81番白峯寺は、青峯、黄峯、赤峯、白峯、黒峯の5色山のうち、白峯にある静かな古刹です。
巨大な杉に迎えられる白峯寺の山門は、高麗形式の門の左右に2棟の塀を連ねた珍しい堀重門。
弘法大師と大師の妹の子と言われる智証大師が創建。
この寺には、有名な物語があります。
「啼けばきく きけば都の恋しきに この里過ぎよ山ほととぎす」これは保元の乱で破れ讃岐へ流された崇徳上皇の句です。都へ帰りたいという思いが叶わぬまま寂しくこの地で亡くなられたそうです。
また白峯山には心優しい相模坊という天狗が住んでいると伝えられているそうです。
ある夕方、小僧さんが木綿豆腐を買いに出かけたところ、突然、何者かに背中を押され、空を飛ぶような感覚になりました。
そして次の瞬間、田舎では見ることない上等の絹豆腐を受け取り元の場所に立っていました。
これは、夕方買い物に走る小僧さんを気の毒に思い相模坊天狗が助けてあげたと語り継がれています。
源頼朝が崇徳天皇菩提のために建てた供養塔。国宝。
山の中の静けさが印象的です。
紅葉の頃は、境内の紅葉が綺麗なことでしょう。
その日は、雨の影響で82番根香寺への最短のルートが通行止めでした。
自転車遍路さんが、坂道がきつくて足がもう動かないから近くに宿がないかとお寺の方に聞いていました。
車遍路の私は、上り坂を結構なスピードで走る自転車遍路さんの横を通り、感心したものでしたが、やはり無理されたんだと思いました。
幸いにして、近くに白峯温泉ニューサンピア坂出があります。
受容れて頂けるとのことで、同じお遍路として安心しました。
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