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意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

「みかこし」とか「りえしょん」ってなに? (アニメ感想)

2015-07-16 22:55:15 | アニメの感想2015年Season3







オーバーロード 第1話  終わりと始まり △+








一時期ちょっと流行った「ネトゲもの」も一段落してこんなんでましたとか
「明日4時起き」とか「身体がボロボロ」とかリアルトークがやばいっす
そうねえ「終了寸前のMMO」とか、好きな人は何度か経験したことがあるかも
そういう人にはもうちょっと特別な感慨があるかもな
止めていった人も最後まで残ってしまった人も、寂寥感がいっぱいだ
最後まで残ってしまったモモンガさんが人口NPCの設定をいじったり
出さず終いだった最強の武器を引っ張り出してきたり
「最後だから」じゃないと出来ないことをやっているのがしみる
彼の造形も面白いね、起こってしまった「異常な事態」にも冷静に対処している。
クレバーなんだけどこういうゲームに最後まで縛り付けられてしまう愚かしさ
そういうのが同居しているパーソナリティー、彼はオンラインゲーを深く
楽しんでいる人の良く出来たアバターといえるかもしれない。












がっこうぐらし! 第1話 「はじまり」 △+!








「細部」ですよね、「セカイ」は色即是空―
「自分の視たいものが視える」ですますことができる
でも細かいところで自分が「本当に見えているモノ」が
忍び込んでくる、割れた窓、「帰宅」できない状況
妙に規模の大きい菜園、時折聞こえてくる妙なうなり声、などなど
「萌えキャラで残酷な現実を描く」っていうのはそういう
僕等が受け取っている現実の認識をそのまま突きつけるっていう
えげつない行為ほかならないわけで、当作品はその極にあると
いっていいのかもしれない、この「日常」はいずれは破れるのか
あるいは最後まで真綿で締めるようにこの状態が続くのか
いずれにせよ目が離せない、いや離してしまいたい。










空戦魔導士候補生の教官 第1話  E601小隊 △(+)








なんですか、これは?








切り出しは「オレつえー」からスタート
「空戦」としての評価はまあ可も無く不可も無く「こんなもん」ぐらい
「駄目な生徒」を「指導」するっていうのがうまいかもな
一歩引いた「オレつええ」が調度いい距離感だとおもう
自分に酔ったアカンやつおるな、理想と現実が違いすぎて
妄想じみたことを言うという、これは笑ってもいいけど
往々にして現実にいて、そしていつ自分達も「そっち側」になるか
わかんないってのはある、そういう娘は早く、しかし確実に
「導いて」やる必要があるな、どうせ「オレすげー」やるなら
はやいところその才覚でココロをつかんで指導すればよい。











GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
第1話 自衛隊、異世界へ行く △+








この場合は「ファンタジーもの」に「現代火力」が侵入したのか
それとも「現代戦記もの」にファンタジー要素が侵入したのか
いずれも正しいのだろうけど、そう思わせる表現も両方きちんと盛ってる
オタクっぽい会話・概念を提示して、女の娘もだすけど
一方で「侵略」と「闘争」そして「犠牲」も呵責なく描いてみせてるね
そういう離れ業を伊丹耀司っちゅう主人公がうまくこなしているかと
そしてまあ討議されてきたけど現代兵器の火力ってのは
中世を基準としたファンタジー世界の武力を圧倒しているのが
なんだろう現代人としては安心するというか、まあそういう微妙な喜びがある
これも「魔法」とかワケのわからない概念がでてきたらまた変わっていくのだろうけど。











伝説の剣 (アニメ感想)

2015-07-14 22:23:03 | アニメの感想2015年Season3







実は私は 第1話  告白しよう! と 第2話  秘密を守ろう! △(+)








おんなのこのひみつ







「秘密」ってなんだろうね、私みたいなオッサンになると
もうこの世にはないんじゃないかっていう傲慢と偏見でいっぱいになるからね
「設定的な秘密」(吸血鬼・宇宙人・オタク・腐女子etc・・・)や
「惚れた腫れた」的な秘密、いずれもうんざりするぐらい享受してきたわけで
あとはその「描き方」の問題だってなっちゃうわけで
さて、当作品がそれ程に高品質な描き方かどうかっていうと
ずばりそんなことはないわけで
ただ、ポーカーで全部の札をオープンにして次にツモる札に全てを賭けるような
そういう嫌味も衒いもないよさがあるね、「ただ視聴する」のに適している
ヒロイン陣の「実は」の秘密の開示でハナシが半分消化しちゃうから
あとはその「設定」がどう生きてくるかがせわしなくて、むずかしいとおもう










のんのんびより りぴーと 第1話  一年生になった と 第2話 星を見に行った △++







直進40km






カメラがロングになってるだけで「おっ」とか思うボク、ちょろいなあw
空間がたっぷりあるからそこを移動する時間や感覚
道に標しを残すこと、それら全てに意義が生じる
「狭い」場所だと「なわばり」とか「悪戯書き」になるそれが
こちらでは肯定的な意味になるそういう価値観の転換
れんちょんが小学生になって新しくもらったアイテムに目を輝かすとこを
描くのがすごいね、人類が「道具」を初めて手にしたときの原始的な驚きに
近いような感覚とでもいうのかなあ、そういうやつ
そして2話目ではその道具でいろいろ「遊ぶ」のがよい
与えられた「遊び」ではなく自分達でつくりだす「遊び」
ほたるんとこまちゃんの天体観測もよいね
「星座」とかにしばられないのんびりした物見
誰かと心を開いて話す愉悦、そして夜の闇のこわさ(と自販機の灯りの強さ)
当作品「ちょっとココロの深いところ」で見られる作品なのんな











うしおととら 第1話 「うしお とらとであうの縁」 △+







アニメ化が20年遅かったのか作品が20年早かったのか
まあやってくれるんなら文句もないです
しかしまああれですね「昔の作品を今の画におこす」って
やるだけでちょっと特殊な意味を有しますね
無駄を排除しまくった経済的なアニメーションの画とはちがって
「何かを籠(こ)めた」かんじの画だ。
ちょっととんがったやぼったい感じの潮が現役中学生といった感じでいいね
ナマっぽい中学生を上手に描くのって難しいからねえ
とらさんの「バカめ、解放されたら人間を喰ってやる!」とか
ぶっちゃけるのがその純朴な中学生と釣り合いがとれていてよいですw
あとは「獣の槍」ですわなあ、横文字とは縁もゆかりもない
無骨なつくりがかえって「新しい」かとおもう、そういうなるべく
「正直なところでやる」って態度がオトコノコとしてはすきです。











モンスター娘のいる日常 第1話  ラミアのいる日常 △(+)







ただの「ハーレムもの」尾ひれがついたようなハナシだわな、文字通り
「規制委員会」みたいな人がきても「ラミアですから」って言っておけばせふせふ
あとは「異人」を受け入れる時の摩擦がハナシを進めるだろう、という
ラミアらしく尾っぽで男を拘束するのがよい、精神的ではなく
物理そのもで拘束されることのいけない快感に満ちているねえ
ちなみにボクは健全なのでそういう趣味はありませんw










GANGSTA. 第1話  NAUGHTY BOYS △+







高低差のある街に抜けるような青空が異国情緒満載ってかんじで
ここなら非拳銃社会の当邦から離れてバカンス気分でバンバンできるというもの
うちの国なら「なわばり」とか気にしてこそこそやるとこを
ドラッグのチカラを借りてヒャッハーして掃除屋さんに始末されるのが
もうなんか定型化してはいるけどまあ開放感がないではないわな。
だいたい「やっちゃ駄目なこと」やってるけど吃音者を主人公に据えるのが
チャレンジだね、吃音で刑事を恫喝するシーンにおしっこちびっちゃう
加えて「電話番」を雇う理由にもなり、そういう倫理観をはじめとして
何もかもが欠けている、そういう自由がある。










性徒会役員共 (アニメ感想)

2015-07-12 20:58:06 | アニメの感想2015年Season3






乱歩奇譚 Game of Laplace 第1・2話 「人間椅子 」 △+!









あんなカタチにされて







あれですよねえ「改悪」っていうと「実写化」ばかりで
「アニメーション化」するのは成功5分失敗5分で割のいい賭けって
印象がアニメオタクとしてはあるのですけど
殊にこのノイタミナ枠は「実写⇔アニメーション」の
中心基地的役割を担っているようなそんな印象があるんですよね。
コバヤシきゅんがかわいい×7 そして推理を開陳している時の異常さやね
異常な事件に相応しい戯画化され、人を小馬鹿にした画が
「探偵病」にかかった人間の異常さそのものでそういったギャップが奇妙に釣り合って
オモシロウテヤヤコシイ一幕ができあがってる。
すっかり駄目になってしまったフジの「クライムもの枠」が夜の隅で
活き活きと成立しているっていう皮肉。











ケイオスドラゴン 赤竜戦役 第1話  一殺多生 △+









「等価交換の法則」にて「不思議パワー」に代償を
支払われる設定ってのは世に蔓延してるけどキッチリそれを支払っている
作品となると驚くほど少ないですよね、みんな驚くほど先延ばし・踏み倒しで
凄いチカラだけをちょうだいしてることのなんと多いことよ。



だったら先に支払っちゃえばいいじゃん



ということなのね。払ったものの代償のあまりのおおきさ
そしてそんなことをさせたこの世に対する正当な憤り、それが動機になる
ちょろい考え方だけどこういう「古臭い」あり方があんまりにも
少なくなったからね、そこにうまみがある。
しかしまあなんちゅうか「当邦が諸外国に蹂躙される」っていうこと
煽られてるのだけどうまく「怒る」ことができないもどかしさ
ってのが当邦の少国民としてはあるのよね、多分諸外国だと
こういう「正当な怒り」ってのには一定以上の需要があるのだろうけど
それに対して素直に賛辞を送れないところが心のどっかにある
それはある程度は平和な国の恩恵で、同時に「飼い慣らされている」
ということの証明なのだろうけど。










城下町のダンデライオン 
第1話  櫻田王家の9人きょうだい と 第2話 外面のいい姉/佐藤さんの片想い △+








「王族」だから「特殊能力」も「監視」もついてますってことね
それでいて「小市民」的な生活をあえて送っているっていうその体のよさ
そのはざまで一番ぶんぶんしてる赤い3女が視点の中心になるのは必然かね
「スカートの中が見えちゃう!」けど飛ぶっていうエスパー魔美的ジレンマ
その他もろもろのジレンマを花澤さんがういういしく演じているたのしみがある
後は別のきょうだいの特殊能力と「王族」としてのあり方もろもろの
温度差をたのしんでいればあっというまに時は過ぎていくにちがいないかとおもう
あとはまあ「9人きょうだい」っちゅう「王族」の陰に隠れている
なにげに凄い設定ですよね、いや逆に「王族」だからこそ大家族で
あることが望ましいのだけど、なんだろうそういう「まんが的設定」が
非常に絶妙な位置で着地しているうまさよな、無理がない。











デュラララ!!×2 転 第13話 汝の敵を愛せよ と 第14話 邯鄲の夢 △+








でだしから「刺されて入院してる黒幕的存在」とそいつがいない間に
弟を溺愛している秘書(仮)の命の洗濯のおはなしが始まるというw
たしかに「人間」描くのが好きだよね、それも「キレちゃった」やつ
小市民的良心を静かに踏みつぶして人間のリミットを描くということ
そこにかけては相当な境地にいたっているのは確かだね
「田舎」では成立しない「逸脱」を「ブクロ」っちゅう謎の場所が
ギリギリのところで許容してる(できてない?)のを第3者として
たのしむっていうのが当作品のわかりやすい態度かもねえ
あと多様な人間関係が誰かの「逸脱」があったとしてもギリギリのとこで
止めるっていうそういう「秩序」が社会学的でなかなか興味深いところ
「ヤバい」のにどっかで「止まる」という不思議さ











Charlotte 第1話 我他人を思う と 第2話 絶望の旋律 △+









才能の無駄遣い







「達成」ってことにかんして嫌悪感があると感じるほどに嫌がってますよねえ
かりそめに成功していたとしても徹底的に「社会」や「運命」が潰しにくる
そういう前提で「美少女ゲー」的「ありえない舞台」で青春を蕩尽する
ってのがびじゅあるあーつ的なメソッドなんでしょうけど
今回は戯れるはずの「美少女」が先どりで「成功」を潰しにくるという内容
これはその先に待っている「崖」から身を逸らす為の「損な役目」ってやつで
「Angel Beats!」の天使ちゃんとも少しかぶるところがある
差異としては「喜怒哀楽」の出し所につかみどころがないあたりか
感情が無いわけではないけれど直結していないところがおもしろいかと
こういうとこで「人体実験」とか一歩間違うと馬鹿らしくて付き合いきれなく
なる設定に一定のリアリティをあたえているかとおもう
そのあたりの含みのある女の娘をあやねるさんがやるのが現状強いモードだ。











Classroom☆Crisis  第1話 遅れてきた転校生 と 第2話 リストラの教室 △+








「イノベーション」と「それに対する対価・評価」は経済学でも
取り扱うむずかしいところ、その対立でもじゅうぶん1本ハナシはつくれる
「オトナ」が主人公だったらもっと泥臭くなっていただろうけど
そこは現行アニメとしてやりやすい「学生」でいっているね
そういう極めて現実的な事態と学生の夢見加減とのんびりさが同居してる
瀬良ミズキさんがよろしいですね、女の娘らしく調整能力が高めで
それでいていろんな人のいろんなところがきちんと見えていて
古き良き「やまとなでしこ」が「未来」において生まれ変わったような
そんな印象です。










下ネタという概念が存在しない退屈な世界
第1話 「公序良俗は誰が為に」 △+!








なぜ公共の電波に乗せようと思ったかが疑問に思うぐらいの下ネタの連呼がひどいw
感情にまかせてやっちゃってるからはっちゃけてることよな
ただ、設定に極端な「性」に関する抑圧があるから当然その「反動」
としての免罪符が与えられているわけなのよね、その振幅が大きいから
おそらくその抑圧された社会とはっちゃけた副生徒会長の間ぐらいの我々にも
充分に衝撃がある、というとこ。あと展開があんまりにもアレだったから
そんなに気にならんかったけどメインの女の娘ふたりもいやらしいボディしてらっさる
そういう「目の前のガチのエロ」と「下ネタ」っちゅう
似て非なるモノがどういう螺旋を描くのか、ちょっと興味あるね
厚い服の下のエモノにはもっと興味があるけどw











アクエリオンロゴス 第1話 「叫べ!創声合体」 △+







上記の下ネタがひどすぎて当作品が普通に見えるのだから、いかれてやがるw
主人公の造形がよい「真面目な馬鹿」てのはいちばん始末がわるいからね
その馬鹿さ加減と「世がロゴスに満ちてる」ということのぶっとび加減と釣り合ってる。
「字」なんで「合体」も「変形」もお手の物で、もともとは不動指令が
やってた言葉遊びを前面に押し出してきたということね、墨は「アクエリオン」という。
アクエリオン、いやマクロスの時代からけっこう作画を遠慮無く毎回変えるよね
あんまし時代に阿(おもね)るってところが無い、これはアニメーションとしての地力と
ある概念を物語中で徹底的にやりきるっていうシナリオの骨の太さがあってのことで
そういう下地があるからこそこういうバカばなしができるのかもしれない
何にしろ楽しませてくれることに感謝してます。