意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

なうろーでぃんなうろーでぃんなうろーでぃん (アニメ感想)

2016-12-29 23:11:30 | アニメーション雑感2016 Q4







文豪ストレイドッグス 
第24話 若し今日この荷物を降ろして善いのなら とまとめ △++









導入が「太宰のポートマフィア時代」から始まったのが吉だったねえ
前期の敦クンが武探に入社するうんぬんだと「異能力バトルもの」に
入っていくためのオサレ成分がちょいと足りなかったから
オダサクのささやかな夢がやぶれてはじめて「敗北のブンガク」が始まったようなな
そういう印象をうけるねえ、え?「オダサクは犠牲になったのだ」とな
そうだねえ「未来が視える」ってのはロクな結末がおとずれないよね
「現在」に尽力を果たすことが幸福なのだ、ということやね。
「文学」っていう「過去の遺物」を「今」を健やかに生きるものの
「超能力で閉塞した毎日をブチ壊したい」というありふれた現代の
夢の為に具しているわけだ、それが「けしからん」とか言える気概の
ある文学ファンがどれぐらいいようかねえ、とはおもうね。
しかしじゃあこのまま「名作」の名の下にほそぼそと「原典」をまっとうするか
それとも現代の「娯楽」のためにその表層の「ことば」を切り売りするか
そういう選択をせまられているってわけだ、そして実際やってみたら
なかなか「それっぽく」仕上がったという次第だったとおもう
かつて、それぞれその時代に精一杯カブいた文人や名作は現代においても
「消費するに値する」ってことが証明されたわけで、まずはそのことを喜ぶべきだろう
そしてそれをうまく消化している製作者の側も賞賛に値するかとおもう
「虎」の孤独も、太宰の「諧謔」も、乱歩の「叡知」も
そしてギャツビーの「虚栄」も当作品を視聴しただけで「わかった」とかほざいたら
それこそバーナード嬢よろしく文学少女にブチのめされかねないけど
「映像」として成立していること、そして名作がいくばくかでも甦ること
そのこと自体の評価はゆるがないとおもう。












Lostorage incited WIXOSS 第12話  夜明け とまとめ △+







夜明け前が一番暗い






最後は2対1とか、文豪もそんなかんじだったよねえ
いや卑怯だとかそんなことが言いたいわけじゃないんだ
相克にあい別れたふたりが今一度ヨリを戻す、こんないいハナシはないわけで
「現実」に翻弄されたはかない「記憶」が、最後に価値をとりもどすのが美しい。
ハナシの要素として前作だとオミットされていた「経済ゲーム」としての
側面をこっちでは持ち出してきたわけで、前作の「何かわからんけどひどいゲーム」から
「ひどい現実を模したゲーム」にひっくり返ったような印象を受ける。
これは前作がやり残したことをやりたかったからではなくて
ウィクロスで女の娘がひでえ目に逢うのを見るのが大好きなみなさんの為に
もう一本つくってくれたというそういうことなんだとおもう(ひでえ)
今回一番チカラをいれて描かれたのはちーちゃんだよね
彼女が堕ちて、他の人を墜として、そして泣くのを見るとゾクゾクしたよ
これじゃ里見と一緒だわな、でも1クールで片付けるならいいじゃん
ってもおもうのね、こういう「仮構のおはなしで人間を消費する」ってのは
「1クールで消費される大量のアニメ」としてはぴったりな題材で
そして里見のように「何度でも甦る」のかとおもう、少なくとも今暫くは。











Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
第12話  オカルティック・ナイン とまとめ △+








騒がしい幽霊







登場人物の大半が「幽霊」とかヤバイ設定ですよね
つーか私もそういう設定で一本ハナシが書けそうだなとか思っていたんで
くそう、パクりやがってとか勝手に悔しがっていた次第w
物語の最初のほうのエンジンとして「オカルトサイト」とか「コトリバコ」
とかありましたよねえ、「ネット」がみんなに解放されて
今までは雑誌関係とか研究していた人達に集中していた知識が
一気にお手軽になって、一時期界隈が賑わっていたものね
なにせ「根拠の無い与太話」そのものだもの、オカルトって。
そしてその与太話で何とか騙そうと「偽科学」が用いられるのも
またよくあることで、当作品はそういう「ニセモノ」であるがゆえの
うそくささと活気にあふれていたかとおもう
と、同時にハナシとしては歯を抜き取ったりコトリバコとか256人の死体を転がしたり
映像としてはおいしい画を提供できて、うまいしかけだったかのではないかと。
「テスラ」がハナシの核になっているけど、あの人もエジソンのせいで
「亜流」の烙印をおされたような歴史があるのよねえ
このおはなしは彼の恨みつらみが「交流的」に時間を遡って
極東の電子管にのっかっちゃったのかもしれない
って、ん、なんかきたぞ、黄色い救急車だッ、ばか、おれはうおいうd












ナンバカ 第13話 マジバカ とまとめ △(+)








ムショが最後の楽園とかどこの麻薬王だよ、ってな感じだよな。
「規律と拘束」に逆らう様が「笑い」ではあるわな
と、同時にその幼稚な反抗は「エンタメ」としては弱いね
むしろ「天下一武闘会」とか「過去のエピソード」とか
「ありがち」な展開で場を盛り上げていかなければならないのが
ほんとうの「拘束」ってことなんだろうねえ、という感じ。
あと「過去に苦しむ男共」ってのは女性向けの「それっぽい」展開だわな
男性的には精神的に他者が苦しんでいるのには鈍感なんで、つまらんのよね
まあ「拷問」までいけば流石にエモーションもうごくんで
流石に「ムショ」のはなしなんで「痛い」とこまでやっていたのは
評価できるわな、まあ「改造人間」なんでそこまでガチじゃないけど
ってなかんじでこの作品考えるとちっっっっっとも面白くならないのよね
バカが考えても仕様がないわなあ。










響け!ユーフォニアム2 第13話 はるさきエピローグ 
と不完全終止によるまとめ ○(+)









Coolジャパン








「音が薄い」ってシーン、実際に音を間引いてやってるんだろうね
このおはなしはそういうとこで一切「手加減」しないに決まっている
なにせ「銅賞」だった全国大会は演奏を見せないぐらいの完璧主義者だ。
しかしまあなんちゅう「取り付くシマの無い」おはなししてきたよねえ
悪く言えば「かわいげ」のないハナシだったかとおもう。
やってることも「音楽」と「惚れた腫れた」ぐらいだもんね
「超能力者」も「幽霊」も「犯罪者」もここには出てこないわけだ。
その「やってること」も果たしてどれぐらいの視聴者の共感が得られたのか
「元吹部」って人でも全国出場かそれに近い成績の人ってなると限られるだろうし
惚れただのなんだのはまあ大概の人が通るけどw
でも顧問に惚れて全国まで行けたような「特別」な経験のかた、いるんだろうか
そもそも「全国」に出るような訓練を積んでいる人がアニメーションにうつつを抜かす
ような生活をしているのだろうか、ともおもわれる。
でもまあそういう「音楽(とその仲間)以外はどうでもいい」っちゅう
独善的な生活がまぶしくもあるよな、「音楽」はそれが許される数少ない
「聖域」なんかもしれん、そして視聴者を完全に突き放さないために
大前ちゃんっていうほんとギリギリで共感できる娘を用意しておいたのだろう
「久美子は(先輩が卒業して泣く)ような娘じゃないとおもってた」って高坂さんは言うけど
となりでバンバンいい音を奏でる超人みたいな先輩と仲良くしてたら
そりゃ「特別」にもなるよなあっておもうわ、「感傷」じゃなくて
ほとんど共有できない特別な経験を通してそこに至ったわけで
その別れが単に寂しくてたまらないだけのことだというわけね。
「ユーフォニアム」っちゅうキンキン響かない楽器を高らかに響かせた
この作品はその「音楽」と「青春」と「響け!ユーフォニアム」っていう
タイトルをほとんど微塵の雑音も入り込ませず純粋に視聴者の脳髄に刻み込んだにちがいない
それは「クラシック」の真髄であり、そして当邦のアニメーションにおいては
「特別」なものであるに違いない。











フリップフラッパーズ 第13話  ピュアオーディオ とまとめ △+








アモルファス≒無規則






「摩訶不思議大冒険」といった次第で、「CGがうんぬん」とか
そんなん関係ねえ!とばかりに「アニメ」やってましたねえ
無手勝手ではあるけど相応にクオリティを維持するのは大変だったとおもう。
「ゆめのせかいのおはなし」ではあるけれど「ボカンシリーズ」のように
やりたい放題やっておしまいってワケではなくてちゃんと現実セカイに影響があるとか
どうやってうまくまとめるのかねえと思っていたけど、何か強引にまとめてたねw
結局は「今まで流行ったアニメのセカイ」も「母ちゃんの庇護の永遠のセカイ」も
アカンということらしいね、まあありがちな決断ではあるけれど
ここ15年でありとあらゆるネタを食い散らかしてきたアニメ業界の事情を鑑みると
ちょっとおもうところはあるわな、「まだいける」のか「もうだめ」なのか
石油の採掘余力をめぐるようなおはなしになるけど、少なくとも私のような
凡夫からすれば「もうアカンやろ」っていうのが短絡的な結論なわけで
それに対して「やってみなくちゃわからない!」っていう言葉をお守りに
新しいハナシをリスクとってやるってことなんだとおもうのね。
つまり全てのセカイと関係性のどれもが「安住の地」にならないというなら
あとはトモダチと一緒に思いのままに飛び出していくのみで
このおはなしに後引き感がないのはそういう「覚悟」を決めて
「ぜんぶやりきる」をやったからだとおもわれる。



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アニメの無い日に視聴する録画したアニメのたのしさ (アニメ感想)

2016-12-27 21:33:59 | アニメーション雑感2016 Q4






灼熱の卓球娘 第12話  ふたりでならどこまででも とまとめ △++







身近に「異質なモノ」がいる時の方向性として「排除」と「変化の機会」
両方の機会があるわけで、いずれにせよ「不快」があるわけだ。
自分もそうだけど「不快」にとことん弱くなった日本人は
そこをアジャストする「スポーツ」であったり「恋愛」的な要素を
意識・無意識的に求めているってのがあるわけで
だったら一緒にすればいいじゃん、ってことだとおもうのね。
いい意味で「まんが的」な作品なんで人間関係でスッパリ性善説が信じられるのね
くわえてスポーツやってるから関係性がハッキリするのがいい
アニメーションとしてはまんがを「そのままもってきて」それでいて
卓球のシーンは動かしていけばいいってのをキチンと守っていたとおもう
そういう無駄の無い選択がこの作品を見事に仕上げていたというところだ
あとはまあ「汗」よな、ぐっちゃりとなった姿が「二次元」を「三次元」に
もっていくかのような、そんな効果があったかとおもう。












競女!!!!!!!! 第12話  熱戦終尻(しゅうけつ)!!!! と尻(けつ)論 △+








「スポーツものとしてのリアルさがある」とか言っていた自分が馬鹿だったよw
つーかなんだろうね「安易にやると面白くなくなること」
ほとんど全部やったんじゃないかw
「気孔」とか「二重人格」とか「孤独な過去」とか「チカラを分けてくれ」とか
漫画的便利設定をじゃぶじゃぶ浪費するのがもう笑いになるよなあ。
こういう「面白ければいいじゃん」的な発想がやっぱり「プロレス」と重なるわな
当世の漫画基準におこすとこういうハナシになるってことだ。
真空烈尻養成ギブスとか尻で大根を引っこ抜く訓練とか
なんだったんだってなるけどなw
ただもうこのおはなしには守るべき羞恥もプライドもないのね
だからこそこんな恥知らずな興業ができるわけで
あんましにも乳とか尻を弄んだのでそれが魅力的なものではなくなるということだ
これは漫画やネットを除けばすぐ性的に弄べるようになった
当世においてその先端たるハナシをやったということなのかもしれない
敏感な乳首も弄り続ければ感覚が鈍くなるかもしれない、ということだ。











ガーリッシュ ナンバー 第12話  烏丸千歳と…… まとめ △+








「この業界はおかしい」ってのがあるけど流行っているとこはたいがい
「おかしい」のよなあ。むしろ「誠実な商売」をしているとこは
たいがい目立たなくて、金回りもよろしくないのが常だね。
そういう「ギョーカイ」のいい加減さと剣呑さを
ちーちゃんに託してハナシをまわしたのがうまかったねえ
すぐ調子にのって、空気が読めなくて、無駄に自信があるとか
「こういうキャラに萌えてみそ」って製作者の側からの挑発があるね
ただまあハナシがもともと「そういうハナシ」なんで
マイナス×マイナス=プラス の法則的に一体感があったかとおもう。
あとはまあ影の主人公は九頭さんだったよなあってのがあるわな
「SHIROBAKO」にもロクでもないPがおったけど
あれより1歩ふみこんだ感じはあるね、存在意義が「敵役」より
少し深く理解できたかもしらん、まクズ野郎だけどなww
「新人声優の役」を演じる声優さんってやりにくいだろうねえ
まあそもそも「やりにくい」作品だったよな
でもほとんどクォリティが落ちずにやりきれているのは
「ぷるんぷるん天国を作中でやる作品自体は質を落とせない」という
自己言及の誠実さがあるわけで、いい加減なようで当作品自体も
立派な作品に仕上がっていたとおもう。











WWW.WORKING!! 第13話  全てのことには理由がある とまとめ △+








いぜんのワグナリアが男女がくっつくまであんなに時間がかかったのに
対して姉妹店のほうは早かったなあ、という感慨がある。
でもまあちょいと気になる男女が同じ空間にいりゃ3ヶ月で
くっつくことはザラなわけで、そういう意味ではリアルよな。
しかしまあ荒っぽい関係性だよなあ、殺人料理に霊感体質にウシジマくんかw
なんちゅうかそういう「マンガっぽい」要素をぶちこんできて
それをマンガっぽい力業で仕上げるのが「リアルのにがさ」に
迫りながらそれを笑いとばすような、そういう仮構のおはなしの
うまみがあるような気がするね。
オンナノコみんなかわいいのね、ここのワグナリアも
ただ個性に難がある、と、そういう等価交換の法則があるのね
そういう「リスク」を「何かの間違い」で笑いながら乗り越えて
いこうってことだとおもうのね、これは傷つくのに滅法弱くなった
現代人に対して漫画的に処方しているともいえよう
あんなに「毒」ばっか含ませていたのは「クスリ」にもなるからなんだろう。







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牛丼は美容食だ (アニメ感想)

2016-12-25 22:14:20 | アニメーション雑感2016 Q4






魔法少女育成計画 第12話  File not found とまとめ △+








魔法少女なんてもういいですから








「立派な魔法少女」に「なる」ためのはなしだったと仮定して
ということは「魔法」のチカラで「何者か」にはなれぬということだ
ヒナが孵るために「過酷な現実」が用意されているわけだ
問題はその「ヒナが巣立った」後のビジョンが「まるでない」ってことね
それは終わりがない課金ゲームに浪費している姿とかぶる。
つまりはキャラクターが「意味の無い架空の消耗品」だからこそ
こんなひでえコロシアイをまともに描ける、というわけだ
美点があるとすればそれを「やる」ことに関してはきわめて真摯だった
というところだね、コロシアイになるまでの展開のもっていきかた
個々人のキャラのエピソードの開示タイミング、内容
そしてそのクォリティ、どれも「課金」に値する内容だったかとおもう。
そしてそういうおはなしに対して僕等は「傍観」しかできないだろうねえ
マトモにとりあっていたらこっちの心が荒むことは請け合いだし
あるいは小市民的に道義心を振りかざしてみるか、ロクなもんじゃないけど
まあだからこそ「スノーホワイト」が皮肉にも視聴者の視点として
ピッタリだったともいえるね、このおはなしは的確たった、ひどく。











ステラのまほう 第12話  もう一度スタート地点 とまとめ △+








NEW GAME







コミケに海に、あっという間に終わるわな
製作途中はあんなに苦しくて長いのに、ふしぎなことだ。
そして製作が終わった前後がモチベーションが最も高いのもまたしかり。
このおはなしはそういう「創作のたのしみ・くるしみ」が
プロの手前、そう「同人」として荒野に乗り出すものの「前」の
希望とかをうまく描き出していたとおもうね
そうでありながら「何かやっている」のでキャラクターが
すんなりと理解しやすいというそういう側面もあったかとおもう。
アイリス先生が飯野妹の活動を説得するために
「したいからやっとんじゃ」って啖呵をきったのがすべてよなあ
勿論弱点だらけだけど、「原点」だからねえ、その素朴さを
当作品はたまちゃんという主人公を通してしっかり伝えていたとおもう
そしてまた新しいゲームづくりがはじまるのです―











装神少女まとい 第12話  普通がいちばん とまとめ △+








冴えない彼女の育てかた







「終わらせた」ねえ、いや「最終回」なんだから当然だろうなんだけど
「母親」に会いにいって帰る、というシンプルさがいっそ新鮮かもしらん。
視聴していて感じていたのは「ふつう」のアニメーションのたのしさなのよね
ふつうに(裸の)オンナノコを見るたのしさ、ふつうに異形を調伏するたのしさ
ふつうにセカイを救うたのしさ、そんなの。
「八百万」っちゅう当邦の人間にとっては実に都合のいい設定を軸に
そっから余計な設定地獄におちいることなくハナシをすすめていったのが
まあ実に素朴な味わいのおはなしにしあがっていたかとおもう。
とまあ見る側は勝手なことを言うけど、円盤とかン千円するビジュアル
なんとかとかで果たして商売としてモトがとれるのか、勝手に心配している次第。
ああ、「お布施」なんかあれば、いいのにね。












終末のイゼッタ 第12話 イゼッタ Izetta とまとめ △++








魔法遣いに大切なこと







「魔女」という設定でありながらこのおはなしはいわゆる「光線魔法」的な
身も蓋もないお手軽殺人光線に頼っていなかったのがあるね
高質量の高速投擲で充分に戦火があがるっちゅうのがすごい
そしておそらく「大戦」ってのはそういう「物理学」的限界の
大質量のせめぎあいが行われた最後の場のひとつであったともおもわれる
だからこそ「原爆」っていう身も蓋もない最終兵器が幕をひく為の
ガジェットになったともおもわれて、なかなか興味深い。
「最後の魔女」ってつかみの時点でだいぶんやられていたねえ
他にも「戦争」「政治」「空中戦」、当邦の大量生産アニメが苦手なことを
たいがいぶちこんで、それをやってのけた「魔力」に
エイルシュタットの国民ならずとも敬意をおぼえるね
自己犠牲を厭わない魔女をフィーネ様をはじめとして皆がいとおしむのは
「粗悪乱造」に対してはけして抱けない感情であろうとおもわれる。









コメント (1)
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人の弱みにつけこんでいるのばかり (アニメ感想)

2016-12-20 14:12:09 | アニメーション雑感2016 Q4








Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-
第11話  大いなる目的のためよ △+








ほっとくとりょーたすと橋上息子がえんえんと語り続けるハナシになるから
ここでオカマの正体バレと殺陣まわりやね
頭でっかちの「空想科学シリーズ」はこうやってふっと「暴力」を
いれてきて頭をガチーンとやる傾向があるなあ、そしてそれは少なくとも
「エンタメ」としては正しい態度ではある。
謎光線銃と謎おはらいの玉梓によるバタバタが、命をかけた状況なのに(もう死んでいるが)
コミカルに見えるとこがおもしろいね、このおはなしはもう
ちっぽけなボクらの倫理観を踏みつぶして、とっくに命を玩弄しているということだ
しかしまあこんだけ滅茶苦茶にして「まとめ」できるんかね。










ろんぐらいだぁす! 第9話 あづみのオータムライド!前編 △(+)








なんだか自転車に乗っているよりも食べているシーンの方が多い気がするぞw
基本的には「たのしいじてんしゃらいふ」なのにふっと意地悪が舞い降りるねえ
やる気があるいい娘にも試練が降りかかるのがなんか去年の今頃の
某アニメーション会社を扱った作品とかちょっと想い出すなあ
でもまあ上記の作品はおそらく先頭集団を駆け抜けていったんで
さすがに「完走」が「目的」の当作品とは見えている景色は違うわな
でもまあ東山さんがぜーはーぜーはー喘ぐだけでももうモトはとれた気もするんで
あとはふんばってやりきってもらえばいいわな。











フリップフラッパーズ 第11話  ピュアストレージ △+








「実験」によって大惨事をまねくとか、古めかしいあり方よな
この抽象度の高いおはなしだからこそこの展開もまあ容認できよう。
さて、「夢」のおはなしらしくここまでいろいろな「アニメ」を
横切っていたような気がするね、ジャンプもの・百合もの・学園もの
ロボットもの、昭和の熱血不良もの、そして今回のおはなしはそう「エヴァ」やな。
そんな感じで「今までの資産」を食いつぶすだけでも11話まで回せてしまうわけで
そしてようやく「やりたいこと」ができる最終話を迎えるわけだ
そこで見せる夢がどんなものか、わからんけど
「わるいゆめ」で終わらせるのはナシだな、それに耐えられる程
すごいおはなしをしてきたわけでは流石にないし、そんなとこまで
「エヴァ」を踏襲する必要はあるまい。










ViVid Strike! 第12話  繋いだ手の中で とまとめ △+









ようやく「なのは」っぽいとこまで戻ってきたぞ、と。
「モノは吹き飛ぶのに女の娘はぜんぜん傷つかない(服は破れる)」とか
「こんな人格者ばかりのセカイはおかしい」とか
よー揶揄されてたからね、今回のおはなしはそれにある程度
答えたようなカタチではあるとおもう。
しかしまああれだねえ、ちょっと真面目に格闘とかやったり
ちょっとリアルに「人間」を描こうとするとたちまちひどい手間暇や
容認でけるか分からない「不愉快」が噴出するねえ
むかーしはそういうのでグダグダしたり誤魔化してやるのも
「人生」や「リアリティ」の名の下に容認していた気がするけど
今はそういう「無駄」は徹底して排除されているよねえ
そしてそうやって「捨てた」モノを拾いなおして「再生」するということだ。
しかしまあこの「再生」は、かつては何かを成す為のチカラの「魔法」が
あまりに強大になりすぎたため「リミット」や「セーフ」がかかるようになり
そしてそれによって手に入れた「誰も傷つかないセカイ」を
また自らの力によって打ち破る― と。しかもそれをするのは
「オトコノコ」ではない、フーカとリンネという「オンナノコ」だという。
これはもうつまり「回帰」ではないのね、「方向性の違うこと」をしたのに
すぎないってことだ。かくてこのやさしいおはなしは「終末」を迎える
ことなくいましばらくは続いていくのだろう、とおもう。











ブブキ・ブランキ 星の巨人 第24話  冒険者たち とまとめ △+








この最終話はほんらいは「蛇足」のような気がするのね
3D的な扱いがむつかしい「日常」のとこを描いているから
これは作り手側が「挑戦」したってことなのだとおもう。
「キャラクター」っすよね、とりわけ挑戦していたのは
「蒼き鋼のアルペジオ」でもかなりやってたけど
ブブキはさらに踏み込んだ感じがあったね
後半になるにつれだんだん「馴れた」って印象があるから
やっぱり相応によくできていたようにおもえるね
とかく「CG」でつくられたモノは「機能」を果たすだけの
オブジェクトになりがちだから、最終話の酔っ払ったオッサンとか
よくできていたとおもうw
こんな感じでいつか「CG」がもうそんな言葉が無くなるぐらいに
「当たり前」のものになるそれまで「こういう作品」は続いていくのだろう
そしておそらくは本当の「冒険者」とはそうやって「何かよく分からないモノ」に
挑戦しつづけている人達のことなんだろう。











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オタクな主人公とハーフエルフのメイドとワガママな王女がでてくる作品ってなーんだ (アニメ感想)

2016-12-17 20:12:05 | アニメーション雑感2016 Q4






↑アウトブレイク・カンパニー








ブレイブウィッチーズ 第9話  ブレイクウィッチーズ △++








501より「撃墜」されているのがおおい気がするね、なんとなく。
そもそも当初のモチベーションが「偉大な姉のかわり」というとこで
それはまあなんとなく「ヒットしたストパンへの挑戦」ともとれるわけで
おそらくはかなりのバクチをはったストパンに対して
「2」がどう向き合って、「苦戦」しているかがひとつの見所になっているように
旧作を楽しんだ人間としてはみえるね。
特に決まりはないようにみえるけど「ウイッチ」のユニットは
スリーマンセル(3ばか)になりがちやね、1対1の深みと
他の1人がフォローにまわる完璧な機能だ。
しんどい状況で人間の本性が分かるって状況でのやりとり
ひかりが菅野にハッパかけてたねえ、このおはなしでは基本
「魔力」とか「戦闘」によってことを成すおはなしなのに
「言葉」によって道を切り開かざるをえないってのが「らしくない」ことを
やっているってことなのかもしれないね、でも響きよく聞こえたぞ。
でもまあ501の連中が顔をだすと「おっ」ってなるわな
今見ている連中への愛着とかつて愛でていた娘たちへの未練が
微妙に入り交じって、おっさんは複雑な気分になる。











ブブキ・ブランキ 星の巨人 第23話  星の巨人 △++








星の仔








東と礼央子さまの共闘ってことで、おそらくは当初のねらいを
果たしているかのようにみえるね「燃える」展開ってやつだ。
礼央子さまが中二的せりふをはくのも久しぶりよなあ
対してギーさんもそれに相応しくバカっぽくなってるね
でも彼は最後にいやみを言う
「自分のような悪がいなくなったら力を持てあましたおまえ達はどうするのか」、と
↑は私の随分と勝手な意訳だけど、そうしたら「終わる」のよね
逆に言えば「終わる」からこそこの強引な展開も「何とかなる」ってことだ
まあ「鉄の巨人に血をかよわせる」っていうコンセプトのこのおはなしは
そもそもに「豪腕」であったともいえるけど。











灼熱の卓球娘 第11話  合宿 △+








ここにきて「温泉回」、ここにきて「新キャラ」とか
もう2期やらないとおさまりつかない感じですわな、是非やっていただきたい。
「遮光」がきついけどここまできついのはひさしぶりだ
いやね、でもまあそこまでハダカ見たいってわけじゃないのね
ほんとに見たいものはちゃんと見せてもらっているしな。
「百合もの」として、「スポーツもの」としての距離感がばつぐんにいいね
百合ものとしてのなんとなくウェットでじめっとした感じがスポーツものとして
解消されているうつくしさがある、あるいはこういう「まんが」として
抽象度の高い画がいい方向に消化されているというか。











夏目友人帳 伍 第10話  塔子と滋 ○








塔子さんと滋さんのおはなし。
この夏目友人帳において(というかすべての漫画を対象としても)
とみにすぐれた人格のおふたりかとおもわれるね。
塔子さんがかわいらしいですねえ、こういう「歳」を越えた
何かが描き出せるのがまずはすごいことかとおもうね。
しかしまああれですねやっぱり「街」ではこの純粋さは維持できない
かとおもわれるますわなあ、片田舎のこの家だからこそ
保持できたようなそういう目立たないけどまれな事態が
目の前にあるのだとおもわれる。
このおはなしの何が異質かって妖怪がでてくることじゃなく
この藤原夫妻のことでしょう、という1話だったかと。











装神少女まとい 第11話  いってきます △++








のぞみ・ひかり







「決戦前夜」の登場人物、特に「親と子」の心の流れがすばらしいね
「決戦」が始ってしまうとそれにとりつかれてしまうから
こういうところで作り手側の力量がしれるというもの。
「ふつうの少女にセカイの運命を託す」って架空のおはなしにおいては
それこそ「ふつう」なのよね、そこを「背伸び」も「屈折」もすることなく
「ふつう」にやってきたのがまといであり、製作者のかたがたであろう。
でもまあその「ふつう」ってのは1クールに30も40も作品があって
ほとんどがたかだか10話程度で終わるっていうもはや「工業」のような
深夜アニメの状況のなかで、ってことを考えると
その中でこの「ふつう」さは「異常」であるともいえなくもないかもしれん。











響け!ユーフォニアム2 第11話  はつこいトランペット ○







ほら、高坂さんしばらく出番少なかったから、叫びだしちゃったよw
「自分がこんなに弱い人間だって、知らなかった」とか
恋してみないとわからないってのはあるわなあ。
でもこんな陳腐なせりふが目の前に鮮やかに甦ってるのがまずは凄いね
それに対する久美子の「傷つけたくなかったから」っていうのも同質やな。
まあ展開が陳腐とかゆうてもな、作品として質がブレなさが異常やね
ヤマともっと高いヤマしかないようなそういうとりつくシマのなさが
「特別」ってことなんだろうねえ。











文豪ストレイドッグス 第23話  羅生門と虎と最後の大君 △+








やつがれさんとスイムスイムってどっか似ているなあ。
さて、ギルド勢との最終決戦だけど
基本的には探偵社・ポートマフィア(日本)とギルド(アメリカ)の
2対1が基本なんだよね、サシでやってたのは
やつがれさんとホーソーン、乱歩とポーぐらいか。
いやべつに「抗争」なんだから卑怯だとか何とか言いたいわけではなく
海外勢に対するいわれもない高評価・低評価があるんじゃないかということで
いやまあ「適当な評価」なんかもしれないけど、本読みみたいな
知的志向者がそう簡単に評価を下していいのかという思いはある。
でもまあ強者に対してそれまで敵対していたモノが手を取り合う時の
リアリティってのはあるわな、そういう「闘争」っちゅう
少年誌的「方法論」がかつて「個人」を求めていた文壇を
ひとまとめにしているってのはあるかもしらん、善し悪し抜きで。


















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白い箱 開けてみたらば 黒い箱 (アニメ感想)

2016-12-09 22:11:25 | アニメーション雑感2016 Q4






第8話  君の瞳にぶどうジュース △+







ウィ~、ヒック、出撃する







コンディション管理なんかバカヤロコノヤロってかんじで
先輩が仕事をやってのけるってシュチュエーションは憧れがありますわな
プロの仕事じゃないって管理されきった現代人はきらうけど
同時にその分その野蛮な勝手さが、うらやましくもある
調度「大戦」の時期にはそういう「洗練」と「野蛮」がせめぎあっていた
とも感じられなくはないね、まあここで感じるのは「先輩」と「後輩」の
実力と余裕の差ってところだろうかね、そしてそのホラばなしに
ちょっといい感じで落ち着きをあたえてくれるのが「ラッキーアイテム」
ですわな、あれでこのハナシはぐっとまとまりが良くなったとおもう。
と、同時にともすると出番が無くなりがちなひかりをなんとかかんとか
ハナシにからませようという努力も見て取れる。










フリップフラッパーズ 第9話  ピュアミュート △+







「覚悟」とヤヤカはよく口にする、今回はそれがとみに多いね
そしてよく知られているように「がんばりマス」と口にするのが多い人が
あんまし頑張っていないように、「覚悟」足りないのだろうね
仲違いしたパピカとココナをさらに引き離そうとする
トトとユユが地味に嫌らしいね、おそらくは「立場の違い」ってのを
冷静に執行した結果だろうけど、そういう細かいところで
この双子が「何か違う存在」って印象がぐっと深まる。
昔のバンカラまんがよろしくドつきあいで何かを確かめようとしているの
それすらももう今時分では「幻想」になってしまったのだろうねえ。











魔法少女育成計画 第10話  乱入バトル確変中! △+








「元ルーラー組」がスイムスイムを中心に「ありあり」で
や(殺)っているねえ、おそらくは彼女が最もこのひでえ事態に
冷酷に対応しているに違いない。
殺人ゲームで「よい殺人者」になるには「ふりきれる」必要があるわけで
あとは自棄になるか、「使命」とか「神」とか見いだすのが都合がよい。
そしておそらく彼女はこの「魔法少女にコロシアイ」をさせて楽しむため「だけ」に
存在するこのおはなしにとって最も都合の良い「お人形」でもあろうねえ
そして今このゲームを最も都合良く執行していた2人の魔法少女が
さも役目を終了して用済みになったモノをどっちか排除すべく
対峙しようとしているかのようにみえる。










ステラのまほう 第10話  精密機械 △+







ロングのたまちゃんもいいですね、4コマまんがだと
キャラクターが画面に占める割合がぐーっと大きいから
必然、髪のボリューム・形態で印象も大きく変わるね
まさに「女の命」ってやつだな。
SNSに画かく新キャラがひとり入って今まで独占していた
「かわいい後輩」って立場が揺らいで、そこでまた
変化や成長を問われるのがまじめに人間関係を描いているように見える
そうやって「先輩⇔後輩」って立場の相違をへてみんな成長してるのよねえ
まあ一番大変なのは「あやめ⇔アイリス先生」の二役をこなしている
人かもしれんがw











装神少女まとい 第10話  開かれし門 △+







もうぼちぼちハナシもまとめないといけないので
結構かっとばしてまとめにきてるねえ、そういう感じも
おぎょうぎが良くなった(あるいは最初から何もまとめようとしなくなった)
今時分では結構なつかしいような、新鮮な感覚だ。
それはけして「つまらない」ことではなくてむしろ
最初から「ふつうの少女」に「無理矢理」何かを押しつけている
そういうハナシなので、相応しいともいえよう。
今回はそういうのが集約してたとこだったので、わかりやすかったという
こういう理不尽があっても家族や友達が自分のために心をくだいてくれる
ってそれだけでも救われるってのはあるね、そしてそういう人達を守るため―
ってのは立派な理由になるとおもう。
コメント
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