こみっくがーるず 第12話
いってらっしゃいませ 立派な漫画家さまたち とまとめ △+
かおす先生の次回作にご期待下さい
アンケート最下位だったかおす先生が「こみっくがーるず」っちゅう
見た感じ当たり障りのないガールズ4コマを上梓してるのが、ちと思うとこあり。
「最下位」ってのは何かが決定的に足りないのか、あるいは異質なのかその両方か
ってわけで、「何かたりないモノ」をこの1クールで補ったようなカタチなわけで
「同業者・同志」に囲まれて揉まれるのが一番早いのは確かで
また当作品自体が「萌えまんが」というカテゴリーである以上
そこに女の娘がキャッキャウフフする動機を見いだしているっても
「はたらく女の娘」モノが見いだしたメソッドに従っているといえよう。
とまあ、「漫画家自身を描く漫画」っちゅうなんとなく「闇」をあばき
たくなる構造の中で「女の娘いっぱいでてくる漫画」の枠にきっちり収まって
いるのが当作品の持ち味で、期待されているところであり同時に限界でも
あるってとこでもあるとおもう、「何者かになろうとしているだれか」を
延々と見続けているのが当邦のまんが・アニメ事情における「呪い」で
立派になった誰かを見とどけて、そしてまた未熟な誰かに視点を変えるのだ
変わらないのは「かわいい」ってことだけでそれが何か悪いことなのか、というはなし。
ヲタクに恋は難しい 第11話 ヲタクに恋は難しい とまとめ △+
まあ「たのしいヲタクライフ」ってやつですわな
皆さんきちんと社会人としてもやっていますし恋愛も愉しんでいらっしゃる
これだけだと「リア充爆発しろ!」ってなるけど
問題は「オタク趣味」が「まっとうな社会人」と矛盾していない場合のことで
そこをオタク趣味をもつボクのような人種としては
看過できない、という動機になるわけで
まあ、結局は「少女漫画」のようにまっとうな恋愛漫画
やっとったと思うね、それも「恋に夢中」となりゃ綺麗ごとだけでは済まないかもだが
「恋愛?それよりゲームしようぜ(^^)/」っていうバランスだからねえ
そこに交尾目的とは違う難しさがあり、同時に教科書にのってるような「理想の恋愛」が
アホくさくなく達成されているというきわめて現代的で都市的ななにかが
達成されているのかもしれないとおもうわけで
「感情教育」と切り離されたセカイを当邦の漫画・ゲームそしてアニメーションは
描くことができるってのがすごいとおもう。
グランクレスト戦記 第24話 皇帝聖印 とまとめ △+
「レベル99で何にもしない主人公」っちゅうハナシが幅を効かすなかで
過程はともあれ「何か大望を成し遂げるハナシ」が完結したことに
まずは一定の評価を与えるべきだとおもう。しかしまあいろいろと
「オレ強い」を排除するために苦労していたよねえ
ヒロインのシルーカちゃんも天才魔導師的な触れ込みだったけど
そもそも「魔術師」が「あんまし使えない」っていう珍しい設定で
「魔術師」=「バランスブレーカー」っていう方式を否定していたわけだ
(某とあるなんちゃかとは真逆の関係)
終わってから考えてみるとこの魔術師の「使えなさ」ってのは
「混沌」の状態を維持する為に「あえて」そうだったようなフシがあって
かといってあんましにも弱いと今度は「大統一(グランクレスト)」しようと
する輩がでてきてしまうからある程度は「調整」できるような力量だったわけだ。
まあ結局それも破られるのが「宿命」で、ヒトがもつ根本的な願いが
達成されたような、そういうまとめ方だったとはおもう。
ただまあそれは「破滅のはじまり」だというイヤミも兼ねているわけで
また当作品の過程過程の演出にいささか不満があることもあって
達成された英雄譚に全くの白旗を挙げるほどではないという感もある
まあボクみたいな何もしない不平野郎ばっかりになったから
こういう「大団円」ではなくJKが何も無い日常で戯れる作品になったのだろうけど。
Lostorage conflated WIXOSS 第12話 光 とまとめ ○
何だかんだでもう4年間も「少女ドボンゲーム」を視聴してきたのか
もちろんここ数年「そういうハナシ」も随分いろいろあったけど
これだけ執拗に、かつ1つ1つが上手くまとまっていたのは
他にはなかったものとおもう。
「外のセカイを知らずに死んでいった少女の呪い」がカードゲームと
結びついて「闇のゲーム」となって、そこから始まって集まった
もろもろの因縁を解消するという「4年」もかけにゃならなかった
マッチポンプが綺麗に完結したのがまずはまあ「奇跡」だとおもう。
これだけ緊張感をもってハナシが進行できたのはそもそもに
「カードゲーム」を「他媒介」に持ち出した時に発生する
「カードゲーム=知的競技」とはおおよそ無関係な
「見た目優先のマンガ的馬鹿展開」をいつも否定しつづけてきたからだとおもう。
命がけで少女達が戦ってきた姿は「ガチ勢」の面白くもなんともない
ゲームプレーのような様相だったわけで、それが「エンタメ」として
成立してしまった当作品の作り手の執念と知力には敬意を覚えるところだ。
でもまあこの作品「カードゲーム」としての売り上げには貢献したのだろうかw
ヒナまつり 第12話 雪まつり とまとめ △++
このおはなしいつも誰かが「苦しい」そうなんだよねえ
新田さんもアンズちゃんもヒトミもなんか苦しい目にあってる
一番楽そうなのはヒナだったんじゃないかというw
この「苦しい」ってのは「酷い」ってのではなくて(そういう時もあるがw)
なんちゅうか「リアル」な「くるしさ」なのよね
ってこうやると「ささくれ日常もの」になってしまうけど
そこで「超能力」の出番があって一見無駄な「不思議設定」が
ハナシを「ありがち」にさせない味わいをもたらしていたかとおもう。
あとその苦しい目にあっている新田さんやヒトミちゃんのリアクションがよいね
大げさな否定ではなく諦めが大半のぼやきが共感をさそう。
と、ここでマオちゃんがなんで「正当派」の「超能力者もの」を
アニメの冒頭と〆でやっていたのかがわかるのね、あいつが来たら
このハナシは台無しになってしまうことはうけあいである
この物語が求めているのは「ヒロイン」ではなく
生活無能の役立たずとそいつを養う人達の日常だからだ
それが「不快」にならないようなフィクションのバランスをとりながら。