高野山大師協会で写経と受戒の体験を終え、コンビニで飲み物を買って、四国遍路からのリュックサックを預かって頂いた宿泊先の「福智院」さんに着いた時には、夕刻になってしまいました。
福智院さんは、高野山で唯一の温泉(単純アルカリ泉)をもつ宿坊なので、早めに到着するつもりだったのですが・・・。
最後の旅の夜にしょんぼりとした気持ちと、今日の高野山で得た充足感を味わいながら、宿の山門に足を進めると・・・曲がる角に!
あれ!なんと!
まさかと思いましたが、見た感じの服装・・・夫??
旅行前に、高野山で合流しようと誘ったのですが「仕事だから無理」とはっきり断られていたこともあり、その時は驚きと共に、裏切られたような感情と、嬉しさが入りまじりったような複雑な気持ちでした。
冷静に考えると、私の携帯電話は四国遍路中に壊れてしまい、暫く音信不通になっていたため、連絡が取れない状況になっていたのですから、このような唐突な状況も仕方ありません。
今日になって私は、奥の院でやっと公衆電話を見つけ、テレフォンカード使って(凄い昭和感!)連絡してみましたが、電話に出て頂けなくて、残念な気がしたものです。
相方は今朝に家を発ち、慌てていたため携帯電話を忘れたそうです。
丁度私が奥の院で公衆電話をかけた午前、お互いにそのすぐ近くにいたと後から知りました。
四国遍路をひとりで結願したことを一緒に喜びたくて、最後は迎えに行きたかったそうです。
それはそれでお気持ちは嬉しいのですが、1泊2日で航空機を使うなんて、無駄遣いに感じてしまう私でした。
24時間後には自宅に戻っているのにね。
福智院さんに「ひとり追加」をお願いしたら、受け入れて頂くことができました。
お部屋が満室のため、増員しても変えられないとのことでした。
福智院さんでは、写経や念仏、腕輪念珠づくりなども別料金で体験できます。
中央ロビーには、800余年の歴史を感じさせる美術品が展示されています。
豪華な雰囲気です。
廊下の天井位は、いくつもの籠が吊るしてありました。
庭園は3つあります。
家重森重三氏による庭園。
古代中国の伝説「遥か南海にあって、不老不死の仙人が棲む理想郷、蓬莱島」を十五個の石組みで表現した枯山水蓬莱式の庭園です。
整然として、美しい庭園でした。
お部屋へは階段をのぼります。
唯一の温泉が人気なのか、団体のツアー客や、外国の方の宿泊が多いように感じました。
その日のお部屋は、6畳一間。
お部屋から窓を開けると、美しい庭園が眺められました。
洗面所やお手洗いは共同でした。
夕朝食は、お部屋で頂くことができます。(続)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます