20世紀の記録シリーズに収められていた。私が、
小学校低学年のころ、学校の図書館にこの本が置いて
あったのだが、誰も読まなかったので私が独占状態で
借りまくっていた。

Wikipedia













































ミサイルモデル2種は、形が単純なのでソリッドモデル入門用として
いいかもしれない。















































































ソリッドモデルの思い出

私がソリッドモデルに出会ったのは、小学校の2~3年生のころ。
当時は、すでにプラモデルが普及しており、マルサン全盛の時代だった。
需要が激減したソリッドモデルキットは、模型店の片隅の追いやられ
ホコリをかぶった状態になっていた。

ある日、行きつけの模型店に行ってみると、棚のすみっこに迫力ある
軍艦のボックスアートがチラッと見えた。
店のオバハンに頼んで取り出してもらうと、それは重巡洋艦「古鷹」のキットだった。
ホコリが厚めに箱を覆っていたので、長い間売れ残っていたことはすぐに
わかったが、ボックスアートに描かれたその威風堂々たる艦容は、おそらく
大日本帝国海軍のお偉方から絶賛されるようなものだった(…と、そのときは思った)。
箱は黄色く変色したセロテープで開封できないようになっていたが、軍艦のプラモデルは過去に作ったことがあり、だいたいどんなものかは想像できたので、価格は800円くらいと記憶しているが、メッチャ高いなと思いながらも、迫力あるボックスアートにすっかり舞い上がってしまった私は、中身を確認しないで買おうとした。
当時、100円のプラモがようやく買える財力をもつようになっていた私だったが、
このときはたまたまあちこちでかき集めたお年玉で、けっこう金持ち(?)に
なっていたのだ。

そのとき、店のオバハンから驚くべき言葉が発せられたのだ。
「キミ、本当に買うの」
エッ、オレが買ってはいけないものなのか?
ナゼ、売ってくれないのか?
「これは、フツーのプラモデルと違うんだよ、いいの」
オバハンは、箱を開けて中身を見せてくれたのだ。

「?」…これは、一体何だ!
中には、木製の部品らしきものが、バラバラッと入っていたが、
それらをそのまま組み立てたとしても、とても軍艦には見えないことは
小学生の私にも想像はついた。
「これは、木を削ったりして作るものなの。キミにはムリだね」

しかし、あの威風堂々たるボックスアートに完全にやられてしまっていた
私は、何とかなるだろう…という理由のない自信に満ち満ちており、
結局買ってしまった。
喜び勇んでキットを家に持ち帰ったが、どうやって作っていいのやら
途方に暮れてしまった。
そのうち、母親に見つかり大目玉を喰らったあげく、店に返してこいとの厳命を受けた。拒否すれば、その日の夕飯は無しである。
ただ、母親は作れもしないソリッドモデルを買ったのを怒ったのではなく、
当時の小学生には大金の800円を使ったことに怒ったようだった。
結局、母親もソリッドモデルが何か、よく理解していなかったのだ。

夕方の町中を、重い足取りでトボトボと歩く私の心中は、憂鬱だった。
あのオバハンに何といって返品すればいいのか。
お金は返してくれるのだろうか。
オバハンは、確かにキミにはムリだといって、止めたではないか。
いまさら、このツラさげて行けるか。
さまざまな思いが複雑に絡み合い、答えが出ないままあの模型店の前に着いた。

恐る恐る店内に入ると、「いらっしゃい」…あのオバハンの声が響いた。
私の顔と、腕にかかえたソリッドモデルの箱を見て、オバハンは瞬時に
状況を理解したようだった。
しばし、両者無言の状態が続いた。
私は意を決して「これを返しますから、お金を返してください」と、
蚊の鳴くような声で言うと、即座に「だから、言ったでしょ!」という
厳しい声が返ってきた。
「だいたいね、小学生ではムリなの、何度も言ったでしょ、
大人の言うことは聞くものよ。とにかく
◎○▲×◎■○◎▲∞×ωΩ◎」
店内には、他にお客がいなかったため、こってりとしぼられ続けた。
機関銃のような言葉の集中砲火に、私はひたすら耐え続けた。

オバハンは、言いたいことを一気に吐き出すと、「これからは、気をつけてね」と無愛想な表情で、
お金を返してくれた。
私は深々と一礼をすると、逃げるように店から外に出た。

家に帰り、事の一部始終を母親に報告するや、母親は一言
「まさか返しに行くとは思わなかった」…

そんな事件があって以来、あの模型店には一度も行ったことはない。


ゴム動力によるプラ製フライングモデル








プラモデル










グレンコモデルで再販されたときのもの。











次回の更新は、8月15日終戦記念日夜の予定です。


もうひとつの老舗・リンドバーグPart5

2011年06月30日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


VuRoRoRooooow!


「降りろ


「野郎、ぶっ飛ばしてヤル!」


「やめろ!
 くたばるだけだ
 俺に任せろ」

つづく




リンドバーグ
艦船ボックスアート
美術館




























対空火器満載のメカメカしい雰囲気がよくでた絵だ。





「南太平洋海戦」の記録映画。
日本機の執拗な攻撃に逃げ回る米空母。
航空魚雷命中の衝撃は、メチャすごい。
飛行甲板上の艦載機が、踊りまくっている。
http://www.youtube.com/watch?v=a32BOVCQGD4




これはレベルの金型(戦艦ミズーリ)画像だが、リンドバーグも
同じようなものだろう。

金型のゴツさに驚くが、この金属の固まりを加工して
プラモの繊細なパーツを射出できるようにするのは、
大変なことだ…ホントにそう思う。

モデラーは、あのプラモはモールドが甘いだの、
ここの表現がイマイチだのと無責任な批評を
してしまうが、開発するメーカーは苦労しているんだな
ということが、よくわかる。
もっとも、お客さんからお金をもらう以上グチを言ってはいられない。



ドイツ週間ニュースより、シャルンホルストの出撃と
イギリス空母グローリアスの撃沈。
http://www.youtube.com/watch?v=9QrW8H1pyoQ

上陸用グッズあれこれ




















上陸もの映像

『バンド・オブ・ブラザース』の太平洋戦争版『ザ・パシフィック』。
前作はヨーロッパ戦線のアメリカ空挺部隊を描いていたが、
こちらは海兵隊。ガダルカナルの戦いを皮切りに、ペリリュー、硫黄島、沖縄を
舞台に、日本軍との死闘をリアルな映像で再現していた。

TVドラマ『ザ・パシフィック』 ペリリュー島上陸シーン
http://www.youtube.com/watch?v=b0o1MQN-SJU

TVドラマ『ザ・パシフィック』 ペリリュー島日本軍飛行場での戦闘
http://www.youtube.com/watch?v=6mbPAAiKa8Q&NR=1&feature=fvwp

TVドラマ『ザ・パシフィック』 硫黄島での戦闘
http://www.youtube.com/watch?v=98IXQRkVYf0

TVドラマ『ザ・パシフィック』 日本軍戦車の奮戦。
95式軽戦車はレプリカなのだが、よくできている。
けっこう速く走っているし、足回りもホンモノそっくり。
でも、シャーマン戦車の攻撃で、あえなく( ゜д゜)ドカンー。
http://www.youtube.com/watch?v=dhyGPxc4gQY











Wikipedia


JFKのPT109を限定発売したときのボックスアート。

描かれた魚雷艇と駆逐艦の位置から判断すると、
衝突は無事回避されたかのような印象を受ける。
この絵が事実なら、あの歴史的な出来事は起こらなかった
ことになる。
まあ、衝突寸前のあたかも魚雷艇が引き裂かれることを
予想させる絵では、売上に影響すると考えたリンドバーグ社は、
イラストレーターに指示して、このような構図で描かせたのかも
しれない。
もっとも、この衝突が起こらなくても、ケネディは大統領に
なったことは間違いない。

ところで日本の駆逐艦だが、艦首にナンバーとか奇妙な文字が
描かれていて、なんだか変な感じだ。
艦橋付近も天霧とは違うようだ。どちらかというと、アメリカの
駆逐艦っぽい雰囲気なので、おそらく担当したイラストレーターは
自国駆逐艦の資料を見ながら描いたのではないかという気がする。
Wikipedia
右端がケネディ艇長。

Wikipedia
駆逐艦天霧

1945年公開の映画『コレヒドール戦記』予告編。
米魚雷艇の攻撃で、爆発炎上する日本艦艇のシーンがでてくる。
ジョン・ウェイン出演。
http://www.youtube.com/watch?v=cHtdB97uA08&feature=related


若き日のJFKの活躍を描いた1963年公開の映画『PT109』予告編。
ケネディ艇長をクリフ・ロバートソンが演じている。
http://www.youtube.com/watch?v=gJVYVrh2-Ig

映画『PT109』より、駆逐艦天霧にまっぷたつにされる魚雷艇。
http://www.youtube.com/watch?v=16xkJ1PziMs&NR=1


リンドバーグ最大のライバル。
ケネディ艇長の写真や迫力あるボックスアートなど、
モデラーの心をくすぐる仕掛けがいろいろ用意してある。
販売では、どちらの勝利に終わったのだろうか。


なつかしい。
高荷先生のボックスアートが
よかった。
ジャングルに放置された二式大艇に、
妙な寂しさを感じたものだ。

当初は艇内にモーターを
内蔵してスクリューを回転させる
ようになっていたが、のちに魚雷型の
水中モーターを取り付けて、走行させる
ようになった。

魚雷艇、脱線編





旧ソ連の魚雷艇は珍しい。
右手前のガスマスクと防護服に
身を固めた乗員の姿が、なんだか
異様でソ連らしさを感じたものだ。










初期のアメリカ原潜映像

ゼネラルダイナミックス社制作の原潜ノーチラスの
建造・進水式などの記録映像。
http://www.youtube.com/watch?v=6tU4jYucP7g&feature=related

1958年、ノーチラスが潜行状態で北極点を通過したときの記録映像。
http://www.youtube.com/watch?v=0upe-mGqsjY

オマケ


こちらはノーチラスでも、ディズニー映画『海底2万マイル』に登場した潜水艦。
劇場公開用予告編。マルサンが、このプラモを発売していたな、なつかしか。
http://www.youtube.com/watch?v=Xhyuey4xU3Q&feature=related

ディズニー映画『海底2万マイル』
襲いかかるバケモノイカとの戦いがスゴイ!
 
http://www.youtube.com/watch?v=EeUJPbTGRj0&feature=related


悲劇的な最期を遂げたスカルピン(SS-191)をモデル化している。

この潜水艦は、1943年11月19日にトラック島沖において、
日本艦艇を攻撃しようとして、逆に爆雷攻撃を受け、艦が損傷し
緊急浮上を余儀なくされてしまったのだが、海上で待ち受けていた
駆逐艦山雲の砲撃と機銃掃射でボコボコの状態になり、自沈してしまう。

乗組員55名のうち、42名が日本側に救助されたが、
彼らの悲劇はまだ続いた。
日本に移送される際、20名は空母沖鷹に乗艦させられたが、
アメリカ潜水艦の雷撃で沈没してしまう。
彼らのうち、救助されたのは1名のみ。
残り19名は死亡した。
味方の攻撃で犠牲者が出てしまったという何とも気の毒な話だ。







港の働き者

















船舶の安全のために、日夜活躍する灯台の
プラモ。メチャ地味なアイテムだが、コレクションとしては
オモシロいかもしれない。



こんなモノまで……

日本に東京タワーのプラモがあるように
アメリカには当然あってしかるべきものだろう。


リンドバーグは、アメリカの象徴たる
白頭鷲までモデル化した。

猛禽類を国家の象徴に使用した例は
多い。イチバン有名なものは、やはり
ナチス時代のドイツだろう。

「ドイツ週間ニュース」のオープニング。
負け戦の映像も、勝利の報道に
してしまうワザがうまい。

人体模型のいろいろ



「人体の不思議展」のプラストミック
標本を思わせるような雰囲気で、
個人的にはキモくてあまり好きでは
ないのだが、ある程度需要がある
みたいで、シリーズ化されている。

レンウォールのように身体丸ごと
というよりは、内蔵などを独立した
状態でモデル化している。
通常のプラモと異なり、教材的要素が
大きいようだ。











感覚器官のプラモというのが、
オモシロい。






心臓を概念モデルとした点がユニーク。
手動ポンプをシュコシュコ動かすと、
血液に見立てた赤い水が、パイプの中を
流れる様子が見られるようになっている。
これだと、あまりキモくないので、
お子さまの教材にはいいかもしれない。

リンドバーグ版「栄光の馬」

レンウォールやマルサンのものは、
現在入手困難なので、どうしても
という人はこれを買うのも、ひとつの
方法ではある。

恐竜もの






UFOもの

1947年、アメリカのニューメキシコ州
ロズウェルに墜落したとされる円盤と、
そのときに回収された宇宙人をモデル化
している。
パッケージに「トップシークレット」の
文字が見えるが、これだけ一般に
知られた公然の秘密(?)
も珍しい。

オマケ
なつかしアメリカテレビドラマ

Wikipedia

TVドラマ『ベン・ケーシー』オープニング 主人公が着ていた
丈の短い白衣が、ナゼかカッコよく見えた。当時、日本の医者は
理科の先生が着るようなコート型のダサい白衣だったが、その後
ケーシースタイルの医者が多くなったのは、やはりこのドラマの影響か。
http://www.youtube.com/watch?v=ee4-28k3Fig


Wikipedia

TVドラマ『ハワイアンアイ』オープニング。
いきなりの「波乗り」シーンが新鮮だった。
当時の日本では、サーフィンってまるで別世界のレジャーだったと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=7oCySuqUnZk&feature=related


Wikipedia

『ハワイ5-0』オープニング。
ハワイを舞台としたテレビドラマといえば、
ヤッパ、これだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=AepyGm9Me6w


Wikipedia

テレビドラマ『サンセット77』オープニング 日本でも1960年から1963年にかけて
放送していた。デカいアメ車を乗り回すあちらの私立探偵は、当時のカッコいい職業の
ひとつになっていた。
http://www.youtube.com/watch?v=weAIhNDn034&feature=related


Wikipedia

TVドラマ『逃亡者』オープニング 冤罪をテーマとしたドラマだが、
執拗なジェラード警部の捜査追跡に、毎週ハラハラドキドキだった。
冒頭の「リチャード・キンブル、職業 医師」というナレーションが
印象的。
http://www.youtube.com/watch?v=DBXb_6-2zOw


Wikipedia

Wikipedia
主人公のおバカな部下(右)と、彼に毎回振り
回される気の毒な軍曹ドノ。

TVドラマ『マイペース二等兵』オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=_JAA2Unb0B4


次回の更新は、7月15日夜の予定です。

Disney
『絶版プラモデルやじ馬考古学』100回記念は
コレだ!


もうひとつの老舗・リンドバーグPart4

2011年06月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


DOM! DOM! DOM!


BAKOM! BOKAN!


「まだ弾着が遠いぞ。
 奴らが修正をしてくる前に
 一気に走り抜けるんだ」


Vuooooo‥‥‥


Vuooooow!


「なんてこった。
 
列車後方に敵戦車!!

つづく



素晴らしき民間機プラス1
     ボックスアート美術館





上2点は、お父ちゃんと遊べるゴム動力の模型ヒコーキ。
プラモとは性格が異なるが、素材がプラスチック製なのが
いかにもプラモメーカーらしい。




























グレンコモデルで復活したときのものが、コレ。


ホンモノ画像 Wikipedia











リンドバーグの大西洋横断飛行映像。
航空史上、アメリカが誇るべき快挙を

当時のニュース映画(無声)より。
http://www.youtube.com/watch?v=lDxOyhLQ1Oc



ツポレフTu-104実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=tWPA6HgbbPs&feature=related



1961年公開のプレスリー主演映画『ブルー・ハワイ』より。
復員してきた主人公がホノルル空港へ降り立つシーンに、
このDC-8が登場。ただし、航空会社はパンナムではなく
ユナイテッド航空だった。


http://www.youtube.com/watch?v=cOvapRh7iAI

脱線ついでに、プレスリーの映像を…



1956年、米テレビのバラエティー番組『ミルトン・バール・ショー』に出演した
エルビス・プレスリーの映像。司会のオジサンが興奮してプレスリーのモノマネを
するのがオモシロい。しかし、このときの放送はプレスリーの動きが下品・卑猥だ
という抗議の嵐が吹き荒れ、大騒ぎとなった。
http://www.youtube.com/watch?v=zU4i5gyFK1s&feature=related

当時米テレビのバラエティー番組で絶大な人気を誇った『エド・サリヴァン・ショー』に
出演したエルビス・プレスリーの映像(1956年)。
当初、プレスリーなど低俗だといって自分の番組への出演を拒否していた
サリヴァンだったが、あまりのプレスリー人気で呼ばざるを得えなくなったという
エピソードがある。ただ、プレスリーの腰の動きが卑猥だと判断していた
テレビ局は、抗議殺到を恐れ下半身を極力映さないように放送した。
また、衣装もラフなスタイルではなく、まともなスーツを着用するようプレスリーに
要求するなど、局のテンヤワンヤぶりがうかがえる。
 
http://www.youtube.com/watch?v=mWzkoem_Psc&feature=related

Wikipedia
DC-8といえば、やはりこの時代の日本航空が
なつかしい。ちょっと地味な塗装だが、現在の
ものに比べれば落ち着いていてイイ…なんて、私もオジサンに
なったもんじゃて。

日本航空といえば、東京FMの『ジェットストリーム』が
思い出される。とくに、城達也氏のナレーションは
すばらしい。あのオープニングは、いま聴いても
非常に洗練されていて、まったく古さを感じさせない。
http://www.youtube.com/watch?v=WXOzUIPz9NE&feature=related

ヒコーキをテーマとした曲としては、この「高度60000フィートの飛行」が
最高だろう。かつて、東京FMの『ジェットストリーム』でも
よく流れていた。 動画なし。
http://www.youtube.com/watch?v=cFzJ5OqyxH0

TBSのテレビ番組『兼高かおる世界の旅』。
1959年から1990年まで続いた超人気番組で、
海外旅行が高嶺の花だった私の子ども時代、手軽に楽しめる
ガイドブック的存在だった。
セレブ的雰囲気の兼高かおるとオッサン丸出しの芥川隆行のトークも、
キャラの違いが浮き出て、オモシロかった。
当時、番組の協賛がパンアメリカン航空で、航空会社といえば
パンナムだ…というイメージが、私の脳裏に刷り込まれてしまった。
http://www.youtube.com/watch?v=v5YIpFMPb54

1956年公開の映画『八十日間世界一周』予告編。
ビクター・ヤングのテーマ曲もよかったナ。
映画のなかで神奈川県鎌倉の大仏が登場した。
http://www.youtube.com/watch?v=JQgOld79N6o&feature=related



1960年、空港のパンナム・ボーイング707映像。
映像のいたるところに、豊かなアメリカが感じ取れる。
http://www.youtube.com/watch?v=QI1bZeSDDFI


ボーイング707の原型  Wikipedia

背面飛行ができるジェット旅客機として、
唯一の存在。もっとも、お客さんを乗せた
状態でやることはないだろうが、優れた操縦性と
強力なパワーがあるからこそできる芸当なのだろう。

聞いた話では、原型機のデモフライトの際、招待客や
マスコミにアピールするため、パイロットが独断で背面飛行を
敢行して一同の度胆を抜いたそうだ。
ボーイングの経営陣は、事故発生と勘違いし卒倒しそうになったとか。
このパイロットは、その後どんな処分を受けたのか気になるところだ。




1958年にコンベア社が制作したCV-880プロモーション・フィルムPart1
機体の強度試験映像など。
http://www.youtube.com/watch?v=QNlZFsTr178&feature=related

1958年にコンベア社が制作したCV-880プロモーション・フィルムPart2
機体製作工程の紹介。

http://www.youtube.com/watch?v=ZNzIa5_z3F0&feature=related

Wikipedia
プレスリーの自家用機だったCV-880。
「リサ・マリー」という愛称がつけられていた。

リッチな人は、スゴイ!
ワシなんか自慢じゃないが、借金して
ようやくクルマを買ったんじゃぞ。
借金の返済が終わるまでの地獄の日々…(;^ω^)
…どうでもいい話だけど…



ユナイテッド航空御用達カラベル映像
http://www.youtube.com/watch?v=JFZh3ai5Gzg


フランスの旅客機なので、ボックスアートには
フランスの象徴たるエッフェル塔が描かれている。
古き良き時代のレトロなヨーロッパをイメージした
雰囲気が絵全体に出ていて、イイ感じだ。



エール・フランス広告映像
広告の雰囲気が、チョッと小粋でお洒落な国フランスを感じさせる。
http://www.youtube.com/watch?v=Axlk43sP7ls

Wikipedia
主翼下にエンジンポッドを取り付けていないので、
機体全体がスッキリまとまっている。
いかにもフランスらしい洗練されたデザインだ。


かつて、ノースアメリカン社はXB-70をベースとした超音速旅客機の計画を
発表したことがある。
リンドバーグでは、まだ構想段階の機体をいち早くリリースしたのだが、
肝心の開発計画がボツになってしまい、結局は幻の機体となってしまった。


XB-70が再販されたときのボックスアート。
一見油絵風の描き方が印象的。

オマケ国産メーカーの民間機プラモ




観光会社のパンフレットを思わせるデザインが、GOOD!
ご当地の名所旧跡や物産などが、写真ではなくイラストを
使用しているところが、手作り感が感じられていい。
旅の楽しさやワクワク感をパックしたボックスアートという
のも、ちょっと珍しい。もっと、この種のボックスアートが
あってもいいと思う。
このアイデアを出した人は、かなりの切れ者だ。






























宇宙モノ











宇宙ステーションとロケットをペアで
発売したときのボックスアート。

おやっ、発売時期で、商品名が変化しているゾ

最初は、月に着陸したかと
思いきや…


お次は、火星探査船として登場。


さらには、漠然とした星探査船に衣替え。
旧版にあった「火星」の文字は
どこにもない。どこの星を調べるので
あろうか。
「スペースシャトル」の名称も登場し、
もうわけがわからん。


グレンコモデルがリンドバーグの金型を
使用して発売したものでは、月着陸船に
任務変更、もとの任務に戻ったわけだ。
同一の探査船で、これだけ宇宙の
調査に活躍したものも珍しいのでは
ないだろうか。

ところで、一見ヘンテコなスタイルをした
このプラモは、実のところあの偉大な
人物がデザインしていたのだ。
その人物とは‥‥
Wikipedia
NASAの頭脳、ウェルナー・フォン・ブラウン!

SCIENTIFIC AMERICAN
「SCIENTIFIC AMERICAN」というサイトに掲載されていた
スケッチには、彼のサインと1952(1952年という意味か)
という数字が書かれていた。

サイトの説明によると、宇宙ステーションと月面との間を往復する人員
輸送用の宇宙船で、先端の丸い部分に宇宙飛行士が50人ほど搭乗
できる超大型のもの。


上のスケッチをもとにイラスト化したもので、1952年に発売されたアメリカの
週間雑誌「コリアーズ」に掲載された。
リンドバーグのプラモは、どうやらこの宇宙船を若干アレンジしてモデル化した
ようだ。

クルマ

















これも立派なアメ車だ。



ジョン・フォード監督の1939年公開の映画『駅馬車』
アパッチ族が駅馬車を襲撃するシーンが有名。
追いつめられて、いよいよダメかというときに、
騎兵隊が救援に駆けつける西部劇おきまりのパターンが見られる。
でも、騎兵隊はどうやって駅馬車の現在地を割り出したのだろう。
これを考えると、夜も寝られなくなってしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=ZUb5UPzHR6U&feature=fvwrel

Wikipedia
地球にやさしい乗り物であることには、間違いない。

バイクもあるでヨー!


1960年代なつかしむ


このキモい連中は、一体誰だ…

1960年代、米ソの宇宙開発競争が激化すると、人々の関心は
宇宙に向けられたが、それにともない宇宙をテーマとした
「スペースサウンド」なる音楽がヒットするようになった。

スペースサウンドといえば、このグループを忘れてはならない。
独特の澄んだ音色で人気を呼んだスウェーデンのグループ、スプートニクスは
その画期的(?)なステージ衣装とともに記憶に残る。
日本で知られた同国のアーティストといえばアバがあまりに有名なので、
どうもその存在が薄れがちなのが、チトかわいそう。

「スプートニクスのテーマ」 
短い曲だが、けっこうノリのいいところがグッド。
http://www.youtube.com/watch?v=XjHaSTr74LQ

スプートニクス「ロケットマン」 宇宙時代の幕開けをイメージさせる
ステージ衣装は当時話題となったが、ヘルメットをかぶった姿を
見ると何とも異様なスタイルだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Ooa62i53XSg&NR=1

スプートニクス「空の終列車」 宇宙服風ステージ衣装の別バージョン。
金魚鉢風の透明ヘルメットを着用している。
               
http://www.youtube.com/watch?v=Dc6ReHtCTqk


次回の更新は、6月30日夜の予定です。


もうひとつの老舗・リンドバーグPart3

2011年05月31日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


「オイ、いつになったら飛べるんだ」


「エルベ川流域は、天候が回復しない。
 こうなったら、砲撃で線路を破壊するしかないぞ」









BaKoM!!


HuRuRuRuRuRuRuRuRu‥‥‥


「伏せろ!」


BAKAN!!

つづく


もうひとつの老舗リンドバーグPart3




中身が見えるパッケージは、なかなか
良心的だ。こうした配慮は、お客さんの
心証を良くする。
おかげで、リンドバーグは生き残る
ことができた。










なつかしのマルサン・プラモ

マルサンでは、リンドバーグの1/48をコピーして
クリヤータイプとノーマルタイプの2種類のキットを
発売していた。
サンダーボルトは、単座機のなかでは大型なので
当然キット自体もかなり大柄となるのだが、それが子供心を妙にくすぐり
何となく得をしたような気分になる。
当時、実機のことを知らなかったので、アメリカの「紫電改モドキ」と
呼んだりしていた。




1/72スケールのボックスアートを描いていた人は、被弾した状態が
好き(?)だったようで、P-47以外でも多くのバトルダメージ画を残している。

そういえば、火のついた線香や焼いた釘・針・ドライバーなどの先端を
胴体や主翼に押しつけて、被弾状態を再現したりものだ。
これって、やった人はかなり多いのではないだろうか。












電動モーターで、四つのプロペラが回転する超豪華版。



ドイツ週間ニュースより  押し寄せる米爆撃機群を迎撃するドイツ戦闘機
http://www.youtube.com/watch?v=ZthTRnP5kK0&feature=related

ドイツ週間ニュースより  押し寄せる米爆撃機群を迎撃するドイツ戦闘機パート2
http://www.youtube.com/watch?v=eJozQz3bur4&feature=related

ドイツ週間ニュースより  押し寄せる米爆撃機群を迎撃するドイツ戦闘機パート3
http://www.youtube.com/watch?v=XIExz8EylRA&feature=related

主役がB-17だった感もあるテレビドラマ『爆撃命令』モノクロ版。
http://www.youtube.com/watch?v=CxgzT765Ed0

テレビドラマ『爆撃命令』カラー版。
ギャラガー大佐が、イケメンでカッコよかったナ。
http://www.youtube.com/watch?v=pNY__AOnufo









ヘルキャット・ワイルドキャットのクラッシュシーン集。
ハデな事故の割に、パイロットは無事。
感謝すべきは、頑丈な機体を造った製造元のグラマン社(?)。
http://www.youtube.com/watch?v=Tmxh9RPjZUg






上とは、リンドバーグのロゴが異なる。





















リンドバーグは、ドイツ機もけっこう出していた。
とくにジェット機、ロケット機を含む大戦末期のドイツ機というのは、
日本のメーカーではなかなか手を出さないようなものもあり、ドイツ機ファンでも
あった私には、超刺激的だった。







なつかしいマルサンのプラモ。

小学生のころ、初めてこのプラモを見て
エンジンが内蔵されていたり、機首の
カバーを外すと機関砲が見えたりと、
そのリアリズムに感動したものだった。
オリジナルが良かったという事実も
あったのだろうが、マルサンのコピー技術も
一定水準以上あったので、あまり
アラを出さずにすんだのかもしれない。

当時、世界の名機を1/50スケールで
シリーズ化したのは、子どもには驚異的だった。


マルサン倒産後は、ニチモが金型を引き取って
再発売していた。「老兵は死なず」…息の長い
プラモとなった。









ルーデル大佐の活躍 ドイツ週間ニュースより。
http://www.youtube.com/watch?v=kLDhZH0-aDU&feature=related

Ju87カノンフォーゲルの威力 こいつに狙われたら逃げられないゾ。
http://www.youtube.com/watch?v=AhZ3zWcI-m8&feature=related

東部戦線でのJu87 ドイツ週間ニュースより。
http://www.youtube.com/watch?v=BCNWYlx4evY&feature=related

オマケ:これは貴重!ナチス時代の空軍御用達ヘルメット生産風景。
一枚の鋼板を加工して、完成品になるまでの工程がよくわかる。
職人の手作り感がいいです。
http://www.youtube.com/watch?v=dqyaOvXvSnE






真っ赤な空が刺激的。
「空飛ぶ缶切り」なる機体の存在は、このプラモで初めて知った。

Hs-129の活躍を伝えるドイツ週間ニュース。
http://www.youtube.com/watch?v=kqTleVTB-_g&feature=related



クレタ島攻略戦の記録映像。主役は、Ju52と降下猟兵。
http://www.youtube.com/watch?v=ZIyRk33pf30

オマケ ドイツ週間ニュースより、巨大ハリボテが宙を舞う。
Me323ギガント映像。
http://www.youtube.com/watch?v=-v79c8C6jRA








当時の朝日新聞社ニュース映画より。
時速746km/hのスピード記録樹立。喜びのあまり、
機体から降り立ったパイロットが、側転をするシーンが収められている。
http://www.youtube.com/watch?v=1cGC47uHwZk



驚異的なパワーを秘めたMe163映像
スクランブル発進は、他の機体の追随を許さない。
http://www.youtube.com/watch?v=Qbv_nwoiKvY&feature=related



He162離陸映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=rFqts2FaQmQ&feature=related



「長っ鼻」ドーラの離陸映像(音声なし)。
大戦中のドーラ実写映像って、ほとんど
ないんだよね。
http://www.youtube.com/watch?v=cnBbj1pQaKg&feature=related









Ju88実機映像、ドイツ版『頭上の敵機』 湯たんぽみたいな薬莢受けを装備した
航空機関銃の様子がよくわかり、貴重。
http://www.youtube.com/watch?v=ci7lm8-yFf8




当時のドイツ空軍では、ボックスアートに描かれた
トラクターを使用していたのだろうか。
同社のスカイホークやミグ19のボックスアートに
同じモノがあったような……





このハインケルが登場する映画として、一番知られたものはやはり『空軍大戦略』だろう。
オープニングのドイツ空軍のお偉いさんを部隊総出でお出迎えするシーンは、とても印象的だ。
http://www.youtube.com/watch?v=cNVVoH9-QH0&feature=related

映画『空軍大戦略』より。
ノルウェーから渡洋爆撃を敢行したハインケルだったが、護衛戦闘機をつけなかったのが仇となり、
スピットファイアにボコボコにされるトホホなシーン。
http://www.youtube.com/watch?v=ZuI0gFUq3HY&feature=related




ドイツ爆撃機の天敵。






垂直尾翼に軍艦旗を描くなど、考証的にはきわめて怪しげだが、50年近く前の
ボックスアートにしては、零戦21型の特徴をワリと忠実に再現している。


カウリングが黄色の塗装になっているが、これはオーロラの零戦みたいに
日本人をコケにした意味合いなのだろうか。
整備員も、なんだか陸軍兵士みたいな服装で変な感じだが、
零戦自体は上のボックスアートよりも洗練された描き方をされている。



日米合作戦争巨編『トラ・トラ・トラ!』予告編。
登場した日本機は零戦を含め全部がレプリカだったが、
わりとイイ感じに作られていた。
画面いっぱいに乱舞する日本機を見たら、ニセモノだということを
忘れてしまったゾ。
http://www.youtube.com/watch?v=YRfPcnlMYtU


















昭和なつかしむ

こどもの頃、テレビで見たアメリカ・アニメ・タイトル映像集。
ハンナ・バーべラ・プロダクションの一連の作品が、
メチャなつかしい。

そういえば、いつの間にか日本のテレビでは、
アメリカ・アニメを放送しなくなった。
それだけ、日本アニメの質と量が
向上したということなのだろうが、
あのアメリカン風味のギャグは
オモシロかった。

「突貫カメ君」タイトル映像
http://www.youtube.com/watch?v=zumoSjwGSPs

「リッピーとハーディー」タイトル映像
悲観主義者・ハーディーの口癖「やんなっちゃう」が印象に残る。
http://www.youtube.com/watch?v=tOkXiyLx-O0&NR=1

「ワニのワニー」タイトル映像
http://www.youtube.com/watch?v=TrB7lFvlL-8&feature=related

「ドラ猫大将」タイトル映像
http://www.youtube.com/watch?v=ykRZbOb1c5c&feature=related

「宇宙家族ジェットソン」タイトル映像
http://www.youtube.com/watch?v=WpBqYcGqaaw&feature=related

日本未公開 「原始家族フリントストーン」のタバコCM
http://www.youtube.com/watch?v=gDamNtQpu2w&feature=fvwrel

「少年シンドバッド」タイトル映像
http://www.youtube.com/watch?v=IP4cf4Zn00E&feature=related


特報!

レベルのスナークが復刻される。
このブログが公開される頃には、
模型店にも出回ると思われる。

ボックスアートも旧版のまま(メーカー
ロゴの大きさは異なるが)で、古き良き時代の
テイストがすばらしい。

復刻版


旧版1958年発売

レベル・ミサイルプラモの第一弾でもある。

ヒストリーメーカー、1982年発売。



現在では見られなくなった大型有翼ミサイルモデルが、
オジサンにはメチャなつかしい。
全体的にアッサリ感はあるものの、さほど古さは感じられない。
それだけ当時のレベルの技術水準が、いかに高かったかが
よくわかる。1958年製というから、半世紀前のプラモなのだ。



レベル・エアロビーのインストに掲載されたスナーク。
ボマークの姿も見える。

Wikipedia
発射!

Wikipedia
アメリカ空軍の長距離巡航ミサイルで、
ICBMが実用化されるまでの
1958年~61年にかけて、
実戦配備されていた。
目標に到達するとミサイル前部の
核弾頭を切り離し、落下・爆発させる。


次回の更新は、6月15日夜の予定。


もうひとつの老舗・リンドバーグPart2

2011年05月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「総統は現場を知らん。
 いま機甲部隊を移動させたら、
 ベルリンは終わりだぞ。
 君は、何故そのことをハッキリ総統に
 伝えんのだ。ただの伝令ではあるまい。
 その列車は、
ワシントンやモスクワを
 一瞬で 吹き飛ばす新型ミサイルでも
 積んでいるとでもいうのか」


「いいえ、閣下。
 未来への遺産があるだけですよ」


「諸君、われわれは何も知らんほうがいいようだ。
 これから作戦会議を開くぞ」

つづく

もうひとつの老舗リンドバーグPart2











F-80 スピード記録樹立時(1946年)の映像
http://www.youtube.com/watch?v=PuhttlQ4d3g&feature=relmfu



F-94C実機映像。ロケット弾の装填方法がよくわかる。
http://www.youtube.com/watch?v=poeY8TRuPQg










wikipedia



X-3飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=hnqdaEmeBH8&feature=related






wikipedia

プロペラ付XF88映像。こいつは貴重だ(音声なし)。
http://www.youtube.com/watch?v=l1rqlfhLdvc&feature=related







F-86vsミグ15 朝鮮戦争時のドッグファイト映像。
http://www.youtube.com/watch?v=AioUMQ2VxCQ&feature=related

なつかしいハチロク時代のブルーインパルス展示飛行映像。
http://www.youtube.com/watch?v=P2z62Rlf0kM&feature=related





セイバードッグ映像 ロケット弾発射の煙がすごい。
これは実機映像でなければわからない。
http://www.youtube.com/watch?v=cE70tBCNY6E

唐突ですが、F86Dといえば
ヤッパこのプラモが忘れられない!

外国プラモのコピー製品が多かったマルサンだったが、
オリジナルもあった。その中でも、最高峰と思われるのが
このキットだ。
その完成度の高さは、当時としては驚異的で、
まさに国産プラモの記念碑的存在だった。

胴体が分割でき、中のジェットエンジンが取り出せたり、
細かく再現されたコックピット内、主翼前縁のスラット可動、
整備員やエンジン運搬車、ロケット弾運搬車など、これでもか
という豊富なアクセサリー等々にメチャ感激した。
また、橋本先生のボックスアートも非常に洗練された内容で、
すばらしかった。


マルサン後期のボックスサイドが
黒のもの。私にとっては、こちらの
方がなじみがある。
タミヤ流に背景が白になっているが、
テクニカルイラストっぽいボックスアートも
新鮮でよかった。

マルサンをもっと知りたい!
…という人は

マルサンに関する文献といえば、やはりコレ。
マルサンの誕生から消滅まで、さまざまなエピソードが
綴られており、興味深い。

玩具や怪獣のソフビなど、プラモ以外の記述も多いが
日本初のプラモ「ノーチラス号」誕生秘話や、これも
日本のテレビ史上初のプラモ番組「陸と海と空」
ウラ話、レベル社との提携によるマルサン・ラベール
(当時はレベルとは呼ばなかった)ブランド誕生の
いきさつなど、マルサンファンには見逃せない内容だ。
巻末の製品一覧リストは、貴重。




「ベトナム・アクションキット」と銘打ったベトナム戦争便乗商品。
戦争はアメリカの模型メーカーにとって、製品の販売促進に欠かせない。
これは別にリンドバーグに限ったことではなく、レベルやモノグラムなど
多くのアメリカのメーカーが行っている。

wikipedia
ド迫力、ゼロ距離発進

F-100ゼロ距離発進映像
http://www.youtube.com/watch?v=oImq1glnOds&feature=related



F-100空中給油映像
http://www.youtube.com/watch?v=Yw0V2B_p9o4&feature=related


この当時のアメリカ製プラモにしては、自国の機体なのに
西ドイツ・バージョンは珍しい。
実機を大量購入してくれたお得意さんへの
輸出を考えての製品なのか。
ならば、空自バージョンもあれば…と考えてしまうが、
やはりこの時代、アメリカの関心はもっぱら欧州だったということが
何となくわかってしまう。

 

「ジェット・サウンド」装置のカラクリイラスト付。

初期のF-104飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=Kb5xc96Q8Jk&feature=related

映画「ライトスタッフ」よりNF-104飛行テストと事故
http://www.youtube.com/watch?v=bQWps7Mpv6M






スティックを動かすことで、ピアノ線で連動したスタンド上のプラモを上下に動かすことができる。
いまでは見ることができなくなったカラクリスタンドだ。
スタンドに組み込まれた可動メカニズムもさることながら、そのゴージャス感に
豊かな国・アメリカを感じてしまった。






背景がなくなり、いたってシンプルなボックスアートだが、
これもタミヤの影響か。
それとも、キットに○○○が入っていない…というクレームを
避けるための消費者運動対策なのだろうか。
実際のところ、当初背景に描かれた炎上する石油タンク類が
キットに入っていないとクレームをつけてきた人がいたのか、
リンドバーグに聞いてみたいところだ。

B-58核爆弾投下訓練映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=F7vR8CUn9p0&feature=related

1961年、B-58が最高速度記録を樹立したときの映像。
http://www.youtube.com/watch?v=0jN6hx0LCfA&feature=related

1959年のアメリカ空軍オープンハウス映像。
古き良き時代のなつかしい空軍機が、多数参加。
http://www.youtube.com/watch?v=WmseXJ7DV4c&feature=related


「B70」という表示に注意。
あたかも制式採用されたかのような印象だが、
これはリンドバーグの勇み足。
確かにお客さんが飛びつきそうな未来的なスタイルだから、
大量に販売して開発費をシッカリ回収しようという魂胆が見え隠れする。

XB70実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=JLxtrCpo9Co&feature=related


スナークって、結構デカいんだ…ということが、よーくわかる。
アクセサリーも色々入っていて、完成写真ながら見ていて、にぎやかで楽しそうだ。

スナーク発射映像
http://www.youtube.com/watch?v=d55rz05ynyg&feature=fvwrel

http://www.youtube.com/watch?v=LsiVbB8EYws&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=U8XWAwsg3LQ&feature=related

以下ミニスケール・ペアものボックスアート



フーガ・マジステールの西ドイツバージョンは珍しい。

フーガ・マジステール アクロバット展示飛行映像Part1
http://www.youtube.com/watch?v=YCRxsNF2qIQ&feature=related

フーガ・マジステール アクロバット展示飛行映像Part2
http://www.youtube.com/watch?v=g1UQztFvYEo&feature=related

シーバンパイア、胴体着陸ならぬ胴体着艦テスト映像。
パイロットには相当キツイわ。
http://www.youtube.com/watch?v=f7Lu6LEQ0zo&feature=related



X-15の着陸事故を伝える当時のニュース映画。
胴体がボキッと折れてしまったゾ!
http://www.youtube.com/watch?v=gpy4YIMIJMA&feature=related

NASA制作のX-15その他記録映画
http://www.youtube.com/watch?v=yk1KtY9bJWg&feature=related


やじ馬B級エッセイ

駄菓子屋に君臨する舶来プラモの巻
「舶来品は神のごとく」であった

昭和30年代から40年代前半の駄菓子屋には、今日では考えられない
異変が起きていた。

当時5円、10円の駄菓子類に混じって、レベル、リンドバーグなどの
外国プラモが販売されていたのだ。
これは、東京などの大都市部だけの現象であったのかどうかは知らない
けれど、事実である。

聞いた話では、当時の外国プラモは現在のような外国メーカーと契約した
日本の代理店が一括して輸入する方式ではなく、輸入業者が個々に
輸入する形をとっていたらしい。
そのため、販売ルートがさまざまで、そのひとつが輸入業者→問屋→駄菓子屋へ
つながっていたというわけだ。

あの時代、プラモデルはオモチャより地位が低くて、プラモ専門の
問屋などなく、オモチャ問屋が主に扱っていたらしい。
当然、商品を卸す先は街の玩具店や駄菓子屋、小さな文具店といった
ところ。
自動車(多分、バタバタのオート三輪、ミゼットあたりか)に商品を載せて、
得意先を回っていた。

高級な舶来品プラモが、駄菓子屋の「クッピーラムネ
(みなさん、知ってますか?)」とともに売られていたなんて考えると、
とても奇妙な気がする。
あたかも、正真正銘高級ブランドのハンドバッグが、アメ横のバッタ屋で
売られているような感覚だ。
高価なものとチープなもののごった煮。
昭和30・40年代は、面白い時代だったのだ。

ところで、こんな毛色の変わった商品が駄菓子屋に登場すると、
好奇心旺盛のガキどもの目にとまらないわけがない。
ついには、
店のオヤジと悪ガキどもの、舶来プラモをめぐる激しい
攻防戦が展開されることとなる。

あの時代、親から支給される小遣いは5円、10円だった。
これを握りしめて店に出動するわけだが、肝心のプラモが
200円、300円、あるいはそれ以上では財力の乏しいガキどもは、
とても買えたものではない。
しかも、シュリンプパックされたパッケージは守りが堅く、中身を
確認することなど不可能に近かった。

現在、気の利いた模型店ならサンプルとして、開封したプラモを見本として
置いておくところもあるが、当時の駄菓子屋には、そんな配慮もなかった。
もっとも、現品限りというところがほとんどなので、とてもサンプルを置く
余裕もなかったのだろう。

それでも、好奇心旺盛な彼らにとってこの見知らぬ異国のプラモは
なんとしても覗きたい対象であったのだ。
彼らは、ついに実力行使に出た。
シュリンプパックされた包装を破いて、無理やりパッケージを開封する
のである。

国産プラモのように、パーツをビニール袋に丁寧に包装するという習慣の
ない舶来プラモにとって、これは大打撃であった。
ランナーからパーツはもげ、小さなパーツは紛失・行方不明、インストは破け、
デカールなどグチャグチャ、あわててパッケージが開封できないようセロハン
テープを貼って防備を固めるも、焼け石に水である。
この程度の対策では、ガキどものプラモ荒らしには、とても対抗できない。
見知らぬものに対する燃え上がるような好奇心を、封じ込めることなど
不可能であったのだ。

当然、店のオヤジの監視も厳重になる。
ガキどもも、バカではない。
組織力のある連中は、数人の手下を従えて駄菓子屋にやってくる。
パッケージ開封担当、周辺監視担当、人垣による作業隠蔽担当等々
それぞれ役割をきめて、作業(?)にとりかかるのである。
ガキどもとしては、「忍者部隊月光」に描かれた緻密な作戦に匹敵する
ものだ、という自負もあるのだが、海千山千のツワモノであるオヤジには
しっかりお見通しである。
オヤジの一喝で、退散するのが関の山なのだ。


一方、店側はこの貴重な高額商品をガキどもの餌食にさせないため
ただちに対策をとった。
なんのことはない。
ガキどもの手が届かない高所に、商品を移動しただけのことなのだが
この行為が舶来プラモを「神のごとく」したのであった。


将来、小遣いを貯めたらこの輸入プラモを買いたいので、その動機付けの
ためにも、いま是非中身を見せてほしい‥‥などと、店のオヤジと交渉しよう
という発想力もなければ、交渉力もないガキどもは、高所に置かれた舶来
プラモを、ただため息をつきながら、見上げるしか方法がなかったのだ。
そのため、いつまでも売れ残り、その結果高所にいつまでも君臨することに
なった。

いつしか時は流れ、パッケージはホコリにまみれ、一体どのようなプラモなのか
判別ができないほどの姿になっても、舶来プラモは店の高所に、あたかも
守護神のように君臨し続けた。
ガキどもは、店に行くたびに「まだ、あるじゃん」と気にはするが、いつしか
彼らは成長し、駄菓子屋から卒業していった。


次世代のガキどもが駄菓子屋に来たとしても、ホコリまみれの舶来プラモなど
興味はない。
レベル?何じゃ、それ。
それより、マルサンのゴジラだぜ、いやウルトラマンだ、オレはレッドキングがいい、などと、
怪獣談義に花を咲かせ、高所の守護神たる舶来プラモなど、興味の対象外となってしまっていた。


一方、店のオヤジは舶来プラモ攻防戦が一段落したのに安堵したのか、
関心はもっぱら店の売り上げがいくらにになるのか、売れ筋はどんな商品なのかに集中し、
これまた高所の守護神たる舶来プラモは忘れ去られてしまった。

さらに月日は流れ、パッケージはネズミにかじられ、ゴキブリのフンにまみれ、
天井からの雨漏り、その他天変地異でついには崩壊し、残骸を残すだけに
なったとしても、古代の遺跡のごとく、その場に君臨し続けた。
あたかも、アテネのパルテノン神殿がそうであったように‥‥


そして‥‥

あの悪ガキが戻って来た。
財力のある大人として。
彼は昔の記憶をたどりながら、かつての守護神の居場所に
目をやった。


「まだ、あるじゃん」

やじ馬考古学の、本格的稼働の瞬間であった(ホンマかいな?)。

wikipedia
とても外国プラモが置いてあるようには見えない。
でも、あの時代はあったんだよね。

フィフティーズなつかしむ



チェット・アトキンスの「ミスター・サンドマン」
軽快なギターの音色がすばらしい。
1954年の映像で、人々の50年代ファッションも見ていて楽しい。
http://www.youtube.com/watch?v=n-c66SJPuUI&feature=related

※番外編 幻の九州新幹線全線開通CM
エキストラではなく、自主的な参加でこれだけの人を集めた
CMはメチャ珍しい。震災の影響で、放送自粛になってしまったのは
残念だが、現在YouTubeで見ることができる。
見ていてお祭りさながらの楽しさ・にぎやかさが、シッカリ感じとれる。
 
http://www.youtube.com/watch?v=UNbJzCFgjnU

次回の更新は、5月31日夜の予定。


もうひとつの老舗・リンドバーグ

2011年04月30日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「ソ連軍はエルベ川流域に兵力を
 移動させている。輸送列車を襲うつもりだ。
 ただちに機甲部隊を差しむけろ。いますぐだ」


「総統!
 お言葉ではありますが、いま虎の子の
 機甲部隊を移動させては、ベルリンの
 防衛ができません。
 断じてお受けできません」


馬鹿者!
 ドイツ第三帝国の崇高なる財産を守るのだ。
 ドイツ死すとも、偉大なる芸術は永遠に不滅だ。
 ベルリンは、ただの瓦礫の街にすぎん。
 ベルリンに価値はない。
 輸送列車を断じて敵の手に渡してはならない。
 総統命令に従えぬ指揮官は、即刻射殺する」


「総統!」

つづく


もう一つの老舗・リンドバーグ



初期のロゴ。
チョッとインパクトがない気が…


オジサンには、モロなつかしい。
60~70年代、リンドバーグのロゴといったら、
ヤッパこれ!


第三世代のロゴ。


なつかしいアイテム一覧。
アイテムのイラストが、なかなかイイ感じに描かれている。

アレ!ミグ19のイラストがない。
偽りの機体ということがわかって、早々に引っ込めたのか。
オーロラは、けっこうしぶとく1970年代まで販売していたが、
リンドバーグは良心の呵責もあって、そんなことはできなかった
のだろうか(笑)。




トラクターのオマケ付バージョン。
でも、このトラクターはよく見ると
下のスカイホークと同じもの。
旧ソ連のトラクターの資料が無かったのだろうか。




一連のヒコーキプラモのなかで、唯一宇宙人の
乗り物が…
例のアイテム一覧に奇妙なものが載っていたので、
ずっと気になる存在ではあったが、これだったのか


機体に奇妙な文字が書かれているが、これが
宇宙文字なのだろうか。
どんなイミなのか知りたいところだ。


雨に濡れた滑走路の路面が、光り輝くところはなかなかイイ感じで、思わず見入ってしまう。
そういえば、マルサンがこのキットのコピーを出していたが、エンジン内蔵で値段のわりにゴージャス感があった(トラクターは付属していなかったが)。尚、ミグのボックスアートに描かれたのと同じトラクターがあるのに注意。



「青い天使たち」の神ワザが光るA4アクロバット展示飛行映像
http://www.youtube.com/watch?v=B2NkS012NcE

A4スカイホーク、空母から海へドボン映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=7WdnpHcQn3Y&feature=related









カットラス
http://www.youtube.com/watch?v=7SdglpjIWyc&feature=related

初期のカットラス リンドのプラモはこれ 音声は雑音のみ
http://www.youtube.com/watch?v=TtddijtZBZA&feature=related

カットラス発艦シーン13秒のシーン
http://www.youtube.com/watch?v=ivyUTiEAgIw&NR=1

カットラス着艦失敗10秒のシーン
http://www.youtube.com/watch?v=9CT670dAzfo&feature=related


当時のリンドバーグの特徴のひとつに、
中身が見えるパッケージの採用というのがある。
外国製プラモというのは、現在もそうだが中身が
見れないものが多い。その中で、このような配慮は
「気配りのリンドバーグ」を感じさせる。
しかも、プラモの出来にも自信がないと、こうしたことは
とてもできないだろう。




F11Fタイガーのボックスアート2種。
同じ構図に驚かされる。

天かける青き虎の映像 ブルーエンジェルスF11Fタイガー
http://www.youtube.com/watch?v=Sf4MvIHChz0&feature=related

パンサー、クーガー、タイガー、ファントムⅡ、スカイホークなど
歴代ブルーエンジェルス使用機が登場する「青い天使たち」の映像。
http://www.youtube.com/watch?v=9c4WNXcVoZ0




モーターライズドと大書きしてあるが、別にモーター駆動で自走する
わけではない。
どんなカラクリかは、クルセイダーのところで……

「セイバーもどき」といわれるFJだが、ノースアメリカン社製の艦上機は
海軍御用達の老舗ダグラスやグラマンの艦載機がひしめく中では、
スタイルが新鮮で印象的。

FJ映像(音声なし)。
http://www.youtube.com/watch?v=yV_mneQWQ5s&feature=related



スカイレイとFJの映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=VW1JN-qnEHI


「ジェット・サウンド」のギミック付キット。
ただし、ジェット機の爆音を録音した機器が内蔵されているわけではないので、
あまり期待するとガッカリする。
ボックスアートの右下に、そのカラクリが示されているのは良心的。

結局、何のことはない。電動モーターに取り付けたギヤが回転して、
胴体内部側面に取り付けられた金属板を引っかくことにより、
「ジェット・サウンド」が生み出される単純なカラクリだが、
お客さんを楽しませようというリンドバーグの努力は評価したい。

ただ、このモーターが難物でマブチモーターみたいな完成品が
入っているわけでなく、プラモと同じようにパーツを組み立てなくては
ならないのだ。
モーターの構造を理解するのには、いい方法かもしれないが、
これがけっこう大変だ。
よほどうまく作らないと、回転しない。
しかし、リンドバーグはこのモーターを使ったギミックがかなり画期的と考えていたみたいで、他のジェット機プラモにも採用しているし、レシプロ機プラモでは
このモーターでプロペラが回転するようになっていたキットもあった。
単なるスケールモデルとはひと味違った方向性を模索したリンドバーグではあったが、のちの日本に対しては、マブチモーターの普及もあって、モーターで
プロペラが回転する方式のプラモ開発に大きな影響を与えた……と思う。


「トンプソン・トロフィー優勝者」のタイトルが掲げられ、トロフィーと優勝者のパイロットの絵がデンと置かれている。何か権威あるモノを受賞したというのは、雰囲気でわかるのだが、はたしてこのトロフィーは何だろうか。

ヒコーキ絡みのトロフィーといえば、「シュナイダー・トロフィー」が知られているが、これは水上機が対象だ。一方、陸上機を対象とした国際エアレースのトロフィーが、この「トンプソン・トロフィー」なのだ。
1929年の開催を皮切りに、第二次世界大戦期を除き1961年まで続けられた。

第二次世界大戦後は、航空機の発達によりジェット機とレシプロ機の2部門にわけられた。とくにジェット機部門は、軍の参加によりトロフィー受賞機体がすべて
軍用機となっている。



トンプソン・トロフィー受賞に輝いたのが、この機体(ホンモノ)。
意外に地味な塗装をしている。Wikipedia

クルセイダー実機映像。最初の部分に、トンプソン・トロフィーを受賞した
機体の映像がチラッと出てくるので、注意して見てみよう。
http://www.youtube.com/watch?v=lIzP1CUrusU&feature=related

トンプソン・トロフィー歴代受賞機体(ジェット機部門)

1951年 F-86Eセイバー                 最高速度1,022km/h

1953年 F-86Dセイバー                       1,110km/h

1954年 F-86Hセイバー                       1,114km
/h

1955年 F-100Cスーパーセイバー                  1,323km/h

1956年 F8U-1クルセイダー                      1,633km/h

1957年 F-101Aヴードォー                      1,942km/h

19
58年 F-104Aスターファイター                   2,260km/h

1959年 F-106Aデルタダート                     2,454km/h

1961年 B-58Aハスラー                        2,095km/h

※1952年と1960年は開催せず。海軍機の受賞はクルセイダーのみ。


Wikipedia

トンプソン・トロフィー画像。
かなり重厚でゴツそうなデザインだ。台座は黒の大理石でできており、
トロフィー本体はブロンズ製となっている。
巨大なタケノコを連想してしまうのは、私だけだろうか(笑)。

中央に置かれた人物は、ギリシャ神話に登場するイカロス。
人類史上初のパイロット(?)であり、人類史上初の航空機事故の
犠牲者(?)でもある…まあ、神話の中での話だが…

父親とともに幽閉された迷宮(塔とする文献もある)から脱出するため、
鳥の羽根を蝋でシッカリ固めて翼を作り上げ、それを身体につけて
大空に飛び出すことに成功したが、高く飛びすぎて太陽の熱で蝋が
溶けてしまい、翼が空中分解し、イカロスは墜落死してしまう。

悲劇的な結末を迎えた初フライトではあったが、このトロフィーをデザイン
するにあたって、大空を自由に飛びたいという人類の願望と、
翼という道具の開発でそれを実現することができたことを、イカロスという
人物にイメージさせている。

また、このトロフィーではイカロスの背後は崖があり、崖の上には雲海と昇る太陽、左右にはワシが配置され、当のイカロスはこれらを飛び越えようとしている。
まさに航空機の限りない飛躍・発達を象徴したデザインとなっている。


THE THOMPSON TROPHY STORYより

原型制作風景。
トロフィーの先端に、ヒコーキがつけられている
のに注意。


THE THOMPSON TROPHY STORYより

通常のトロフィー以外に、プロモーション用の
高さ3メートルのものがペアで制作された。






古いキットながら、プロポーションは意外としっかり
している。好みにもよるが、リベットも細かく打たれていて、
作りは丁寧。細かいところを気にしなければ、現代でも
充分通用しそうな気がする。まあ、バキュームフォームの
キットを作ることを考えれば、本キットの方が製作は
メチャ楽だろう。

大きなスピンナーの中にギアが組み込まれており、
プロペラが二重反転するカラクリは、単純ながら
オモシロい仕組みだ。

ポゴのプラモは、日本でも生産されていた。
いまから30年くらい前だが、ホビーネットワークが
リンドバーグから金型をレンタルしてもらって、生産していた。

このときはポゴ以外に、リンドバーグのF11Fタイガー(ブルーエンジェルス仕様と
ノーマルタイプの2種)も発売されていた。ポゴもタイガーも少数生産であったため、一部の模型専門店に出回っただけのようだ。








魚のマンボウをイメージするような胴体が、印象的。
パーツ数は少なく抑えられていて、アッサリした感じだが
いま新規開発したとしても、パーツ割はこんなもんだろう。
コックピット内に手を加えてパーツ数を増やすことはあっても、
エンジンなど機体の内部構造まで再現しない限り、1/48
スケールでは妥当なパーツ数だという気がする。

ポゴのWebサイトを発見。貴重な写真多数。
http://www.456fis.org/CONVAIR_XFY-1_POGO.htm


wikipedia

コンベア社が制作したポゴ・テストフライト映像。
垂直離着陸がウリの機体映像が、タップリ楽しめるのが
すばらしい。
http://www.youtube.com/watch?v=XJ1D_eiHafY 

オマケ 新米パイロット着艦失敗、飛行甲板は大パニック!!
http://www.youtube.com/watch?v=BI9SjKT-oWM&NR=1


左下のオニイサンに注目してもらいたい。
彼は一体何をしているのかというと、ヒコーキの操縦桿を模した
スティックを動かすことによって、スタンド上のビクターを上下左右に
動かして遊んでいる図なのだ。
スティックとスタンドは、ピアノ線でつながっており、スティックの動きに
連動するような仕組みになっている。
なかなかオモシロいメカだが、先の「ジェットサウンド」のカラクリもそうだが、
当時のリンドバーグは、プラモを飾って楽しむ…というよりは、いろいろな
カラクリを使ってプラモを楽しむ…というコンセプトがあったように思う。



ビクター実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=3emln37AYD4



バルカン、墜落(後半に映像収録)。消火のため、現場はテンヤワンヤ。
http://www.youtube.com/watch?v=CQzklZdhpjw&feature=relmfu

イギリス・3Vボマー(戦後のジェット戦略爆撃機ヴァリアント・バルカン・ビクター)実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=2T9f4u5sVVw&feature=related




リンドバーグのハンターは、のちにマルサンがコピーして発売した。
さらにマルサン倒産後は、ニチモが金型を引き取って再登場させた。
このニチモのハンターは、今でもお目にかかることができる。
生涯現役というのは、このことか。





オマケ フィフティーズをなつかしむ

1950年代の香りプンプンですな。
日本でも、ときおりCMソングに使われているので
ご存じだと思う。
1958年のヒット曲で、どんな人たちが歌って
いるのかと思ったら、オバサン4人組であった。



当時の映像を見たい方は、こちらへ。
曲中、あの「ポンッ!」という音は、アンディー・ウイリアムスが
していたんだね。
http://www.youtube.com/watch?v=9-DuC0tE7V4

次回の更新は、5月15日夜の予定。
リンドバーグは、まだまだ続くヨ。


レンウォールよ、再び!ボックスアートギャラリー

2011年04月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦


モスクワ


「地下トンネルを発見しながら、輸送列車を
 みすみす取り逃がすとは、どういうことだ。
 説明しろ!


「書記長!現場の指揮官には、
 革命的精神が不足しておりました。
 ただちに処罰します。
 以後、私が直接作戦の指揮をとります。
 ご命令を!」


「私に命を差し出すのだな。
 お前は、革命のときから
 少しも変わっていないな」


「まあ、いいだろう。
 ところで、ベルリンのヴェルテルによれば、
 地下トンネルは ヴィルヘルムスハーフェンまではつながっていない。
 途中から地上へ出るようになっているのだ。
 場所は、エルベ川流域だ。
 西から米英のブルジョアどもが東進 している。
 奴らに先を越されるな。
 周辺の部隊に総動員をかけろ。
 敵輸送列車を袋のネズミとするのだ」




「この命令は何だ。オイ、司令部は何を血迷っているんだ」


「狂ったか。あと一歩で敵の防衛線を突破できるのだぞ。敵は総崩れ寸前だ」

「閣下!これはモスクワからの直接命令です。
 ただちに攻撃を中止し、敵輸送列車確保のために部隊を移動してください」

つづく

レンウォールよ、再び!
なつかしのボックスアート第2弾!


これは驚き。レンウォールはこんなロケットプラモも
出していた。ロケット・ミサイル関係のプラモで、
中身までチャンと再現されたものは、レベルの
V2だけかと思ったが、ほかにもあったのだ。

初回の打ち上げが失敗したこともあり、ミソを
つけた格好のヴァンガードロケットだが、プラモの
内容としてはけっこう充実している。


ホンモノ画像 wikipedia


ホンモノ爆発画像 アメリカの面子がつぶれた瞬間でもある。 wikipedia

ヴァンガードロケット打ち上げ失敗を伝える当時のニュース映画
http://www.youtube.com/watch?v=JK6a6Hkp94o&feature=related

ヴァンガードロケット打ち上げ失敗を、別の角度からカラー撮影した記録映像
http://www.youtube.com/watch?v=zVeFkakURXM&feature=related

世界最初の人工衛星スプートニク1号打ち上げ映像。
アメリカのヴァンガードは、スプートニクの対抗馬だったが、ロケットが爆発し
惨憺たる結果に終わった。
http://www.youtube.com/watch?v=TbAXkWPasYw&feature=related

アメリカは、フォン・ブラウンのおかげでなんとか面目を保つことができた。
その名誉挽回の映像が、コレ!

エクスプローラー1号打ち上げ映像。
http://www.youtube.com/watch?v=bHYyzLu1Gew

エクスプローラー1号打ち上げ成功を伝える当時のニュース映画。
http://www.youtube.com/watch?v=Osqro0m9clQ&feature=related














羽布張りの雰囲気を出すため、プラで成形された主翼等の骨組みに
「アエロスキン」と銘打った紙を貼り付けて作るキットがあった。
オモシロいアイデアだが、製作には技術を要した。
また、当時の有名パイロットのイラストを加えることによって、より
商品化価値を高めようとする演出も、見ていて楽しい。

第一次世界大戦の英独パイロットを描いた映画『地獄の天使』
1930年の作品だが、ホンモノを使った空中戦は迫力がある。
監督は、アメリカの大富豪ハワード・ヒューズが担当した。

http://www.youtube.com/watch?v=Tr_xLqvCd_E&playnext=1&list=PL9C6BB67180EE7AB5

こちらは、ジョージ・ペパード主演映画『ブルーマックス』予告編。
レプリカながら、英独の戦闘機が繰り広げる空中戦は迫力がある。
http://www.youtube.com/watch?v=Efc6Y6LCuuc&feature=related





ブレリオ機飛行映像。
ヨタヨタしながら危なっかしい飛行をする様子を見ても、当時のヒコーキ野郎は
まさに墜落の危険も屁とも思わない命知らずの連中だったことがわかる。
しかも、パイロットのブレリオさんは片足を負傷しながらの操縦ときた。ようやるのう。
http://www.youtube.com/watch?v=70vsvisAb2Q

元祖ヒコーキといえば、ライト兄弟機。
貴重な当時の映像(音声なし)。カタパルトを使った発進方法が珍しい。
モノグラムのプラモにも、アクセサリーにカタパルトが付属していたのを思い出す。
http://www.youtube.com/watch?v=uT2dQB_OgFE&feature=related



アメコミ風広告

















ポラリス潜水艦の内部構造を再現したプラモは、レベルのものが有名だが
レンウォールも同様のキットが存在した。
レベルのキットと比較すると、やや大味な印象を受けるがそれほど
遜色はない。このアンドリュー・ジャクソンは、レンウォール倒産後
金型を引き取ったレベルから発売された。


wikipedia

当時のニュース映画より ケネディ大統領、ポラリスミサイル発射実験を見学。
http://www.youtube.com/watch?v=QqLCyh-xdAE&feature=related

当時のニュース映画より ポラリスミサイル、潜水艦からの発射実験映像。
http://www.youtube.com/watch?v=RlxS4nTORKs&NR=1




ニューヨーク(?)の摩天楼を背景に
敵機が火ダルマとなって落ちていく。
第3次世界大戦をイメージしたボックスアートが
素晴らしい。


再販されたボックスアートは
摩天楼部分がカットされ、メチャ残念。


スカイスイーパー実弾射撃訓練映像をふたつ。
http://www.youtube.com/watch?v=iI1MqVqDKT4

http://www.youtube.com/watch?v=dPFJIKr3A38&feature=related

オマケ アメリカ版「魔の四連装」射撃映像。ベトナム、ケサンでの撮影。
http://www.youtube.com/watch?v=aczpm9r-K18&feature=related


初版のボックスアート。
背景には、ヘリコプターにつり下げられたオントスが描かれ
空輸の様子が理解でき、興味深い。




こちらは、タミヤ・MMシリーズのボックスアートを意識したらしく
背景なしになっている。
MMシリーズが欧米のプラモメーカーに与えた影響が、いかに
大きかったかがよくわかる例だ。



wikipedia


wikipedia

オントスといえば、ベトナム戦争時の戦場カメラマン・沢田教一の
写真集にも登場する。
1968年のテト攻勢時、アメリカ海兵隊と北ベトナム両軍の激しい
バトルが展開されたフエ市内を撮影した写真にシッカリ写っているのだ。
小型ながら無反動砲6門を装備したオントスは、手頃な支援車両として
使われていたのだろう。
それにしても、これらの写真は戦場の緊迫感がいやというほど伝わってくる。
驚くべきリアリズムだ。



ともに講談社文庫「沢田教一ベトナム写真集・泥まみれの死」より


レンウォール倒産後、金型を引き取ったレベルが発売したときのパッケージがコレ。
スケールを世界標準の1/35としないで、正直に1/32と表示しているのは良心的。


アカデミーのボックスアート。
地味な車両だが、無反動砲6門をグッと突き出したスタイルがユニークであり
迫力があるので、見た目はかなりのインパクトがある。

オントス射撃映像 後方への発射ガスが強烈!
http://www.youtube.com/watch?v=WUvqvtV3Z_o&feature=related

オントス射撃映像 画質が悪いのが残念だが、チョコマカ走る姿がカワイイ?
http://www.youtube.com/watch?v=wrg00gRRLog&feature=related

以下、アトミックキャノン・メースB・ナイキ・ホークは
過去にご紹介したが、ホンモノの映像がYouTubeにあるので
再度登場。




アトミックキャノンのホンモノ映像。
原子砲の移動から砲撃まで、一連のプロセスがわかる貴重なもの。
ボックスアートと同じ原子雲まで見られるゾ。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&feature=related&hl=ja&v=H6gy_krPau8



メースB発射映像(音声なし)
http://www.youtube.com/watch?v=NCm7Di5cPl8&feature=related



ナイキアジャックス発射映像 標的を見事撃墜!
http://www.youtube.com/watch?v=IiiXxC9n8xE&feature=related



ホークミサイル テスト時映像
http://www.youtube.com/watch?v=9iHVtcGzQJ8&feature=related




ベースとなったM35トラックは、ラクロスと共通。
レッカークレーンあたりになると、いくら軍用車両といいながらも
相当地味なアイテムだが、そこをシッカリ模型化してくれる
メーカーさんは貴重な存在だった。




















































ロータリーエンジンの構造を説明した映像(レンウォールのプラモではない)
http://www.youtube.com/watch?v=6BCgl2uumlI&feature=related





レンウォールV8エンジン完成品映像
実物のようにカムが駆動して、タペットを上下させたり、プラグに見立てた
赤の豆電球がチカチカ点滅するギミックは、コリャ凄い!
http://www.youtube.com/watch?v=4k0lXbTQGfs&feature=related

マニアの中には、ただ動かすだけでは飽き足らなくなって、エンジンの高速回転に
執念を燃やす人がいる。これは、回転を上げすぎてプラモがこわれてしまった映像。
http://www.youtube.com/watch?v=16x5hW0_crM&feature=related

こちらはもっと過激。ドリルを直結させて、強引にエンジン回転をさせている。
おかげで、プラモはボロボロ(当たり前じゃ!)。おバカな映像。
http://www.youtube.com/watch?v=yL3D5uTHkf4&feature=related



この空冷星形エンジンは、実物通りの動きをするのが素晴らしい。
現在でも充分に通用すると思う。
http://www.youtube.com/watch?v=L-HmtNr3Mws

こちらは、迫力のダブルワスプエンジンの可動映像。
プラグのスパークをイメージした赤いチカチカがネオンのようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Jc-FEb2LCvs&feature=related


アメリカ西部開拓時代のアウトロー「ビリー・ザ・キッド」をもじったタイトルがオモシロい。
キャプテン・ビリーと子どもの掛け合いで、プラモの説明をする内容となっている。






「忘れられた囚人」ではありません。


同じ骸骨でも、こんなに
イメージが違う。

元祖「栄光の馬」

マルサンプラモの多くは外国製品のコピーだったが、
低価格で外国プラモの楽しさを伝えてくれた。

その中で、マルサンのエデュケーショナルものは
例外で「栄光の馬」自体高価(当時2000円)
だったが、オリジナルのレンウォール版はさらに高価で、
小学生だった私には、オリジナル・コピー製品ともに
とても手が出せなかった。

「栄光の蛙」…は、無かった





プラモの頂上部分に
設けられた金属球から
放電させて、電気の
おもしろさを体験させる
教育キット。

子供の頃、このイラストを
見て大ダコ(?)のプラモだと
勝手に解釈していた。

次回の更新は、4月30日夜の予定。


アメリカのソリッドモデルボックスアート・インスト美術館

2011年03月31日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「爆破しろ。急げ」


BAKOM!!




GOOOOOOOOOOOOOOOO!


!


「イワンだぞ。何で、こんなところに」



つづく


アメリカソリッドモデル
ボックスアート・インスト
美術館

これから掲載するボックスアートとインストは、ソリッドモデルのものだ。
日本でもそうだったが、プラモデルが一般的になるまでは木材を加工して
作るソリッドモデルが主流で、誰でも作れるというわけにはいかなかった。
確かにキットは発売されてはいたが、パーツは一応それらしく加工した
木材が入っているだけ。ひどいのになると、ただの角材があるだけで
それを付属の不鮮明な図面を見ながら加工しろ…なんてものもあった。

航空機なら当然プロペラや脚、タイヤ、透明キャノピー、パイロットなどの
パーツを期待するのだが、そんなものは一切入っていなかった。
マーキング類も手書きでやる必要があった。
のちに、プラ製パーツやデカールが付属するようになるのだが、それでも
まともな作品を作ろうとしたら、高度な技術力と創意工夫、そして飽くなき執着心が
要求されていた。

プラモデルが一般に普及する以前のアメリカ・ソリッドモデルのボックスアートと
インストの紹介というのは、おそらく本邦初公開ではないかと勝手に想像している。
発売時期などは不明だが、1950年代前半から半ばくらいかと推測しているが、
50年代後半になるとプラモデルの普及で、ソリッドモデルは衰退してしまう。

プラモデルの普及は、それまで一部のマニア、それも高度な技術をもった者
だけが行えたモデル作りを、誰でも手軽に、かつ確実にできることが可能になった
という点で、まさに革命的だったのだ。


モノグラムというと、世界最高品質のプラモデルメーカーとして知られているが、
元々はソリッドモデルを販売していた。
これからご紹介する、これらのボックスアートやインストはすべて
ソリッドモデルで、おそらく本邦初公開と思う。




メーカーロゴを変更したパッケージ。ロゴ以外は変更なし。


モノグラムのロゴというと、ヒコーキプラモを手にした少年のイラストを思い出す。
これは、初期のものでデザインもレトロっぽい。


日本のモデラーには、こちらの方がおなじみだろう。
上と比較すると、デザイン的に洗練されている。


バルサ材のパーツを自分で加工して、主翼や胴体を作っていくのだが、
やはりプラモのように簡単にはいかない。
それでも、角材を削って作ることを考えれば、まだいいのかもしれない。

この時期(1952~53年くらいか?)のキットは、従来のソリッドモデルと
異なる特徴をもっていた。
それは、風防や脚、プロペラなどの小物がプラスチック製という点だ。
お客さんが作りやすいように…という配慮なのだが、部品をプラで成形
することが一般に普及してきた時代背景もあるのだろう。
あとは、胴体や主翼などの主要パーツがプラになれば、それこそプラモの
誕生である。確かに戦前にフロッグのプラモが存在はしたが、世間一般への
普及という点では、戦後のアメリカプラモの存在は、あまりにも大きい。
その、まさに誕生前夜の状況が、このソリッドモデルに詰められているのだ。

本格的プラモが世に出る直前の模型の様子がわかる資料としては、まさに
第一級品と思われる(自画自賛)。

















上のインストを見ると、機体下部に破線でカプセル型のパワーユニットが描かれている(上のF-84も同様)。
これは推測だが、固体燃料タイプのロケットエンジンではないかと思われる。
日本でも過去に「ロケッティー」という商品名で、同種のものが売られていた記憶がある。
このエンジンでモデルを飛ばして遊べるという趣旨なのだろうが、機体回収方法に万全を期さないと
全損という悲劇に見舞われる。

1958年公開の映画『追撃機』 F-86が画面イッパイに飛び回るのが、グー!
http://www.youtube.com/watch?v=QGSU6H5zv4U&feature=related

こちらは、上記のものとは異なりパーツ数を少なくして作りやすくした
お手軽キットシリーズ。ボックスアートもきわめて質素だ。








これも、バルサ材パーツとプラ製パーツの混合キット。
胴体と主翼、水平尾翼がバルサ材なのだが、一応それらしく
成形されているので、細かいことを気にしないのなら、そのまま
組み立てられる。
インストを見ると、プラ製パーツをいちいち「プラスチック製の風防」だの
「プラスチック製の○○」と記載しているのが、オモシロい。

そういえば、アメリカプラモのパッケージに「オールプラスチックモデルキット」
という表示があったが、要するにバルサ材パーツ入り混合キットではありませんよ…
そういう意味だったのか、と勝手に納得してしまう私だった。

F-84ゼロ距離発進映像
http://www.youtube.com/watch?v=cE6QmjAlHT8

F-84パラサイトファイター映像
B-36から発進、その後の回収などなかなか見られない
チョー貴重映像。
http://www.youtube.com/watch?v=D3bECsGocqE

F-84パラサイトファイター映像パート2
http://www.youtube.com/watch?v=IvEks8gbmgI&feature=related






F-86のライバルといえば…






















こちらは、艦船シリーズ。
ソリッドモデルなので、主要パーツはバルサ材で
作られているが、小物パーツはプラ製となっており
ヒコーキと同じ構成。

















LSTみたいなチョー地味なものもあったんだ、と驚いてしまう。
もっともWWⅡにおける上陸戦の花形でもあるため、アメリカでは
けっこうメジャーなのかも。

LSTの建造から戦地での活躍を撮影した映像を発見。
一見地味な艦船だが、これらの活躍なくして
アメリカの勝利はなかっただろう。
http://www.youtube.com/watch?v=OTSqhCdgwrI

ベトナム戦争時のLST映像
http://www.youtube.com/watch?v=AyTI8PsSyco&feature=related

次回の更新は、4月15日夜の予定です。


レベルよ再び!ボックスアートギャラリー

2011年03月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦





「突っ込め!」




「大尉殿、こちらへ!」


「ベルリンへの秘密通路かもしれませんぜ」



GOGOGOGOGOGOGO‥‥

つづく

レベルよ再び!
ボックスアートギャラリー

‥これらは、1964年に出現し


「ビートルズ」のプラモデル!
数あるレベルのプラモの中で、きわめて異色的な
もののひとつだろう。
いかに人気絶頂といいながらも、大手模型メーカーが
生身のミュージシャンをモデル化するというのは、前代未聞だ。

再販してほしいプラモだが、おそらく版権や、莫大な
ロイヤルティーの支払いの関係で、再発売したくても、
なかなかできないのだろう。
もう復活することはないのだろうか。


従来のレベル・ボックスアートとは
一線を画す描き方をしている。
とてもポップな雰囲気で、レコードのジャケット風。

グループ名を見てほしい。
キットは一人分なので複数形の「Beatles」
ではなく、単数形の「Beatle」としているのが、
メチャおもしろい。
1/8スケールモデル。







以下、ボックスサイド3点。





こちらは、4人いるので「Beatles」の
複数形。

ボックスアートは、すべてDon Putman氏が担当。
原型師は、Tony Bulone氏がポール、Magda Kopek氏が他の3人を
担当した。
なお、Magda Kopek氏はレベルのフィギュアモデル「フラッシュゴードン」や
「ボナンザ」も手がけている。





ジョージのキットに関するWEBを発見!
http://www.alanoodle.com/george_tutorial.html

オッと……
「ビートルズ」のプラモでは、
これらを忘れちゃいけない。

ポーラーライツが、1968年公開の
アニメ映画「イエローサブマリン」に
登場した彼らを、モデル化して
いた。










1964年、アメリカ公演の際、空港で熱烈歓迎を受けるメンバー。wikipedia

当時、日本のマスコミは彼らの髪型を称して、「ビートルズ刈り」・「キノコ刈り」
などと、ヘンテコな名称を勝手に命名していた。
あの時代、日本の若い男性の髪型といえばケネディ風の「アイビーカット」か
橋幸夫の「スポーツ刈り」、男児は「ぼっちゃん刈り」が一般的だったように思う。
それだけにビートルズの髪型は衝撃的だったのだが、いま見るときわめて
フツーのお兄ちゃんだ。それだけ時間が経過したということなのか。

長髪イコール反抗的、エレキギターを持てばアイツは不良だの、エレキバンドの
コンサートに行けば即退学処分だ…なんて、正気の沙汰ではないことが横行
した時代だった。

当時のなつかし映像

ビートルズがやってきた!来日映像1966年。
降り立った羽田空港から、宿泊先のホテルに移動するにも
パトカーの護衛付き。テンヤワンヤの騒ぎがスゴイ。
http://www.youtube.com/watch?v=Ou__mIGfimU

ビートルズ日本武道館ライブ映像
ステージセットの恐るべきシンプルさ!
いまならステージ上に音楽機材がドドッと置かれ、レーザービームが飛び交い、
炎が吹き上がり、ライトがビコビコ点滅する。そんな光景を見慣れた現代から
すると、逆に新鮮さを感じる。
http://www.youtube.com/watch?v=MKOjiCebobE&feature=related

ビートルズ日本公演 前座映像
外国の大物アーティストが登場するだけあって、彼らを迎える
ブルコメ、ドリフ、ブルージーンズ、尾藤イサオ、内田裕也等も
張り切っている。とくに、この前座にドリフが出演していたなんて
サプライズだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Xrt8Ego2kvQ

その他なつかしのボックスアート



アニメ「フラッシュ・ゴードン」映像
http://www.youtube.com/watch?v=6mT3FeaO_sM&feature=related





超ド迫力・アポロサターンロケット打ち上げ映像
http://www.youtube.com/watch?v=wvWHnK2FiCk&feature=related



おやっ?このハインケルのボックスアートは‥‥



He219とケイデットは、イギリスレベル版ボックスアート。
グンゼ・レベルのものとは、異なる絵を使用している。


このメッサーの勇姿にシビれたもんだ。
感動の一枚。
映画のワンシーンを見るようだ。

映画といえば、『空軍大戦略』。クライマックスは、これだ!
http://www.youtube.com/watch?v=43zVRey2XEs&feature=related

『空軍大戦略』のもうひとつの印象的なシーンは、
オープニングの閲兵シーン。空軍基地に降り立った
ドイツのお偉いさんを、部隊総出でお出迎えするところは
勇壮な行進曲と相まって、素晴らしかった。
http://www.youtube.com/watch?v=cNVVoH9-QH0

『空軍大戦略』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=9a9qa2dOclI




被弾したドイツ機を、よくよく見るとHe100みたいな気がするが
そう思うのは私だけか?


日本での発売当時、二式水戦の藤色塗装がモデラーの間で話題に
なった。アリューシャン方面では、実在したとかしないとか…



トレードウインドの実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=msecEz-wzew

http://www.youtube.com/watch?v=I_1AS13lnjg



マリナーの実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=F0uAa1WH51U&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=0w_fg9ylMpw&NR=1


荒々しい海の描き方が秀逸。レンウッド先生の腕が冴える!

A-5A
実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=CJL_rgRwAvM&feature=related



A-1実機映像
http://www.youtube.com/watch?v=nOk7oyviEoY


レベルはヘンな情報に惑わされず、ちゃんとモデル化しているのはさすが!


同じヤク25でも、これだけ違う。

ところで、この架空ヤク25(ミグ19)に関するWEBサイトを発見!

1953年当時の航空雑誌には、下記のイラストが掲載されており、あたかも実在するかのようなイメージを作り出していたので、オーロラばかりを責めるわけにはいかないのだが…

この情報にダマされたメーカーはオーロラを始め、リンドバーグ等があり
被害甚大(?)といえる。
でも、オーロラはこのミグが完全な嘘ッパチとわかっていながらも、
1970年代まで堂々と販売していた。
このオーロラの神経のズ太さの方が、むしろ驚きだった。

下記の解剖図を見ると、ナント双発となっている。
たしかに実在のミグ19は双発なので、いろいろな情報が
ミックスされていることがこの図からもわかり、大変興味深い。





Modeling Now and Then
上3枚のイラストは、「Modeling Now and Then」というWEBサイトに
出ていたもので、元々は1953年の航空雑誌「Air Trail」に掲載されて
いたものらしい。


Modeling Now and Then
これも同じサイトに出ていたものだが、架空ミグ19的な機体は
実在したことはした。
ミグ設計局の試作機で、これにいろいろな尾ひれがついて
幻の機体が誕生したのかもしれない。
当時、軍事機密の壁でガッチリ固めたソ連だったので
そのすき間から流れ出た情報を、西側軍事筋がツギハギして
まとめたのが架空ミグ19だったのだ。


この架空ミグの話は、アホなプラモメーカーの笑い話的なエピソードで
終わってしまいそうだが、本来は断片的な情報をいかにまとめて、ひとつの
事実に迫っていくかという情報論的な意味をもっているので、どうして
こんなヘンテコな結果になったのかを、検証する必要があるだろう。
裏を返せば、西側がいかにソ連の軍事力を恐れていたかという
証明にもなるからだ。

詳しくは、こちら(英文)
http://www.internetmodeler.com/2008/august/columns/nowandthen.php

ホンモノMIG19ゼロ距離発進映像
http://www.youtube.com/watch?v=SabWGCETDN0&playnext=1&list=PL086E345F8FAAA36C











レベルのトラ


次回の更新は、3月31日夜の予定。
※計画停電の影響で、更新の時期が
 前後することが予想されます。
 ご了承ください。


オーロラ・スロットカーの素晴らしきボックスアート&広告集パート2 モンスター関連のオマケ付

2011年02月28日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦

ベルリン






「ドアは開いている。入りたまえ」


「ヴェルテルから伝言だ。
 ボックスアートを積んだ列車は、
 地下トンネルを 使って、
 ヴィルヘルムスハーフェンに向かっている。

 至急モスクワへ報告してくれ」

つづく

オーロラ・スロットカーの
素晴らしきボックスアート&広告集
パート2


ドジで間抜けなスパイ、スマートが靴底に仕込んだ
無線電話で連絡をとっている。
ボスからオーロラのスロットカーを入手せよ、との
指令を受けているのだろうか。人気テレビドラマ
『それ行けスマート』の主人公を使った広告だが、
アメコミ風だがリアルなイラストが素晴らしい。

『それ行けスマート』はアメリカのNBC系で65年から69年、
CBS系で69年から70年まで放映された30分ものの
テレビドラマで、ヘンテコな秘密兵器を駆使して、世界征服を
企む秘密組織と戦う…というパロディースパイドラマだった。

日本では66年から67年までNETテレビ(現:テレビ朝日)
68年から69年まで東京12チャンネル(現:テレビ東京)で
放映されていた。

『それ行けスマート』の映像。
『スパイ大作戦』の「おはよう、フェルプスくん」を
完全にパロッているところがオモシロい。
http://www.youtube.com/watch?v=XxOijINp6n0














オヤジもハマるスロットカー・レース。
子どものオモチャを横取りしちゃうほど
楽しいことをアピール。

「いい加減にしろよ、この馬鹿オヤジ」
レースをやりたくてバタバタしている
子どもの表情が、目に浮かぶようだ。













突然だが、F1といえばこの映画『グランプリ』が
最高。なつかしい葉巻型F1が大量出演。
しかも当時の大物レーサー、グラハム・ヒルやら
ジャック・ブラバム、ホンダのドライバーだった
リッチー・ギンサーなどが顔を出してくれる。
さらには、三船敏郎が日本チームのボスとして、
見事な存在感を示しているのが素晴らしい。


『グランプリ』オープニングのモナコGP。
接触事故で、ジェームス・ガーナーの
マシンが海に突っ込むシーンが、スゴイ。
http://www.youtube.com/watch?v=_it_LDxxIKY&feature=related

『グランプリ』スパ・フランコルシャンでの雨中バトル。
http://www.youtube.com/watch?v=tby3sEiTU8Y&feature=related

『グランプリ』イタリアGP。
http://www.youtube.com/watch?v=RO4PifwXyiw

YouTubeに見る日本のクルマ映像

1965年と67年のホンダF1勝利の記録
http://www.youtube.com/watch?v=KcJODrpCoK0

1967年イタリアGPにおけるホンダの勝利
http://www.youtube.com/watch?v=G8JhWyxekzQ&feature=related

空前絶後空冷F1ホンダRA302事故映像 
http://www.youtube.com/watch?v=4yI8XFFP3Yg&feature=related

トヨタ2000GT 1966年スピードトライヤルの記録
伝説のレーサー福沢幸雄の姿も!
http://www.youtube.com/watch?v=dxXYmfgsR2Y

昭和32年の日本クルマ事情  当時のニュース映画より 
http://www.youtube.com/watch?v=ya-_FRviJ0w

日本初DOHCエンジン搭載車は?ホンダT360レーシングトラック(笑)
当時のCM。高速輸送時代の幕開けか!?
http://www.youtube.com/watch?v=TQ_JZ69iR7A

スバル360のCM映像。画質は悪いけれど、あの
てんとう虫がよみがえる。
http://www.youtube.com/watch?v=rWE4p-t3gj4

トヨタ・パブリカのCM映像。
リクライニングシート、ラジオ、ヒーター装備の「デラックス」仕様で、
1963年の発売。
http://www.youtube.com/watch?v=temknsJrLSE&feature=related

トヨタ・パブリカのCM映像を、もうひとつ。
オートマチック仕様で、女性にやさしいクルマをアピールしている。

http://www.youtube.com/watch?v=6onEU9oDo2M&NR=1

ダイハツのオート三輪・ミゼットのナマCM映像
http://www.youtube.com/watch?v=bEBmAGdAhHk

マツダR360CM映像 1960年頃
http://www.youtube.com/watch?v=8gRAR64gm1s&feature=related

オマ














下のボックスアートを、よく見てほしい。

「ゾッとするような稲妻の直撃」
そんな意味だろうか。
ボックスアートの中央に、稲妻マークに
上記ロゴをあしらったこれらのバージョンは、
日本ではあまり知られていないような
気がする。

オーロラのモンスタープラモの最大の
売りは、「暗闇で青白く光る」パーツが
オマケで入っていたことだろう。
蛍光プラで作られた頭部や手を
取り付けることで、暗闇でボーッと
浮き出る姿に、より恐怖感をかき立てる
…といった演出が楽しめるようになっていた。


狼男のモノクロ映画
http://www.youtube.com/watch?v=zTNQEd8D4pg&feature=related





『オペラ座の怪人』といえば、ロン・チャニー主演のこの映画
だろう。ドクロのような怪人の顔が、メチャ恐い。
http://www.youtube.com/watch?v=Q8zkYCEOUJY



フランケンの姿を強烈に印象づけた映画が、コレ。
http://www.youtube.com/watch?v=QiIb45F6XmI&feature=related


「暗闇で青白く光る」を強調するため、
絵を手直ししている。
下の絵と比較すると、その違いは
一目瞭然だ。
とくに、セールスポイントの頭部・手の部分を
青白く発光するイメージで描き、旧版との
違いを強調している。

ただし、絵の不気味さという点では、
やはり旧版の方が優れている。

旧版ボックスアート


ドラキュラ映画は、こちら。
http://www.youtube.com/watch?v=20GV66Vjogw&feature=related


こちらは、頭部・手以外の包帯や
コブラまで発光するイメージで、
描き直している。

旧版と比較すると、やはり不気味さと
いう点では、イマイチで下手をすると
病院から逃げ出してきた全身打撲の
患者みたいな感じもする。

ただ、利潤追求を第一とする民間企業は
絵のクオリティーを落としてでも、セールス
ポイントを強調する必要があったのだろう。

旧版ボックスアート

ミイラ男の映画は、こちら。
http://www.youtube.com/watch?v=_yyLzlDT4vs

その他、モンスターもの映像

『事件記者コルチャック』オープニング
怪奇事件を追いかける事件記者のTVドラマで、1974年から日本テレビ系でも
放送していた。

http://www.youtube.com/watch?v=-Xfl0m6U8IE

テレビドラマ『怪奇家族』オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=75Pk9jiO848&feature=fvw

劇場版『怪奇家族』予告編
http://www.youtube.com/watch?v=9KlfdqdEXnA&playnext=1&list=PLF075061F38FEE05C

こ、これは…

これは、お化け屋敷のプラモではない。
基本となるモンスター用カラー(そんなものが、あるのか?)をチョイスした
塗料セットなのだ。

迷彩基本色セットみたいなものは、プラモの世界ではあって当然という
感じだが、モンスターものに特化した塗料セットは、後にも先にもオーロラが
唯一だろう。
ここまでモンスターものにのめり込むオーロラは、偉大である!

オーロラ・プラモトラの巻





次回の更新は、3月15日夜の予定。
久しぶりにレベルをやります。
あの4人組のプラモがあったりして…!