冴えない彼女の育てかた 第2話 フラグの立たない彼女 △+
「ちょっと可愛い以外に特徴が無いなんてどうすりゃいいんだ!」とかな
世にいる「ちょっと可愛い」ですらない人を大勢敵にまわす台詞w
あれですよねラノベ的には「性格が良い以外何の特徴も無いツッコミ気質の主人公」
ってのを「ヒロイン」に据えているのがこの作品のヒネり方ってやつやね
「自宅」に訪問・招待、ってのは立派な「イベント」だとおもうのだけど
そこでただギャルゲーを夜通しプレイするとかフラグをべきべき折る展開がたのしいw
これって「野郎同士」の正しい夜通しの遊びだよなあ。
まあ、「その手」のゲームでも「よい友達」的なキャラって味付けで
そういう関係を愉しむっていうパターンがあるけど
恵ちゃんの場合愉しんでいるのかどうかがイマイチはっきりせんのよな
まあ、つまんなかったら普通に嫌がるだろうけど、なんというか
年頃のオトコノコの部屋にあがりこんで延々とギャルゲーのレクチュアを
受けつつそれを夜通しする男女の異様さが型どおりでない興味を惹くな、と
あるいはもし、何かの間違いで押し倒したらどうなるんだろう、とか
童貞のオトコノコが女の娘に抱くようなエモーションを喚起するような
そういう画だったかと。そしてそういう型どおりでない「無印」のヒロインの
恵ちゃんこそ現代の新しい「ヒロイン像」なんかもしれない。
幸腹グラフィティ 第3話 ショクショク、トロッ。 △+
ご飯ものふたつでボクの副交感神経の活動も活発になるよw
特にオムライスね、「試食」と称して何杯食べておるのか(分けてよ)
まあ、「それぐらい美味しい」ということなのかもね、くそっw
面白いのは「美術でうまくいかなかった」ことを励ますために
「食べ物」を用いる状況なのね、色の無い「静物画」を
色付き味付き香り付きの食べ物で復讐するということ。
そして3人の女の娘が舌鼓を打ちつつ喋りつつ蕩けつついただく
っていう過剰な幸福をお裾分けしてもらうということなのね
それは「芸術」が本来持つ「伝える」って行為をぞんぶんに達成
しているということでもある、「料理番組」とかだとあまりにも安易に達成
できるから陳腐化しているその行為が「アニメーション」っていう
1歩離れたところだと精彩をはなつ不思議さがある。
艦隊これくしょん -艦これ- 第3話 「W島攻略作戦!」 △+
これは訓練ではない―
あれですね最近のアニメーションの「つくりかた」だと
どうしてもデフォルトで「ゆるふわ」な空気があって
まずはその「壁」を突破するのが「シリアス」な話の最初の試練ってのがある。
当話もそのあたりの境をたゆたっていたけれども「轟沈」のあった今話で
ある程度の志向は示せたかと、過剰に「ゆるふわ」なコミュニケーションが
いわゆる「死亡フラグ」の味わいとなっている方式
そして「空中」から攻撃してくる相手に対する艦娘達の苦戦ぶりとの対比
如月が眠るように海に沈んでいくシーンの悲しさとうつくしさ
「壁」を突破するには十分な質だったかと思う
そしてこれぐらいなければ「史実通り」って展開を成し遂げられないのかもな。
アイドルマスター シンデレラガールズ
第3話 A ball is resplendent, enjoyable, and... △++
本番が始まる前のレッスンのつらさと直前の静けさ、不安
そしていざ本番が始まった後の興奮と満足感のコントラストは
芸能ものの醍醐味といったところ、この基本的な構造は強い。
そしてこのおはなしも「失敗するかも・・・」と思わせるぐらいに
充分に準備期間を丁寧に造り込まれているね、もちろんただ不安に
させるだけでなくそこに他のキャラクター達がからんできたりして
意識を紛れさせることも充分に配慮されている
こんだけ綿密に準備しておかないと「やってみなければわからない」とか
言えないのだろうねえ、未央が弱気になるとこも凛ちゃんの強さも
そしてステージのきらめきも最後は「やってみなければわからない」のだ。
デュラララ!!×2 承 第3話 泣き面に蜂 △+
驚くほどの個性を持った2人(特に男女)が一筋縄ではいかない会話をして
ハナシが進行していくのがこの「デュラララ!!」の持ち味だとおもうのね
リアクションの薄い男に殺人鬼のアイドルが馬乗りになってする会話とか
上述の「冴えない彼女~」とのあまりの性質の違いにため息がでる。
個性のつくり方が上手いよね「造形師→モンスター」みたいな逸脱
その逸脱がチンケな正義とかを越えて物語と池袋に活力を与えている。
イベントと会話が数珠のように繋がって実に豪勢な首飾りになるのが
当作品の特徴といえよう、もっともその作品のヒロインには「首」が無いというw
蒼穹のファフナー EXODUS 第3話 「対話の代償」 △+
生命・闘争・金属
このおはなしは「金属」と「生命」の戦いってセンで進んでいるのね
「生物同士の戦い」ってのよりもさらに過剰な「対話」ではある
今話でもそういうのはきっちり描かれておりこちらの神経もちょっと
「金属」のように冷たく繊細になるしかけ。
そして「増強された戦力」が「ハナシを盛り上げるための仕掛け」を離れて
「厄介者扱い」されていることがただの「ロボット」ものとの差異やね
ロボットものらしく厄介な専門用語でボクら(少なくとも私)にも
負担を強いるけど、その負担こそが作品の「存在証明」とも言え
それはロボットものが根源に持っている「選別」することのあらわれ
ということなのかもしれない。