お正月が終わり、初詣で頂いて差替えたお札や、お正月飾りは不要になります。
皆さまのお住まいでは、それをどのように処分されていますか?
私のまちの習慣では、1月14日に神社の境内で正月飾りを焼く風習があります。
それを「どんと祭」と呼んでいます。
その日は、日中からお正月飾りなどが、神社の境内に持ち込まれます。
夕刻になり、各々の神社の神主さんがお炊き上げの儀式をし、点火した後は、ぞろぞろと人が集まり、自らの手でお飾りなどを火の山に投げ込みます。
御神火にあたることで一年の無病息災・家内安全を祈願するのです。
その日は、消防士さんが神社で火の管理をし、安全を守ってくれています。
県内最大規模のものは仙台市の大崎八幡宮の松焚祭(まつたきまつり)で、300年の歴史がある行事となっています。
松焚祭は無形民俗文化財として「裸祭り」で有名で、白鉢巻・白さらしを巻き、白足袋・わらじの装束に身を包み、氷水で水垢離をした後、神に息かけないためとして「含み紙」と呼ばれる紙を口にくわえたまま、右手には鐘を、左手に提灯を持って徒歩で参拝し、御神火を渡り、火にあたるというもの。
もともとは仙台藩内に来て日本酒の醸造をしていた南部杜氏が、醸造安全・吟醸祈願のために参拝したのが始まりなのだそうです。
御神火にお腹や手をあて、背中にもあて、これからの健康や幸せをお祈りします。
体がホカホカになり、エネルギーが沸いてくるようです。
ちなみに相方は、この行事を「ドント焼き」と勝手に呼んでます。
出身の首都圏では、お正月飾りは生ゴミとして処分していました。
地方によって、ざまざまなお正月の終わり方があるのが面白いですね。
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