スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

横須賀その3

2014-09-01 00:03:18 | 日本国内旅行(横須賀2014)
この海が見える海岸一帯は公園になっている。ヴェルニー公園という。
Wikipedia「ヴェルニー公園」
横須賀製鉄所を幕府が作った時に招へいしたフランス人技術者、レオンス・ヴェルニー(Francois Leonce Verny)を記念した公園である。
Wikipedia「レオンス・ヴェルニー」
幕末から明治にかけては日本が西欧列強に追いつくべく、多くの外国人が政府に招へいされた。いわゆる「お雇い外国人」である。有名どころでは医学者として来日、蒙古斑の発見や草津温泉の紹介で知られるベルツ(Erwin von Bälz)、鹿鳴館や岩崎久弥邸(現存する)を設計したコンドル(Josiah Conder)などであるが、ヴェルニーもその一人である。
Wikipedia「エルヴィン・フォン・ベルツ」
Wikipedia「ジョサイア・コンドル」
彼に依頼されたのは製鉄所・造船所の作成で、彼が持ち込んだ19世紀のスチームハンマーもここに残されている。江戸時代にフランスから来日して事業を成し遂げるのは容易では無かったであろう。現在も日本企業が開発途上国などで工場を開くと文化の違い、特に「現地には時間にルーズな人が多い」と現場の人が嘆く、という事例が多いようであるが、この資料館によるとフランス人技術者達も当時の日本人の時間に対するルーズさに辟易したとあり、あまり日本人も人の事を言えた義理ではない。なお彼が関わったため、日本の造船業は最初からメートル法を採用する事になった。
公園には小さな資料館(上写真)、あとバラ園がある。バラ園の中にヴェルニーの像と、彼を招へいした幕末の重臣、小栗忠順の胸像が並んで立っている。
Wikipedia「小栗忠順」

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