2009年の9月、歯性上顎洞炎と診断された私は、その後はじめて通うことになった女医の歯医者さんによって、結果的に2本の歯を抜歯せずに済みました。
根幹治療が始まり、秋が終わり、冬が来て、春が終わり、夏が来て、また秋になり冬も通いました・・・
歯医者に通うことは、時間を失うどころか、出費もかかるし、容易いことではありません。
けれど通った歯医者さんは、良心的な価格で、治療もさることながらメンテナンスのことにも気を遣って下さるので、本当に私は恵まれた患者だったと今でも思っています。
根幹治療は、まずはリスクの大きい歯から始まりました。
「ひとつひとつやってみて、落ち着いたら次の歯の根幹に取り掛かりましょう」といわれ、通う大変さを考えると、根幹部分を一度にしてほしい気持ちはありましたが、それに従うことにしました。
毎回の根幹治療は、軽い麻酔もあったのでしょうが、少し寝てしまう時もあるほど、痛みはありませんでした。
「歯医者は痛い」という経験から、歯医者を嫌と思っていらっしゃる方も中にはおられるでしょうが、今は昔ほどそんなに痛みはないと思います。
根幹のお掃除と共に、定期的な歯茎や歯間ののマッサージ、最後に嗜好除去が行われました。
そうして一年と半年が過ぎ、春の終わり・・・やっと根幹治療が終わりました。
その頃には、この治療の始まりとなった不快な鼻の痒みやムズムズ、タンが絡む現象は、根幹治療と共に、強い不快感を感じることはなくなっていきました。
耳鼻科でその後の蓄膿の様子をレントゲンで確認するべきでしたが、歯科的な治療が終わったと思うと、すっかり安心してしまい、その後は病院から解放されたように過ごしました。
その後半年ほどして鼻風邪があまりに長く苦しく、かかりつけの耳鼻科に行き、蓄膿をレントゲンで撮影する機会がありました。
耳鼻科の先生には「蓄膿、完全ではないけれど、問題がない(投薬の必要がないくらい)ほどの小さいものですね~。歯科的な治療に成果があったんですね~」といわれました。
この歯性上顎洞炎の根幹治療が良かったかどうか?
答えは、私の症状と巡り合った歯科医とその後の経過を鑑みるとイエス!です。
もっともっと長く生きたら、いつかはきっとその歯も失うかもしれません。
けれど、今は失いたくないと思うなら、その歯科医になら信用してもいいと思うのなら、まずはポジテッブな方向でやってみてもいいのではないでしょうか。
やってみて、何か考えることができたなら、その時にまた深く考えてもいいと思います。
この根幹治療のあと、歯医者におすすめされた自己メンテナンスがありました。
この歯間ブラシ。
根幹治療した歯と歯の間に歯間ブラシを入れることで、マッサージし血流を良くする方法です。
体調が悪い日など、どこか歯が痛くなったりしませんか?
薬を飲む前に、このブラシでマッサージしてあげてください。
翌日には、だいぶ痛みがなくなっていたり・・・
血流量が増せば、根幹もイキイキとしてくるのではないでしょうか。
治療の時期によっては使用しても良いか、専門家に確認してから行ってくださいね。
この歯間ブラシは、市販品です。
笑ったときに見える範囲の歯には、この形が安価です。