満天横丁に住まう妖怪のひとり言

満天横丁に住む満天と申します
最近、猫妖怪化してきており更新は不定期ですが…
ひとり言にお付き合い頂ければ幸いです。

カッパの飼い方

2009-10-21 | 漫画紹介
河童って飼ったことある?
または、飼ってみたいと思う?
それより、河童って実在すると思う?(ガハハハハハハ)

 

ヤングジャンプに2003年から連載されている「カッパの飼い方」作:石川優吾
という漫画をサミュエルどんからお借りした
ちなみにサミュエルどんは、カッパではなく猫を飼っておる(笑)
コチラは「カッパの飼い方」公式サイトである
漫画の立ち読みが出来るので、興味のある方は是非どうぞ~

 時は多分、昭和40年代。
田舎から東京へ出てきて働いている僕は、そろそろ生活も安定してきたので
「カッパ」を飼ってみようと思い立つ
(嫁を貰う前に、カッパを飼おうっと発想する所からして、笑える)


田舎では父が山から拾ってきた「カータン」というカッパを
子供の頃から飼っていた。
もう「カータン」も老カッパだが、父が死んだ後も
まだ元気で母と一緒に暮らしている
そんな老カッパの「カータン」も、僕がカッパを飼えるようになったと知れば
きっと喜ぶだろう
(既にペットの域を超え、父親化している・・・実に興味深い…笑)

最近は「カータン」のような自然で産まれた野生カッパは見かけない
ブリーダーの手による養殖カッパが殆どであった
そこで、僕はペットショップへ行き「子カッパ」を手に入れた
名前は「カータン」に敬意を表し「かぁたん」と名づけた
(カッパのブリーダー?・・国家試験とかあるのかの?っとついマジに考える…)

正直、犬や猫より手がかかる(笑)
同じ甲羅を持つカメ族なんて目じゃないほどの手の掛かりようだ
どちらかと言えば、いきなり人間の2歳児程度を手に入れたかのようで
「かっぱ」を飼うのは、そんなに楽じゃ~ない



成長すると…こんな風になる…(ハハハハハハ)
いや…このカッパは特別強面だが…これで推定年齢10歳なのだ(笑)
何時も公園のベンチで座り、飼い主の幼稚園児「美代ちゃん」を待っているのだ
ただ、このツラなもんで…
公園に集まる人々から「ヘラクレス」と呼ばれ恐れられている
本名は「チーちゃん」。なかなか正義感が強くイイヤツなのだ…
が…どうやら、この先の展開で…驚愕な事実が判明する
キョーレツに笑えるツボなので、ネタバレはしないでおく(アハハハハハ)

この漫画の中では、平安時代より人間とカッパは共存している
つまり、犬や猫と同じく、人間生活に深く関わって生きている動物なのだ

思い切ったパラレルワールドを展開し、尚且つ
目・鼻・口があるのはカッパのみで、人間は全てのっぺらぼうに作者は描いている
だから余計に、この漫画の世界は、カッパ中心にしか見えない

このような描き方なので…始めの一巻あたりまでは違和感を感じつつ読んだが…
二巻、三巻と読み進んでいくと…何だか解らんポヤ~ンとした
「幸せを感じてしまう」

カッパ本来の性格が、温厚で争うことを嫌い、ノホホ~ンとしているからか
10歳でこんなに大きくなるのに…「クェ」とか「ケケケ」としか話さんしの
ある程度、大きくならんとメスだかオスだか解らんし
ボケはかますし、失敗も繰り返すし
飼育というより、子育てに近い育て方なのにも関わらず…
「カッパが飼いたい」とか思ってしまった(ガハハハハ)

先日帰省した北海道の「倶多楽湖(クッタラ湖)」湖畔に
「カッパ通行注意!」の看板があった

同じく北海道の実家の近所に「定山渓」という温泉街がある
河で釣りをしていた美少年が「メスカッパ」に惚れられ
子供まで作ったという伝説があり、毎年夏には「カッパ祭り」が開催されておる

子供の頃に「河で遊んでくる~」と言うと
バー様が「カッパに気を付けてな~」っと返事をよこしておった
同じく、「山で遊んでくる~」と言うと
「熊に気を付けてな~」と言われ
「原っぱで遊ぶ」と言うと「タヌキにバカされるな~」なんぞと言われた
当時、既に100万人突破しておった札幌市内に住んでおったのにな(ハハハハハ)

小学生の頃、「カッパを見た!」というウワサが広がった
「トイレの花子さん」のウワサと平行して流れておった
花子さんは学校のトイレで待機しておったが
カッパは校庭の鉄棒で遊んでおったり、下校途中に後ろからついて来たりと
出没範囲が広かった

ネグラはウワサを総合すると、学校の側にあった用水路らしかった
「危ないので近寄るな」との通達が出ていた用水路であったが
年に1人か2人は遊びに行って、溺れておった

程なくして、河に立派な堤防が作られ、用水路も埋め立てられた。
先日帰省した時にチラっと見たが、埋め立てた用水路の上には
マンションが建っておった

普通、土地の整備が行われ、住んでいた場所を追われた住民には
マンションの一室が供給されるのだが…
果たしてカッパにその権利が施行されたかどうか?
渋々、頭の皿に水を注ぎ足しながら「倶多楽湖(クッタラ湖)」まで
移動したのだろうか?

どちらにしても、カッパにとっては住みづらい世の中になってしまったようだ

残念ながら、私は「トイレの花子さん」にも「カッパ」にも
お目にかかったことはない。
かなりシツコク探索しておったんだがの~~

岩手県遠野市の観光協会では「カッパ捕獲許可証」なるものを発行しておる
1枚200円(笑)
カッパ捕獲の条件である
「カッパは傷つけずに生け捕りにすること」
「捕まえる際、頭の皿の水をこぼしてはならない」
「捕獲場所はカッパ淵に限る」
上記3点さえ守れば、カッパを捕まえても良いらしい
運良くカッパ捕獲に成功すれば、アナタも晴れてカッパを飼育出来るのだ

この漫画を読むと…つい、そんな事を考えてニタニタ笑ってしまう
この漫画を読んでいる間中、夫に
「満天ちゃん、気持ち悪い」と言われておった

通勤途中の電車内で読むのはオススメしないが
なんか微妙に面白くって癒されるので、機会があれば読んでみて欲しい

甲羅つながりなだけだが…
なんだか強烈に「ヒガシヘルマン陸カメ」が欲しくなった(笑)
「一緒に甲羅干しがしたい」
(アハハハハハハハハハ)


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